明日香村のおすすめ観光スポット！奈良の歴史ある名所や人気グルメも

明日香村は日本の歴史を辿るのにとても重要なスポットで、歴史に興味がある方を中心に人気観光スポットとなっていましたが、最近は温かいおもてなしが魅力の民泊施設も増えており、日本人の心の故郷としても注目を集めている場所です。

この記事では明日香村の観光スポットや人気グルメを中心に、次の旅行で訪れたくなる情報をご紹介していきます。

明日香村は奈良県の中央部に位置する村で、飛鳥時代の史跡が多く発掘されていることで有名です。日本では唯一、明日香村全体が古都保存法対象地域になっています。日本の始まりに触れられる飛鳥時代の史跡見学が明日香観光のメインになります。

明日香村は車の往来が少ないことから、レンタサイクルでの観光をおすすめしており、自然豊かな原風景の中をゆっくり自転車で回るのが人気です。

明日香村に着いたら一番最初に訪れたい定番観光スポットをご紹介します。まずは明日香村・飛鳥時代について詳しく知ることで、より楽しく飛鳥時代の史跡観光ができるでしょう。

飛鳥総合案内所飛鳥びとの館は飛鳥駅の駅前にあり、明日香村へ到着したらまずは立ち寄りたいスポットです。明日香村観光の情報を集約しており、観光へ出発する前にぜひ情報収集をしておきましょう。

手荷物預かりサービスもやっているので、大きな荷物を持っている方には助かるサービスです。土日祝日限定ですが観光ボランティアガイドもいるので、一緒に回るとより理解が深まるでしょう。

奈良県立万葉文化館は日本最古の歌集「万葉集」をテーマに作られた美術館・博物館です。古代文化に関する資料や展示が中心で、日本の歴史への理解を深めるのにおすすめです。

１階の「日本画展示室」には、日本画家が万葉歌をモチーフに描いた日本画が展示されており、地下展示室では人形や映像・ジオラマなどを用いてよりわかりやすく万葉の時代を伝えています。

飛鳥時代の歴史について学んだら、次は実際の史跡観光に出発しましょう。明日香村観光でおすすめの歴史ある名所をご紹介します。歴史への理解を深めた上で観光すると、より楽しく見学できるでしょう。

飛鳥寺は596年、蘇我馬子の発願で日本初の本格的寺院として誕生しました。本尊にある銅造釈迦如来坐像は重要文化財に指定されており、日本最古の仏像と言われています。飛鳥大仏の呼び名で現在も親しまれています。

飛鳥寺の西側に蘇我入鹿の首塚と言われる五輪塔が残っており、飛鳥大仏と合わせて人気観光スポットになっています。

吉備姫王墓は斉明女帝の母である吉備姫王の墓と言われています。吉備姫王は天智天皇・天武天皇の祖母に当たります。猿石と呼ばれる石造も同じところに置かれており、合わせて見学ポイントになっています。猿石は近くの水田から掘り出されましたが、その形から猿石と呼ばれるようになりました。

橘寺は聖徳太子誕生の地と言われる寺で、聖徳太子建立の7カ寺の一つです。現在は江戸時代に再建された本堂など一部の諸堂を残すのみとなっていますが、重要文化財の聖徳太子坐像や善悪2つの顔が刻まれた二面石などは見どころになっています。

岡寺は633年、義淵僧正が草壁皇子の岡宮をもらい受け創建されました。正式名称は龍蓋寺と言います。日本最初の厄除け観音として有名で、西国三十三カ所観音霊場第7番札所でもあります。本尊にある重要文化財の如意輪観音坐像は、像高4.6mで日本最大の塑像です。

飛鳥時代を語る上で古墳の存在は欠かせません。明日香村にはいろいろなタイプの古墳が存在し、古代の歴史好きの方にはたまらないスポットばかりです。明日香村を訪れたら古墳見学も必ず組み入れてみましょう。

高松塚古墳は国営飛鳥歴史公園内高松塚周辺地区の東側に位置しており、7世紀末から8世紀初頭にかけて造られた古墳です。石室の壁画が有名で、1972年に発見されたことで一躍有名になり、学校の教科書にも載っているほどです。

男子・女子の群像はいずれも4人一組で計16人の人物が描かれており、中でも西壁の女子群像は色鮮やかで、「飛鳥美人」の名で親しまれています。

石舞台古墳は巨石30個を積み上げて造られた日本最大級の石室古墳で、6世紀に造られました。盛土がなくなり、露出した天井石の上面が平らなことから「石舞台」と呼ばれています。最大の巨岩である天井石は南側が約77ｔ、北側約64ｔもあります。

誰のお墓なのかはわかっていませんが、付近に蘇我馬子の庭園があったことから、蘇我馬子のお墓ではないかと言われています。

キトラ古墳は高松塚古墳に次ぐ日本で2番目の壁画古墳で、1983年石室内に描かれた極彩色壁画が発見されました。７世紀末～８世紀初頭頃に造られた言われている小さな円墳です。

墳丘の中央に凝灰岩の切石を組み上げた石室があり、天井・側壁・床面の全面に漆喰が塗られています。白い漆喰面に四神や十二支・天文図などの鮮やかな壁画が描かれています。

自然豊かな明日香村では、四季折々で絶景が見られるスポットがあるので、おすすめの場所をご紹介します。観光スポット巡りと合わせて立ち寄るのをおすすめします。

飛鳥川は明日香村の中央を流れる川で、万葉歌にも登場する歴史深い川です。有名なのは万葉集でも詠まれた飛び石です。「飛鳥川明日も渡らむ石橋の遠き心は思ほえぬかも」 と詠まれ、古代から親しまれていることが伺い知れます。

稲渕の棚田はなだらかな傾斜に湾曲した大小さまざまな水田が続く棚田で、四季折々の絶景を見せてくれる必見のスポットです。奈良県明日香村の奥明日香地域は「にほんの里100選」にも選出されており、それを象徴する景色が見られます。おすすめは秋で、稲穂と彼岸花のコントラストがまさに絶景です。

甘樫丘展望台は７世紀前期に蘇我蝦夷と蘇我入鹿親子が邸宅を構えていた場所と言われています。標高148ｍのところにあり、明日香村から藤原京跡や大和三山まで見渡せます。

旅行に行ったらぜひそのご当地の名物を食べたいですが、明日香村にも明日香村ならではの名物グルメがあります。おすすめのグルメをご紹介しますので、ランチや観光中の休憩に立ち寄ってみましょう。

明日香路旅の駅石田商店は明日香村で生産された野菜や果物を使ったジェラートが人気で、「飛鳥ブランド」に認定されています。あすかルビー、古代米などの明日香村ならではの変わり種ジェラートがたくさんあります。飲み物やお土産の販売もしているので、観光中の休憩に立ち寄ってみましょう。

飛鳥総合案内所飛鳥びとの館は明日香村の観光案内所としてご紹介しましたが、あすか夢販売所として、明日香村の産直品やお土産の販売もしています。明日香村産の野菜を利用した漬物や手作りお菓子などが人気です。

caféことだまは明日香村で人気の古民家カフェです。築約170年の元酒屋を改装した建物で、店内は懐かしい調度品が揃い雰囲気が抜群に良いです。「ことだまランチ」が人気で、明日香村産の野菜をメインにしており、お米や豆腐にもこだわった明日香の恵みを堪能できる逸品です。

大佛屋は飛鳥寺の隣にあるお土産処で、明日香村ならではのお土産物が揃っています。「飛鳥カレー」や古代のチーズ「飛鳥の蘇」など、明日香でなければ手に入らない貴重な品々がたくさんあり、お土産に渡すと喜ばれること間違いなしです。

明日香村の魅力を余すところなくご紹介してきました。明日香村は日本の歴史を知る上で欠かせないスポットです。古代から残る自然豊かな土地で、歴史に思いを巡らせる旅行はいかがでしょうか。