猫寺は福井の御誕生寺!猫好き必見のおみくじ・お守り・アクセスを紹介
猫寺として有名な福井の御誕生寺。猫神社と勘違いしている人もいますが、猫神社ではなく猫寺です。境内を気ままに歩く猫の姿は猫好きでなくとも心が和みます。そんな猫寺の魅力を、お守りや御朱印のもらい方と合わせてご紹介。猫神社ではない、猫寺の参拝方法も。
目次
福井にある猫寺「御誕生寺」を紹介!
猫好きなら知らない人はいない、福井県越前市の「御誕生寺(ごたんじょうじ)」。境内のいたるところにさまざまな種類の猫、猫、猫。人になれているのか、触られても嫌がりもせず、むしろ積極的に寄ってくる猫も多く、猫好きにはまさにパラダイス。
猫好きなら一度は行ってみたい、猫いっぱいの猫寺、「御誕生寺」についてご紹介します。アクセス方法や、お守り、御朱印についても解説します。なお、「御誕生寺」は、寺院なので「猫寺」です。「猫神社」ではないのでお間違いなく。
猫寺で有名な御誕生寺とは?
猫がたくさんいる猫寺として、全国にその名が知れ渡る「御誕生寺」。なぜこのお寺にはそんなにもたくさんの猫が集まっているのでしょうか。猫好きの間では聖地ともなっている「御誕生寺」についてご紹介します。
曹洞宗のお坊さんの修行場
「御誕生寺」は、道元禅師を開祖とする曹洞宗の寺院で、曹洞宗の弾本山の一つ、總持寺を開いた瑩山禅師が、越前の生まれであったことが縁で建立建立されました。檀家を持たない僧の修行専門の寺です。約20名の修行僧が、日々、厳しい修行に励んでいます。
「御誕生寺」を、「猫神社」と誤解する人もいるようですが、このように「御誕生寺」は、「神社」ではなく「寺」です。間違えないようにしましょう。
捨て猫や迷い猫が集まっている
「御誕生寺」は、2009年に現在の本堂が完成しましたが、その建設中に住職が4匹の猫を保護したことが、「猫寺」となるきっかけでした。その後、捨て猫や保護猫を受け入れて続け、いつしか「猫寺」として全国にその名を知られるようになりました。
現在では保護猫の受け入れはしていませんが、猫がたくさんいることに安心するのか、迷い猫がやってくることもあれば、不心得な人がこっそりと猫を捨てて行くこともあり、今もたくさんの猫が暮らしています。
猫寺・御誕生寺へのアクセスや行き方は?
猫好きなら一度は訪れたい猫寺・御誕生寺。どうやって行けばいいのでしょうか。市街地から離れた山間にある「御誕生寺」へのアクセスはやはり車が一番です。
市街地から離れた山間にある「御誕生寺」は、決してアクセスがいいとはいえませんが、境内の駐車場はいつも車でいっぱいです。他県からのナンバーも多く見られます。
住所 | 福井県越前市庄田町32 |
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電話番号 | 0778-43-6081 |
営業時間・定休日 | |
アクセス | 北陸自動車武生I.C.から車で約10分 |
駐車場の有無 | あり |
猫寺・御誕生寺の魅力や見どころを紹介!
猫好きに人気の「御誕生寺」。その魅力や見どころを大公開します。猫好き垂涎の、「御誕生寺」のお守りや御朱印についてもご紹介します。
寄付でお守りやカレンダーを貰おう「猫たちの医療募金」
「御誕生寺」で保護猫たちの世話をするのは、寺の修行僧のみなさん。保護した猫たちの食事代や治療費、予防接種の費用の一部は、猫好きの人たちからの浄財でまかなっています。
「御誕生寺」では、猫たちのために1000円以上の寄付をすると、お守りや、かわいい猫の日めくりカレンダーがもらえます。猫好きなら手に入れたい、猫柄の御朱印帳も、寄付のお礼にいただけます。購入ではなく、寄付のお礼にいただけるというのが、少し嬉しいです。
御朱印は、3種類ありますが、見開きタイプのものが人気です。6匹の猫が描かれたキュートな御朱印は、猫好きなら絶対に欲しくなります。
食事中の様子が観察できる「猫のお食事タイム」
猫たちの食事タイムは、朝7時と午後3時30分の1日2回。時間になると、社務所前のエサ場に、どこからともなく猫たちがわらわらと集まってきます。雨どいエサ皿にしているので、横一列に並んでエサを食べる猫たちの姿を見ることができます。
「御誕生寺」では、猫たちにエサをやるのは、修行僧の方々で、自由にエサやおやつをやることはできませんから、気をつけてください。
猫寺最大の魅力「猫との触れ合い」
猫寺、「御誕生寺」の最大の魅力は、何といってもたくさんの猫たちと直に触れ合えること。猫たちの性格はバラバラで、人なつっこくすり寄ってくる猫もいれば、ちょっと離れたところから様子を見ている猫、お気に入りの場所でくつろぐ猫などいろいろ。
触っても嫌がらない猫なら、撫でたり抱っこしたりもできます。ただし、猫を追いかけまわしたり、猫じゃらしなどで無理に気を引こうとしたりするのはやめておきましょう。
猫寺・御誕生寺でおみくじを引こう!
「御誕生寺」のおみくじは、28種類。中に小さな招き猫が納められているとてもかわいいおみくじです。招き猫の色によって授けられるご利益が違うので、ちょっとわくわくします。
300円の寄付で1回おみくじを引くことができます。もちろんこの寄付も、お守りや御朱印帳の場合と同じく、猫たち食事代や治療費にあてられます。
猫寺は福井以外にもある!
猫寺として全国的に有名な「御誕生寺」ですが、「御誕生寺」以外にも、猫寺と呼ばれる寺があります。人気の猫寺をご紹介します。
【山口】萩市の山あいにある「栖月山 雲林寺」
境内、堂内いたるところが猫だらけの「雲林寺」。メディアで取り上げられ、一躍有名になりました。木彫りの猫、置物の猫、猫の絵馬、猫のお守り、猫の般若心経と、とにかく猫の博物館かと思うほど、ありとあらゆるものが猫。
御朱印には、住職が手ずから描く、猫のイラストが。もちろん本物の猫もいます。こちらも猫寺で、「猫神社」ではありません。
住所 | 山口県萩市大字吉部上2489 |
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電話番号 | 08388-6-0307 |
営業時間・定休日 | 参拝時間 9:00~17:00 |
アクセス | 萩市中心部から車で県道11号線と13号線を経由し約30分 |
駐車場の有無 |
【京都】カフェや雑貨も併設「猫猫寺」
絵師の加悦徹氏がプロデュースし、猫をご本尊とした寺院型テーマパーク「猫猫寺(にゃんにゃんじ)」。住職も猫が勤めます。猫をモチーフにしたかわいい雑貨の販売やカフェ、ギャラリーもあり、猫好きにとっては夢の国です。
住所 | 京都府京都市左京区八瀬近衛町520 |
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電話番号 | 075-746-2216 |
営業時間・定休日 | 11:00~17:00(土日祝~18:00) 火曜定休 |
アクセス | 京都バス「神子ヶ渕(みこがふち)」停留所から北へ徒歩2分 |
駐車場の有無 | あり |
猫寺と猫神社の違いとは?
猫寺と猫神社、一体何が違うのでしょうか。猫寺と猫神社の違いを分かりやすくご紹介します。参拝方法にも違いがありますので、覚えておくと便利です。人気の「猫神社」についてもご紹介します。
猫寺は仏教、猫神社は神道の施設
猫寺と猫神社の違いを見分けるポイントは、そこが仏教の寺なのか、神道の神社なのかということです。寺と神社では、信仰の対象が違います。寺は僧侶が住み、仏尊像があります。神社は神の住む場所で、神主が社務や祈祷を行い、それを補佐する巫女もいます。
お墓があるのが寺で、鳥居があるのが神社という見分け方もあります。猫がたくさんいる宗教施設で、そこが猫寺か猫神社かわからなかったら、お墓や鳥居に注目してみるといいかもしれません。
猫寺と猫神社の参拝方法の違い
猫寺では仏教式の参拝、猫神社では神道式の参拝をします。猫寺では合掌するだけで、柏手は打ちません。猫神社では、神さまへのご挨拶のため、柏手を打ちます。猫神社では、「二礼(拝)二拍手一礼(拝)」が一般的です。
猫いっぱいの猫神社はある?
日本各地に猫寺と呼ばれる、寺がたくさんありますが、猫神社はあるのでしょうか。結論からいうと、猫神社ももちろんあります。しかし、猫寺は、猫がたくさんいることから猫寺と呼ばれますが、猫神社は、実際に猫がいっぱいいるということではありません。
猫神社は、猫を神様として祭っている神社のことです。養蚕が盛んだった地方では、蚕の天敵ネズミを退ける猫を神様として祭った神社がたくさんあります。猫は航海の守り神としても大切にされていました。猫の島として有名な宮城県田代島の猫神社は有名です。
東京にも、招き猫発祥の神社といわれる、今戸神社が猫神社として知られています。
このほかにも京都の金毘羅神社内の猫神社「木島(コノシマ)神社」や猫の石像で知られる猫神社、新潟県の南部神社など、日本全国に猫神社があります。東京の太子堂八幡神社の御朱印帳は、木製で猫のイラスト入り。御朱印もかわいい猫が描かれていて、猫好きにはたまりません。
猫寺でかわいい猫たちと出会おう
いかがでしたか?かわいい猫たちに会いに、猫寺に行ってみませんか?そして、ささやかでも寄付をして、素敵な猫グッズをゲットしつつ、猫たちの保護に貢献しましょう。
かつては80匹以上もいたという「御誕生寺」の保護猫たちですが、副住職を中心にした里親探しのおかげで、現在は30匹ほどです。この猫たちがいなくなる日が、もしかしたら「御誕生寺」が猫にとっての救いの寺、本当の猫寺になるのかもしれません。