コロンビアの治安は危険?安全?ボゴタなど旅行や観光での注意点も紹介
コロンビアの治安は、かつてはとても良く、安全に旅行や観光が楽しめる国の1つでした。しかし、現在のコロンビアは経済状況や難民が流れてきていることで治安が不安視されています。コロンビアを旅行する上で知りたい危険情報や注意情報について紹介します。
目次
コロンビアは危険?旅行前に知っておきたい治安状況
ラテンアメリカの中でも極めて治安が良いと言われていたコロンビアなら、安全な旅行ができるというイメージがありませんか?しかし、近年のコロンビアには危険も潜んでいます。
それでも一時期よりは治安の改善が見られるところもあります。コロンビアは、ボゴタやカルタヘナ、カリ、バランキージャなど様々な観光エリアが存在しています。そのため、旅行に人気な国の1つです。
今回は、コロンビアの治安状況や注意したいこと安全な観光の秘訣などについて見ていきましょう!
コロンビアとはどんな国?
「コロンビア共和国」は、南アメリカに位置し、ブラジルやベネズエラ、ペルー、エクアドル、パナマなどと隣接しています。首都はボゴタで最大都市もボゴタです。日系コロンビア人も存在しています。
コロンビアはコーヒーやバラの産地で農業のイメージが強いでしょう。「コロンビアのコーヒー産地の文化的景観」は世界遺産にもなっています。他にも世界遺産として登録されている場所がいくつかあります。
人口は約4900万人で、国民のほとんどがキリスト教を信仰しています。また、スポーツではサッカーが盛んで世界的にも強い国の1つでしょう。ハメス・ロドリゲス選手がいる国です。野球も人気があり多くのメジャーリーガーを輩出しています。
コロンビアの言語
コロンビアは民族が多く、言語も多くのものが使われています。公用語はスペイン語ではあるものの、スペイン語以外も多数使われているのです。コロンビアでは英語があまり通じません。
英語を話せる人が少ないのも通じない理由ですが、話せる人もとても訛りが強いためスペイン語が使えたほうがスムーズな観光になるでしょう。
観光で必要なスペイン語を少しだけ覚えておくと便利です。
コロンビアの通貨
コロンビアでは、「コロンビア・ペソ」が使われています。2019年12月現在、1コロンビアペソは0.031円です。両替はコロンビアの空港などにある両替所を利用してください。
日本円からコロンビアペソへの両替はとてもレートが悪いと言われています。アメリカドルの使用ができる可能性が高いので、アメリカドルへの両替のほうが便利な場合もあるでしょう。
クレジットカードも利用できるため、クレジットカードも使いながら両替の金額を決めてください。
外務省発表によるコロンビアの危険度
2019年12月現在のコロンビアの治安は良いと言えません。危険レベル1~3までが全土においてつけられています。危険レベルが引き下げられた地域もありますが、それでも注意しなければならないでしょう。
コロンビアでは、デモや恐喝、身代金目的の誘拐、爆発事件などが起きています。また、旅行者が強盗から殺されるという事件も起きました。スリなどの窃盗も起きています。
反政府武装集団による攻撃が行われている地域もあり、これらの地域では麻薬などの犯罪も多々起きています。危険レベル3の地域はコロンビア内であっても渡航中止が勧告されているため旅行ができないエリアと思ってください。
コロンビアで治安が悪い危険地域
コロンビアで治安が悪いと言われているエリアを紹介します。できるだけ、コロンビアでは治安が良い場所を旅行してください。治安が悪いエリアを観光目的で訪れたら何があるのか分かりません。
治安が悪いと言われているエリアでは、どんな犯罪が起きているのかについてもチェックしましょう。コロンビアは国内で危険レベルが様々なので、一部地域で安全に旅行ができたからといって、どこでも行けるとは限らないのです。
ボゴタ旧市街
ボゴタ旧市街は、危険レベル1のエリアです。ボゴタは首都であり最大都市でもあります。コロンビア内では比較的治安が安定していて旅行もできる場所ですが、爆発事件なども起きているため注意してください。
観光客が集まるであろうショッピングセンターのトイレに爆弾が仕掛けられ、爆発するというテロ事件が起きました。この事件により亡くなった人も出ています。
また、ボゴタでは、観光客が多いせいか窃盗事件も多発してます。ボゴタの治安が崩壊するとコロンビアの治安はより悪くなるため、警備も厳重にしていますが、それでも危険がついてまわるでしょう。
アラウカ県
アラウカ県は、危険レベル3のエリアです。ベネズエラとの国境が近く、麻薬の密輸ルートにもなっています。ベネズエラ自体も危険レベル3のエリアがある治安が悪い国です。アラウカ県では、反政府武装勢力による事件も多々起きています。
また、エクアドルの国境近くでは誘拐や殺害事件も起きているため危険です。反政府武装勢力や、FARC離反兵などが存在しており、爆撃やテロ、抗争などが多々あり観光客は近づくことができないでしょう。
麻薬栽培が行われている地域もあれば、麻薬に対してのデモが起きることもあります。そのため、地域内での結束力もなく、いつ抗争などが起きるのか分かったものではないでしょう。
メセタス
ボゴタからも近いメセタスも危険度が高いエリアです。強盗や女性への暴行が起きており、観光客が狙われる可能性も高いでしょう。窃盗も多く、いつも危険で溢れていると思ってください。
ボゴタから近いため、メセタスについ入ってしまうこともあるでしょう。安全度を高めるためにも、メセタスに近い場所にはボゴタ内であっても行かないようにしたほうが無難です。
メセタスがあるメタ県は、危険レベル2に引き下げられていますが、まだまだ安心した旅行ができるとは限らないでしょう。
コロンビアでの観光客をターゲットにした犯罪
コロンビアは、デモやテロ、殺人なども起きている治安が不安定になりがちな国です。観光客が巻き込まれる犯罪には何があるのかについて紹介します。
コロンビアは、ボゴタなどでは旅行ができるため、治安が悪い地域から犯罪目当てでボゴタなどの観光客が多い場所に来る犯罪者もいるでしょう。
どの地域を旅行しているときにも、注意力を高めるためにも観光客狙いの犯罪について目を通しておきましょう。
スリ
ボゴタなどの観光都市ではスリ被害が多発しています。ズボンのポケットに財布を入れて観光していたところ、いつのまにか盗まれていたという事件が起きています。その観光客はズボンに入れているのが分からないようにしていたのにスリに遭いました。
スリ犯は、かなり前から目をつけていたと見られ、複数での犯罪だった可能性もあります。コロンビアでは、スリを行う人でも武器を持っていると言われています。
また複数での犯行が基本なので、スリが分かったときには、周りに怪しい人が何人もいることもあるでしょう。空港や公共機関などでもスリの発生率が高まっているので注意してください。
置き引き
レストランや空港など、椅子に座って一息ついているときに荷物から目を離してしまい置き引き被害に遭うという被害が多くあります。コロンビアでは、座っている人に対して1人が話しかけて気を引いている間に違う人が荷物を奪うという手口が多くあります。
目の前で物を落とされたため、拾ったり手伝ったりしている間に貴重品を奪われることもあるでしょう。置き引きも集団で行ってくる手口の1つです。
荷物を自分の体の上ではなく、椅子の上に置くタイプの人は非常に狙われやすいでしょう。自分で自分の周りの治安を悪化させないように注意してください。
強盗
コロンビアの一般犯罪の中でも注意したいのが強盗です。コロンビアの強盗は、抵抗すると殺人にまで及ぶことがあります。殺人までされないまでも、刃物で傷つけられて荷物を奪われたという傷害事件に発展したケースもあります。
また、首を絞められながらポケットに入っているものを奪われたとか、凶器を突きつけられて強盗された、体を縛られたあげくに強盗されたという事件もあります。治安が悪化している原因の1つが強盗でしょう。
強盗犯に抵抗した日本人が射殺されるという事件もありました。強盗においても集団で行っていることが多く、抵抗するのが一番危険です。睡眠薬強盗も起きているため、怖くないと思った現地の人にも心を開いてはいけません。
コロンビア旅行を安全にするための注意点
コロンビア旅行は、世界遺産を見たり、美味しいコロンビアグルメを楽しんだりと良い思い出をたくさん作りたいと思って行く人が多いでしょう。
実際には、事件が多く小さな犯罪にも巻き込まれている観光客はたくさんいます。ただ、スリや置き引きなどは自分が注意することで免れることができる犯罪でもあるでしょう。
コロンビアでどう過ごしたら、安全な旅行ができるのかについて紹介します!
高価なものを身に着けない
コロンビアは、貧富の差が大きく、最近では難民が流れてきていることもあってか観光客に対しての窃盗事件が起きています。そのため、高価なものをつけて、自分から犯罪率を上げる行動は避けましょう。
ブランド品のバッグなども持たないことをおすすめします。見てすぐに高価なものと分かるものは、犯罪のターゲットになる可能性が高まり、場合によっては凶器を使われた強盗に遭うこともあるでしょう。
宗教上の服装などの決まりは厳しくない国ですが、できるだけシンプルで目立たないように過ごしたほうが犯罪率を下げて安全な旅行ができる可能性が高まります。
単独行動はしない
コロンビアの犯罪は、集団で行うことがほとんどです。1人が気を引いてきて、違う人が荷物を奪うなど、連携プレーで犯行に及ぶことが多いでしょう。そのため、単独行動をしている人のほうが狙いやすいのです。
犯罪のターゲットにならないためにも、単独行動ではなく、集団で行動したほうがいいでしょう。ただ、集団で行動するときも、集団だからといって安心してはいけません。特に2人行動の人は安心すると狙われます。
早朝や夜間は犯罪率も上がるので、単独行動は絶対にしないようにしましょう。3人組に襲われて強盗されたという事件も起きています。
安全な宿泊場所を選ぶ
コロンビアには、貧困が問題になっている地域もあります。また、犯罪率が高い地域もあるため、安全なエリアで安全な宿泊場所を選んでください。安全第一の旅行にするには拠点を安全な場所にすることは必須です。
ホテルでも置き引きなどの窃盗も多発しています。できるだけセキュリティが高いホテルで高級ホテルの部類に入る場所を選んだほうがいいでしょう。
ホテルがしっかりしていると、観光のときに貴重品をホテル内のセーフティボックスなどに預けることができるので安心できます。
荷物から目を離さない
誰かに話しかけられたり、気を引くような行動をとられたとしても、荷物からは絶対に目を離さないでください。路上で、急に人が倒れて対応していると、倒れた人の仲間が荷物を奪ったという事件もあります。
色んな手口で気を引いては荷物への警戒心を薄くしてくるので、何があっても自分の荷物は守ることを意識しましょう。コロンビアで気を引くようなことがあったときは、全て窃盗だと思ってもいいぐらいです。
荷物を自分のそばに置いていたとしても、目や手を離したら一気になくなると思ってください。観光のときは、体から離れないタイプのバッグを選びましょう。
流しのタクシー・長距離バスは利用しない
バスやタクシーでの強盗事件も多発しています。特に流しのタクシーは、犯罪が絡んでいるものも多く、乗ってしまうと誘拐事件に巻き込まれることもあるでしょう。誘拐目的でタクシーに乗せ目的地以外のところに拘束されて身代金を要求されるのです。
そのため、バスやタクシーは使わないようにしてください。無線タクシーを利用したり、ホテルの人にタクシーを手配してもらってください。
できるなら、自分で車を運転したほうがいいですが、それでも車両狙いの強盗もいるので注意したほうがいいでしょう。移動するときは、怪しい人が周りにいないかどうかの確認も怠らないでください。移動中の治安も悪いのがコロンビアです。
コロンビア旅行は治安を調べてから行こう!
コロンビアの治安は、大昔はとても良く、コロンビアで窃盗事件が起きるとは考えられていませんでした。しかし、現在の治安は悪くなり窃盗事件や殺人事件、誘拐事件の上にテロまで起きています。
時代とともに治安も変化しているということです。しかし、一部の地域では、少し前よりも治安が改善されています。コロンビアは元々治安が良い国です。治安が改善されることで観光客も増え、経済問題も落ち着いてくるでしょう。
コロンビア旅行に行くときは、治安や情勢をしっかり調べてください。また、観光できる場所と危険地域が隣接していることもあります。安全プランをしっかりと立てた旅行にし、良い思い出をたくさん作ってください。