コペンハーゲン観光のおすすめを紹介！デンマークの名所への行き方も

コペンハーゲンはデンマークの首都。デンマークは、ドイツやフランスなどに比べると知名度は劣りますが、最近話題の北欧デザインなどで、見逃せない国です。　

デンマークの、国家としての成り立ちは8世紀までさかのぼります。ヴァイキング全盛期から北海・バルト海を股にかけ、沿岸部を支配していました。ノルウェーやスウェーデン、アイスランドと同君連合を形成したこともあり、スカンジナビア諸国の中では実力のある国でした。

国土が現在の形に落ち着いてきたのは19世紀以降です。ユトランド半島と北海上の443の島から成り立っています。フェロー諸島とグリーンランドが独自に自治権を保有していて、本土と同権で王国を形成しています。

日本で有名なのは、童話作家のアンデルセンでしょうか。彼はコペンハーゲンに居住し、今も残る多くの童話を執筆しました。今回は首都のコペンハーゲンに注目して、観光の豆知識をご紹介します。

日本でもここ10年ほどで人気が高まっている北欧デザイン。デンマークのデザインもパステルカラーを用いていたりシンプルな造形で人気を集めています。

コペンハーゲンは、そんな柔らかなデザインを体現したような名所・風景であふれていて、街歩きがついつい楽しくなってしまう街です。

コペンハーゲンについたら、まずはここを見ておくべき！おすすめの名所・観光スポットをご紹介します。

コペンハーゲンに着いたら、まず向かいたいのが市庁舎。街のシンボルです。中央駅からもそんなに離れていないのでアクセスも楽々。

正面口から入場したら、まずは右手にあるイェンス・オルセンの時計に注目してみましょう。この市庁舎が建てられた50年後に贈られた世界で一番正確な天文時計です。金と真ちゅうでできていて、そのピカピカ具合にはうっとりとしてしまい、長く見ていても飽きません。

デンマーク人にとって市庁舎は結婚式なイメージが大きいもの。こちらも例外ではなく、いつもだれかが着飾って市庁舎の中に入っていきます。

日本のような式典が行われるわけではなく、あくまで「審査の後にサインをして結婚の事実が認められる」という段取りなのですが、それでも申請に来ているカップルの様子は幸せそのもの。ハッピーな気分を分けてもらいましょう。

きれいな公園が多いコペンハーゲンの街の中でも、世界的に人気がある名所がこちらのチボリ公園。観光にももちろんおすすめ！

ウォルト・ディズニーは、チボリ公園のゆったりしながらも楽しそうな雰囲気に印象を受け、ディズニーランドのアイデアを思いつき構想を進めたそうです。また、デンマークを代表する童話作家であるアンデルセンもこの公園をよく訪れて物語を書いていったそうな。

30種類近くのアトラクションがあり、ジェットコースターからメリーゴーランド、観覧車まで定番のアトラクションがズラリ。 ハロウィーンやクリスマスなどのイベント月に訪れると、きれいなデコレーションがされていて見応えがあります。

園内最古のレストランである「グロフテン」では、ミートボールなどデンマークらしい食事が味わえるので、観光の際あわせて訪れるのもおすすめです。 

コペンハーゲンで一番有名な少女と言えば、この人魚姫。街からは少し離れた港沿いの遊歩道の一角にあります。

1913年、当時王立劇場で上演されていたバレエ「人魚姫」を観た、有名なビールメーカー、カールスベア2代目社長のカール・ヤコブセンが、この像を制作することを思いつき、彫刻家エドワード・エッセンに依頼して制作されました。

がっかり観光スポットと言う声もありますが、どんなときでも人気な名所で周りは観光客であふれています。街歩きの際にあわせて見たいスポットですね。

首都と言えど、こじんまりとした街のコペンハーゲン。観光するのであれば、散策をメインに据えてぶらぶらと歩いて回る旅がおすすめです。

フォトジェニックで楽しい町並みや名所をご紹介しましょう。

コペンハーゲン観光では、必ずといって写真とともに紹介されるニューハウン。カラフルな建物が並ぶ町並みは、コペンハーゲンのアイコンになっています。

「新しい港」の意味の地名ですが、開発されたのは17世紀と決して新しくはありません。しかし、この運河沿いには今もレストランや飲み屋が並んでいるので、観光客だけでなく地元の人も集まるにぎやかなエリアです。提供される食べ物も美味しいものばかり。

また童話作家のアンデルセンが、この界隈に住んでいたのも有名な話。訪れた際には18番、20番、67番の建物に注目です。

コペンハーゲンは北欧の入口の街。日本でも人気の高い北欧デザインであふれる歩行者天国はこちらです。

中心部を東西に貫く長い通りですが、中央駅側から、大まかに3つのエリアに分かれています。手前から、日用品を扱うショップ・デンマークブランド・高級バッグなどのハイブランドのお店が軒を並べます。

ウインドーショッピングするだけでも楽しく、ブラブラしているだけでもあっという間に時間が過ぎてしまいます。歩きまわって疲れてしまったら、おしゃれなカフェなどに入って一息つくのもおすすめです。　

コペンハーゲンは、意外と思われるかも知れませんがヒッピー文化を強く継承している街です。このクリスチャニア地区は、世界でも珍しく住民に多くの権限が委譲されて自治が進められているところ。

とはいえ、市に税金は払っていますし、福祉サービスも受けることができるので、完全に独立して生活をしているわけではありません。住民独自のルール制定から、マリファナが合法化されていたり、住民同士の話し合いで物事が進むなど、社会実験の観点からもおもしろい試みが行われている地域です。

ある意味では世界の最先端を走っている地域かもしれません。興味があったらぜひ訪れてみましょう。もしかしたら今までの価値観をガラリと変えてしまう出会いがあるかも。

ヨーロッパの中でも長い歴史をもつコペンハーゲン。国王が長く居住していることもあり、歴史を感じさせる名所・建造物もたくさんあります。

こちらでは、その中でも選りすぐりのおすすめスポットをご紹介しましょう。

ローゼンボー城は、時のデンマーク国王クリスチャン4世が、プライベートな時間を家族と過ごすために、当時城壁で囲まれて雑然としていたコペンハーゲン市内ではなく、市域城郭の外に建てさせた離宮です。 

現在でも地下の宝物殿には、王様のサーベルや、王冠、きらびやかなアクセサリー、琥珀や象牙の彫刻などのコレクションがずらり。必見です。

ローゼンボー城の周りの庭は「王の庭」と言い、コペンハーゲン市民の憩いの場となっています。

17世紀に、バロック様式で建てられたこの教会は、コペンハーゲン市内で最も古く由緒ある名所です。

教会内部の中央に配された豪華な祭壇は、素晴らしいのひとこと。天を舞う天使の像が複数配されており、尊厳な雰囲気とその彫刻にデンマークの歴史が感じられます。

教会の塔は、別途料金が必要ですが登ることもできます。400段以上の階段を登った先では市内を一望できます。強風時は塔自体が揺れることもあるので注意が必要です。
 

デンマーク王宮はコペンハーゲン市内にあります。このアマリエンボー宮殿は現君主マルグレーテ2世女王が実際に居住しています。皇太子夫妻の住まいもこちら。

王宮と言っても、とてもオープンに作られている名所なので、敷地内に入ることも問題ありません。国民との交流も多く、とてもオープンと評判の現王室を象徴するかのような作りです。

最初から王族の家として建てられたわけではなく、もとは別の貴族の住居でした。現在は国会議事堂や政府機関の建物として使われているクリスチャンスボー城が過去に火災にあった際、国王一家がこちらに避難。それ以来王宮として使用されています。

観光時におすすめの衛兵交代式は12時から。比較的時間をかけて行われますが、見物の際は時間に余裕を持って訪れたいところです。また隣接する資料館に入場することもできます。

コペンハーゲン中心部にあるアマリエンボー宮殿と、通りを挟んで隣り合う教会です。ノルウェーの大理石をふんだんに使った、贅を凝らした名所。

18世紀中頃に、時の国王フレデリク5世がクリスチャン1世の施政300年を記念して建造を開始しました。その後紆余曲折があり、完成したのは1894年と、100年以上かかって建造されたとてもユニークな教会です。

メインの建物上部にある大理石のドームは北欧最大。観光の際はぜひ訪れてみてください。

コペンハーゲン観光の際は、時間だけでなくお財布の中にも余裕を持っておきたいところ。街なかには、ぜひぜひ買い揃えたいアイテムがてんこ盛りです。

ぶらぶら歩いてウインドーショッピング。気になったら迷わず中に入ってじっくり見てみましょう。

買い物だけでなく、カフェやレストランにも美味しいものがいっぱいですよ！

デンマークと言えば、世界中の子供達が大好きなレゴの本拠地。メーカー名のLEGOは、「よく遊べ」を意味するデンマーク語の「leg godt」から取られています。

こちらの店舗はその旗艦店。店内はどこもかしこもレゴのブロックで溢れています。壁の装飾、インテリア、大型フィギュアもすべてレゴ製。大人のあなたも子供時代を思い出してついつい懐かしくなってしまうこと間違いなしです。

コペンハーゲンの中心街を東西に貫く、ヨーロッパ最大規模の歩行者天国「ストロイエ」の通り沿いにあるので、ショッピングついでに、また観光の際にふらりと立ち寄ることができるのも嬉しい点ですね。

コペンハーゲンで有名なのは、公園や建物だけではありません。 1775年創業の王室御用達の磁器、ロイヤルコペンハーゲンは世界的にも有名。その透き通った乳白色の素材の色、色つけに利用される鮮やかなブルーは、多くの人を惹きつけます。

こちらはそのロイヤルコペンハーゲンの旗艦店。街なか観光の際はぜひとも訪れたいスポット。ポピュラーなモデルから新作まで幅広く扱っています。日本では見られないオリジナルコレクションも多数飾られていて、見ているだけでうっとりしてしまいます。

店内も展示している食器にあわせてとても優雅な雰囲気に作られていて、テーブルアレンジも多数展示されています。ご自宅のインテリアの参考にされてはいかがでしょうか。

店舗にはカフェも併設されていて、豪華な食器で美味しいケーキと紅茶を堪能することもできます。時期によっては混み合うこともあるので、カフェでゆったりしたい場合は時間に余裕をもって訪れましょう。

Reffenは、世界中のストリートフードを集めたユニークなレストランコミュニティです。港に面した倉庫跡地に多くの屋台が集結し、訪れた人々の胃袋を満たしています。

ここのコミュニティはサステナビリティーや有機栽培食材、自然に優しい調理や包装など「エコ」「未来を先取り」をモットーに運営を続けています。現在約4,000㎡の敷地内と、約5,000㎡の野外スペースに、70以上の屋台やバー、ワークショップスペースが集結。

営業時間は、朝の10時から夜の10時まで。タイミングによってはDJやバンドなどが演奏してお祭りのようになっていることも。サンセットを見るスポットとしてもオススメです。オリジナリティあふれるストリートフードに舌鼓を打ってみては。

日本からコペンハーゲンに行く上で、一番お手軽なのはSASスカンジナビア航空を使うことが一番です。成田からコペンハーゲンには通常、毎日直行便が飛んでいます。羽田発の直行便も近い将来に就航させるとアナウンスしています。

デンマーク観光にとても便利なSAS。他の航空会社と比べてキャンペーン価格が充実していることでも有名です。

ですので、ヨーロッパの他の都市を観光する際に乗継便として利用するのもおすすめ。その際は空港から一度街まで足を伸ばして、ぜひコペンハーゲン市内も観光してみてください。

いかがでしょうか。今回はコペンハーゲンを取り上げて、北欧への入り口の都市をご紹介しました。知名度のあるスポットやお城だけではなく、デザインや雰囲気でも独特なものを持っているデンマーク。

ヨーロッパを観光する際には、ぜひ少し足を伸ばして、ゆるやかに時間の流れるコペンハーゲンでぶらぶら歩いてみることをおすすめします！