ドブロブニク(クロアチア)の観光におすすめのスポットや行き方を紹介
クロアチアの「ドブロブニク」は、城壁に囲まれた独特の雰囲気が人気の、世界遺産の街です。青い海に映える赤い屋根の街並みが、ジブリ映画のモデルになっているといわれています。歴史が感じられる「ドブロブニク」の観光スポットや、行き方などをご紹介していきましょう。
目次
クロアチアの「ドブロブニク」について紹介!
美しい海に囲まれ、自然豊かで歴史のある街「ドブロブニク」は、人気の観光地です。おすすめの観光スポットや気候、行き方など、クロアチアのドブロブニクについてご紹介します。
ドブロブニクってどんなところ?
アドリア海に面したクロアチア共和国には、美しい街並みが人気の「ドブロブニク」という都市があります。細長いクロアチアの最南部に位置し、アドリアの真珠ともいわれる旧市街は、世界遺産に登録されています。
海洋貿易で栄えたドブロブニクの港は、クルーズ船が寄港する優雅な雰囲気も魅力です。また、地中海のさまざまな都市へフェリーで繋がっています。
ドブロブニクのおすすめ観光スポット
それでは、ドブロブニクの観光スポットをご紹介していきましょう。
旧市街を囲う「城壁」
ドブロブニクの観光で絶対に外せないスポットが、旧市街を囲む「城壁」です。1周約2kmの城壁は、1時間ほどでまわることができます。歩く方向は一方通行なので、逆戻りはできません。でも、1時間も歩けないなら、途中に何か所か出口があるので安心です。
城壁を歩くと、まるでドブロブニクの旧市街の空中散歩を楽しんでいるような気分になることでしょう。青い海に赤い屋根が連なる街並みは、ジブリ映画の「魔女の宅急便」のモデルになっているともいわれています。
目の前に広がるステキな世界を、たっぷりと堪能してください。
旧市街へのメインゲート「ピレ門」
城壁への入り口にある、歴史が感じられる重厚な石の門が「ピレ門」です。ドブロブニク旧市街へのメインゲートとなっていて、近くには観光のインフォメーションがあります。
要塞都市ドブロブニクにふさわしい重厚な門で、木製の跳び橋が掛けられていたといわれています。侵入者を防ぐために、橋は上げられていることが多かったようです。
回廊が美しい「フランシスコ会修道院」
14世紀に建てられた「フランシスコ会修道院」は、ピレ門からドブロブニク旧市街に入ってすぐ左側にあります。修道院というと、教会だけがあるように思いそうですが、大きな複合施設です。修道院と教会のほかに、薬局や図書館、博物館までがあります。
有名なのが薬局で、クロアチアでは最初にできた薬局です。また、現在営業している世界の薬局の中でもは、3番目に古いといわれています。中世から受け継がれている秘伝の化粧品が人気で、ここでしか買うことができないので、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
フランシスコ会修道院は、のロマネスク様式の回廊が人気でです。ぜひ優雅な雰囲気をたっぷりと堪能してください。
天然水を引き込んだ「オノフリオの噴水」
ドブロブニクの旧市街に入ると、すぐに「オノフリオの噴水」が目に入ります。何世紀も昔から、ドブロブニクの生活の拠点となっていた場所です。「噴水」と訳されていますが、正しくは給水施設で、湧き水を飲むために多くの人々が集まっていました。
オノフリオの噴水は、 イタリアの建築家「オノフリオ・ジョルダーノ・デラ・カヴァ」によって造られたのですが、現在の建築基準から見ても驚くべき緻密な設計だそうです。元々はたくさんの彫刻や凝った装飾が施されていたのですが、大地震によって破壊されてしまい、現在の姿となっています。
現在もオノフリオの噴水の水は、飲むことができます。観光の際には、歩き回って乾いた喉を潤してください。
文化歴史博物館として利用されている「総督邸」
15世紀に建設された「総督邸」は 、ドブロブニクに干渉するハンガリーからの派遣人を拒否するための役職である「総督」の住居として使われていました。総督の任期は1ヶ月で、その期間は外出は禁止で、任務にあたっていたそうです。
このような制度があったために、ヴェネツィアやハンガリー、そしてオスマントルコなどから自国を守り、独立国家としての地位を確立していたのです。
現在は観光スポットとして人気で、歴史文化博物館として内部も公開されています。また、幻想的な夜のライトアップもおすすめなので、ぜひ立ち寄ってみてください。
世界遺産に登録されている「スポンザ宮殿」
世界遺産に登録されている「スポンザ宮殿」は、ゴシック建築とルネッサンス建築様式が融合した、優雅な雰囲気が人気の建築物です。16世紀に税関として建てられたのですが、その後は造幣局や銀行になり、現在はクロアチア独立戦争記念館として使われています。
おすすめは、アーチが美しい中庭です。音響効果があることからコンサートなどのイベントも豊富なので、優雅な雰囲気の中で音楽を楽しめるかもしれません。また、夏にはライトアップされ、幻想的な空間でステキな時間を過ごすことができます。
飲食店やお土産屋さんお店が並ぶ「プラツァ通り」
ピレ門から旧市街に入ったところにある、ドブロブニクのメインストリートが「プラツァ通り」です。有名なブランド店からお土産屋さんまで、さまざまな店が軒を連ねています。
プラツァ通りは車両の通行が禁止されていて、歩行者天国です。レストランやカフェもたくさんあり、ショッピングや食事をゆったりと楽しむことができます。
街を一望できる「スルジ山」
ドブロブニクを訪れる人の多くは、青い海と赤い屋根が美しい風景を見ることが目的ではないでしょうか。海に突き出している城塞の街を一望できるのが、「スルジ山」です。ロープウェイで上がることができるので、ぜひ、ドブロブニクの絶景を満喫してください。
スルジ山へは、徒歩やタクシーでも行くことができます。しかし、徒歩だと1時間ほどかかりますし、タクシーも、対向車が来るとすれ違うことが困難な細い山道を登ることになります。ロープウェイで空中散歩を楽しみながら、山頂を目指すのがおすすめです。
ロープウェイの中やスルジ山の山頂は、撮影スポットとしても人気です。海には地中海クルーズの豪華客船が寄港することもあるので、ステキな写真を撮ってください。また、山頂から、海や街並みと一緒にロープウェイを撮るのもおすすめです。
町を外敵から守ってきた「ロヴリイェナツ要塞」
山側から海へ向かってドブロブニクの旧市街を望む、スルジ山の次にご紹介するのは、海から旧市街を眺められる「ロヴェリイェナツ要塞」です。37mもの崖の上にどっしりと建ち、海と陸のどちらからの攻撃にも対応できるように備えられていました。
一番高い場所からは、城壁で囲まれた旧市街を、外側から見ることができます。ここでしか撮ることができないドブロブニクの景観を、ぜひ、カメラに収めてください。
ロヴェリイェナツ要塞は、要塞としての役目を終えてからは、劇場や会議場として使われていました。その後、海外ドラマのロケ地として使われてからは、人気の観光スポットとして注目を集めています。
ドブロブニクのおすすめの観光シーズンや天気について
ドブロブニク観光のベストシーズンは、5月から9月の間です。ガイドブックなどでは4月から10月と紹介されていることが多いようですが、アドリア海が美しいエメラルドグリーンに輝き、晴れる日が多いのが5月から9月上旬といわれています。
9月の中頃からは雨の日が多くなり、冬のドブロブニクは観光のオフシーズンで、休業になるお店なども多いです。
ドブロブニクへの行き方
日本からドブロブニクへ行くには、直行便がないため、ヨーロッパを経由して行くことになります。フィンランド航空でヘルシンキ経由、ルフトハンザ・ドイツ航空でフランクフルト経由、オーストリア航空でウイーン経由というルートがあります。
到着後の空港から観光地へのアクセスは、バスとタクシーです。空港から旧市街のピレ門へは、バスで30分ほどで行くことができます。
ドブロブニクで歴史を感じながら景色を楽しもう
アドリア海の真珠と呼ばれるドブロブニクは、歴史が感じられる中世の街並みだけでなく、エメラルドグリーンの美しい海など、季節ごとの自然も楽しむことができます。
訪れる際には、観光スポットや撮影スポット、行き方など、しっかりと事前に調べていくことが大切です。クロアチアのドブロブニク旧市街を、たっぷりと満喫してください。