かえる寺(福岡・如意輪寺)はカエルがいっぱい!魅力やアクセス方法を紹介
福岡県小郡市にある如意輪寺は、通称「かえる寺」とされ、多くの拝観者を集める観光スポットとして注目を集めています。境内に並ぶかえるの数は、5,000体。圧巻のスケールでありながらかわいいかえるの表情に癒される、魅力的なお寺です。かえる寺の魅力をご紹介します。
目次
福岡の如意輪寺「かえる寺」について紹介!
今、福岡県で話題になっているお寺,かえる寺が、小郡市にある如意輪寺(にょいりんじ) です。こちらは、境内にたくさんのかえるのオブジェがあることで有名で、ユニークなかえる寺を拝観しに、連日たくさんの人が訪れます。
行基によって開かれた古刹
かえる寺如意輪寺は、奈良時代に広く仏の道を説いた僧、行基によって729年(天平時代)開かれたと伝えられています。しかし、その後は衰退し、境内の様子も残念なものになりつつありました。
この状況を悲しんだ江戸時代初期の久留米藩主が再興し、地元の人たちに大切にされながら、観光客が多く訪れる「かえる寺」として、親しまれています。
ご本尊は県指定の文化財
かえる寺、如意輪寺のご本尊は如意輪観音。如意輪観音とは、 右手にあらゆる願いをかなえる如意宝珠、左手に煩悩を打ち砕く法輪を持ち、延命長寿や安産、福を授けるなどのご利益があるとされています。
地元ではかえる寺は「横隈観音」として親しまれ、大切にされています。
全国でも珍しい立像の菩薩
かえる寺の如意輪観音は、全国のほかのお寺にもありますが、それらの多くは座像です。しかし、如意輪寺の観音様は全国でも珍しい立像。立った姿の貴重な如意輪観音は、福岡県の文化財に指定されています。
かえる寺の如意輪観音は、残念ながら普段は見ることができませんが、12年に1度開帳されます。
お祀りされているのは「道守地蔵尊」
如意輪寺には、「道守地蔵尊」といって、事故に遭わないように見守ってくださる交通安全の神様がお祀りされています。
また、「道を踏み外さないように」と、正しい道に導いてくれるとも言われており、清らかでまっすぐな心を持ち続けたいと願う人にもぜひお参りしてほしい地蔵尊です。
かえる寺にはカエルの置き物やグッズがいっぱい!
かえる寺には、なんと約5,000体ものかえるの置物が置かれています。境内を見渡すと、あらゆるところにかえるのオブジェがあり、何気なく覗き込んだ隙間にさえチョコンと座っているので、誰もが思わず笑顔になることでしょう。
かえる寺にあるたくさんのかえるの中でも、特に人気のあるものをピックアップしてご紹介します。
くぐりがえる
カエルの口をくぐると「悪い事をよい方にかえる」という嬉しいご利益があるそう。一見口が小策、子供にしかくぐることができないように思えますが、大人の男の人でも、がんばればくぐれます。
握手かえる
人の子供の背の高さくらいあろうかという大きなかえるがスッと手を差し出す様子に、思わず、こちらも手を出してしまうオブジェです。大きくて丸みのある手は、握ると安心すると評判です。
夫婦がえる
仲睦まじく抱き合う様子がかわいい「夫婦がえる」。見ているだけで気持ちの和むオブジェです。
かえる部屋
境内には、たくさんのかえるの置物をずらりと並べたコレクションルームがあります。所狭しと並べられたかえるは、そのひとつひとつが違った表情をしており、いつまで眺めていても飽きることがありません。
お寺にカエルがいっぱいになった理由は?
境内にいっぱいのかえるのオブジェが置かれている如意輪寺。このように、たくさんのかえるが置かれるようになったのは、あるきっかけがありました。
なぜ如意輪寺が「かえる寺」と呼ばれるようになったのか、そのいきさつをご紹介します。
きっかけは住職が持ち帰ったかえるから
如意輪寺は、もとは、これと言って突出した特徴があるわけではない、一般的なお寺でした。
かえる寺になるきっかけとなったのは、住職が中国から翡翠でできたかえるを持ち帰ってきたことから。今では約5,000体にもなり、境内のいたるところにあるだけでなく、境内にあるコレクションルームの中にもたくさん展示されています。
かえるにはたくさんのいいご利益がある
かえるは、高くジャンプし、常に前に進むことから、飛躍のシンボルだとされています。
また、「変える」とも書き換えることができ、運勢をよい方向に変える縁起ものです。そのほか、物をなくしてしまった時「自分のもとに帰る」とか、いいことをした時「自分にいい形で返ってくる」など、さまざまことが言われています。
かえる寺はカエルだけじゃない?
かえる寺には、かえるのオブジェだけではない、さまざまな見どころや魅力があります。かえるのオブジェ以外に注目したいポイントについてご紹介しましょう。
境内に点在する心に沁みる一言
境内を散策していると、あらゆるところで目に飛び込んでくるのが、何気ない一言を記したプレート。「なるほどな」とだれの心にも響く一言が、ありがたい説法のように心に沁みます。
イラスト入りの御朱印
御朱印の隅にもかわいいかえるのイラスト。全国でも珍しいイラスト入りの御朱印をもらいに、たくさんの人が訪れます。
抱きつき観音
解決したい悩み事を思い浮かべながら、ゆっくりと観音様に抱きついてみましょう。不思議と心が穏やかになり、スッと心が軽くなったり、悩み事の解決の糸口が見えるような気持になったりなどのご利益があると言われています。
抱きつくのは前からでも後ろからでもいいのですが、後ろから抱きつくという方が多いようです。抱きついた後は、「ありがとうございました」と感謝の気持ちを込めて一礼するのが礼儀です。
巨大5円玉オブジェ
「ご縁ありがとう」と書かれた札が立てかけられた、大きな5円玉。
光り輝く黄金色、先を遠くまで見通すことのできる穴、そして「ご縁」と、いろいろな意味のある縁起物の5円玉をこれほどの大きなサイズで見られたら、とてもありがたい気持ちになれるでしょう。
写真を撮る人でにぎわっているスポットです。
風鈴まつり
毎年6月初旬から9月中旬頃には、境内にいっぱいの風鈴が飾られます。風がそよぐと優しい音色が鳴り響き、心を落ち着けて耳を傾けると、心穏やかな優しい気持ちになれるでしょう。
夏の大祭(風鈴まつり)は7月中旬
如意輪寺では、毎年7月中旬ごろ「夏の大祭」、別名風鈴まつりが開かれます。境内にはコーヒーやアイスを売る出店が出たり、参道では演舞が行われたりなど、地元の人が多く集まり、大変賑わいます。
暑い夏を無事に越せるように・・・と願いを込めて行われるお祭りです。
風鈴に願い事を書いて奉納できる
風鈴は、1つおよそ500円で購入することができ、願い事を書いて奉納します。
風鈴から吊り下げられたカラフルな短冊には「合格祈願」「心願成就」「家内安全」など他のほか、長文でお願い事を書く人もいるなど、それぞれの思いを書いた風鈴でいっぱいです。
季節の植物も見どころ
如意輪寺を訪れたなら、ぜひ境内にある植物にも目を向けてみてください。季節ごとの植物の見どころをご紹介します。
大輪のアジサイが美しい
6月から7月にかけて、如意輪寺の境内には大輪のアジサイが咲き誇ります。水色や紫など、淡い色合いがとても美しく、梅雨の合間の日差しに照らされた姿には品があります。
華やかでかわいい花手水
手水舎に浮かぶアジサイ。境内のアジサイは、風鈴が境内にたくさん飾られる時期にちょうど花を咲かせます。
秋は紅葉が美しい
かえる寺は、秋の紅葉の美しさでも有名です。境内にたくさんあるかえるが真っ赤に見えるほど、葉が鮮やかに色づきます。夜にはライトアップが実施され、昼とは違った境内の様子に。
ロマンティックで風情のある秋のひとときを過ごすことができます。
かえる寺へのアクセス方法
かえる寺の最寄り駅は、 西鉄天神大牟田線「三沢駅」 です。駅から歩いて15分くらいで、住宅街を抜けてようやくたどり着くことができます。
お寺のすぐそばに約20台停めることができる駐車場があるので、車で訪れる人も多いです。
名称 | 如意輪寺(にょいりんじ、通称かえる寺) |
---|---|
住所 | 〒838-0105 福岡県小郡市横隈1728 |
電話番号 | 0942-75-5294 |
拝観時間 | 24時間 |
料金 | なし |
アクセス | 西鉄天神大牟田線「三沢駅」 より歩いて15分 大分自動車道筑後小郡インターから北へ約15分程度 |
駐車場の有無 | あり(約20台) |
参考サイト | http://www.kyushyu24.com/frm10.aspx |
福岡にある「かえる寺」、如意輪寺に行ってみよう
福岡の住宅街にひっそり佇む如意輪寺、別名「かえる寺」は、たくさんのかえるが境内に並ぶユニークなお寺です。
カエル以外にも、大きな5円玉のオブジェや抱きつき観音など見どころが多く、特に夏に行われる風鈴まつりは、大変賑わいます。
福岡に訪れた際には、ぜひ小郡市まで足を延ばし、かえる寺を拝観してみてください。