ドイツの有名なお菓子!美味しいスイーツなどの名前や種類も紹介
ドイツには古くから伝わるお菓子も多く、何世代にも渡り受け継がれているものが多数あります。地域限定のものもあれば、クリスマスなど季節行事のために作られているお菓子もあり、ドイツ人の暮らしに根付いています。伝統菓子だけでなく、人気のスイーツもご紹介します。
ドイツのお菓子といえばこれ!
ドイツの街の中には、必ずおしゃれなカフェがあります。19世紀にカフェ文化が浸透し、歴史があるお店も少なくありません。
こうした、カフェで欠かせないのが、コーヒーとスイーツです。伝統的なお菓子が食べられるお店もあり、ドイツの歴史を感じながらスイーツが楽しめます。
有名なカフェだけでなく、街歩きの最中に食べるのにおすすめのスイーツも多く、気軽にお菓子が食べられます。
ドイツの有名なお菓子7選
ドイツでは地域限定で作られていたお菓子が各地に広まり、有名になったものが多くあります。
すでに、日本にも上陸しているお菓子もあり、これらのスイーツを食べるともっとドイツが身近に感じられるかもしれません。
クリスマスやお祝いの時に食べられるお菓子から日常的に食べているものまで、ドイツの有名なスイーツのなかでもおすすめのものをご紹介します。
1.シュネーバル
ドイツ南部のローテンブルクでは、結婚式やクリスマスといったお祝いに「シュネーバル」という揚げ菓子を食べます。「雪玉」という意味があるシュネーバルは、専門店もあるくらいローテンブルクでは有名なお菓子です。
シュークリームのような形をしたシュネーバルは、色とりどりのチョコレートでコーティングされています。カラフルなチョコの上に粉砂糖をトッピングしているものもあります。
お店によって味が違うので、いくつか買って食べ比べをしてみてもよいでしょう。ロマンチック街道に行かれた際のお土産にするのもおすすめです。
2.レープクーヘン
ドイツはクリスマスになると見かける「お菓子の家」の発祥の地です。お菓子の家に使われているクッキーのことを「レープクーヘン」といいます。
レープクーヘンはクリスマスシーズンに食べるクッキーのことで、スパイスやはちみつを入れて作ります。クリスマスツリーや星の形に型抜きして焼いたものもあります。
ドイツではクリスマスの時期になると店頭に売り出されるので、クリスマスマーケットで見かけたら購入してみてください。
3.マジパン
13世紀から14世紀にかけてハンザ同盟として栄えた都市がドイツの北部リューベックです。アーモンドパウダーと粉砂糖で作った「マジパン」は、リューベックが発祥といわれています。
リューベックの街にはマジパンの専門店もあり、芸術作品のような細工菓子を見ることもできます。また、ドイツではマジパンは細工菓子だけでなく、ケーキのコーティングとしても使われます。
ドイツのお菓子として有名な「シュトーレン」にもマジパンが使用されているものもあり、意外と日本でも身近な存在といえます。
4.焼きアーモンド
ドイツではスナック感覚で食べられているお菓子が「焼きアーモンド」です。ドイツの町中には、寒くなると焼きアーモンドの屋台も出て周辺に香ばしい香りを漂わせます。
クリスマスマーケットでも販売しているドイツの有名なお菓子は、スーパーで袋詰めで売られています。出来立てだけでなく冷めても美味しい焼きアーモンドは、食べ始めたら止まりません。
病みつきになる美味しさの焼きアーモンドは、お土産としてもおすすめです。また、日本でもクリスマスマーケットを開催している所では販売している所もあるので、見かけたら食べてみてください。
5.シュネッケ
ドイツの朝ごはんの定番なのが、シュネッケという渦巻き状のパンです。シュネッケはドイツ語で「カタツムリ」という意味があります。カタツムリの殻のようにグルグルと渦巻き状になっています。
北欧のシナモンロールにも似ているシュネッケは、ジャムやチョコレートを挟んだものもあります。お菓子のように甘いパンをドイツ人はこよなく愛しています。
シュネッケは大きさもまちまちで、お店によって味も異なります。ドイツに住んでいる人のなかには、いつでも食べられるように冷凍のシュネッケを常備する人もいるくらい、ドイツ人の暮らしには欠かせないものになっています。
6.ダンプフヌーデル
ユネスコの世界遺産にも選ばれているレーゲンスブルクを代表するお菓子が「ダンプフヌーデル」です。レーゲンスブルクには「ダンプフヌーデル・ウーリー」という有名なお店もあり、ドイツ中からダンプフヌーデルを食べに多くの人が訪れます。
ドイツ版蒸しパンといわれる「ダンプフヌーデル」は、ふわふわのケーキにバニラのソースがかかったボリューム満点のお菓子です。熱々の状態で出てくるので、ドイツでは冬によく食べます。
カフェの他に、クリスマスマーケットの屋台でも販売されているお菓子は、ドイツ南部を旅行したら食べてほしいスイーツです。
7.シュトロイゼルクーヘン
日本では、有名な製パン会社が販売したことでも話題になった「シュトロイゼルクーヘン」は、ドイツで人気のお菓子です。
イーストで作ったケーキにそぼろをかけた素朴なお菓子は、季節のフルーツを使用しています。ケーキの優しい風味がフルーツの美味しさを引き立てるお菓子は、ドイツの国民的スイーツといえます。
シュトロイゼルクーヘンは、ドイツ国内のケーキ屋やパン屋であれば、売っていないという所はないくらい有名です。ドイツの定番スイーツは、コーヒーを飲みながら味わうのにおすすめのお菓子といえるでしょう。
ドイツの伝統的なスイーツ7選
ドイツの伝統的なお菓子は、意外と日本に上陸していて、実は食べたことがあるというスイーツも少なくありません。
ドイツ全土で食べられる有名なお菓子から、地方限定のスイーツまで、たくさんの種類があります。
カフェやドイツのパン屋であるベッカライで見かけるものだけでなく、家庭でも作られる定番のお菓子と代表的なスイーツをご紹介します。
1.バウムクーヘン
日本で最も有名なドイツのお菓子が「バウムクーヘン」です。紀元前のギリシャで木の棒にパン生地を巻き付けたものがバウムクーヘンの始まりといわれます。日本には、ユーハイムの創始者カール・ユーハイムによって伝えられました。
日本では結婚式の引き出物に使われたり、様々なバリエーションが食べられますが、ドイツにおいては、発祥の地といわれるザルツヴェーデル周辺を除くと有名ではありません。
ただ、ドイツのカフェでは「バウムクーヘントルテ」といわれるバターケーキが食べられます。バームクーヘンの切れ端を入れたケーキは、ドイツでは有名なスイーツになります。本場ドイツに行かれた際はカフェで探してみるのもおすすめです。
2.シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ
日本では「黒い森のケーキ」として知られるのが、シュヴァルツヴェルダー・トルテです。1930年代に黒い森がある「シュヴァルヴァルト」で広まったといわれます。
キルシュの風味が利いたダークチェリーとクリーム、カカオスポンジが絶妙なケーキは、ドイツだけでなくヨーロッパ各地で食べられています。日本でも、ドイツのお菓子を取り扱うお店で見かけます。
シュヴァルツヴェルダー・トルテは、バウムクーヘンと並んで日本で有名なドイツの伝統的なお菓子といえます。
3.キルシュ・ケーゼトルテ
ドイツの家庭で作られるお菓子の定番が「キルシュ・ケーゼトルテ」です。サクランボが入ったチーズケーキは、フレッシュチーズを使用しており、日本のベイクドチーズケーキよりもさっぱりした味わいになっています。
ドイツでは「トルテ」は、生クリームやフルーツで飾り付けをした「デコレーションケーキ」のことをいいます。キルシュ・ケーゼトルテも、シンプルなものからサクランボのコンポートやゼリーでデコレーションされたものまで種類も豊富です。
キルシュ・ケーゼトルテは、カフェやスイーツの専門店でもよく見かけます。ドイツの有名なお菓子は、チーズが好きな人におすすめです。
4.シュトーレン
日本でも、クリスマスのお菓子として浸透しつつあるのが「シュトーレン」です。本場ドイツでは、キリストの誕生を待つ「降臨節」の期間に4週間かけて食べます。
シュトーレンはドイツ東部のザクセン発祥といわれます。14世紀には作られており、教会の司教へのクリスマスの献上品として使われていました。
イーストで発酵させた生地にドライフルーツを入れて焼いた伝統的な焼き菓子は、熟成させることで美味しさが増します。ドイツの人たちの真似をして、クリスマスの日までゆっくり時間をかけて食べるのがおすすめです。
5.アプリコーゼン・クーヘン
ドイツではフルーツを使ったケーキは、スイーツの定番です。杏を使った「アプリコーゼン・クーヘン」は、家庭でもよく作られるお菓子です。
基本は、スポンジの間に杏と生クリームを挟んでいます。各家庭でレシピが異なり、ケーキの表面にそぼろをのせたり、フォンダンでデコレーションすることもあります。
杏の産地であるヘシッシェ・ベルクシュトラッセをはじめドイツ各地で作られているケーキは、カフェやベッカライにあるので、見つけたら食べるのがおすすめです。
6.エアトベア・クヴァーク・トルテ
エアトベア・クヴァーク・トルテは、苺を使ったチーズケーキのことをいいます。クヴァークというドイツで作られるフレッシュチーズを使ったスイーツは、日本のレアチーズケーキに近いお菓子です。
ヨーグルトのような酸味があるチーズは、ドイツのお菓子によく使われます。クリーミーで癖がないので苺との相性も抜群です。
エアトベア・クヴァーク・トルテは、ケーキやお菓子もシンプルなものが多いドイツでは珍しく見た目が華やかなスイーツです。SNS映えをするケーキを探しているという人は、食べてみてください。
7.プレッツェル
ドイツ人の主食でもあるパン、そのなかでもキリスト教の歴史と関わりがあるのが「プレッツェル」です。
日本ではスナック菓子として有名なプレッツェルは、レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」にも描かれている位、ヨーロッパでは歴史がある食べ物といわれます。プレッツェルの独特の形は、キリスト教の「三位一体」を表すという説もあります。
ドイツのプレッツェルは、食事として食べるものから、スイーツのように甘いものまで種類も豊富です。パンタイプのプレッツェルは、ベッカライに行くと焼きたてを購入することもできます。
ドイツ旅行でおすすめのお菓子のお土産3選
職場や友達へのバラマキ用、家族へのプレゼント、海外旅行のお土産はどんなものが良いか頭を悩ませます。
ドイツに行ったら、贈る相手に合わせてお土産を選びたいけど、色々ありすぎて迷ってしまったという人は、お菓子がおすすめです。
ドイツ旅行の際に買うのにおすすめな、人気のお菓子のお土産をご紹介します。旅行前にチェックをすれば、現地で悩まずに済みます。
1.HARIBOのグミ
袋入りでお土産にしやすいのが、ドイツの生まれのグミ「HARIBO」です。クマやカエルの形をしたグミは、コンビニやスーパーで売られているのを見たことがあるという人もいるでしょう。
すでに、日本でも有名なお菓子ですが、フレーバーの種類が多く、日本では売っていないものもあります。あまり見かけたことがない味のものを選べば、手軽なドイツのお土産にもなります。
ドイツのスーパーやお菓子屋なら必ず売っているので、お土産選びに迷ってしまったという時にもおすすめです。
2.チョコレート
ドイツ人がこよなく愛するお菓子がチョコレートです。ドイツのチョコレート消費量は、世界でもトップクラスといわれています。
スーパーのチョコレートコーナーにはたくさんのチョコレートが並び、手軽に食べられるお菓子として人気です。
ドイツのスーパーには、小さいサイズのチョコレートもあり、お土産にもおすすめです。バラマキ用のお土産にピッタリのチョコレートをご紹介します。
Milka
お土産用チョコレートとして最初にご紹介するのが、ドイツ人なら知らない人はいない「Milka」です。紫色の牛のマークが有名なチョコレートは、手頃な値段で買えるのでお土産でも人気があります。
ミルクたっぷりのチョコレートは、世界中で販売していますが、本場のドイツなら種類も豊富です。
スーパーマーケットで見つけたら、お土産用として購入しましょう。リーズナブルなのでまとめ買いをするのもおすすめです。
Ritter Sport
Ritter Sportは、ドイツの老舗チョコレートメーカーRitter社が販売するチョコレートバーです。
ベルリンにはオリジナルのフレーバーが作れるショップもあり、手作りのRitter Sportがお土産にできます。
ミニサイズのチョコレートもばら売りしているので、好きなフレーバーを選んで買うのもおすすめです。
merci
箱入りでお土産にしやすいと人気なのが、merciです。1965年に発売以来、世界100ヶ国で食べられています。
バラエティパックや一口タイプの「merci petits」もあり、バラマキ用のお土産にもなります。
「ありがとう」という名のチョコレートは、普段からお世話になっている人へのお土産にしてもよいでしょう。
3カフェ クロイツカムのバームクーヘン
日本へのお土産で人気なのが、老舗のカフェ「カフェ クロイツカム」が作るバウムクーヘンです。ドレスデンとミュンヘンにあるカフェ クロイツカムは、1825年創業と200年近い歴史があります。
大手旅行代理店のツアーでは、ミュンヘンの店舗が観光のコースに組み込まれていることがあるくらい有名なカフェです。
熟練の職人が作ったバウムクーヘンは、甘さ控えめに作られています。お土産で買うだけでなく、カフェでコーヒーと一緒に食べることもできます。
スイーツ王国ドイツで美味しいお菓子を食べよう!
オーストリアやフランスと隣接するドイツは、美味しいお菓子が食べられるスイーツ王国です。
カフェに行けば、芸術作品のようなスイーツもあり、ドイツの意外な一面を知ることもできます。
おしゃれなお菓子が多いドイツは、スイーツ好きな人なら気に入るでしょう。ドイツに行かれたら、スイーツ巡りの旅を楽しんでみてください。