海東龍宮寺は釜山のパワースポット!観光の見どころや行き方を紹介
韓国第二の都市、釜山。ここには観音の聖地と呼ばれる聖なるお寺があります。波が打ち付ける岩場にそびえたつ海東龍宮寺です。誰でも心から強く願えば、願い事を一つ叶えてくれるという最強のパワースポット海東龍宮寺の訪れるべき見どころをご紹介します!
海東龍宮寺とはどんな場所?
日本語で”かいとうりゅうぐうじ”、韓国語で”へドンヨングンサ”と呼ばれる海東龍宮寺。韓国3大観音聖地のひとつとして毎日、韓国国内だけでなく世界各国から願いを心に抱いてこの地を訪れる人が絶えません。釜山1番の観光地といってもいいかもしれません。
韓国で1番海に近いお寺で、ごつごつとした岩場にそびえたっています。釜山の海雲台から車で約30分のところにあって非日常的な雰囲気を味わえますよ!
そもそも釜山とは、韓国第二の観光地で、海に面した街です。毎日新鮮な海鮮料理を楽しめて、最近では観光客の増加に伴ってオシャレなカフェも急増しています。田舎の親戚の家に来たように現地の人たちもあたたかくて、ソウルとはまた少し違う韓国の一面に触れてみたい人にとてもおすすめです!
高麗時代に建てられた
このお寺はもともと海東龍宮寺だったわけではありません。実は今の姿までに長い歴史があるのです。
1376年、高麗時代に高麗王の師の懶翁(ナオン)大師の夢がきっかけで建てられました。その夢というのは、龍王が「蓬菜山(ポンネサン)の端に寺を建てると雨風が収まり国が安定し、民が安らぐ」というお告げでした。彼が実際にこの地を訪れると、”朝に仏様を拝むと夕方に福が訪れる”ところだったので、ここに寺を建てることにし、普門寺(ポムンサ)と名づけそうです。
しかし、豊臣秀吉が朝鮮半島を攻め込んだ文禄の役の際に焼失してしまいました。それでも伝説が多いこの地に、1930年代の初めに通度寺(トンドサ)の雲崗(ウンガン)和尚が再建を始められました。
そして1974年、「海東龍宮寺」が誕生します!この時に当時の住職がまた夢を見ます。それは、龍に乗って昇天する観音様が登場するお告げのような夢でした。このことによりお寺の名前を海東龍宮寺に代えて、今の姿となりました。
願いを叶えてくれるパワースポット
ここままさに観音信仰の聖地!最強のパワースポットなんです。”心から願えば誰もが願い1つを叶えてもらえる”こんな魔法の言葉、気にならないわけがありません。
1974年、海東龍宮寺に改名されたのと時期を同じくして、当時の和尚がこの寺を観音道場にしようと考えていました。その願いを100日間毎日祈り続けたそうです。そしてついに100日目に龍に乗った白衣の観音様が現れたんだとか。この伝説をもとに願いを叶えてくれるパワースポットとして毎日たくさんの観光客が訪れるようになりました。
海東龍宮寺の見どころを紹介!
釜山の代名詞ともいえる海沿いに立っていることや、願いを叶えてくれるパワースポットということだけでなく、海東龍宮寺にはまだまだ訪れてほしい見どころ観光スポットが残されています。
1年の内、海東龍宮寺がひときわ華やかになる日があるんです、旧暦の4月8日、お釈迦様のお誕生日です。お寺全体が赤やピンク、青や黄色などのカラフルな提灯で飾り付けられます。これは今のカレンダーだと5月上旬ごろなので、観光で行かれる際はぜひこの時期を狙っていくことをおすすめします。
ここからはおすすめの観光スポットと、その場所に隠された意味などをご紹介していきます!
お寺の入口にいる「黄金龍」
お寺の入口まで続いていく参道にはいつもたくさんの人だかりが。伊勢神宮のおかげ横丁のように、お土産屋さんやご飯屋さんなどが立ち並んでいて外国人観光客からも大人気。お寺に参拝するついでに韓国の文化を感じられるのでおすすめです。
食べ歩きしながら歩いていくと、まず私たちを出迎えてくれるのは十二支像!ここでご自分の干支と写真を撮るのがおすすめコース。
十二支像を過ぎると、ついに海東龍宮寺の入口へ。両サイドの門の柱は黄金の龍になっていて、迫力と威厳抜群。東大寺の金剛力士のように、お寺の入口に神聖な存在を飾るのは日本とも少し似ていますね。
煩悩の数だけある「108の階段」
門をくぐると目の前には気が遠くなるほどの階段が。この階段は人の煩悩の数だけ段数があって、その数108!除夜の鐘を鳴らす数と一緒です。この階段を下りきると108の煩悩から解放されて心が安らかになるそうです。
高台にある大仏像「海水観音大仏」
高さ10mもある韓国最大の仏像、海水観音大仏。実はこの大きな仏像、なんと一つの大きな石を掘って作られたものなんです!当時の職人さんたちの技術が感じられますね。この観音大仏が海辺に立って、参拝に来た人たちと海に出ていく人たちの安全を見守っています。
見晴らしの良い場所にある「日出岩・金色の仏様」
そしてこのお寺ではいたるところに金色の仏像がいらっしゃいます。日出岩は読んで字のごとく、ここから毎朝、海の向こうの水平線から真っ赤な朝日が昇るところを見られます。見渡す限りの海と太陽。これだけでもなんだかパワーがもらえそうです。
もう少し進んでいくと、幸せを呼ぶ金色の仏像が!日の出の時間になると日の光を浴びて仏像は神々しく輝きます。金色の仏像を見るとその日は幸せで満ち溢れるといわれいるんです。ちょっと頑張って早起きすることをおすすめします。
幸運の銅銭占がある「石橋」
108段の階段を下って本堂へ向かう途中、橋を渡っていきます。橋の上から下をのぞくとそこには仏像が並び、小さな器を持っています。「銅銭占」といって、橋からコインを投げてその器に入ったら、願いが叶うとか!
韓国では賽銭箱にお金を入れてお願い事をする習慣がなく、ここでお賽銭替わりにコインを投げるんです。橋には頑張って下をのぞき込む観光客たちがたくさんいて、下には残念ながら的を外してしまったコインが溜まっています。
鮮やかな色の美しい「大雄宝殿」
こちらが本堂「大雄宝殿(テウンジョンデン)」!緑を基調とした鮮やかでカラフルに彩られた豪華な本堂です。天井にもカラフルな提灯が掲げられていて、こういうところは日本のお寺と全然違いますね。お寺の名前にもなっている通り、本堂にも龍の文様、龍の頭彫像、さらには柱1本1本が龍になっています。
本堂入るとすぐに黄金の豚の像が2体!豚は幸福の象徴とも言われているので、幸せそうなお顔をしている豚の像も人気フォトスポットです。
日本では本堂と言いますが、韓国や中国では大雄宝殿と呼びます。大雄は大蛇のことを指し、つまりは本堂は大蛇が祭られているところということなのです。歴史モノや宗教が題材となっている韓国ドラマを見ていたら、最後に倒すべき怪物だったり恐れられている存在として龍が登場します。
観音信仰の聖地ですから、熱心な信者さんもたくさんおられます。観光に行かれる際は信者さんたちの邪魔にならないように、神聖な空気をこわさないように注意してください。
本店のすぐ真横にある「布袋尊」
大雄宝殿のすぐ隣に、金色の布袋尊の仏像がいらっしゃいます。布袋尊は七福神の一人で、唯一実在した人物として知られています。唐~後梁時代に生きた契此というお坊さんがモデルです。
布袋尊はある人物の生まれ変わりとも言われています。仏陀が亡くなって56憶7千万年後に人間界に降りてきて私たちを救ってくださるといわれている観音菩薩の生まれ変わりなんだそうです。
海東龍宮寺の観光は市場のランチもおすすめ!
韓国・釜山は海に面した街で新鮮な海鮮料理でとっても有名です!最近はカフェ通りなどができて、若い観光客なども増えてきました。
海東龍宮寺を訪れたみなさんにぜひ味わっていただきたい、韓国伝統の味をご紹介します!辛いものが苦手で韓国料理はちょっと・・・と思っている方、間違っています。辛くなくて美味しい韓国料理もたっくさんあります!
美味しいカニが味わえる「機張市場」
今回ご紹介するのは、美味しいカニで有名な「機張市場(기장시장:キジャンシジャン)」!ここには観光客と一緒に地元の人もカニを食べに行列を作っています。釜山にはチャガルチ市場や南捕洞市場など大きい有名な市場があるので、ここは穴場です!
この市場、もう一つにぎわっている理由があるんです。それは釜山の他の市場より、なんと半額程度のお値段で美味しい食材がたくさん手に入るんです!海鮮物、果物、野菜のお店が100mほどの市場にびっしり並んでいて、韓国の現地の空気を肌で感じられる場所です。コスメやお土産屋さんもあるので若い女性にもおすすめ!
みんなが大好きなカニを安く食べられるということで日本人観光客もたくさん。市場でも日本語が話せる方もいるので言葉の心配もなし!市場のおばさん達とおしゃべりするのはとっても楽しいですよ~仲良くなったらキムチを味見させてくれたり、いっぱいサービスしてくれたり、韓国ならではの文化を体感してください。
お店の前にある水槽には魚やカニがたっぷり泳いでいます!注文するとそこから取ってきてさばいてくれるのでとれたての新鮮な味が楽しめます。釜山でとれたカニだけでなくロシアや外国でとれたカニも売っていて、食べ比べしてみるのもおすすめ。
現地の人おすすめの食べ方は、カニ味噌にご飯と海苔ととびっこを混ぜて食べる!想像しただけでよだれが出てくる美味しさ。韓国ではカニ味噌は”ご飯泥棒”といわれるくらいに定番のご飯の共なんです。
どこのお店に入っても、カニを注文するとキムチや海苔などおかずがたくさん出てきてお腹いっぱいになれます。カニもお店のおばさんが食べやすいように全部キレイに切ってくれます。これも韓国ならではの文化じゃないでしょうか?
住所 | 釜山広域市 機張郡 機張邑 大羅里 72-1 부산광역시 기장군 기장읍 대라리 72-1 |
電話番号 | 051-721-3963 |
営業時間・定休日 | 7-20時・第2・4火曜日 |
平均予算 | 一人3000-4000円 みなさんの値切り次第でまだまだ安くなります! |
アクセス | 地下鉄2号線「海雲台」駅前ビル「スポンジ」の前にある 1006番バスで約40分「機張市場」で下車 |
海東龍宮寺の行き方は?
海東龍宮寺の行き方について見ていきましょう。
日本から釜山へのアクセス
釜山市内の金海国際空港(김해국제공황:キメクッチェコンファン)まで、東京から約2時間半、大阪から約1時間半、福岡から約1時間。とっても近い!
海雲台から海東龍宮寺へのアクセス
地下鉄「海雲台」駅を降りて7番出口から出てください。階段を上がって目の前にバス停があるので、そこから181番バスで約45分!「龍宮寺国立水産科学学院(용궁사국립수산과학학원)」で降りて、約10分ほど歩いたところにあります。
住所 | 釜山広域市 機張郡 機張邑 侍郎里 416-3 |
電話番号 | 051-722-7744 |
営業時間・定休日 | 5-18時・不定休 |
料金 | 入場料無料 |
韓国旅行で海東龍宮寺に訪れてみよう!
この記事では、韓国釜山にある海東龍宮寺についてご紹介してきました!
最近第2の観光地として人気が出てきている釜山。カフェ巡りももちろん楽しんでいただいて、その間に少し郊外まで足を延ばしてみてください。韓国の文化や伝統に触れて神聖な気持ちにリフレッシュできるのではないでしょうか?
心から願えば叶うというパワースポット海東龍宮寺にみなさんも切実な思いを一つ抱いて訪れてみてください。