関西の紫陽花(あじさい)名所ランキング！見頃時期･紫陽花祭りも紹介

梅雨の時期に咲く紫陽花（あじさい）は、観賞用植物の定番的存在です。土壌のpHによって花弁の色が青、赤、紫と様々に変化し、梅雨の憂鬱な気分を紛らわしてくれます。

そこで今回は、関西の紫陽花（あじさい）の名所をランキング形式でまとめてみました。植物観賞が好きな方は、ぜひ参考にしてください。

紫陽花は、一般的に5月～7月の夏場に開花します。特に、梅雨真っ只中の6月～7月頃に満開になるため、紫陽花は梅雨のシンボル的存在と言えます。

梅雨は湿度の上昇によってジメジメする嫌な時期ですが、雨粒に濡れている紫陽花を見ていると心が和みます。

日本全国の紫陽花の名所では、6月～7月の時期に紫陽花観賞イベントが開催され、たくさんの来場客で賑わいます。梅雨になったら、気分転換のために紫陽花の名所に足を運んでみてはいかがでしょうか。

紫陽花は日本人にとって非常になじみ深い植物です。関西では一部の地域で紫陽花が市区町村の花として制定されており、紫陽花関連の祭りが例年実施されています。

まずは、関西の紫陽花の名所ランキングの第12位～第10位までを見ていきましょう。

三室戸寺は、宇治市の三室戸駅から徒歩15分ほどの場所にある紫陽花の名所です。宝亀元年（770年）に光仁天皇の勅願によって創建された仏教寺院で、千手観世音菩薩を祀っています。

花の寺として名高く、境内の庭園には紫陽花・ツツジ・シャクナゲなど色とりどりの花が咲いています。

6月中旬～下旬の土日には、「あじさい園ライトアップ」イベントが開催されます。19時～21時の夜間に紫陽花がライトで照らされ、幻想的な雰囲気に包まれます。

善峯寺は、京都市の大原野小塩町にある紫陽花の名所です。平安中期の長元2年（1029年）に源算上人によって創建された善峰観音宗本山の寺院で、千手観世音菩薩を祀っています。

国の天然記念物に指定されている樹齢600年以上の五葉松・遊龍の松をはじめ、境内には美しい植物がいっぱい。紫陽花や秋明菊などの花々も咲いており、梅雨の時期には約3,000坪の白山あじさい苑が紫陽花で埋め尽くされます。

関西の紫陽花の名所の中では比較的穴場スポットであり、ゆっくり紫陽花を観賞したい方におすすめです。

大野アルプスランドは、猪名川町の大野山山頂付近にある紫陽花の名所です。広々とした園内には、天体観測ができる猪名川天文台やアウトドアレジャーを満喫できるキャンプ場などがあります。

7月の初旬には、「あじさいまつり」が開催されます。大野山の斜面一帯で約16,000もの紫陽花が咲き誇る光景は圧巻。周辺の山々と相まって、大自然の息吹を体感できます。

関西ではお寺や山中に紫陽花の名所が多く、街中の喧騒から離れた静かな場所でゆっくり紫陽花を観賞できる魅力があります。

続いては、関西の紫陽花の名所ランキングの第9位～第7位までを見ていきましょう。

ぬかた園地あじさい園は、東大阪の生駒山山頂付近にある森林公園・大阪府民の森ぬかた園地の一角にある紫陽花の名所です。

あじさいプロムナードと呼ばれる約1.5kmの遊歩道の脇に、30種類2万5千株の紫陽花が咲いています。

6月第3土曜日から7月第2日曜日には「あじさいまつり」を開催。あじさい園までの道のりは山道になっているので、ハイキングもあわせて楽しめます。

勝尾寺は、箕面市の山中にある紫陽花の名所です。727年に創建された高野山真言宗の寺院で、十一面千手観音を祀っています。

勝運の寺として名高く、境内には無数のダルマが奉納されています。ダルマみくじやダルマのお守りなど、ダルマ関連のグッズが話題です。

同時に花の名所としても人気があり、春には桜、秋には紅葉、梅雨の時期には紫陽花を見るために多くの参拝客が訪れます。

矢田寺は、大和郡山市の矢田山の中腹にある紫陽花の名所です。天武天皇5年（676年）に天皇の勅願によって創建された高野山真言宗の寺院で、地蔵信仰の中心地として栄えています。

「あじさい寺」の異名を持ち、毎年6月～7月頃に「アジサイ園」が開催されます。この時期に限り入山料が有料となりますが、広い境内に約60種類10,000株もの紫陽花が植えられている光景は必見です。

紫陽花は様々な色を見せることから、俗に「七変化」と呼ばれています。

雨の日の切なさや人生の移ろいやすさを紫陽花に投影する方が多く、美しいのにどこか儚げな所も紫陽花の魅力の一つと言えるでしょう。

ここでは、関西の紫陽花の名所ランキングの第6位～第4位までを紹介していきます。

淡路島国営明石海峡公園は、淡路島の北東部にある紫陽花の名所です。

総面積330ヘクタールの敷地内にたくさんの植物が咲いていて、関西最大級のチューリップが話題を呼んでいます。

花の谷エリアでは、紫陽花・ユリ・リューコスペルマムなどが咲いています。周辺には大型遊具や展望台、バーベキュー場などもあり、家族旅行時におすすめです。

余呉湖あじさい園は、琵琶湖北部の余呉湖の湖畔に広がる紫陽花の名所です。

余呉湖は別名「鏡湖」と呼ばれ、羽衣伝説や菊石姫伝説が定着しているほど湖面の美しさに定評があります。

湖畔ではおよそ600メートルの広範囲に渡って約10,000本の紫陽花が咲いていて、梅雨の時期にはたくさんの観光客が訪れます。入場料などは一切無く、気軽に立ち寄れるのも魅力の一つです。

長谷寺は、奈良の初瀬にある紫陽花の名所です。8世紀頃に創建された真言宗豊山派総本山の寺院で、観音信仰の発祥地と言われています。

「花の御寺」と呼ばれるほどたくさんの植物が境内に咲いていて、開花時期になると「ぼたんまつり」などのイベントが開催されます。

本堂の脇には、色とりどりの紫陽花が咲いています。長い階段を上らなければなりませんが、高台からの眺望は最高です。

関西の紫陽花の名所ランキングも、残すところあと3か所となりました。お気に入りのスポットは見つかったでしょうか？

それでは、関西の紫陽花の名所ランキングの第3位～第1位までを見ていきましょう。

あじさい曼荼羅園は、和歌山の上富田町にある紫陽花の名所です。厄除の霊場である救馬溪観音の境内に、約120種10,000株の紫陽花が咲いています。

例年6月1日～7月10日にあじさい祭りが開催され、バザーなどのイベントで盛り上がります。現地には無病息災を願う六地蔵菩薩や徳得不動明王が祀られており、紫陽花観賞とともに祈祷も行えます。

丹州觀音寺は、京都の福知山にある紫陽花の名所です。養老四年（720年）に法道仙人によって創建された観音信仰の寺院で、十一面千手千眼観世音菩薩を祀っています。

観音様の霊力によって眼病が治った民が感謝の気持ちを込めて紫陽花を植えたという逸話があり、現在でも丹州觀音寺は「あじさい寺」の通り名で知られています。

毎年6月の第4日曜日に「あじさいまつり」を開催。住職の説法や出し物などを見ながら、境内の色とりどりの紫陽花を観賞できます。

神戸市立森林植物園は、神戸の六甲山地の一角にある紫陽花の名所です。およそ140ヘクタールの広々とした植物園内に約1,200種の植物が生えていて、四季折々の自然景観を楽しめます。

西洋あじさい園コーナーには、欧州・北米・中国などから持ち込まれた品種の紫陽花が咲いています。一般的なヤマアジサイでは見かけないテマリ咲きの紫陽花を見られるのが特徴的です。

大手旅行会社の中には、関西発の「あじさい観賞バスツアープラン」を提供している所が少なくありません。

6月～7月の梅雨の時期に、関西各地のお寺や植物園などの紫陽花の名所を日帰りで回ります。

一人で関西の人気観光スポットを巡るとチケットの手配などが大変ですが、ツアーを利用すればその手間を省けます。関西の紫陽花の名所を効率的に回りたい時は、ぜひこちらのサービスを検討してみてください。

今回は、関西の紫陽花の名所ランキングを紹介いたしました。

気分がふさぎ込みがちになる梅雨には、美しい紫陽花を見て癒されるに限ります。関西方面の観光旅行を計画している方は、ぜひ本記事を参考にして紫陽花の名所に足を運んでみてください。