インドネシアの治安は危険?安全?観光などでの注意すべき点も解説
インドネシアは日本から7時間ほどで到着するリゾートもショッピングも楽しめる国です。インドネシアに女子旅で行く人もいるでしょう。現在のインドネシアの治安や注意情報をまとめました。インドネシアの治安は地域ごとにも違うのでしっかりチェックしてください!
目次
インドネシアへの旅行前に知っておきたい治安状況
インドネシアといえば、ジャカルタやバリ島など行ってみたい場所が多く、比較的安全で治安が良いイメージもあるでしょう。自然が多いことや、発展している都市もあることで様々な楽しみ方ができます。
また、世界遺産もありインドネシアは魅力ある国の1つです。アジア以外の各国から訪れる人がいるでしょう。民族も多いインドネシアなので、行く場所ごとに違う楽しみもあるはずです。
今回は、インドネシアを観光するにあたり治安はどうなのかや、危険情報はあるのかについて紹介します。インドネシア観光を安全に行うためには治安をよく把握していきましょう!
インドネシアとはどんな国?
「インドネシア共和国」は、東南アジアに位置し1万を越える島々でできています。首都はジャカルタ首都特別州、最大都市はジャカルタです。島が多い国ですが、東ティモール、マレーシア、パプアニューギニアとは隣接しています。
人口は約2億6千万人で世界4位の人口の多さです。また、ASEAN本部がジャカルタにあります。国民の8割がイスラム教ですが、ビンドゥー教やキリスト教を信仰している人もいます。インドネシアは都市によって宗教人口も違います。
教育においても、イスラムを中心にした学校と一般の学校があります。イスラム教に重きを置いているイメージがありますが、イスラム教を国教とはしていません。インドネシアには信仰の自由が認められています。
インドネシアの言語
インドネシアでは、公用語はインドネシア語ですが、ジャワ語やバリ語などもあります。民族が多いことや、島が多いことから話す言葉も様々です。しかし、インドネシア語が話せないと稼ぎに支障が出ることも多いため話せる人が多いのが現実です。
また、インドネシアでは早くから英語教育を取り入れています。そのため、観光都市などでは英語が通じることが多いため、英語での観光が可能です。
日本人観光客が多いバリ島では、日本語が通じることもあるため、とても観光しやすい都市となっています。
インドネシアの通貨
インドネシアの通貨は「ルピア」です。2019年12月現在1ルピア0.0078円です。昔はインドネシアでは、アメリカドルなどの外貨を使うことができましたが、2015年に法律が変わり外貨が使えなくなったという情報もあります。現地に行く前に確認しましょう。
クレジットカードに関しては、使うことができます。ただ、クレジットカードを取り扱っていないお店も存在しているため、ある程度の現金を持っていたほうがいいでしょう。
ちなみに、日本での両替はとてもレートが悪いと言われているため、インドネシアで両替したほうがお得という情報もあります。
外務省発表によるインドネシアの危険度
インドネシアの治安は、危険レベル1と危険レベル2がついており、安全とは言えません。観光客が多いバリ島においても危険レベル1がついています。パプア州では危険レベル2のエリアもあります。
インドネシアでは、自爆テロや州などの独立運動、武装集団、イスラム過激派などの問題で治安が悪くなっています。また、民族が多いために人種に対することや、政治に対する不満があることから抗議デモが起こることもあります。
デモが大きくなると過激なデモになり、治安当局とぶつかることもあるため、非常に危険です。また、観光客が巻き込まれやすい強盗や窃盗事件も多々起きています。治安が良さそうに感じるインドネシアの現在の治安は不安定になりやすいと言えるでしょう。
インドネシアの地域別の治安状況
インドネシアの治安を地域別に見ていきましょう。やはり、島が多いことからインドネシアの治安は地域ごとにバラつきがあります。危険レベルが全土につけられてはいますが、1つずつ見ると治安がより悪いところなども発見できるのです。
インドネシアを観光すると言っても、パリ島に行くのかジャワ島に行くのかだけでも違いがあるでしょう。地域別に治安状況をチェックして、より安全な場所に行きましょう。
また、もうすでにどこに行くのか決めているという人は、そこの治安を徹底的に調査してください。
ジャカルタ
ジャカルタには、多くの人が集まるせいもあってか、様々な犯罪が起きています。治安は必ずしも良いとは限らず、特に注意したいのが強盗です。一般的な路上強盗だけでなく、タクシー強盗やパンク強盗が多発しています。
また、スリや置き引き、麻薬による犯罪、偽警官、クレジットカードのスキミング、車上荒らしなども多発しており、軽犯罪から重大な犯罪まで種類は様々です。
さらには、政治などに絡んだデモが起きることもあります。観光できない治安ではないものの、トラブルがつきものなのでかなりの注意が必要です。
スラバヤ
スラバヤは、街が綺麗で治安が良いイメージが強いエリアです。ジャカルタに行ったことがある人は、スラバヤのほうが治安が良くて街並みもいいと感じている人ばかりです。
しかし、スラバヤでは連続テロ事件が発生しています。また、昼間の治安は良くても夜になると治安が悪くなる可能性も高く警戒は必要です。
タクシーによるぼったくりや、ショッピング中の窃盗にも注意してください。過去には、とても治安が良いといわれた場所ですが、現在の治安は不安があるため気をつけましょう。
メダン
北スマトラ州にあるメダンは、治安が悪い地域です。若者による強盗窃盗事件が多発しており、インドネシア内でも最も治安が悪い地域の1つとして知られています。夜間に若者の集団が犯罪を犯す可能性が高い場所です。
また、大麻や覚醒剤などの薬物による犯罪も起きています。歩いて行動するのが危険なので、車や正規のタクシーでの行動がおすすめされています。
歩いているだけで、路上強盗に遭ってしまう確率が上がるとても治安が悪い地域です。
ジョクジャカルタ
基本的には、そこまで治安が悪いとは言えません。しかし、スリやひったくりなどの窃盗が増えています。バスに乗っていたら、バッグからいつのまにか貴重品が奪われていたという事件もあります。
また、複数の人から囲まれて荷物を奪われた事件もあります。ジョクジャカルタでは、個人観光客に対して、数人で狙うという犯罪が多いため、単独行動が危険です。
バリ島
リゾート地で日本人にも優しいエリアなので治安も良いと感じるものですが、危険レベル1なので安全とは言えません。バリ島で多いのはビーチなどでの置き引きです。強引に貴重品を奪っていくひったくりも増えています。
また、繁華街やナイトクラブでは薬物による犯罪も起きています。巻き込まれて捕まると、インドネシア国外の人に対しても最悪の場合は死刑判決が下されることもあるでしょう。
さらには、ショッピング中にクレジットカードを使うとスキミングされるという被害もあります。バリ島でも様々な手口の犯罪が起きているため、治安は安定していません。
インドネシアでの観光客をターゲットにした犯罪
インドネシアを旅行するときに、気をつけたい犯罪を見ておきましょう。観光客が狙われやすい犯罪も存在しています。
インドネシアは何もトラブルがなければとても過ごしやすい国です。自分で防げるトラブルを知るためにも、観光客狙いの事件についてチェックしましょう!
スリ・置き引き
歩いているときに盗まれることもあれば、バスなどに乗っているときに盗まれることもあります。また、話しかけてきたため話し込んでいるといつの間にか貴重品がなくなるということもあるでしょう。
長距離バスで移動するときには、置き引きの被害が多発しています。また、ホテルや空港においても置き引きが多いため、注意してください。
ひったくり
バイクを使って犯行に及ぶことが多く、歩いている観光客のカバンをひったくります。犯人は単独犯ではなく2人組によって行うことが多いでしょう。
運転している1人と、後ろから荷物を奪ってくる1人です。荷物を奪われたときに引きずられて怪我をしている人もいます。
ひったくりは無理矢理荷物を奪っていくため、怪我などの二次被害にも注意が必要です。
車上荒らし
インドネシアでは、車移動をする観光客もいます。慣れている人は車移動も多くなるでしょう。しかし、注意したいのが車上荒らしです。
駐車中の車の窓ガラスを割って鍵を開け、中に置いている荷物を奪っていくというのが手口です。また、タイヤをパンクさせられて車から降りてチェックしていたら、車内の荷物を奪われるという事件もあります。
車に至っては、車上荒らしとパンク強盗に注意し、対策をとったほうがいいでしょう。
スキミング
ショッピングに使うクレジットカードや、ATMから現金を引き出すクレジットカードがスキミングされる被害はとても多くあり、インドネシアの治安の悪さを感じるでしょう。
ATMでは、スキマーが取り付けられており、小型カメラで暗証番号を確認し、そこから得た情報で現金を引き出すという手口があります。
スキミングは請求があるまで気づかないことが多いため、とても怖い犯罪です。
薬物
ナイトクラブや人が多い繁華街などでは、薬物の売人がいます。違法薬物を売ろうとし、話しかけられることもあるでしょう。薬物は使用しなくても売買をした次点で違法です。
また、薬物を持ち込もうとした人が空港で逮捕されるというトラブルも起きています。身に覚えがなく、いつの間にか薬物を持ち込んでいたという可能性もありますが、所持は違法なので逮捕されます。
インドネシアを安全に旅行するための注意点
インドネシアを旅行するとなると、やっぱり安全な旅行で楽しい観光にしたいと思うのが普通です。しかし、現在のインドネシアの治安は安全な旅行が絶対にできると言えるほど安定していません。
そのため、安全性を高める努力をしましょう。どこに注意すればより安全な旅行ができるのかについて紹介します。
流しのタクシーは利用しない
流しのタクシーに乗るとぼったくりの可能性もありますが、1番怖いのはタクシー強盗です。流しのタクシーの運転手とつるんで強盗犯に襲われることがあるため注意してください。
インドネシアでは、ブルーバードタクシーや、シルバータクシーというタクシーが正規のタクシーです。これらのタクシーは安全なので利用してください。
荷物から目を離さない
置き引きも多発しているため、自分の荷物は常に目に入る場所に置いてください。特に注意したいのがホテルでの手続きや、空港での手続き、両替のときなど、違うものに意識が向いてしまう瞬間です。
現地の人に話しかけられた隙に置き引きされることもあるので、意識は常に荷物に向けるようにしてください。また、バリ島でビーチで遊ぶときには、荷物を砂浜に置きっぱなしにすることがないようにしましょう。
警備やセキュリティがしっかりしたホテルを選ぶ
ホテルのセキュリティが甘いと、ホテル内に侵入し強盗されることもあるので危険です。インドネシアでは、高級ホテルも存在しています。できるだけセキュリティがしっかりしている一流のホテルを選んでください。
ホテルのセキュリティが高いと、ホテル内で安全に過ごすことができるだけでなく、外出時にも貴重品を安心して預けることができます。
安いホテルも存在していますが、鍵が甘いなどの不安要素が多いためトラブルがおきやすいと思ってください。
知らない人の荷物を預からない
薬物問題が多いインドネシアなので、知らない人から荷物を預かると、中には薬物が入っていたなんてこともあり得ます。
絶対に人から荷物を預かることのないようにしてください。はっきりと断って態度で示したほうがいいでしょう。実際には、何も関与していなく、荷物を預かっただけなのに逮捕されてしまうこともあるのです。
フレンドリーな人に注意
親しげに近づいてきながら、スリをする人物がインドネシアにはいます。また、麻薬などの密売人から話しかけられることもあるので、十分に注意してください。
フレンドリーな態度をとってくるインドネシアの人は多くいるように感じるでしょう。話しかけられても、その場で話し込んだり、長く相手にしないようにしてください。
インドネシアは各地域の治安に注意した観光にしよう!
インドネシアは、リゾートも世界遺産も楽しめる最高の国です。何度も訪れては羽を伸ばしているという人もいるでしょう。しかし、テロやデモによる治安の悪化が気になるところもあります。
また、強盗などの一般犯罪、薬物犯罪にも注意しなければなりません。地域によっては、人前で恥をかかされたことが原因で相手を殺すという事件もあります。そのため、地域による事件や習慣をよく理解した行動をとってください。
インドネシア観光は、自分の行動で楽しめるかが変わる部分もあります。治安に注意した行動で、楽しい旅行にしてください。