橿原神宮(奈良)の御朱印・御朱印帳の種類や頂ける時間・場所を紹介!
奈良県の橿原神宮は初詣に100万人を超える人が訪れる人気の神社です。初代天皇の神武天皇と皇后が祀られ2,600年以上の歴史があることから、御朱印マニアにも注目されている神社の一つです。橿原神宮で頒布される御朱印帳や御朱印の種類や受付時間などを紹介します。
目次
奈良の橿原神宮の御朱印や御朱印帳について紹介!
ここ数年は御朱印を集める人が急上昇しているので、神社でも工夫を凝らしているのが御朱印です。奈良の橿原神宮でも御朱印帳に記帳される御朱印の他に、神社での年中行事よっても特別な御朱印が発行されることがあります。御朱印を集めている方には見逃せないイベントもあるのでチェックしてください。
橿原神宮はどんなところ?
奈良県のパワースポットとしても知られる橿原神宮、53万平米(阪神甲子園球場13個分)の敷地は開放感があり厳かな雰囲気に包まれています。神武天皇が奈良に橿原宮を創建したことから「日本のはじまりの地」とされている場所です。
江戸時代までは神社ではなく「宮跡」として管理されていましたが、明治に入り民間の有志による神宮創建の請願により橿原神宮が建立され、明治23年から神社としての歴史が始まります。
平成12年には御鎮座百十年記念として宝物館が開園し、明治天皇が奉納した御太刀、中国・唐時代の「貼銀金色絵山水人物花鳥八卦八稜鏡」、横山大観作の「正気放光」などを展示しています。
住所 | 奈良県橿原市久米町934 |
電話番号 | 0744-22-3271 |
営業時間・定休日 | 開門時間は日の出から日没まで(要確認)・定休日なし 御祈祷・御朱印帳:9:00〜16:00 宝物館:土・日・祝休日9:00〜16:00(平日は要予約) |
料金 | 入場無料 宝物館は大人:300円/中・高・大学生:200円 |
アクセス | 近鉄南大阪線・近鉄橿原線:橿原神宮前駅 |
駐車場 | 有 |
公式URL |
橿原神宮のご利益は?
延寿:神武天皇は127歳の長寿であったと伝えられていることから、延命と長寿のご利益があるとされています。
開運:神武天皇は45歳で日向国を出発して6年後に奈良に都を置きました。通常では達成できないほどの苦労を克服したことから、開運のご利益があるとされています。
お守りによるご利益にはたくさんの種類があるので、気に入ったものがあれば購入しておきましょう。ご利益があったか1年経ったお守りは、お礼参りを兼ねて返納所へ収めます。
お守りと干支授与品
「干支守」と「開運十二支御守」は干支の動物を模ったアクセサリー系のお守りで、「干支延寿箸」は干支がデザインされた12種類の箸です。自分の干支のアイテムを持つことで運が開けるとされています。
お守りの種類は、安産、健康、厄除け、交通安全、合格祈願、縁結び、家内安全、勝ち守など様々な種類があります。デザインがよく種類も多いので目移りしてしまいます。あらかじめお願いごとを決めておいてから選ぶのがおすすめです。
干支を模った破魔矢や鈴、絵馬なども人気があります。1年を無事に過ごせるように、家内安全・開運の願いを込めて参拝者が集まります。
お守りはデザインが変わったり頒布されなくなるものがあります。足が三本ある八咫烏(やたがらす)のお守りは健康の象徴として人気があったのに、いつの間にか頒布されなくなりました。
特に干支に関する授与品の中には12年後まで入手できないものもあるので、「これは!」と直感に響いたものは入手しておくことをおすすめします。
橿原神宮の御朱印や御朱印帳の種類
橿原神宮で頂ける御朱印や頒布されている御朱印帳は数種類あります。特別な行事や季節、干支によって変わるため、わざわざ奈良県まで足を運ぶ人がいるほどです。御朱印と御朱印帳について詳しく調べてみましたので、参拝する際の参考にしてください。
御朱印
橿原神宮では通常の御朱印(初穂料300円)の他に次の御朱印があります。
御朱印の朱と白が反転したお正月用の御朱印は(初穂料500円)1月1日〜1月7日限定です。混雑を回避するため半紙による頒布だけの年もあります。
末社である長山稲荷神社の御朱印(初穂料500円)も頂けます。長山稲荷神社は橿原神宮よりも歴史が古く、地域の地主神として鎮座している神社です。
御朱印帳
橿原神宮では季節ごとに新しい種類の御朱印帳が発行されます。デザインは毎回慎重に吟味されるので芸術的な価値も高い御朱印帳だといえるでしょう。
新しい御朱印帳が発行されるとホームページで案内されるので、「橿原だより」をチェックしておくと見逃さずに済みます。
橿原神宮の御朱印が頂ける場所や時間は?
橿原神宮の御朱印が頂ける場所と時間について紹介します。広い敷地にいくつもの建物があるので、迷わないためにも事前に調べておくのがおすすめです。また、受付時間終了間近は混雑が予想されるので早めに頂いておくのもマナーです。
御朱印が頂ける場所
橿原神宮の御朱印は南神門をくぐって左に見える「参集所」で頂けます。参集所前の敷地は広いので多少混雑していても並ぶことができますが、マナーはきちんと守りましょう。お守りやおみくじも、ここで求めることができます。
2020年2月時点の情報です。場所は変更になることがあるので、事前にホームページで確認してください。
御朱印の受付時間
御朱印が頂けるのは9:00~16:00になります。初詣や祭典などと重なると、混雑して受付までに時間がかかるので午前中に訪れることをおすすめします。
2020年2月時点の情報です。年中行事や祭典など混雑期は受付時間が変更になることがあるので、事前にホームページで確認してください。
橿原神宮のおすすめの回り方や参拝方法
広大な敷地を誇る橿原神宮を参拝するには北・東・西の3ルートがあります。今回は初めて橿原神宮を参拝する方のために、効率的に神社内の見どころを回れるおすすめのルートを紹介します。神社での正しい参拝方法についても紹介しますので参考にしてください。
回り方
橿原神宮の本殿を訪れるまでの最もポピュラーな道程は「一の鳥居」から始まります。橿原神宮前駅を道なりに北に進んで550mほどの距離です。駅前にはいろいろな種類の飲食店がありますから、参拝の前後に食事をしたり喉の乾きを癒やすことができます。
一の鳥居から140mほど歩いて「神橋」を渡り、すぐ前に見えるのが「ニの鳥居」です。一の鳥居からニの鳥居までは「表参道」と呼ばれ、初詣の時期などは露天で賑わっています。
ニの鳥居から100mほどの距離にある「南手水舎」では、後で紹介する方法で心身を清めてください。
手水舎の北にある「南新門」をくぐると視界が一気に開けます。まっすぐ歩いてまもなく左手に見えてくるのが「外拝殿」で、その奥が橿原神宮の「本殿」です。本殿での礼拝方法についても後で詳しく紹介します。
末社の長山稲荷社も見逃せない
本殿での参拝が済んだら南新門に戻り手水舎の奥に見えるのが「深田池」、奈良時代に作られたと伝えられている大きな貯水池です。
深田池の畔を右に歩いてすぐのところに「長山稲荷社」があります。いかにも稲荷神社らしい真っ赤な鳥居でできたトンネルの先にあります。平成30年からは長山稲荷社の御朱印も頂けるようになったので、時間に余裕のある方は参拝しておきましょう。
深田池の畔には飲み物の自動販売機が設置された休憩所があるので、広い敷地を歩いて疲れたときにはゆっくりと休息をとることができます。
参拝方法
神社内の参道は神様が中央を歩くとされています。そのため、神様が通る邪魔にならないよう、境内では参道の中央よりも左右どちらかを歩くのが礼儀です。やむを得ず中央を横切るときは、軽くお辞儀をしながら横切ります。
鳥居をくぐる時
鳥居は神社独特の飾りではなく、神域と俗界を区切る結界になります。本来の意味は、外の者は内へ入れず、内の者は外へ出られない仕切りのようなものです。神域を出入りするわけですから、しっかりとした心構えが必要です。
鳥居の前では一旦止まって衣服を正し、軽く一礼してから鳥居をくぐるようにしましょう。鳥居から出たとき(帰るとき)は、振り返って軽く一礼します。
写真撮影の注意点
参拝の記念にと写真や動画を撮ることもあるでしょうが、まれに撮影禁止の場所があるので、その場合は必ず指示に従ってください。
無闇にシャッターを切ると他人がフレームに入ってしまうことがあります。中には写真に撮られるのを嫌がる人もいるでしょうから、無用なトラブルを避けるためにも注意が必要です。
個人情報やプライバシーが厳しい昨今ですから、ブログなどに載せるときは他人の顔にぼかしを入れるなどの配慮も必要です。
手水舎の手順
手水舎は「ちょうずしゃ、てみずしゃ」など様々な読み方があります。手水とは水で手を洗い口をすすぐことで心身を清める、禊(みそぎ)を簡略化した儀式のことです。神社独特の儀式なので時間を惜しまずに正式な作法を覚えておきましょう。
まず右手で柄杓を持って水を汲みます。この時に汲んだ水だけで一連の作法を終わらせるので多めに汲んでおきます。
左の掌を水で流したら柄杓を左手に持ち替え右の掌を水で流します。柄杓を右手に戻したら左の掌で水を受け、口をすすぎます。柄杓を口につけるのはマナー違反です。もう一度左の掌を水で流したら、柄杓を立てながら柄の部分を洗い流します。
手水舎での一連の動作のことを「手水する」あるいは「手水をとる」といいます。最初は複雑に感じるでしょうが、神社に行く前に家で何度かシミュレーションすれば体が動作を覚えてしまうので是非チャレンジしてみてください。
礼拝の手順
歴代の天皇を祀っている神社では、礼拝の手順として「ニ拝ニ拍手一拝」が一般的です。神社での礼拝の手順は難しくないので何度か練習すれば上手にできるようになります。
拝殿に鈴があれば2〜3回軽く鳴らします。「これからお願いごとをします」と神様に知らせる合図のようなものです。次にお賽銭を入れます。神社では硬貨や紙幣の種類に決まりはありませんが、五円以上入れるのが一般的です。
両掌を足の付け根につけます。上体を前に90度曲げます。元の姿勢に戻り、もう一度上体を前に90度曲げます。拍手を2回打ちますが、右手を左手の第一関節分ほど下に下げます。お願いごとをします。両掌を足の付け根につけます。上体を前に90度曲げます。
ここまでの動作が神社での「ニ拝ニ拍手一拝」ですが、前に90度曲げるのが難しいようなら無理をせず、できる範囲で曲げれば大丈夫です。また、両手を足の付け根につけてお辞儀をすると両肘が左右に突き出る姿勢になるので、初詣などで神社が混雑している時期は足の付け根ではなく膝につけるようにします。
奈良の橿原神宮へのアクセス方法
橿原神宮へのアクセスは電車を利用するのが早くて便利です。奈良の神社仏閣は駅やバス停から離れていることもあるのですが、橿原神宮は駅から歩いてわずか10分の距離にあります。最寄り駅は近鉄の橿原神宮前駅です。
公共交通機関を利用する場合
大阪駅からは、地下鉄御堂筋線かJR環状線を利用して天王寺駅下車、近鉄南大阪線に乗り換え橿原神宮前駅まで約60分で到着します。
京都駅からは、近鉄京都線の特急に乗り橿原神宮前駅まで約50分で到着します。
名古屋からは、近鉄特急を利用して大和八木駅で下車、近鉄橿原線に乗り換え橿原神宮前駅まで約110分で到着します。
車で行く場合
大阪からは、阪神高速から南阪奈道路経由で葛城I.C.出口へ、大和高田バイパス経由で四条ランプを2kmほど南下します。
名古屋からは、東名阪・名阪国道・西名阪・京奈和自動車道経由で橿原北I.C.出口へ、大和高田バイパス経由で四条ランプを2kmほど南下します。
駐車場について
橿原神宮一の鳥居前に「橿原神宮駐車場」があり、およそ800台が収容可能です。駐車料金は普通車が500円、大型観光バスが2,000円、その他バスおよび大型車は1,000円になります。
駅周辺にはコインパーキングがいくつもあるので、混雑時には利用してみるのもいいでしょう。
礼節を守ってご利益を受けよう
奈良県の橿原神宮について詳しく紹介してきました。神社には上司など目上の方の家に上がるのと同じ気持ちを持って参拝するのが礼儀です。せっかく頂いた御朱印やお守りも、礼節を忘れてはご利益が望めません。神職に携わる方々に対しても軽く会釈をするくらいの、ゆとりを持った気持ちで参拝すればご利益が期待できるでしょう。