ハバロフスク観光のおすすめ!ロシアの名所や日本からの行き方も紹介
古いヨーロッパの面影が残るロシアのハバロフスク。まだメジャーな観光地ではないので、人気の観光スポットでも、ゆったりと過ごすことができます。ロシアのハバロフスクにはおすすめの観光スポットがいっぱい。遠いようで意外と近いハバロフスク。観光旅行におすすめです。
目次
極東ロシアのハバロフスクの見どころを紹介!
ハバロフスクが、ロシアの都市の一つだとは知っていても、地図がパッと頭に浮かぶ人は少ないかもしれません。ロシア語では「Хабаровск」と書きます。
観光地としてはまだ、それほど有名ではありませんが、古き良きヨーロッパの街並みが残る美しい人気の街で、インスタ映えも抜群と、密かな人気を集めています。
そんなノスタルジックでロマンあふれるハバロフスクの魅力を大公開。ハバロフスクの魅力を知れば、きっとハバロフスクに行ってみたくなります。
ハバロフスクってどんなところ?
ハバロフスクは、ロシアの極東部、ハバロフスク地方の都市で、2018年までは、極東連邦管区の本部が置かれていた、名実ともにロシア極東部の中心都市です。
ロシアというと、雪と氷に閉ざされた極寒の地というイメージですが、シベリア鉄道の重要な拠点であるハバロフスクには、多くの工業施設もあり、活気にあふれています。街には石造りの建物や石畳が広がりとてもきれいですが、坂が多いので、街歩きには歩きやすい靴が欠かせません。
まずは、人気の観光地としてのハバロフスクの魅力をご紹介する前に、意外と知らないハバロフスクの実情についてご紹介します。
ロシア極東部の中心都市
ハバロフスクは、ロシアの首都モスクワから飛行機で約8時間、シベリア鉄道経由で約8500km、6泊7日の距離にあり、時差も7時間あります。もっとも近い中国領からは30kmほどの距離なので、ロシアの極東という言葉がまさにぴったりです。
2018年12月にプーチン大統領の署名により、極東連邦管区の本部が沿岸地方のウラジオストクに移転されるまで、ロシアの極東の首都と呼ばれていました。
寒そうなイメージですが、夏には中国との国境を兼ねるアムール川で水遊びを楽しむのが人気で地元の人や観光客の姿も見られます。
日本から最も近いヨーロッパ
世界第1位の国土面積を誇るロシア。遠いようですが、東西に広いロシアの東の端と日本とは目と鼻の先といってもいいくらいの距離です。
ロシアの極東部の玄関口、ウラジオストク空港までは、東京や関西の国際空港から直行便で約2時間半。フランスのパリまでは飛行機で12時間以上かかりますから、ロシア極東部が日本から一番近いヨーロッパといわれるわけがよくわかります。
ハバロフスクの治安や物価は?
ロシアの治安はあまり良くないといわれていますが、首都モスクワはさておき、地方都市である人気のハバロフスクの治安は、それほど悪くありません。地元の人も、とても親切でフレンドリーな人が多いので、昼間なら何の心配もありません。
もちろん、土地に不慣れな観光客を狙った置き引きやすり、ひったくりの被害がまったくないわけではないので、最低限の注意は必要です。また、治安が良いからといって、真夜中に若い女性が一人で出歩いてもいいわけではありません。
物価は高くも安くもなく、ほぼ日本と同じくらいです。同じロシアでも、モスクワに比べると物価は圧倒的に安いです。飲食店は日本より安いお店も多いですが、ガイドブックに載っているレストランなどは、そこそこいい値段がします。
【ロシア】ハバロフスクへの行き方
マイナー都市のハバロフスク。訪れるにはどうしたらいいでしょうか。日本からハバロフスクへのアクセスや、ハバロフスク空港から、ハバロフスク市内へのアクセスなどご紹介します。
日本からハバロフスク空港へのアクセス方法
日本からハバロフスクへ行くには、飛行機の直行便を使うのが便利です。成田からはS7航空が週に1便就航しています。フライト時間は約2時間55分です。
ハバロフスク直行便は多くはないので、就航便が比較的多いウラジオストクに飛んでから、シベリア鉄道でハバロフスク入りするのもおすすめのコースの一つです。
ハバロフスク空港から市内中心部へのアクセス方法
ハバロフスク空港からハバロフスク市内へは、タクシーを使う方法もありますが、トロリーバスが安くておすすめです。市の中心部に向かうトロリーバスは、ハバロフスク空港の国内線ターミナルの前のロータリーから頻繁に出ているので、とても便利です。乗車時間は30分ほどです。
ハバロフスク駅へ向かうトロリーバスは1時間に1~2本なので、空港からハバロフスク駅に向かうなら、一旦トロリーバスで市内に出てから、トラムに乗り換えるのもおすすめです。
【ロシア】ハバロフスクのおすすめ観光施設
世界遺産も、有名な美術館も、著名な観光名所もないハバロフスクですが、ぜひ見ておくべき、おすすめの観光施設があります。人気の高い観光地のように人がごった返すこともないので、ゆっくりとロシア建築の美しさを堪能できます。
ロシア文化を感じる「スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂」
第一におすすめしたい、ハバロフスクの観光ポイントは、玉ねぎ型の尖塔が特徴的な、ロシア正教の教会「スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂」です。建造は2001年と比較的新しい建物ですが、周囲に集まる修道院などの宗教施設や慰霊碑などと相まって、厳粛な空気を醸し出しています。
これといって有名な観光名所がないといわれるハバロフスクですが、極東一の規模を誇る「スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂」は、間違いなくハバロフスクきっての観光の目玉です。
夜間はライトアップされ、さらに神聖で幻想的なムードが高まります。日曜日には敬虔な信者の方たちのミサが執り行われるので、邪魔をしないように気をつけてください。
住所 | Turgeneva, 24, Khabarovsk, Russia |
電話番号 | +7 (4212) 21-57-59 |
営業時間・定休日 | 9:00~21:00 |
料金 | |
公式URL | https://soborkhv.ru/raspisanie |
ハバロフスクのランドマーク「ウスペンスキー教会」
ハバロフスクにある、もう一つのロシア正教の教会が、「ウスペンスキー教会」です。天を衝く背の高い教会で、ハバロフスク市内どこからでも目につきます。こちらは1900年の建造で、唯一、ソ連時代を通じて、ハバロフスクで活動を続けていた歴史ある教会です。
当時の建物は、スターリン時代の宗教粛清によって破壊され、レンガ色に白い縁取りのある壁と、青い屋根がひときわ目を引く現在の姿のは、再建されたものです。
教会内の見学は自由ですが、「スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂」同様、神聖な祈りの場ですので、ミサの間は見学は外観のみにしてください。
住所 | 1 Khabarovsk Khabarovsk Krai, Russia 680000 |
電話番号 | +7 421 231-46-02 |
営業時間・定休日 | 7:00~20:00 |
料金 | |
公式URL | なし |
歴史や文化を学ぶ「ハバロフスク州立郷土史博物館」
レンガ造りの建物が素敵な、極東でもっとも古い博物館「ハバロフスク州立郷土史博物館」こと「クロデコフ郷土史博物館」は、極東地域に生息する動植物や、極東の文化や歴史、戦争の記録など、幅広い分野の貴重な資料を展示しています。
新館と別館がありますが、それほど広くはないので、さっと見る分にはそれほど時間はかかりません。しかし、じっくり見て回ると数時間はかかるほどの充実した展示内容になっているので、ぜひ時間をかけて見て回ってください。館内は写真撮影ができますが、別途料金が必要です。
住所 | Shevchenko St., 11, Khabarovsk 680000, Russia |
電話番号 | +7 421 230-31-92 |
営業時間・定休日 | 10:00~18:00 月曜と最終金曜定休 |
料金 | 300ルーブル |
公式URL | https://hkm.ru/ |
【ロシア】ハバロフスク観光のおすすめスポット
ハバロフスクは、素敵な建物も多いですが、街全体が映画のセットのように美しく、どこへ行っても楽しめます。そんなハバロフスクでもとくにフォトジェニックな、おすすめスポットをご紹介します。
シベリア鉄道の重要拠点「ハバロフスク駅」
「Khabarovsk 1」と「Khabarovsk 2」がありますが、単に「ハバロフスク駅」といった場合は、「Khabarovsk 1」を指します。
「ハバロフスク駅」は、ロシアを横断する世界一の長距離列車、シベリア鉄道の中間駅であるとともに、シベリア鉄道と、アムール川下流の都市へ向かうバイカル・アムール鉄道との分岐点でもあります。
左右対称の駅舎は2007年に再建されたばかりで、ヨーロッパの宮殿を思わせる優雅さです。夜はライトアップされ、幻想的な姿を見せてくれます。
定番の観光名所「アムール川」
ハバロフスクは、大河アムール川沿いの街。悠々と流れる川は、日本では考えられないほどのスケールで、海か湖と見紛うほどです。気候の良い季節には、川岸をそぞろ歩く人が多く見られ、夏期には地元の人や観光客の格好の遊び場になります。
冬期には完全に凍りつき、対岸まで歩いて渡ることができます。ちなみに対岸まで歩いて渡ると、20分ほどかかります。
お土産やショッピングに人気「セントラルマーケット」
ひっそりとした美しい田舎町の風情が漂うハバロフスクですが、最近はおしゃれな雑貨屋や、個性的なショップが増えてきました。街中のお店を覗いてみるのも楽しですが、ハバロフスクで買い物をするなら「セントラルマーケット」がおすすめ。
ハバロフスクで一番規模が大きなマーケットで、食料品から衣料品、雑貨などほとんどなんでも揃います。
【ロシア】ハバロフスクのおすすめグルメ
知名度が低く、観光客が大挙して押し寄せるわけではないハバロフスクには、これぞハバロフスク名物というような、珍しい食べ物はありません。そのぶん、観光客向けにアレンジされていない、素朴なロシア料理が楽しめます。
ハバロフスクならではのグルメというより、ロシアならではのおすすめグルメといったほうが良いかもしれませんが、弄り回していない、昔のままのロシアの味をご紹介します。
地元でも人気「イクラ」
日本のお正月やハレの日に欠かせない、高級食材の「イクラ」は、ロシアでも人気。ロシア語でも「イクラ」です。地元のスーパーマーケットや市場を覗くと、新鮮なイクラがグラム単位で売られています。日本より値段が安いので、気軽に買うことができます。
日本人なら醤油漬けにしたいところですが、ロシアでは、黒パンにのせて食べるのが定番です。
ロシア料理の定番「ボルシチ」
ロシア料理の定番、「ボルシチ」も、ハバロフスクでおすすめのグルメの一つです。ロシア料理の郷土料理としてあまりに有名な「ボルシチ」ですが、名前は知っていても食べたことはないという人も多いかもしれません。
日本人にはあまりなじみがない色彩と食材に、食べるのをためらってしまう人もいるかもしれません。でも、ビーツで赤紫色に染まったスープに白いサワークリームが鮮やかです、容赦ないロシアの寒気に震え上がった体を、ホッコリと温めてくれる本場のボルシチは、一度は食べてみるべき絶品料理です。
手軽に食べられる「ピロシキ」
「ピロシキ」も、ロシアの名物料理の一つ。ロシアっ子も大好きな料理です。ハバロフスクでも人気で、屋台のようなお店で売られているのをよく見かけます。気軽に手でつまんで食べられるので、おやつや食べ歩きにもぴったりです。
日本でもピロシキは良く売られていますが、本場のピロシキをぜひ食べてみてください。ビールとの相性も抜群です。
見どころ満載のハバロフスクを観光しよう!
世界的にはほとんど知られていないハバロフスクですが、美しい町並みと雄大な景色、穏やかで親切な地元の人々と、リフレッシュのための旅先としてはこれ以上ないくらい理想的な場所です。
ここでご紹介した観光スポット以外にも、ハバロフスクにはいくつもの見どころがあります。アムール川での川遊びや、凍ったアムール川を徒歩で歩くのも楽しいです。
観光客が少ないので、素晴らしい観光スポットを独り占めする贅沢も味わえます。時間があったら、シベリア鉄道に乗ってみるのもおすすめです。100年ほど前には多くの日本人が住んでいた一角もあり、日本とのつながりも感じられるハバロフスク。これから人気が出てきそうな、おすすめの観光地です。