金華山(岐阜)の登山ルートを紹介!ハイキングにおすすめのコースも
金華山は岐阜県で人気の登山スポット。登山は苦手という人でも大丈夫。ハイキングにぴったりのコースもあるおすすめの山です。歴史的にも有名な岐阜城を頂く金華山で、登山を楽しんでみませんか?登山初心者から上級者まで楽しめる、金華山登山のおすすめルートをご紹介します。
目次
岐阜県の人気スポット「金華山」に登ろう!
金華山は、「まむし」と恐れられた齋藤道三、尾張の名将織田信長の居城として知られる岐阜城がある、岐阜県のシンボルです。岐阜はおろか、東海三県、日本中から登山客が訪れる金華山は、登山初心者も、子供も楽しめる絶好の観光スポットです。
岐阜を訪れたからには、見過ごせない人気の金華山で、登山を楽しんでで見ませんか。ハイキング気分で楽しめるおすすめルートもご紹介します。
金華山とは
金華山は、岐阜県岐阜市にある低山で、岐阜市民にとっては子どものころからなじみ深い、人気の行楽スポットです。戦国武将齋藤道三や織田信長の居城として名高い岐阜城を頂き、長良川を見下ろす金華山は、岐阜市の中心部にありながら、天然林が90%以上を占める自然豊かな山です。
かつては稲葉山と呼ばれていましたが、今では金華山の呼び名のほうがメジャー。初夏にはシイの仲間であるツブラジイの花が満開になり、山を黄金色に染めることから、金華山の名がついたといわれています。
金華山の基本情報
金華山は、同じ字で「こんかさん」と読ませる宮城県の山もありますが、岐阜県の金華山は、「きんかざん」と読みます。遠足、写生大会、ハイキング、行楽、登山にと、いろいろ楽しめる金華山。どんな山なのか、まずは基本情報をお伝えしておきます。
住所 | 岐阜県岐阜市 |
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標高 | 329m |
公式URL | http://www.cool-gifucity.jp/experience/experience02/ |
登山初心者にもおすすめの金華山
岐阜県の金華山は、標高329m。山と呼ぶには心もとない高さですが、そこがまた人気の理由の一つでもあります。登山初心者や観光客にもおすすめの、金華山の魅力をお伝えします。
所要時間が30分~1時間
最近は登山ブームで、登山を楽しむ人が増えていますが、例えば天下の名峰富士山に登ろうとすると、初心者コースでも登りに5時間、下りに4時間かかります。
標高3776mの富士山と比べるのが無茶にしても、同じくらいの標高の千葉県の鋸山でも、登りに2時間、下りに1時間半ほどかかります。
ところが、岐阜の金華山は、山頂まで1時間しかかかりません。コースによっては30分で到達できます。この手軽さ、気楽さが、金華山が人気のある理由の一つ。子どもでも登る音ができるコースもあるので、家族旅行にもおすすめです。
選べる下山コース
登りのコースが10本もある金華山では、下りのコースも選ぶことができます。登りは頑張って上級者向きの登山コースを行って、帰りはのんびりロープウェイという登山計画も可能。登った後の体調やスタミナの残り具合、見ておきたい名所などに合わせて、いろいろな下山ルートを選べます。
ロープウェーも運行
金華山は手頃な登山スポットとして人気を集めていますが、ロープウェイも完備されているので、体力に自信のない人や年配の人でも楽しめるおすすめの観光名所。往路復路ともにロープウェイを利用すれば、高所からの市内の展望とともに、ゆったりのんびりと金華山の自然美を堪能できます。
登りは頑張って自力で歩き、帰りはロープウェイを利用するという観光客も多いです。ロープウェイから見下ろす岐阜の街並みも美しく、体力的に問題はなくても、往路はロープウェイという選択も悪くありません。
ぎふ金華山ロープウェーの基本情報
金華山登山の重要手段の一つ、ぎふ金華山ロープウェイ。岐阜県岐阜市の市内、岐阜公園の金華山麓駅と金華山の山頂を約3分で繫ぎます。ロープウェイからは、岐阜の市街地が一望でき一見の価値ありです。
住所 | 岐阜県岐阜市千畳下257 |
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電話番号 | 058-262-6784 |
営業時間・定休日 | 5月12日~10月16日 8:00~18:00 (夏期運転 8:00~22:00) 10月17日~3月15日 9:00~17:00(元旦のみ5:00~17:00 ) 3月16日~5月11日 9:00~18:00 |
料金 | 大人往復1100円・片道630円 |
アクセス | JR「岐阜」駅から、中央北口バスターミナル12番・13番乗り場から 乗車「岐阜公園歴史博物館前」停留所で下車 |
公式URL | http://www.kinkazan.co.jp/ |
金華山登山のおすすめ観光スポット
手頃な登山スポットとしても人気の金華山ですが、金華山の魅力はそれだけではありません。金華山のおすすめの観光スポットについてご案内します。
織田信長ゆかりの地「岐阜城」
金華山の山頂には、織田信長ゆかりの、岐阜城があります。戦国時代の猛将齋藤道三が築いた難攻不落の稲葉山城を、行くたびもの攻防の末織田信長が奪い、岐阜城と称しました。織田信長が、「天下布武」の朱印を用いるようになったのもこのころからです。
歴史の転換期に重要な役割を果たした岐阜城は、歴史ファンならずとも心躍る観光スポットです。
住所 | 岐阜県岐阜市18 |
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電話番号 | |
営業時間・定休日 | 4月16日~ 5月11日9:30~17:30 5月12日~10月16日8:30~17:30 10月17日~3月15日9:30~16:30 元旦のみ6:30~16:30 |
料金 | 大人200円 |
アクセス | 公共交通機関 ・JR「岐阜」駅または名鉄「岐阜」駅から岐阜バス長良橋方面行き または「市内ループ線左回り」で「岐阜公園・歴史博物館前」停留所下車 バス停下車後、徒歩3分の岐阜公園内から金華山ロープウェーで 「金華山ロープウェー山頂」駅へ、山頂駅から岐阜城まで徒歩8分 自家用車 ・東海北陸自動車道「岐阜各務原I.C.」から国道21号線を西へ、 156号を北へ進む 岩戸トンネル出口を左折し、鵜飼い大橋手前を左折、 金華山トンネルを出ると岐阜公園堤外駐車場あり 徒歩3分の岐阜公園内から金華山ロープウェーで山頂まで約3分、 山頂駅から岐阜城まで徒歩8分 |
公式URL | https://www.city.gifu.lg.jp/3537.htm |
可愛いリスがいっぱい「リス村」
昭和11年、岐阜公園を中心に「躍進日本大博覧会」が開催されましたが、公開されていた当時珍しかったタイワンリスが脱走し、野生化しました。金華山には、その当時の子孫にあたるリスが棲息しています。
「リス村」は、金華山に多数棲息するリスを、自然な形で公開できないかとの思案の末にできた、日本で最初のリスの観光施設です。ロープウェイの「金華山山頂」駅の真ん前にある「リス村」では、時間をかけて調教された愛くるしいリスたちが、訪れる観光客を歓迎してくれます。
住所 | 岐阜県岐阜市5番金華山国有林3182 |
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電話番号 | 058-262-6784 |
営業時間・定休日 | 9:30~16:30 |
料金 | 大人200円 |
アクセス | 金華山ロープウェー「山頂駅」から岐阜城へ向かう途中 |
公式URL | http://www.kinkazan.co.jp/riro.html |
金華山のおすすめ登山コース
岐阜県民の憩いの場、金華山には、登山初心者や、子ども、登山には興味がない人でも楽しめる手軽なルートや、300mあまりの低山でありながら登山上級者にもおすすめのルートまで、いくつもの登山ルートがあります。
自分の体力や観光時間と相談しながら、自分にぴったり合った登山ルートを選べるのが、金華山のいいところ。金華山尾人気の登山ルートをご紹介しますので、自分に合ったルートを選んでください。
登山初心者におすすめ「めい想の小径コース」
登山初心者にもおすすめで、観光客にも人気があるのが、行程約60分、距離にして約2.3kmの「手水道」、通称「めい想の小路」コースです。金華山ロープウェイの山麓駅東側から、金華山の北側に沿って緩やかな斜面を登っていきます。
コースの途中には、魯迅やシェイクスピアなどの文豪の名言が記された看板が設置されており、登山の楽しみの一つになっています。中間点を超えると、階段や岩場もあらわれ、初心者コースながら、登山らしい雰囲気を楽しむこともできます。
子連れ登山におすすめのハイキングコース「七曲り登山道」
七曲り登山道は、金華山山頂へ向かう複数の登山道の中で、もっとも整備が行き届いており、家族連れにもおすすめのコースです。頂上までは約1時間、距離にして約1.5kmです。とはいえ、登山道のほとんどはつづら折りの階段が延々と続き、太ももの筋肉が悲鳴を上げる一歩手前。
元気とパワーが有り余っている幼稚園児や小学生には楽勝でしょうが、やっと歩き始めたくらいの幼児には、全工程を自力で歩き通すのは難しいでしょう。
本格的な山登りには不安があるけれど、山登りの醍醐味は味わいたいという人にはおすすめの、「ちょうどいい」登山コースです。
登山上級者にも人気「鼻高ハイキングコース」
鼻高ハイキングコースは、絶景を楽しみながら尾根づたいに山頂を目指すルートで、約40分ほどの道のりです。長良川を望む眺望は必見です。
途中までは、それほど高低差はないので体力に自信がない人でも大丈夫ですが、ビューポイントの折り返し地点を過ぎるとアプダウンが激しくなり、最後に見上げるほどの絶壁を登ります。
金華山登山の見どころ
登山やハイキングも金華山の楽しみの一つですが、自然林に囲まれた金華山は、さまざまな植物の宝庫。山歩きとともに自然観察も楽しめます。そのほかにも、金華山登山には、見逃せない魅力があります。金華山登山でおすすめの見どころをご紹介します。
展望台からの絶景
金華山登山の醍醐味は、岐阜市内を一望する絶景。登山道には絶景ポイントがいくつもあり、山登りで疲れた心と体を癒してくれます。岐阜城の天守閣からは、齋藤道三や織田信長が野望を抱いて眺めたであろう大パノラマが楽しめます。
金華山の絶景展望スポットはもう一つあります。山頂の展望レストランの屋上からの眺望も、天守閣からの眺めに負けず劣らず素晴らしいです。金華山登山の折には、2か所の展望スポットからの絶景を、ぜひお楽しみください。
期間限定のパノラマ夜景
金華山は、岐阜県随一の夜景の絶景スポットです。金華山ドライブウェイにある「ドライブウェイ展望台」も、岐阜市内を一望できる絶景ポイントとして、かっこうのデートスポットになっています。ただし、ドライブウェイの展望台は21時に閉まってしまうので注意が必要です。
遠く名古屋の中心部まで見通す大パノラマを楽しみたいなら、金華山展望台がおすすめ。とくに、年に2回開催される長良川の花火大会の日には、迫力満点の打ち上げ花火を夜景とともに楽しむことができます。
金華山へのアクセス
金華山へのアクセスは、自家用車もしくはバスが中心になります。車で訪れる人が圧倒的に多いですが、駐車場はそれほど広くないので、行楽シーズンには駐車場待ちの渋滞が発生することも少なくありません。出来れば自家用車ではなく、鉄道駅からバスを利用するアクセス方法をおすすめします。
車での行き方
金華山へは、名神高速「岐阜羽島I.C.」から岐阜環状線経由で約1時間15分です。東海北陸自動車道利用なら、「一宮木曽川I.C.」から、名岐バイパス経由で約25分。東海北陸自動車道利用なら、「岐阜各務ヶ原I.C.」から、名岐バイパス経由で約20分で到着します。
駐車場は、「岐阜公園堤外駐車場」を利用できますが、1時間を超える場合は有料になり、1時間当たり310円が必要になります。駐車台数には限りがあるので、できるだけ公共交通機関を利用することをおすすめします。
電車・バスでの行き方
金華山には、最寄りの鉄道の駅はないので、バスでのアクセスになります。JR「岐阜」駅12番、13番乗り場、もしくは名鉄「岐阜」駅4番乗り場からバスに乗り、「岐阜公園歴史博物館前」停留所で下車します。
登山道で金華山山頂を目指す場合は、看板に従って進みましょう。ロープウェイを利用する場合は、徒歩3分のところにロープウェイ乗り場があります。
気軽に楽しめる金華山登山に挑戦しよう!
標高がそれほど高くないにもかかわらず、絶景が楽しめる金華山。歴史を動かした大人物が居住したロマンあふれる場所でもあり、テレビや映画にもたびたび登場する観光名所もたくさんあります。登山好きにも、歴史好きにもたまらない、魅力いっぱいのスポット、金華山をぜひ訪れてみてください。