コトルのおすすめ観光情報!モンテネグロの世界遺産へのアクセスなど
バルカン半島の小国モンテネグロにあるコトルはユネスコの世界遺産にも登録されている観光地です。日本ではまだ馴染みが薄いコトルですが、美しいコトル湾に囲まれた城壁の中に入れば、歴史的建造物や美しい教会が建ち並ぶ街並みに心奪われます。
目次
【モンテネグロ】コトルは魅力いっぱいの町!
モンテネグロにあるコトルは、クルーズの旅でも寄港する海外では人気の観光スポットです。大自然と歴史など様々な文化が融合したコトルの街は、どこを見ても美しく魅力がおおい町です。
モンテネグロとは?
モンテネグロは、2006年にユーゴラスヴィアから独立した小国です。モンテネグロ(Montenegro)は、「黒い山」を意味するイタリア語のヴェネチア方言です。
黒い山の由来はアドリア海沿いの山々の気が生い茂り黒く見えたことからと言われています。世界遺産に登録されている「コトル」を始めとして、歴史が長い魅力溢れる町が多くあります。
面積 | 13,812平方キロメートル(福島県とほぼ同じ) |
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人口 | 62万人(2017年現在) |
首都 | ポドゴリツァ |
民族 | モンテネグロ人(45%),セルビア人(29%), ボシュニャク(9%),アルバニア人(5%)等 |
言語 | モンテネグロ語(公用語),セルビア語等 |
宗教 | キリスト教(正教),イスラム教等 |
通貨 | ユーロ |
世界遺産登録のコトルの町
コトルの町は、城壁とオレンジの色の屋根瓦が特徴です。コトル湾の最奥に位置する町は、ユネスコ世界遺産に登録されており、海岸線と山岳の挟間という地形を活かし古くから城塞港湾都市として栄えてきました。山に沿って築かれた有名な城壁は9世紀に建築が始まり、15世紀頃に現在の姿になったと言われています。
コトルの城壁は9世紀から建てられましたが、コトルの歴史は古く、紀元前のローマ帝国の町として建設されたのが始まりです。1
420年~1797年にはヴェネツィア共和国の支配下に置かれ、ナポレオンによりヴェネツィアの征服は終わりを告げましたが、ナポレオンが倒れたあとにはオーストリア領となり、1918年にはユーゴスラヴィアの一部となりましたが、2006年にモンテネグロが独立した際にモンテネグロの都市となりました。
湾内にできたコトルの町は、荒波の影響を受けることなく穏やかな港町となり、貿易拠点として栄えたことで、周辺諸国による支配権争いに晒された影響から多彩な文化影響を受けた建造物がコトルの町には多数残されています。
【モンテネグロ】コトル観光の見どころ
コトル観光の見どころは、美しい教会やコトル湾を見渡せる風景などたくさんあります。教会はコトルの町に5つ以上ありますが、小さい町なのでそこまで時間をかけずに全て巡ることができます。
ほかにも各所にある”門”にほどかれている細かい細工を楽しむなど、コトルの町は色々な見どころと楽しみ方ができる観光スポットです。
歴史を感じる街並み
コトルの街並みは、石畳の路地の両側に歴史的建造物が建ち並んでおり、オレンジ色の屋根と白っぽい石造りの建物が続く様子は美しい眺めです。
コトルの城壁は、イタリアのヴェネツィア共和国によって築かれたもので、ヴェネツィアのシンボルである獅子が彫られていますが、町の中の建造物にも獅子が彫られてる箇所もあり街並みを散策しながら獅子を探してみるのもよいでしょう。
コトル湾を望む山頂からの風景
コトルの町を訪ねたのなら「世界一美しいコトル湾」を見渡しに行くのをおすすめします。コトルの町の北東にある、レリーフの門から、約10分ほどで到着する救世処女教会を目指し、そこからさらに廃墟となった城跡を越え30分ほど登っていくと頂上に辿り着くことができます。
頂上には、廃墟となった城跡に旗がひらめいており、コトルの町とコトル湾、そして対岸の山や街並みといった素晴らしい風景を望むことができます。
頂上に行くまでや、頂上には飲食店などがないため登る前にはあらかじめ飲み物などを準備してから行くようにしましょう。
コトル湾から眺める街並みもおすすめ
コルトの町の美しさは、海側からの楽しむことができます。人気観光スポットなので、島を周るクルーズツアーもあり海から眺めるコルトの町の景色は陸から見るものとは違った姿を見せてくれます
夜の街並みも素敵!
コルトの夜の街並みは、建物の多くがライトアップされており昼間とは違う幻想的な雰囲気を味わうことができます。また、昼間よりも観光客が少なくなるため落ち着いて食事をとることができるので、幻想的な風景を見ながらディナーを味わってみてはいかがでしょうか。
【モンテネグロ】コトル観光のおすすめ観光スポット
コトル観光でおすすめの観光スポットを紹介していきます。コトルの町自体が小さな町で、観光スポットから別の場所に移動するのにもあまり時間を取られず行けるので数時間で主要の観光スポットは周りきることができます。
コトルを代表する教会「聖トリプン大聖堂」
コトルへ行ったらまずは訪れたいのが「聖トルプン大聖堂」です。1166年に建てられたロマネスク様式の聖トリプン大聖堂は2度におよぶ地震の被害を受け、バロック様式の正面にそびえる双塔は、地震のあとに加えられました。
塔以外は、創建当時のままで、フレスコ画が身廊と側廊に架かるアーチに残っています。主祭壇は15世紀にスイスで造られた上部とコトルの金細工師によって作られた下部で構成されています。
また、2階は聖遺物展示室があり、数多くの聖具や古書に809年にヴェネツィアの商人により運び込まれた絵画や宝飾品、衣装などもみることができます。
住所 | Trg Sv. Tripuna 336, Kotor, Kotor Municipality 85330, Montenegro |
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電話番号 | +382 32 336 242 |
アクセス | コトル正門から徒歩2分 |
公式URL | 聖トリプン大聖堂 |
コトルのシンボル「時計塔」
メインゲートから入ってすぐの広場に建つコトルの町のシンボル時計塔は、1602年に建設された歴史深い建造物です。
時計塔のある広場は公開裁判の場としても使用された歴史があり、時計塔の下にある四角錘の柱は「恥の柱」と呼ばれ、罪人の晒台として使用されていました。時計塔は現在も動いており、コトルの町の人気観光スポットとして写真を撮る人が多くいます。
住所 | Trg od oruzja, Stari grad, Kotor, Municipalidad de Kotor 85330, Montenegro
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電話番号 | +382 32 325 950 (コトル観光案内所) |
アクセス | コトル正門から徒歩1分 |
公式URL | コトル時計塔 |
「聖ニコラ教会」
スヴェラ・ニコラ広場にある聖ニコラ教会は、1909年に創建された正教教会です。最初は1540年にドミニカ会の修道院が建てられていましたが、1896年に火災で焼失し新たに聖ニコラ教会が建てられました。
内部にあるイコンは煌びやかで圧倒されいます。こちらも聖トリプン大聖堂と共にコトル観光には必見のスポットです。
住所 | Kotor Municipality 85330 |
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電話番号 | (330) 896-2323 |
アクセス | コトル正門から徒歩2分 |
公式URL | 聖ニコラ大聖堂 |
【モンテネグロ】コトルを訪れたら城壁を歩こう!
コトルの町は、その地形から城塞都市として活かされきましたが、当時の城壁は今も健在で城壁の幅は2~15m、高さは最大20m、長さは4.5kmあります。城壁沿いに歩けばさままざまな観光地を見ることができますので、城壁をぜひ歩いてみてください。
城壁に通じる入口
城壁に通じる入り口は、北門、南門とありますが「Fortress」という看板を目印に、旧市街の北側の道を山の方に歩いていくと見つけることができます。入口の前には係りの人がいて、城壁への入場料を支払うと入場することができます。
南門側からのルートだと距離が長くなるため、登る時は北側のルートをおすすめします。また、入場料は冬季は無料となります。
城壁歩きの所要時間とおすすめの時間帯
城壁歩きは、「聖ヨハン(聖ジョバンニ)要塞」を、約1350段の階段を登り頂上を目指していきます。城壁入り口から約10分で、中腹にある救世聖女教会に辿り着くことができ、そこから更に頂上へ行くのに約30分かかります。
中腹までは約10分、頂上まで登るなら約40分かかるので、途中で降りるか登りきるかは事前に決めておきましょう。
また、城壁歩きをするなら朝、もしくは午前中にスタートすることをおすすめします。特に夏場は日差しが強く気温が高くなるまえに登った方が良いでしょう。
城壁歩きの注意点
城壁歩きをするにはいくつかの注意点があります。城壁歩きと言われていますが、道中は山登りとなるので荷物はできるだけコンパクトにして身軽な恰好でいきましょう。
また、岩がゴロゴロとしている道が途中にあるためスニーカーを履いていくことと、道中には飲み物などを買う場所がないので飲料水なども必ず持っていきましょう。
夏場に行く場合は、日焼け止めや帽子、タオルといった日差し対策の荷物も忘れずにもっていくことをおすすめします。
【モンテネグロ】コトル観光で人気のお土産
コトルの町は人気の観光スポットなので、町なかにはたくさんのお土産屋さんやギャリー、ショップがあります。コトルに訪れたら購入したい人気のお土産を紹介していきます。
女性に人気「ハンドメイドアクセサリー」
女性への土産におすすめなのはモンテネグロのアーティストが作った「ハンドメイドアクセサリー」です。美しく編み込まれたピアスやガラス細工など目を惹かれるものが多数あります。
そのほかにもマグネットや、ミニグラスなどもハンドメイドのお土産として販売されており、コトルの町でしか手に入れることができない特別なお土産となるでしょう。
種類が豊富「ドライフルーツ&ナッツ」
コトルには海側の門の近くにマーケットがあり、地元の人はもちろん観光客も多く訪れる場所です。カラフルナ野菜やフルーツのほかにもナッツやハチミツなどが販売されていますが。お土産として購入しやすい「ドライフルーツ&ナッツ」は測り売りで購入できるので、ちょっとした手土産として買いやすい品です。
お酒が好きな人には、ドライフルーツ&ナッツと合わせてモンテネグロ産のビール「Nikšićko」の購入もおすすめです。
猫好きさん必見「猫モチーフ雑貨」
コトルの町は、実は猫の町でもあります。町を歩けば猫を見かけることも多く、お土産屋などの店に出入り自由な猫がいたりと猫と猫好きさんには堪らない町です。そんな猫の町には、猫雑貨専門店などもあり「Cats of Kotor」では猫モチーフのトートバッグを始めとした猫グッズが多数販売されています。
また、コトルの町には猫博物館もあるので、猫好きさんは雑貨屋と共に立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。
【モンテネグロ】コトルへのアクセス方法
コトル(モンテグロ)は、ドゥブロヴニク(クロアチア)から約100kmとなります。クロアチア観光と行くという人も多く、ドゥブロヴニクからの現地発ツアーも数多く開催されているので、アクセス方法に不安がある人は現地発ツアーを利用するのがおすすめです。
●国際バスを使用したアクセス方法
ドゥブロヴニクからコトル発着の国際バスが出ており、ドゥブロヴニク空港からメインバスステーションまでシャトルバスが出ているので、メインバスステーションまで行くとドゥブロヴニクからコトルまで国際バスで約3時間程で付くことができます。
料金は空港からメインバスステーションまで約700円、メインバスステーションからコトルまでは約4000円ほどです。
●飛行機を利用したアクセス方法
一番効率よくコトルにアクセスできるのが空路を利用した方法です。ティヴァト空港からコトルまでは車で約10分で行くことができます。ティバト空港には、日本から直行便はでていないため、パリなどから乗り継ぐ必要はあります。また、季節便などもあるため、飛行機で行く際には旅行会社のプランをきちんと確認しましょう。
世界遺産の町「コトル」の旅を楽しもう!
コトルは旧市街地や、城壁、コトル湾沿いの散策やコトル湾での海水浴などたくさん楽しむことができます。日帰りで訪れることもできますがコトルを最大限に楽しむなら宿泊するのがよいでしょう。また、コトルから日帰りで行ける小さな町や村もあるのでコトルを拠点とした旅を楽しむこともできます。
また、町がまるまるユネスコ世界遺産に登録されている「コトル」は、周辺諸国の支配下に長年置かれていた歴史をもち、多彩な文化が混ざり合った町です。そんなコトルならではの歴史ある教会や、街並みそして可愛らしい猫たちに会いにコトルへいってみてはいかがでしょうか。