長野県の湖沼ランキング！野尻湖など観光･旅行に人気の湖を紹介

中部地方に位置している長野県は、県境が一切海に接していない内陸県として有名です。しかし、標高2,000～3,000メートル級の山々や一級河川などの豊富な自然に恵まれており、神秘的な湖沼が県内の人気観光名所になっています。

そこで今回は、長野県でキャンプや釣りを楽しめる人気湖・池スポットをランキング形式でまとめてみました。長野県内の景勝地に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

長野県は県内全域の標高が高い地域であり、軽井沢や志賀高原などの高原・スキー場が人気の観光スポットになっています。標高の高いエリアにも湖沼があり、低地に広がる湖とは一線を画す雄大な景観を楽しめます。

まずは、長野県の人気湖・池スポットランキングの第12位～第10位を見ていきましょう。

塩沢湖（しおざわこ）は、軽井沢の泥川のほとりにある湖です。広さ約3.96ヘクタールの人工湖には、アヒルやカモなどの水鳥が生息。街の喧騒から離れた環境で静かな時間を過ごせます。

湖畔には「軽井沢タリアセン」という総合レクリエーション施設があり、美術館を見学したりボートに乗って湖上を散策したりすることができます。

蓼科湖（たてしなこ）は、蓼科高原カントリークラブの近くにある湖です。灌漑用の溜め池として作られた周囲約1kmの小さな人造湖で、周辺を白樺や落葉松などの林に囲まれています。

売店がある他、釣りやボートなどのサービスに対応しており、蓼科観光の中心的スポットになっています。また、20～30分で一周できる湖畔の遊歩道は、気分転換の散歩にうってつけです。

八方池（はっぽういけ）は、白馬八方尾根の標高2,060メートル付近に位置している池です。雪解け水が溜まってできた天然池で、天気の良い日には湖面に白馬連峰の山々が映り、神秘的な景観に感動を覚えます。

ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、約1時間半のトレッキングで現地まで行けます。道中には様々な高山植物や特別天然記念物のニホンカモシカなどが自生しており、冒険気分を満喫できます。

長野県には、日本百名山に選定された百山のうち23種類が存在します。起伏に富んだ地形はアウトドアレジャーに最適で、湖沼の周辺を散策するだけでも清々しい気分になれます。

ここでは、長野県の人気湖・池スポットランキングの第9位～第7位を見ていきましょう。

野尻湖（のじりこ）は、信濃町の標高654メートルの高原にある湖です。面積は約4.5平方キロメートル、最大水深は約39.1メートルと非常に大きく、その形が芙蓉の花に似ていることから別名「芙蓉湖（ふようこ）」とも呼ばれています。

大昔にはナウマン象が生息していたため、湖からナウマンゾウの化石が出土することで有名。また、スモールバスやワカサギなどの釣りスポットとしても人気があり、夏場の避暑地としておすすめです。

鏡池（かがみいけ）は、戸隠高原にある農業用の人工溜め池です。戸隠神社から徒歩30分ほどの場所にあり、中社近くの蕎麦店で腹ごしらえしてから現地に向かうのが定番観光コースになっています。

「鏡池」という名前通り、綺麗な池の水面に鏡のように映る上下対称の山・空が芸術的な美しさを醸し出しています。周辺はモミジやカラマツなどの落葉樹に囲まれていて、秋には紅葉も観賞できます。

田代池（たしろいけ）は、上高地にある大正池の北東部に広がる原生林内の池です。大正時代に焼岳の噴火によって流れ出た溶岩が梓川左岸の支流である千丈沢を堰き止めたことで形成された浅い池で、池の中には島が点在しており、日本庭園のような趣があります。

底が見えるほど水の透明度が高く、秘境と呼ぶにふさわしい美しい景観が広がっています。周辺にはたくさんの木々が生い茂っており、春先の新緑、秋の紅葉、冬の霧氷など、四季折々の風景を楽しめます。

陸地の窪地に水が溜まってできた湖沼には、独特の神秘性が漂っています。海から切り離された独立空間ならではの特異な環境が形成されていて、四季折々の景観を楽しめます。

ここでは、長野県の人気湖・池スポットランキングの第6位～第4位を見ていきましょう。

明神池（みょうじんいけ）は、上高地奥の穂高神社奥宮境内にあるひょうたん型の池です。標高約1,425メートル地点に位置しており、一之池と二之池の大小2つの池で構成されています。

梓川の流路に明神岳からの湧水が溜まって形成された池で、常に伏流水が湧き出ているため冬でも凍結しません。周辺の厳かな自然景観と相まって神秘的な雰囲気を体感できますが、拝観料（大人300円・小学生100円）が必要です。（例大祭式典中に限り無料。）

白樺湖（しらかばこ）は、蓼科高原の国道152号線沿いにある湖です。周囲約3.8km、面積約36ヘクタールの農業用人造湖で、かつては「蓼科大池（たてしなおおいけ）」と呼ばれていましたが、不評により現在の名称に改められました。

湖上に建つ白樺湖神社は、縁結びのご利益で有名なパワースポット。また、遊覧船貸しボートやカヌー、日帰り温泉などの観光旅行客向け施設も充実していて、茅野市の重要な観光資源の一つになっています。

雲場池（くもばいけ）は、軽井沢の六本辻にある池です。大正時代に貿易商の野澤源次郎氏が作った人造湖で、地元では「スワンレイク」の通称で呼ばれることもあります。

池の周りにはたくさんの白樺の木が生い茂っていて、秋になると言葉を失うほど美しい紅葉が広がります。約20～30分で一周できる長さ1kmほどの遊歩道も整備されていて、散歩しながら森林浴を楽しめます。

長野県の人気湖・池スポットランキングも、残りはあと3種類となりました。行ってみたくなるような湖沼は見つかったでしょうか？

それでは、長野県の人気湖・池スポットランキングの第3位～第1位を見ていきましょう。

大正池（たいしょういけ）は、上高地の県道24号線沿いに広がる池です。1915年（大正4年）に焼岳が噴火した際に梓川が堰き止められて形成されたもので、上流から流入する土砂の堆積により年々縮小しています。

天気の良い日には、水鏡に穂高連峰の山々が映し出され、圧倒的な景観が広がります。消失の危機にある大正池を守るため、毎年11月頃には土砂を取り除く浚渫（しゅんせつ）作業が行われています。

御射鹿池（みしゃかいけ）は、県道191号線沿いにある広さ約0.1ヘクタールほどの小さな池です。1933年（昭和8年）に農業用として作られた溜め池で、周囲には四季折々の表情を見せるカラマツ林が生い茂っています。

諏訪大社の神に捧げるために鹿を射る神事が名称の由来になっているように、標高1,500メートル地点の山中に広がる池には神聖な雰囲気が漂っています。日本画家の東山魁夷氏が自身の作品のモチーフにしたことで飛躍的に知名度が広がり、農林水産省の「ため池百選」にも選定されています。

諏訪湖（すわこ）は、長野県の諏訪市、岡谷市、諏訪郡下諏訪町にまたがる湖です。広さ約12.81平方キロメートル、周囲長15.9km、地殻変動によって形成された長野県内最大の湖沼であり、長野県屈指の観光名所になっています。

花火大会やマラソン大会の会場になっている他、ワカサギ釣り、水上バス、美術館などの観光サービスも充実。また、冬場に水が凍結すると、湖面がひび割れて筋状に盛り上がる「御神渡り」と呼ばれる珍しい現象が発生することもあります。

近隣には温泉宿泊施設や公園、遊歩道などもあり、長野県を訪れる際には是非とも立ち寄るべき景勝地と言えるでしょう。

長野県内にある湖沼の中には、水遊びや釣りなどに対応したキャンプ場が併設されているものが少なくありません。現地でキャンプすれば、様々なアクティビティや美しい夜景を心ゆくまで楽しめます。

ここでは、湖畔にキャンプ場を備えている長野県の人気湖・池スポットを見ていきましょう。

おおぐて湖キャンプ場は、親田高原にあるおおぐて湖に隣接した人気キャンプ場です。心地よい森林浴を楽しみながら、湖畔でデイキャンプやオートキャンプを行えます。

釣りや焚火、手ぶらで参加可能なバーベキュープランなどのサービスにも対応。近くには有人旅館・しらさぎ荘が併設されているので、キャンプ初心者でも気軽にソロキャンプに挑戦できます。

木崎湖（きざきこ）キャンプ場は、国道148号線の近くにある木崎湖の湖畔に併設された人気キャンプ場です。フリーサイトにテントを立てられる他、電源完備のバンガローもあり、キャンプ初心者から上級者まで幅広い層の利用者に支持されています。

見渡す限り松の木々に囲まれた湖畔は、余計な人工物が無い大自然そのもの。癒しの空間の中で、遊泳や釣り、バーベキューなどのアウトドアレジャーを満喫できます。

今回は、長野県にある人気湖沼スポットを紹介いたしました。

日本屈指の山岳地帯である長野県には、神秘的な雰囲気が漂う湖や池が充実しています。長野県を観光する際は、ぜひ本記事を参考にして人気の景勝地にも足を運んでみてください。