ネピドーはミャンマーの新首都!おすすめの観光スポットを紹介
ミャンマーの首都が2006年にヤンゴンからネピドーに移転したことをご存知でしょうか?新首都のネピドーでは海外観光旅行者向けの施設開発が進められており、日本人でも気軽に足を運べます。ネピドーの特徴やおすすめの観光スポットなどをまとめてみました。
目次
ミャンマーの首都「ネピドー」を紹介!
ミャンマーは、東南アジアの西部に位置している国です。周辺をタイ・中国・インドなどの国々に囲まれており、様々な寺院を有する仏教国として知られています。
1990年に国民民主連盟(NLD)が選挙戦に勝利した際、政権移譲を拒否した政府軍によって党首のアウン・サン・スー・チーさんが自宅軟禁される事件が発生したことで世界的関心を集めました。(後に解放され、国家最高顧問に就任。)
2017年には、ミャンマー国軍がラカイン州に住むイスラム系民族・ロヒンギャを弾圧する「ロヒンギャ問題」も勃発。民主化が進んでいるとはいえ、たびたび政情不安が取りざたされています。
しかし、東南アジア全体で見れば、ミャンマーは比較的治安の良い方です。
昔から日本と友好的な関係を構築していて、日本政府は1954年からミャンマーに対して経済支援を行っています。中国よりも賃金水準の低いミャンマーに進出する日本企業も増えており、日本人観光旅行客数も順調に伸びています。
そこで今回は、ミャンマーの首都ネピドーの特徴やおすすめの観光スポットなどをまとめてみました。ミャンマー観光に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
ネピドーとはどんな場所?
ミャンマーの首都であるネピドー(Naypyidaw)は、ミャンマーのほぼ中央付近に位置している都市です。
基本的に行政区域では一般人の立ち入りが禁止されており、世間一般でイメージされているような賑やかな首都とは大きく異なる風景が広がっています。
まずは、ミャンマーの首都・ネピドーの特徴を見ていきましょう。
ヤンゴンからネピドーが首都になった
実を言うと、ミャンマーの首都がネピドーになったのは2006年からのことです。それまでは、ミャンマー南部のヤンゴンが首都でした。
計画が表明されたのは2005年頃であり、あまりにも急な首都移転に驚きの声が上がりました。
ミャンマー政府がネピドーに首都を移した理由は公表されていませんが、海に近いヤンゴンより内陸部のネピドーの方が侵攻されにくいという軍事的戦略が関係しているのではと見られています。
ネピドーはもともと軍用地だったエリアを首都用に急造した都市なので、他の地域と比べると街並みが一風変わっています。
有事の際に戦闘機の滑走路として使用するため、20車線もの広い幅を持つ幹線道路が作られました。
しかし、ネピドー内ではそれほど多くの自動車が走っておらず、むしろ近隣の村で飼われている牛が車道を歩いている滑稽な光景が見られます。
観光向けに今も発展している
2006年にヤンゴンから首都を移転した後も、ネピドーの都市開発は続けられています。高級ホテル、ショッピングモール、レストランなど便利な施設があり、海外からの観光旅行客も安心して過ごせる環境が整っています。
COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大防止のため、中東やフィリピン、マレーシアなどの国々が続々と日本からの入国を制限している中、ミャンマーのネピドーは日本を対象外にしています。
今後どうなるかは分かりませんが、自粛ムードが広がる中でも海外旅行したい日本人にとって、ミャンマーのネピドーはおすすめのエリアと言えるでしょう。
ネピドーでおすすめの観光スポット5選!
ミャンマーの観光スポットと言えば旧首都のヤンゴンが定番ですが、新首都のネピドーにも見所がたくさんあります。
ここでは、ミャンマーのネピドーで見るべきおすすめの観光スポットを紹介しましょう。
人気観光スポット「ウッパタサンティ・パゴダ」
Uppatasanti Pagoda(ウッパタサンティ・パゴダ)は、2009年にネピドーに建てられた金色のパゴダ(仏塔)です。ヤンゴンにある世界遺産のシュエダゴン・パゴダのレプリカであり、ネピドーの定番観光地となっています。
荘厳な外観もさることながら、高台から見渡すミャンマーのネピドー市内の街並みも絶景です。入り口付近には神聖な動物であるゾウが居て、内部に飾られている煌びやかな装飾品は仏教徒でなくても必見です。
拝観料は無料。ヤンゴンより観光旅行客が少ないため、のんびり過ごせるメリットもあります。
住所 | Yaza Htarni Road, Naypyidaw, Myanmar |
営業時間・定休日 | 午前5時~午後9時 定休日:年中無休 |
アクセス | ネピドー中心部から車で5分 |
ライトアップが人気「ネピドー噴水ガーデン」
Naypyidaw Water Fountain Garden(ネピドー噴水公園)は、ネピドー市内の中心部にある来園無料の広大な公園です。
敷地内にはたくさんの植物が生えていて、園内には噴水や滝などもあります。夜間にライトアップされるイベントもあり、恋人とロマンティックな気分に浸りたい時におすすめのスポットと言えるでしょう。
住所 | Thabyegon Ward, Naypyidaw, Myanmar |
営業時間・定休日 | 午前9時~午後9時 定休日:年中開放 |
アクセス | ネピドー中心部から車で15分 |
圧倒的なスケール「軍事博物館」
Defense Services Museum(国立軍事博物館)は、ネピドーの北東部にある観光施設です。
ミャンマーの軍事政権が使用していた陸・海・空の兵器が展示されていて、自由に見学できます。(入場料無料。)実物の戦闘機にも乗れるため、軍事ネタが好きな方におすすめです。
なお、館内は6時間しかオープンしていません。広い館内を全部見学するには5時間ほどかかる可能性があるので、なるべく早めに足を運んでください。
住所 | Zeyathiri Township, Naypyidaw, Myanmar |
営業時間・定休日 | 午前10時~午後4時 定休日:月曜日 |
アクセス | ネピドー中心部から車で20分 |
宝石の産出国ならでは「宝石博物館」
Naypyidaw Gem Museum(ネピドー宝石博物館)は、世界屈指の宝石産出国であるミャンマーの魅力を濃縮した人気観光スポットです。
2階建てになっていて、1階は販売コーナー、2階が博物館になっています。およそ6,000KS(ミャンマーチャット)=約500円の入場料が必要ですが、世界最大のスターサファイアやヒスイ、ルビーなどの原石を見物できます。
気に入った宝石があれば、お土産に購入してみてはいかがでしょうか。オシャレなデザインの商品が多いため、女性だけでなく男性にも喜ばれることでしょう。
住所 | Thabyegon Ward, Naypyidaw, Myanmar |
営業時間・定休日 | 午前9時30分~午後4時 定休日:月曜日 |
アクセス | ネピドー中心部から車で5分 |
貴重な薬草が見れる「国立東洋医学薬草園」
National Herbal Park(国立東洋医学薬草園)は、2008年にネピドーに設立された植物園です。
東洋医学が浸透しているミャンマーでは薬草研究が進んでおり、施設内で2万種類以上のハーブを見学できます。薬の原料となる植物を間近に見れば、健康の大切さを再認識できることでしょう。
住所 | Taungnyo Road, Naypyitaw, Myanmar |
営業時間・定休日 | 午前9時~午後5時 定休日:不定休 |
アクセス | ネピドー中心部から車で5分 |
ネピドーでおすすめのレストラン4選!
ネピドーには海外の観光旅行客を対象としたレストラン・カフェがあり、日本人でも気軽に食事を楽しめます。
ここでは、ミャンマーの首都ネピドーでおすすめの飲食店を見ていきましょう。
日本食を食べたい時に「Japanese Restaurant 勝」
Katsu Japanese Restaurant(ジャパニーズレストランカツ)は、ミャンマーの首都ネピドーにある唯一の日本食レストランです。
日本の長崎、海外では中国、タイ、ベトナムなどに出店しているグループで、2018年6月にヤンゴン店が閉店した際は多くの常連客から惜しむ声が上がりました。
長崎ちゃんぽん、寿司、刺身、カツ丼など、日本人にとってなじみ深いメニューが充実。ミャンマーで日本が恋しくなった時は、ぜひ立ち寄ってみてください。
住所 | 164 Thiriyadanar Shopping Complex, Naypyidaw, Myanmar |
電話番号 | +95-67-421-368 |
営業時間・定休日 | 10:00~14:00、17:00~21:00 定休日:日曜日 |
平均予算 | 30,000KS(およそ2,000円)程度 |
アクセス | ネピドー中心部から車で10分 |
人気のカフェ「YKKO」
YKKOは、ミャンマーで圧倒的な人気と知名度を誇る外食チェーン店です。YKKOとはYankin Kyay Ohの略ですが、そのまま「ワイケーケーオー」と発音しても通じます。ヤンゴン、マンダレー、ネピドーなどに支店があります。
ミャンマー名物麺料理のチェオーをはじめ、ステーキやフライドポテトなどのメニューが充実。ドリンクやスイーツメニューもあり、美味しい料理を安価にオーダーできます。
住所 | 116, Corner of YarzaThingaha Road & Diplomatic Road (infront of Hotel Zone), Nay Pyi Taw, Myanmar |
電話番号 | 9977118791 |
営業時間・定休日 | 9:00~21:00 定休日:年中無休 |
平均予算 | 30,000KS(およそ2,000円)程度 |
アクセス | ネピドー中心部から車で10分 |
本格的イタリアン「L'Opera Italian Restaurant and Wine Bar」
L'Opera Italian Restaurant and Wine Barは、ミャンマーで最高級の西洋料理を提供している人気イタリアンです。
前菜、パスタ、ピッツァなど、イタリア料理のフルコースをオーダー可能。内装も非常にオシャレで、欧米から訪れた方も賞賛するほどの顧客満足度を誇っています。
価格が高いため地元の方の姿はあまり見かけず、ほぼ海外からの観光客専門のお店となっています。雑踏を離れ、のんびり食事の時間を楽しみたい方におすすめです。
住所 | MH-3,4 Yar Za Thin Gaha Nirvana Hotel, Naypyidaw, Myanmar |
電話番号 | +95-67-422-253 |
営業時間・定休日 | 11:30~14:00、18:00~22:30 定休日:年中無休 |
平均予算 | 300,000KS(およそ20,000円)程度 |
アクセス | ネピドー中心部から車で10分 |
安くて美味しい「Santino Cafe & Restaurant」
Santino Cafe & Restaurantは、ミャンマーの地元料理から中華料理まで多彩なメニューを取り扱っている人気飲食店です。
麺料理、肉料理、魚料理など、豊富な選択肢の中から好きなものをオーダー可能。しかも価格が安く設定されていて、食費を抑えたい時に大変重宝します。
住所 | 10, Tha Pyay Gone Market, Hill Top Restaurant, Naypyidaw, Myanmar |
電話番号 | 067-414551 |
営業時間・定休日 | 7:00~22:00 定休日:不定休 |
平均予算 | 10,000KS(およそ800円)程度 |
アクセス | ネピドー中心部から車で10分 |
ネピドーでおすすめのホテル3選!
ミャンマーの首都がネピドーに移転したばかりの頃は、治安維持のために外国人が宿泊できる施設が非常に限られていました。
しかし、現在では高級ホテルが一般開放されており、日本人でも安心してネピドーで夜を明かせます。
ここでは、ミャンマーの首都ネピドーでおすすめのホテルを見ていきましょう。
広々として落ち着いたホテル「パークロイヤル ネピドー」
PARKROYAL Nay Pyi Taw(パークロイヤル ネピドー)は、旅行客に特化した最高のサービスを提供している人気高級ホテルです。
液晶テレビや無料Wi-Fi付きのデラックスルールに1泊90ドル(およそ10,000円)で宿泊可能。プール、スパ、フィットネス施設を完備している他、24時間体制で防犯カメラを稼働させていてセキュリティも万全。快適な宿泊を実現できます。
住所 | Jade Villa No. 13/14, Hotel Zone, Dekhina Thiri Tsp, Nay Pyi Taw, Myanmar |
電話番号 | +95 67 810 6088 |
アクセス | ネピドー国際空港から車で10分 |
トロピカルガーデンが眺められる「ヒルトン ネピドー」
Hilton Nay Pyi Taw(ヒルトン ネピドー)は、世界的ホテルブランド・ヒルトングループの一つです。
キングサイズベッドやエアコン・液晶テレビ・無料Wi-Fi等を完備したキングゲストルームに1泊80ドル(およそ9,000円)で宿泊可能。防火・救命設備、警備員を導入したセキュリティ体制も万全です。
美しい自然が広がるトロピカルガーデンを客室から眺めていると、精神的な充足感を得られます。
住所 | No. JV-001 Taw Win Thiri Road, Nay Pyi Taw, 15011, Myanmar |
電話番号 | +95-67-8105001 |
アクセス | ネピドー国際空港から車で20分 |
サービス施設も充実「ティンガハホテル」
Thingaha Hotel(ティンガハホテル)は、ネピドーでリゾート気分を満喫できる人気高級ホテルです。
スタイリッシュなデザインの客室に7,000~8,000円程度の料金から宿泊可能。清掃が行き届いていて清潔感がある上に、プール、レストラン、スパなど各種設備も用意されています。
最寄りのショッピング施設が徒歩圏内にあり、長期滞在にも便利です。
住所 | No.3, Yaza Thingaha Road , Dat Khi Na Thiri Township, Nay Pyi Taw, Myanmar |
電話番号 | +95 67 414123 |
アクセス | ネピドー国際空港から車で20分 |
ネピドーには新しく国際空港も開港!
ミャンマーの首都・ネピドーには、2011年に開港したNaypyidaw International Airport(ネピドー国際空港)があります。ヤンゴン国際空港やマンダレー国際空港とを繋ぐ国内線や、中国・タイとの国際線を擁しています。
設立から歴史が浅いこともあり、路線が極端に少ないのが特徴的。日本からネピドー国際空港に直接行く空路は無く、ヤンゴン国際空港に降りてからネピドーに移動するのが基本的なアクセス方法です。
「国際空港」という名は付いていても、ネピドー国際空港内はいつも閑散としています。日本の空港のように人ごみに流されることがめったに無いため、旅行をのんびり楽しみたい方にとっては最高の環境と言えるのかもしれません。
新しい首都ネピドーに訪れてみよう!
今回は、ミャンマーの首都・ネピドーの特徴やおすすめの観光スポットなどを紹介いたしました。
新首都であるネピドーは、観光旅行客誘致を目的に開発された都市ではありません。しかし、ミャンマーの他の地域には無い独特な景観を楽しめる魅力があります。
ミャンマーを訪れる機会があれば、ぜひネピドーにも足を運んでみてください。