大分の廃墟スポット！ホテルやマンションなど有名心霊スポットも紹介

大分はかつて戦国時代に、キリスト教徒たちが残虐に虐殺された場所でもあり、キリシタンたちの怨念が残されているともいわれています。また、日本有数の温泉地でもあり、経営に行き詰まったホテルが廃墟となっています。

大分の廃墟スポットを、有名な場所からホテル・マンションまで、幅広くご紹介していきたいと思います。

まず最初に、大分で有名な廃墟や心霊スポットをご紹介します。

志高ユートピアは、昭和34年にオープンした遊園地です。志高湖畔にあり、西日本で唯一のレーシングカートの本格的なコースが人気でした。ホテルなどもあり、かなり規模の大きい遊園地だったようです。

2003年に休園となり、2018年には解体されました。現在は跡地に、太陽光発電所が建設されています。今もリフトやロープウェイは残っているようです。

解体されるまでの間は、訪れる人も多い人気の廃墟でした。また、心霊現象が起きる心霊スポットとの噂がありましたが、実際に目撃したという情報はほとんど無いようです。

沈堕発電所跡(ちんだはつでんしょあと)は、明治42年に建設された水力発電所だった場所です。大分の市街地や電車に電力が供給されていましたが、大正12年に下流に新しく発電所が建設されたため、閉鎖されました。

石造りの発電所は廃墟のように残っていますが、水路の跡は遊歩道となっています。沈堕発電所跡は心霊スポットのような怖いイメージの廃墟ではなく、歴史が感じられる産業遺産となっています。

近藤産婦人科は、明治30年に建てられた木造建築です。元は九州有数の有名な料亭「旭桜」だったのですが、その後近藤産婦人科として昭和63年まで使われていました。中庭は、病院とは思えない灯篭や石橋のある日本庭園のような優雅雰囲気で、料亭の面影が感じられます。

病院の廃墟と言うと、心霊スポットのような怖いイメージを持つ人が多いと思いますが、ここは古き良き日本の歴史が感じられます。

続いて、廃墟になったホテルをご紹介します。温泉地ならではの独特の雰囲気が醸し出されている、温泉ホテルの廃墟です。

観海寺温泉ホテルキャッスルは、観海寺温泉で最も高い場所にあり、温泉に浸かりながら別府市内が一望できる内湯が人気でした。温泉の泉質と眺望の良さは、大分の多くの温泉の中でも好評だったようです。

建物の老朽化とともに客足も遠のき、そのためかフロントにもホテルのスタッフが常駐していなかったようです。なので、せっかく訪れた客も、フロントで長時間待たされた挙句に諦めて帰ってしまうということも起きていたようです。

閉館の時期は不明ですが、現在は廃墟となっています。温泉ホテルの廃墟というだけでも、ただならぬ雰囲気を感じてしまいそうですが、ホテルキャッスルはお城をイメージした独特の外観が、更に怪しい雰囲気を醸し出しています。

夜明温泉は大分の日田市にある、温泉ホテルだった建物です。外装の黄色と淡いピンクは、温泉ホテルには珍しい色使いではないでしょうか。温泉ホテルとしての営業が終了した時期は不明ですが、2012年には廃墟として知られていました。

建物の一番上の部分には、心霊スポットを思わせるような書体で「夜明温泉」と書かれているのですが、一部分が剥がれ落ちていて、怪しい雰囲気を醸し出しています。朽ちた壁に絡みついた蔦も、定番の廃墟スタイルです。

この夜明温泉の対岸には夜明薬湯温泉がありますが、こちらは夜明温泉とは無関係の別の施設です。

最後に、大分の少し怖い廃墟をご紹介します。建物ではないので中にはいるわけではなく、比較的安全に見に行くことができる廃墟です。初めて廃墟に行ってみようと思う人は、ぜひチェックしてみてください。

大分県日田市の山奥に、今はもう使われていない廃墟となった歩道橋があります。子どもや女性の霊の目撃情報が多いのですが、原因となるような事故や事件は起きていないので、謎に包まれた現象です。

この歩道橋で写真撮影をしようとすると、どういうわけかピントが合わなくなると言われています。訪れた際には、ぜひ試してみてください。また、すぐ近くにある心霊スポット「観音の滝」も、写真のピントが合わないようです。

大分市内の住宅街にある墓地に、ポツンと1体だけ兵隊の像があります。墓地というものの、全く管理されていない様子で、廃墟といえるでしょう。この像は、造られた時には右手で敬礼をしていたそうです。

ところが、少しずつ手の位置が下がっていき、最後には完全に下がり今の状態になった、という言い伝えがあります。

夜中には敬礼をする、という心霊現象が噂されています。墓地なので夜中はかなり不気味。また、周囲は住宅が建ち並んでいるので、夜に訪れる場合は迷惑にならないよう注意が必要です。

「湯布院幽霊マンション」とは、大分県由布市にあったマンションの通称です。元々はリゾートマンションとして建設された建物なのですが、建設途中で発注元が倒産したために、建設は中断してしまいました。ほぼ完成していたものの、結局、このマンションが使われることはありませんでした。

一度も使われることなく廃墟となり、心霊スポットと噂されるようになったのです。2004年に解体されたので、現在はもう湯布院幽霊マンションの廃墟を見ることはできません。

廃墟や心霊スポットに行くときに気をつけるべきことは、絶対に一人では行かないということです。心霊スポットでは、体調に異変を感じてしまうこともあるようです。また、廃墟は荒れた場所が多いでので、事故が起きることがあるかもしれません。なので、一人では行かないで、最低でも二人で行くようにしましょう。

夜に行く場合は、できるだけ昼間に下見をするのがおすすめです。朽ちた建物は、どこに危険が潜んでいるのかわかりません。明るい間に危険な場所がないかどうかを、しっかりと確認しておきましょう。

また、廃墟や心霊スポットでは、寒気や何となく変な感じがするなど、少しでも異変を感じたら、すぐに立ち去ってください。

建物に所有者がいる場合や、立ち入り禁止などの表示がある場合は、建物内に入ってはいけません。無断で侵入したり物を持ちだすことは、法律で禁止されています。また、周辺に民家がある場合には、迷惑を掛けないように気を付けましょう。

大分にある、いろいろなタイプの廃墟や心霊スポットをご紹介しました。気になる廃墟はありましたか？廃墟に行く際には、危険が無いように十分気をつけてください。