おせんころがしトンネルは心霊スポット?場所や心霊スポットの由来を紹介
おせんころがしは千葉県勝浦市にある断崖絶壁で、おせんころがしの近くにあるトンネルは多くの心霊現象の報告があるスポットとして知られています。この記事では、おせんころがしトンネルという場所についてや心霊スポットとなった由来などの情報をご紹介します。
目次
千葉県屈指の心霊スポット「おせんころがし」とは?
「おせんころがし」をご存知でしょうか。あまり耳馴染みのない方も多いかもしれませんが、実は千葉県屈指の心霊スポットとして知られている場所なのです。
おせんころがしが心霊スポットに数えられるようになった理由を探る前に、まずはおせんころがしという場所についての基本情報を押さえておきましょう。
千葉県勝浦市にある断崖
おせんころがしは千葉県勝浦市の海岸線沿いにある断崖です。勝浦市大沢地区から鴨川市小湊地区までの約4kmに渡って続いている断崖を指す総称となります。かつては旧国道が崖の中腹を通り、交通の難所だったと言われていますが、現在は新国道の整備により解消されています。
おせんころがしという名前は、昔この地にいた豪族古仙家にいたおせんという一人娘の名前に由来しており、 おせんが領民を苦しめる強欲な父を見かねて説得しましたが聞き入れてもらえず、この断崖から身を投げて命を絶ったいう伝説からおせんころがしと呼ばれるようになりました。
「孝女お仙の碑」がある場所
おせんころがしを見渡す広場に「孝女お仙の碑」があります。「行川アイランド」駅より南西に10分ほど歩いた場所にあり、墓石のようにも見える石碑です。石碑の隣には孝女お仙の碑の説明が書かれた案内板が立てられており、おせんが断崖から身を投げた悲しい伝説を知ることができます。
孝女お仙の碑からおせんころがしの断崖を見下ろすと吸い込まれそうになる感覚を覚える方が多いと言います。実際足のすくむような断崖であることに違いはないですが、おせんの伝説を知った上で見下ろすとさらに恐さが増すのでしょう。
おせんころがしトンネルとは?
おせんころがしトンネルとはおせんころがしの近くにあるトンネルのことで、多くの心霊現象の報告がされている場所でもあります。ここからはおせんころがしトンネルについて詳しくご紹介していきましょう。
おせんころがし近くのトンネル
おせんころがしトンネルはおせんころがし近くにある昭和44年に開通したトンネルで、国道128号線沿いにあります。トンネルの全長は347mで、トンネル開通以前の旧国道は約800mもあったため、おせんころがしトンネルの開通により格段に便利になりました。
トンネル内での心霊現象が数多く聞かれる
おせんころがしトンネル内では心霊現象の報告が多くされており、おせんころがしで肝試しを行う人も多いですが、おせんころがしトンネルにも心霊スポットとして注目されています。
おせんの悲しい伝説もさることながら、断崖という土地柄投身自殺が多いこともあり、それが心霊現象を起こす一つの要因とのされています。心霊写真が撮れたり子供や女性の声が聞こえたりといった心霊現象が報告されているので、次の記事からはおせんころがしトンネルの心霊現象について詳しく見て行きましょう。
おせんころがしトンネルでの心霊現象
おせんころがしトンネルでは多くの心霊現象が起こると噂されています。実際どのような心霊現象が起こるのか、報告の多い現象より詳しくご紹介していきましょう。
①心霊写真が写る
心霊スポットに訪れると心霊写真を狙って撮影をする方が多いですが、おせんころがしトンネルで写真撮影をすると心霊写真が撮れるという噂があります。
その昔トンネルができ道路が整備される前は、おせんころがしの断崖ギリギリを通過する道になっており、しかもガードレールなどの転落防止策も施されていなかったことから、多くの転落事故が発生したそうです。
本当に心霊写真かどうかは定かではありませんが、おせんころがし付近では転落事故のみならず殺人事件や投身自殺も多く起きているという事実から、幽霊が漂っていてもおかしくはないと言われています。
②子供や女性の声が聞こえる
おせんころがしでは昭和27年に凄惨な殺人事件が発生しています。連続強姦殺人犯である栗田源蔵が、若い妊婦とその子供たち3人をおせんころがしの崖から投げ落とし殺害しました。この事件後から、子供や女性の声が聞こえるという心霊現象の報告がされています。
事件現場は孝女お仙の碑から見える鴨川方面の崖だったようですが、鴨川方面から声が聞こえるという情報もあり、信憑性が高いと言われています。非業の死を遂げた女性と子供たちが無念の叫びを伝え続けているのかもしれません。
③閃光が目撃される
おせんころがしトンネルを訪れた人の中には、フラッシュのような閃光を目撃したという報告もあります。夜に訪れ、他に誰もいなかったという中での突然の閃光のため、誰かが写真を撮った光とは考えられないとか。
しかも報告は一人だけではなく、複数人が目撃していることから信憑性が高いと言われています。説明のつかない閃光のため、おせんころがしの幽霊が影響しているのではと言われていますが、実際のところはよくわかっていません。
④男性のうなり声が聞こえる
おせんころがしトンネルでは男性の低い声でうなり声が聞こえるという情報もあります。複数人で訪れたグループの全員がその声を聴いているため、聞き間違いではないようです。おせんころがしでは投身自殺を図った人が多くおり、その自殺者の幽霊が関係しているのではないかと言われています。
おせんころがしトンネルの心霊現象の理由
心霊現象というのはその土地で昔何か良くないことが起こったなどの原因があって起こるものです。おせんころがしトンネルで心霊現象が多く報告されるそもそもの理由はどこにあるのでしょうか。
子供や女性の声が聞こえる心霊現象の理由としてもご紹介しましたが、心霊現象を起こす原因となった凄惨な事件について詳しく見て行きましょう。
昭和27年に起きた凄惨な殺人事件
おせんころがしトンネルで起こる多くの心霊現象の原因となっているのは、昭和27年に起きた凄惨な殺人事件が原因ではないかと言われています。昭和27年に母子4人を崖から突き落とすという事件が発生しました。
犯人は栗田源蔵という人物でした。当時、母子は行方不明になった父親を探していましたが、犯人は父親の情報を提供するという名目でおせんころがしに誘い出しました。そこで犯人は母親を強姦し、その後母子4人を崖から突き落としたのです。
長女のみ崖の途中で止まっており軽傷で済みましたが、母親と3人の子供は死亡しました。あまりに凄惨な事件だったため、当時栗田源蔵の名を知らない人はいないほどだったと言います。犯行はこの事件だけではなく、その後死刑となりました。
おせんころがしトンネルへのアクセス方法
おせんころがしトンネルへはどのようにアクセスできるのでしょうか。車でのアクセスが主になりますが、行川アイランド駅が近くにあるため、電車を利用しても行くことができます。
勝浦市内から車で約20分
おせんころがしトンネルは勝浦市内から車で約20分のところにあります。勝浦市内からは国道128号線を利用して南下していきましょう。行川アイランド駅を過ぎるとすぐです。
おせんころがしトンネル手前の空き地を駐車場として利用できます。おせんころがしへも車では侵入できないので、空き地に車を置いてから徒歩で移動することになります。
車ではなく電車で行くこともできます。JR外房線「行川アイランド」駅が最寄り駅で、駅からは徒歩7分ほどで到着します。電車を利用していく場合、電車の本数は多くないので計画をきちんと立てて行くことをおすすめします。
住所 | 千葉県勝浦市大沢215 |
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おせんころがしトンネルへは気を付けて行こう
おせんころがしトンネルにまつわる心霊現象やその原因となる出来事についてご紹介をしてきました。おせんころがしは断崖絶壁という土地柄、悲しい事件が多いのも確かで、心霊現象が起こりやすい場所となってしまっています。
肝試しで訪れる方も多いですが、決してふざけて霊を刺激することなく、死者への供養を忘れずにマナーを守って行くようにしましょう。