札幌の星空スポット！札幌市内や札幌近郊の天体観測ができる場所を紹介

札幌は煌びやかな飲食店や娯楽施設の立ち並ぶ大人気観光地ですが、人工物だけでなく天然の景勝地にも恵まれています。

起伏に富んだ札幌周辺の地形は星空観測に最適。街の夜景を楽しんだ後は、高台で何百何千という星々の瞬きに癒されてみてはいかがでしょうか。

そこで今回は、札幌のおすすめ星空スポットをジャンルごとにまとめてみました。天体観測好きな方は、ぜひ参考にしてください。

札幌と言えば、すすきののようにネオンライトが輝く繁華街をイメージする方が多いことでしょう。しかし、札幌の中心街から少し離れた地域には、美しい星空を観賞できる自然豊富なエリアがあります。

まずは、札幌市内のおすすめ人気星空スポットを見ていきましょう。

定山渓自然の村は、豊平峡ダムの近くにある自然体験型生涯学習施設です。定山渓の深い森の中にコテージやテントハウスなどの宿泊施設があり、1泊数千円程度の料金でキャンプを楽しめます。

テント・寝袋・焚火セットなどのキャンプ用品のレンタルも完備。専門スタッフの解説付きの星空観賞イベント「銀河の会」が開催されていて、宿泊客は無料で参加できます。

さっぽろ湖第1展望台は、さっぽろ湖近くの道道1号小樽定山渓線にある展望台です。アーチ形のモニュメントが建てられていて、広大な定山渓ダムを一望できます。

夏には緑が広がり、秋には紅葉スポットとして自然観賞を楽しめます。周辺にビルなどの建物が無く、日没後には辺り一面にきれいな星空が広がります。駐車場やトイレも完備されていて、観光旅行時に便利です。

中山峠は、北海道札幌市南区と虻田郡喜茂別町の境にある標高835メートルの峠です。国道230号線の最高地点に位置していて、周辺の山々や星空を観賞できます。

頂上に「望羊中山」という道の駅があり、名物のあげいもが大人気を博しています。蕎麦やおこわなどのご当地料理も揃っていて、長時間のドライブの疲れを癒したい時におすすめです。

札幌市内から離れた地域にも、人気の星空観測スポットがたくさんあります。高台にある展望台や公園に行けば、ツーリングがてら美しい星空を観賞できます。

続いては、札幌近郊のおすすめ人気星空スポットを見ていきましょう。

祝津パノラマ展望台は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園にある標高約70メートルの展望台です。眼前に日本海が広がっていて、美しい朝日や夕日を観察できる景勝地として知られています。

坂道を歩いて上るのは大変ですが、駐車場が完備されているので車で行けます。日本海から吹き付ける潮風が心地よく、日没後には癒しの雰囲気の中で星空観測を楽しめます。

厚田公園展望台は、厚田公園内の高台にある展望台です。「あいロード」の呼び名で知られる国道231号線の傍にあり、道内第一号の恋人の聖地に認定されています。

「誓いの鐘」というベルや、恋人たちが固く結ばれることを願って南京錠を取り付けられるフェンスが設置されています。デート時の星空観測スポットとして人気が高く、プロポーズをする場所としてもおすすめです。

嶺泊駐車場公園は、札幌中心部から車で約1時間、石狩湾沿岸部の高台にある人気星空観測スポットです。カシオペアの丘とも呼ばれており、光の少ない広場で満天の星空を観賞できます。

敷地内に建っている電波塔を背景に写真を撮れば、SF映画のような神秘的な映像が出来上がります。比較的人通りも少なく、SNS映えする星空の写真を撮りたい時におすすめの場所です。

札幌周辺で星空観賞を楽しむ際には、メジャーなスポットよりマイナーなスポットの方が良い場合があります。

大勢の観光客がガヤガヤ騒いでいると、せっかくのロマンティックな雰囲気も台無し。あまり人のいないエリアの方が星空観測に集中できます。

ここでは、札幌近郊にある穴場的なおすすめ星空スポットを見ていきましょう。

支笏湖は、千歳市にある周囲長約40kmのカルデラ湖です。温かい水が湖の深部に残存するため真冬でも凍りにくく、日本最北の不凍湖として知られています。

日本国内でもトップクラスの水質の良さ・透明度の高さを誇っていて、北海道旅行の定番観光名所の一つになっています。日没後には辺り一面に満天の星空が広がり、この世のものとは思えないほど幻想的な雰囲気に包まれます。

当別ダムは、石狩川水系当別川に建設されたダムです。2012年に完成した比較的新しいダムで、洪水調節や水道水の供給などの役割を担っています。

周辺を広大な森林に囲まれており、紅葉スポットとしても知られています。地域住民の反対を押し切って作られたダムということもあって人通りはあまり多くなく、ゆっくり星空を観賞できる穴場スポットとなっています。

石狩灯台は、石狩川の河口に建っている高さ約13.5メートルの灯台です。1892年（明治25年）に建てられた北海道最古の灯台で、映画撮影の舞台になった際に紅白2色の縞模様に塗り替えられました。

辺り一面にハマナスの花が咲く自然豊かな場所で、石狩砂丘や石狩平野など周辺の眺望を楽しめます。人の少ない静かな海辺で星空を観賞したい時にうってつけの穴場と言えるでしょう。

札幌周辺の星空スポットは標高の高い地点にあるため、肉眼でも十分に星空を楽しめます。しかし、天体観測に集中したい時には、いくつかのアイテムを事前に準備しておいた方が良いでしょう。

ここでは、札幌の星空スポットに行く際に持っていくべきおすすめの道具を紹介していきます。

一つ目のおすすめアイテムは、レジャーシートです。

キャンプをする時に地面の上に敷くレジャーシートを使えば、座ったり寝転がったりした状態で星空を観察できます。立ったまま星空を見上げていると首が疲れるので、長時間天体観測する際は必須です。

また、レジャーシートの上に分厚い銀マットを敷けば、地面がゴツゴツしている所でも安心。札幌周辺では夜の気温が氷点下近くに達することもあるので、防寒具の毛布もあわせて用意しておくと良いでしょう。

二つ目のおすすめアイテムは、懐中電灯です。

星空観測は日没後の真っ暗な中で行う活動なので、手元に明かりがないと石などの障害物につまずいて転倒する恐れがあります。スマホのライトでも代用できますが、連絡用ツールでもあるスマホの電源が切れるのは危険。出来れば、懐中電灯を用意しておいた方が無難です。

片方の手が塞がってしまうのが嫌な場合は、ヘッドライトを使う方法もあります。ライトを頭部に固定すれば、両手を自由に使えて作業能率が向上します。

三つ目のおすすめアイテムは、双眼鏡または望遠鏡です。

札幌周辺の星空観測スポットは標高の高い位置にあるため、肉眼でも十分に星座を観察できます。しかし、よりじっくり星を観察したい時は、双眼鏡や望遠鏡などの拡大鏡があると便利です。

重い双眼鏡を持つと手が疲れるので、長時間観察する場合は固定用の三脚もあると良いでしょう。商品の種類によって拡大率が大きく異なるため、予算と用途に合った商品を選ぶことが大切です。

北海道では星空観測が人気のアクティビティになっているため、観光ツアー会社の中には星空観察イベントを実施している所が少なくありません。

ナイトツアーの料金は、一人あたり3,000円前後。専任のガイドスタッフも同行してくれるため、初心者の方でも気軽に星空観測を楽しめる利便性があります。

しかし、北海道の多くの星空ツアーは、知床や釧路など札幌から遠い場所で行われています。札幌市内・近郊ではほとんど行われていないため、札幌観光を兼ねて星空観測をするなら個人で現地に行く方がおすすめです。

その際には、事前に現地の情報をしっかり収集しておくこと、防寒具等のアイテムを準備しておくこと、夜間に人通りの少ない所に行くので防犯対策を講じておくことを忘れないように気をつけてください。

札幌観光と星空観測を同時に楽しみたい時には、すすきのの人気飲食店「夜空のジンギスカン」がおすすめです。

夜空のジンギスカンは、すすきの駅から徒歩すぐのMYプラザビル10階で営業している焼肉店。店内は全面ガラス張りになっていて、生ラムを使った札幌名物のジンギスカンを食べながら札幌の夜景や星空を窓から一望できます。

ジンギスカンを食べ慣れている道民の間でも評価の高い名店。星空をゆっくり眺めたい場合は、カウンター席よりテーブル席の方がおすすめです。

今回は、札幌周辺のおすすめ星空スポットや、現地での星空観測に役立つお得情報などを紹介いたしました。

周りに余計な人工物が無く、空気の澄んでいる札幌周辺の星空観測スポットは、日常生活の煩わしさを全て忘れさせてくれる魅力的なロケーションです。つかの間でも、仕事や人間関係など面倒なストレスから解放される喜びを実感できます。

星空を見るのが好きな方は、ぜひ本記事を参考にして札幌周辺の星空観測スポットに足を運んでみてください。最高の気分転換になることでしょう。