仙台から世界遺産•平泉へ行こう！歴史や特徴•アクセス方法を紹介

東北の古都と呼ばれる平泉は中尊寺をはじめ多くの歴史的価値があるお寺や寺跡を見ることがでいます。この記事では、仙台から平泉へのアクセス方法のほかに、平泉の歴史や特徴、見どころなどを紹介していきます。

世界遺産・平泉は岩手県平泉町にある観光スポットです。季節問わず多くの観光客が訪れます。平安時代後期に約100年にわたり発展した平泉では、仏教の中でも浄土思想に考えて作られた多彩な寺院や庭園、遺跡をみることができます。

一群として保存状態が良いのは珍しく、日本独自の構成資産は海外ではみることができないため、海外からの観光客も多く訪れる場所の1つとなっています。

また、歴史的価値が高いパワースポットでもあるので、パワーにあやかりたいという人にも人気の高い観光スポットは仙台から一時間以内で行くことができるので日帰り旅行などでぜひ、訪れたい場所です。

平泉は2011年(平成23年)6月に、フランスのパリで開催された第35回世界遺産委員会において、ユネスコ世界遺産登録しました。

世界遺産は、自然遺産・文化遺産・複合遺産がありますが、平泉は文化遺産で登録が認められました。登録条件には、”人間の創造的才能を表す傑作である”ことなど10項目の条件のうち文化遺産として認められるには6つの項目の条件を満たさないといけません。

平泉は、その厳しい条件をクリアし「平泉 ─ 仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 ─ 」という資産名で登録されました。

平泉に登録された「平泉 ─ 仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 ─」は5つの構成資産でできています。

構成資産とは、世界遺産にふさわしい共通の価値をまとめているもので、世界遺産の価値を具体的に証明するものとして選ばれた文化財のことをいいます。

日本の構成資産は平泉のほかにも多くあり、富士山や知床、小笠原諸島、富岡製糸場などがありその数は世界遺産22件、構成資産は132件にのぼります。

ここからは、成五資産に歴史や見どころについて紹介をしていきます。五つの資産は①中尊寺②毛越寺③観自在王院跡④無量光院跡⑤金鶏山で構成をされていいます。どの資産も見どころ満点となっていますので、実際に仙台から平泉に行く前の予習でぜひ、最後まで読んでみてください。

1つめの資産は「中尊寺(ちゅうそんじ)」です。「中尊寺」は東北地方で一番有名なお寺として世界遺産と知らずに訪れる人も多くいます。「中尊寺」は、JR平泉駅からタクシーで2分ほどで着くことができます。

「中尊寺」の歴史は古く、 嘉祥3年(850年)に比叡山延暦寺の高僧慈覚大師円仁によって開かれたお寺です。その後、12世紀のはじめに奥州藤原氏初代清衡公によって大規模な堂塔造営が行われました。 この造営は、東北地方で長く続いていた戦乱で亡くなった霊を慰める目的と、戦乱で父や妻子を失くした清衡公の非戦の決意もあったといわれています。

また、平泉には松尾芭蕉も訪れており、「五月雨の 降り残してや 光堂」 といった名句も残しています。この句は中尊寺を代表する金色堂ののことをさしており、「あらゆるものをくちさせ、洗い流していく五月雨も、この美しい光堂は残してくれた」と読まれていて、今もなお美しさを保っています。

2つめの資産は、「毛越寺(もうつうじ)」です。「毛越寺」は、中尊寺と同じく平安時代に慈覚大師円仁によって開山をしました。

藤原氏二代基衡公から三代秀衡公の時代に多くの伽藍が造営され、多い時には「堂塔四十余宇、禅房五百余宇」と歴史書には記されており、当時の中尊寺を越える規模と華麗さがありました。

奥州藤原氏が滅亡したあと、度重なる災禍にあい建物が消失し、現在ある毛越寺の本堂は平成元年に建立されたものとあります。しかし、浄土庭園と平安時代の伽藍遺構は、ほぼ完全な状態で残っていますので800年以上前から続く美しい庭園をみることができます。

3つめの資産は、「観自在王院跡(かんじざいおういんあと)」です。「観自在王院跡」は、奥州藤原氏二代基衡の妻が造営した寺院の遺跡となります。

「観自在王院跡」には、阿弥陀堂跡の大小2棟の跡地があり、その前には舞鶴池を中心とした浄土庭園を眺めることができます。「観自在王院跡」は、往時の堂塔など全て失っていて庭園も荒廃していましたが、伽藍遺構と庭園の修復、整備が行われたことで美しい姿を再びみることができるようになりました。

4つめの資産は、「無量光院跡(むりょうこういんあと)」です。「無量光院跡」は、奥州藤沢氏三代秀衡によってつくられた寺院の遺跡となります。

「無量光院跡」には、宇治平等院鳳凰堂を模して建立された阿弥陀堂と周囲を取り巻く池を中心に伽藍が構成されています。

奥州藤沢氏が滅亡したあとは手入れがされず、消滅と荒廃をし水田化しましたが、遺跡は良好な状態で保存をされています。 「実体化した理想郷の光景」と世界遺産委員会にも高く評価されていますので、ぜひ訪れてみてください。

5つめの資産は「金鶏山(きんけいさん)」です。「金鶏山」は、中尊寺と毛越寺のほぼ中間にある比高差60ｍほどの円すい状の山です。平泉の中心として意識されていて、山頂からは平泉すべてを見渡すことができます。

山頂には、経塚があり藤原初代清衡晩年から四代泰衡までの間に、最低9基は造られたといわれています。この経塚造営によって「金鶏山」は、平泉を鎮護する聖なる山として人々に敬われ、大切にされてきました。

また、「金鶏山」には ”平泉を守るため黄金の鶏を埋めた”や”北上川まで人夫を並べ、一晩で築いた山”といった数々の歴史に彩られた山となっています。

ここからは、仙台から平泉に訪れた時ののおすすめの巡り方を紹介していきます。

平泉のおすすめの巡り方1つめは、レンタサイクルでのんびりツーリングです。平泉駅には観光案内所がありそのすぐ近くにレンタルサイクル店があるので、駅からすぐにツーリングをスタートすることができます。

朝に駅を出発して中尊寺や毛越寺といった世界遺産や、鬘石・姫街の滝といった観光名所を巡り夕方には駅について自転車を返すというコースは、自分の好きな時間に昼食や軽食を取ることができるので、ゆっくり自分のペースで観光を楽しみたい人におすすめです。

また、駅から違い場所には温泉もあるのでツーリングでかいた汗を洗い流してさっぱりしてから仙台への帰路に着くことができます。

平泉のおすすめの巡り方2つめは、平泉をゆっくりじっくり巡る1泊2日ツアーです。

平泉には観光スポットが多くあるので一日で周りきるのは難しいですが、1泊2日で巡れば平泉の歴史的な名所などをゆっくりじっくりとめぐることができます。

ツアーにおすすめの「語り部タクシー」は、タクシーの乗務員が平泉の史跡や観光地を案内してくれます。また季節や志向に合わせたコースを提案してくれるので行きたい場所の希望を取り入れてくれるのも嬉しいポイントです。

ここからは、仙台から世界遺産•平泉へのアクセス方法を紹介していきます。

仙台から世界遺産•平泉へは、新幹線と電車を利用して約50分で着くことができます。

仙台駅から新幹線で約30分ほどでつく「一ノ関」で下車をし、JR東北本線の普通電車に乗り換えたあと約7分ほどで平泉に到着することができます。

料金は片道4,300円となっていますので、仙台から平泉へ週末旅行や日帰り旅行に訪れやすい観光スポットとなっています。

世界遺産平泉の歴史や特徴、見どころなどを紹介してきました。仙台から平泉までは1時間以内で行くことができるので、ぷち旅行を楽しみたいという人におすすめの観光スポットとなっています。

浄土を表す庭園や建築は、時間を忘れて眺めていたくなる美しさがありますので、週末にはぜひ、平泉を訪れてみるのはいかがでしょうか。