函館の神社で御朱印巡り！有名パワースポットのご利益も紹介

1854年に日米和親条約が結ばれて以来、函館は国際貿易の拠点として飛躍的な発展を遂げてきました。

西洋文化の普及に伴い函館の各地にカトリック系の教会が建てられましたが、日本古来の神社も根付いており、現在でも和洋折衷の独特な街並みが広がっています。いろいろな神社をまわって御朱印をコレクションしている方も少なくなく、神社巡りは函館観光の楽しみ方の一つと言えるでしょう。

そこで今回は、御朱印をもらえる函館の有名神社をまとめてみました。御朱印集めに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

御朱印とは、寺社をお参りした時にもらえる印章のことです。神社・お寺の名称や参拝日などが墨書きされていて、見るからに品格があります。

社務所に行き「御朱印をいただきたい」と伝えれば、担当の神職が作成してくれます。その際に300円～500円程度の料金（初穂料）を納める必要がありますが、観光旅行の良い思い出になります。

まずは、多くの観光旅行者が御朱印をもらっている函館の有名神社を見ていきましょう。

住三吉神社（すみよしじんじゃ）は、函館山ふもとの住吉町にある神社です。正確な創立年代は不明ですが、口碑によれば鎌倉時代に創建されたと伝えられています。

社殿に向かう約100メートルの参道沿いにソメイヨシノが植えられており、4月～5月頃には桜の名所として多くの花見客が集まってきます。

御朱印の初穂料は300円。合併合祀の関係で、上筒之男大神（かみつつのおのおおかみ）や中筒之男大神（なかつつのおのおおかみ）など多種多様な神々が祀られているのが特徴的。参拝すれば、健康長寿や安産などのご利益があります。

北海道東照宮（函館東照宮）は、函館市の中心部から離れた陣川町にある神社です。東照大権現（徳川家康）を祀る東照宮の一社で、葵の御紋が特徴的です。

五稜郭が完成した1864年（元治元年）に、鬼門（東北）の守護神として遷座する形で創建されました。函館戦争時の弾痕の残る手水鉢が有名。函館市内を転々とした後、1992年からは現在地に鎮座しています。

御朱印の初穂料は500円。参拝すれば、商売繁盛や家内安全などのご利益があります。

亀田八幡宮は、八幡公園の傍にある神社です。正確な創建年代は不明。誉田別命（第15代天皇の応神天皇）を祀っています。

函館戦争の際には、当神社にて榎本武揚や黒田清隆らが会談を行い、新政府軍への降伏を誓約しました。日本の歴史を決した有名な場所であり、歴史好きな方にとって非常に魅力的な観光名所です。

御朱印の初穂料は300円。参拝すれば、厄除け・健康長寿などのご利益を得られます。

函館の有名な神社は函館観光の定番スポットであり、御朱印の授与所はしばしば混み合っています。特にこだわりが無ければ、比較的御朱印をもらいやすい神社を優先することをおすすめします。

続いては、御朱印をもらえる函館のおすすめ神社を見ていきましょう。

豊川稲荷神社は、開港通り沿いにある神社です。文久元年5月に町内の守護として創建され、現在に至るまでに4回も火災で類焼しています。現在地に建てられている社殿は、1940年（昭和15年）に奉遷されたものです。

主祭神は、食物の神である宇気母智大神（うけもちのおおかみ）。埠頭近くの静かな場所に鎮座しており、落ち着いて参拝できます。

御朱印の初穂料は300円。境内は無人なので、御朱印が欲しい方は元町にある船魂神社で受け取る必要があります。参拝すれば、五穀豊穣・健康長寿のご利益を得られます。

厳島神社（いつくしまじんじゃ）は、函館どつく前電停のすぐ近くにある神社です。江戸時代前期に建てられ、明治以後に厳島神社と改称されました。

かつて神社の前が海だったこともあり、海の神・市杵島姫命（いちきしまひめのみこと）を祀っています。厳島神社といえば広島の厳島神社が有名ですが、こちらの厳島神社も歴史を感じる落ち着いた雰囲気が魅力的です。

御朱印の初穂料は300円。参拝すれば、交通安全・豊漁・厄除けなどのご利益があります。

大森稲荷神社は、国道278号線沿いにある神社です。正確な創建年代は不明ですが、350年ほどの歴史があると見られています。

祭神は宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）。海沿いに建っており、真っ赤な鳥居が海・空の青の中で映えています。

御朱印の初穂料は300円。参拝すれば、商売繁盛や厄除けなどのご利益があります。

実際に御朱印をいただく際には、御朱印を押してもらう「御朱印帳」というノートが必要です。

御朱印帳は文房具屋などで購入できますが、神社の社務所でも提供されています。各神社独自の個性的な御朱印帳を入手すれば、御朱印集めがさらに楽しくなること間違いなしです。

ここでは、御朱印帳が人気を博している函館の有名神社を見ていきましょう。

函館八幡宮は、谷地頭電停から5分ほど坂を上った先にある神社です。1445年（文安2年）に創建され、1880年（明治13年）に現在地に遷座しました。

品陀和気命（ほんだわけのみこと）や住吉大神（すみよしのおおかみ）を祀っており、地元では「八幡さん」の愛称で親しまれています。社務所では、全国的にも珍しい木製のオリジナル御朱印帳（1,500円）をいただけます。

御朱印の初穂料は300円。参拝すれば、家内安全・商売繁盛・厄除けなどのご利益があります。

船魂神社（ふなだまじんじゃ）は、函館西高等学校の近くにある神社です。1135年（保延元年）に良忍上人が観音堂を建てたのが始まりとされており、北海道最古の歴史を誇る神社として有名です。

源義経一行が津軽から渡航した際、遭難しかけたところを船魂明神の御加護で無事に上陸できたという伝説があります。船の舵マークが描かれたオシャレなデザインのオリジナル御朱印帳が大人気です。

御朱印の初穂料は、御朱印帳とセットで1,600円。参拝すれば、海上安全・健康長寿・厄除けなどのご利益があります。 

湯倉神社（ゆくらじんじゃ）は、湯の川駅から徒歩すぐの高台に鎮座している神社です。1617年（元和三年）に薬師如来を祀ったのが始まりとされていますが、500年以上も前に一人の木こりが湧き湯で湯治したところ病気が治ったという逸話があり、こんにちの函館湯の川温泉発祥の地として有名です。

北海道の形が描かれたおしゃれなオリジナル御朱印帳が話題。御朱印帳を買うと、入浴剤などのご当地グッズもいただけます。

御朱印の初穂料は300円。参拝すれば、健康長寿・家内安全・厄除けなどのご利益があります。

各神社は様々な神々を祀っており、参拝すれば健康長寿や家内安全などのご利益を得られます。

函館には、縁結びのご利益があるロマンティックな神社が多いのが特徴的。恋に悩んでいる方は、函館の神社をお参りして縁結びのご利益にあやかってみてはいかがでしょうか。

ここでは、縁結びのご利益で有名な函館の神社を見ていきましょう。

函館護國神社は、ロープウェイ山麓駅近くの坂の上に鎮座している神社です。1869年（明治2年）に函館戦争の戦死者を祀る招魂社として創建されました。

函館戦争の殉死者には独身の若い方が多かったため、近年では同年代の参拝者が増え、縁結びのパワースポットとして有名です。また、社務所の前には「なでふくろう」の石像があり、優しく撫でると願い事が叶うと言われています。

御朱印の初穂料は300円。参拝すれば、縁結びだけでなく、「不苦労（ふくろう）」にちなんだ仕事運・金運アップのご利益も得られます。

出雲大社函館教会は、函館空港の近くにある神社です。島根県にある出雲大社から公式に分祀された教会で、1階が社務所、2階が社殿とユニークな造りになっています。

入り口に建てられた真緑の鳥居が印象的。出雲大社と同じく大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）を祀っており、縁結びのスポットとして人気があります。

御朱印の初穂料は300円。参拝すれば、縁結び・家内安全・子宝などのご利益があります。

高穂神社は、函館空港北側の湯川団地の近くにある神社です。鹿児島県の霧島神社から分霊されたもので、子供を守る龍神様の聖地と言われています。

天照大御神（あまてらすおおかみ）や稲蒼魂大神（うかのみたまのおおかみ）を祀っており、境内には樹齢600年のイチイの木やカラフルなペイントを施された狛犬像などがあります。

御朱印の初穂料は300円。参拝すれば、縁結び・安産・家内安全などのご利益があります。

函館は、自然と人工物が見事に融合しているきれいな街です。周辺の景観とマッチした芸術的な美しさを誇る神社も少なくなく、観光スポットとして大変魅力的です。

ここでは、絶景に定評のある函館の有名神社を見ていきましょう。

山上大神宮（やまのうえだいじんぐう）は、函館山ふもとの幸坂を上った先にある神社です。室町時代の応安年間（1368年～1375年）頃に藤坊という修験者が伊勢神宮の分霊を祀ったのが始まりと言われています。

天照皇大神や豊受大神をはじめ、菅原道真公や木花開耶姫命など様々な神々を祀っています。坂の上から見渡す市街の眺望がすばらしく、映画「そこのみにて光輝く」のロケ地になったことでも有名です。

御朱印の初穂料は300円。参拝すれば、恋愛成就・学業成就・家内安全などのご利益があります。

石崎地主海神社（いしざきじぬしかいじんじゃ）は、函館空港方面から白石川を渡った先にある神社です。1910年（明治43）に、北海道開拓を志す入植者が天照大御神を奉じて創建されました。

1968年（昭和43年）に改築された際、ヤエザクラ約300本が植樹されました。5月頃になると、参道から鳥居まで続く道の両脇にヤエザクラが咲き誇り、言葉を失うほど美しい桜のトンネルが形成されます。

御朱印の初穂料は300円。参拝すれば、開運招福・家内安全・厄除けなどのご利益があります。

大沼駒ヶ岳神社（おおぬまこまがたけじんじゃ）は、大沼湖畔の道道338号線沿いにある神社です。噴火を繰り返してきた駒ケ岳の鎮静祈願のため、1914年（大正3年）に大山祇神を祀ったのが起源。1973年（昭和48年）に現在地に移されました。

境内には真っ二つに割れた巨石があり、その隙間を通り抜けると難関突破・学業成就・安産などのご利益があると言われています。しかし、落石が確認されたため、2018年10月以降は立ち入り禁止になってしまいました。

残念ながら現在は御朱印をいただけませんが、遠方からでも神聖な雰囲気を体感できます。

今回は、御朱印をもらえる函館の神社を紹介いたしました。

各神社の御朱印集めは、観光旅行の良い思い出になります。函館を訪れる際は、ぜひ本記事を参考にして各地の御朱印を入手してみてください。