スノーモンスター(樹氷)を見に行こう!蔵王などおすすめスポットを紹介
スノーモンスター(樹氷)は、冬、寒さの厳しい地方でしか見ることのできない幻想的な現象です。日本には、山形県の蔵王をはじめ、いたるところでスノーモンスター(樹氷)を見ることができます。そこでこの記事では、おすすめスポットをご紹介します。
目次
迫力満点の絶景「スノーモンスター」が見たい!
スノーモンスター(樹氷)を知っていますか。
スノーモンスター(樹氷)は、日本では東北以北で多く見ることのできる、冬ならではの美しい風景です。
連なる木についた水分が凍ってできた樹氷が広がる光景は、とても幻想的。いつまでも眺めていたくなるような魅力を持つ景色です。
日本では、山形県の蔵王をはじめ、さまざまな場所でスノーモンスター(樹氷)を見ることができます。
この記事では、スノーモンスター(樹氷)についての基礎知識と、蔵王をはじめとしたスノーモンスター(樹氷)鑑賞スポットについてご紹介します。
スノーモンスターとは?
スノーモンスターを見ることができるスポットをご紹介する前に、まずは、「snowモンスターとは何か?」について基礎知識をご紹介します。
自然現象の「樹氷」の別名
スノーモンスターとは、樹氷(じゅひょう)の別名です。
樹氷とは、霧などによる空気中の水分が、樹木に衝突した際に凍結して付着したもののことを言います。
特に、山形県や宮城県の蔵王では、アオモリトドマツなどの針葉樹の森が広がっており、気温や風などの気候条件がスノーモンスターの形成に最適であることから、日本で最も樹氷の美しいスポットといわれています。
スノーモンスターの名前の由来とは?
スノーモンスターは、直訳すると「雪の怪物」です。
冬になり樹木が氷雪に覆われると、まるで立ち上がってこちらに襲い掛かる怪物の姿に見えることから「スノーモンスター」という名前が付けられました。
スノーモンスターの見頃の時期は?
スノーモンスターを見られる時期は、12月から3月頃。最も美しい見頃とされるのが、2月頃です。
スノーモンスターが見られる3つの条件
スノーモンスターを見るためには、ある3つの条件が揃わなくてはいけません。
ここでは、スノーモンスターを見ることができる3つの条件についてご紹介しましょう。
①常緑針葉樹が自生する場所
スノーモンスターが見られる条件、1つ目は「常緑針葉樹が自生する場所」であることです。
常緑針葉樹は樹氷が張り付きやすいため、スノーモンスターの成長には欠かせない樹木です。
スノーモンスター鑑賞スポットとして人気の蔵王では、アオモリトドマツが群生しており、さらに気候条件も整っていることから、見事なスノーモンスターを見ることができます。
②気温と風
スノーモンスターが見られる条件、2つ目は「気温と風」の条件が整うこと。北西からの季節風と気温がマイナス10~15度であることが必要です。
冬にシベリアから吹いてくる季節風によって、トドマツなどの針葉樹に氷ができ、雪が積もると、真っ白でボリュームのあるスノーモンスターが出来上がります。
できはじめは、木の表面に薄く表層が張っているだけなので、太陽光やちょっとした衝撃でももろく崩れてしまうことがあります。
英語ではソフトライムといい、柔らかく簡単に崩れてしまう「ソフトなもの」であると名前が付けられているほどです。
樹氷は寒い日が続くと溶けることなくどんどん成長し、さらにそこに雪などが降り積もることで大きく育ちます。
できはじめの樹氷がスノーモンスターとして大きく育つまでには、気温が常にマイナスであるなど厳しい寒さがあることが大切な条件です。
③降雪の状況
スノーモンスターが見られる条件、3つ目は「降雪の状況」です。
スノーモンスターは、降雪が少なければ育ちません。あまりにも雪が多すぎると、樹氷は埋もれてしまい、樹木ならではの高くそびえる美しい姿になることはないでしょう。
また、降雪が少ないと、ボリュームが足りずにモンスターのような見た目にはなりません。
降雪量も、スノーモンスターを形作る大切な条件です。
スノーモンスターの名所といえば蔵王!
スノーモンスターの名所といえば蔵王です!
蔵王温泉スキー場では、ナイトクルーザー号で行く「樹氷幻想回廊」ツアーが人気です。
ライトアップはここだけ!
スノーモンスター(樹氷)をライトアップするのは、全国でも蔵王だけです。ライトアップは、樹氷のピークである2月にはほぼ毎日開催されます。
雪上車に乗って樹氷を鑑賞するツアーでは、カラフルにライトアップされた幻想的なスノーモンスターを見ることができます。
昼間の真っ白な様子とは違った表情に感動すること間違いありません。
蔵王樹氷まつりも開催!
蔵王では「蔵王樹氷まつり」も開催されます。
蔵王樹氷祭は、12月後半から3月頃まで長期間行なわれ、期間中はゲレンデや建物のイルミネーションやスタンプラリーなどの各種イベントが行われ、たくさんの人が訪れます。
蔵王温泉スキー場の基本情報
蔵王温泉スキー場は、山形駅から路線バスで約40分の所にあります。仙台駅や仙台空港など、仙台からの直通バス(予約制)もあり、仙台からのアクセスも楽々です。
住所 | 〒990-2301 山形市蔵王温泉土合709−1 |
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電話番号 | TEL.023-694-9617/FAX.023-694-9077 |
スノーモンスター(樹氷)の見頃の時期 | 12月から3月頃まで |
アクセス | 【バス】 山形駅~蔵王温泉から路線バスにて40分 おいしい山形空港⇔蔵王温泉「おいしい山形空港観光ライナー」※予約制 仙台駅⇔蔵王温泉高速乗合バス ※予約制 仙台空港⇔蔵王温泉会員バス「山形蔵王号」 ※予約制 【車】 山形蔵王ICから一般道で17.5km、西蔵王高原ラインで16.5km |
駐車場の有無 | あり |
公式サイト |
スノーモンスターが鑑賞できるその他のおすすめスポット
スノーモンスター(樹氷)は、山形県の蔵王以外にも鑑賞できるスポットがあります。
ここでは、全国にあるスノーモンスター(樹氷)鑑賞スポットをいくつかピックアップしてご紹介します。
こちらの蔵王も人気「すみかわスノーパーク/宮城県」
蔵王といえば山形県を思い浮かべる人が大半でしょう。
しかし実は、蔵王連峰は山形と宮城にまたがっており、宮城県側にも蔵王があるのです。宮城県にある「すみかわスノーパーク」です。
スノーモンスターの見頃は、12月下旬から3月中旬。ゲレンデを雪上車で走るツアーなどが企画されています。
住所 | 〒989-0916 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内 |
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電話番号 | TEL 0224-87-2610 FAX 0224-87-2108 |
スノーモンスター(樹氷)の見頃の時期 | 12月下旬から3月中旬 |
アクセス | 【バス】 遠刈田温泉発 無料送迎バス<予約制> ※予約専用ダイヤル:0224-85-3055 仙台発「樹氷号」<予約制・有料> ※予約専用ダイヤル:0224-85-3055 【車】 東北自動車道「村田IC」から約20分 |
駐車場の有無 | あり |
公式サイト |
温泉の有名スポット「八甲田ロープウェー/青森県」
青森県「八甲田ロープウェー」は、温泉の有名スポット。
約10分間のロープウェイの旅では、眼下に美しい樹氷のパノラマを眺めることができます。
住所 | 〒030-0111 青森県青森市大字荒川寒水沢1−12 |
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電話番号 | 017-738-0343 |
スノーモンスター(樹氷)の見頃の時期 | 1月~2月下旬 |
アクセス | 【バス】 青森駅~八甲田ロープウェー駅前(約80分/片道1,100円) 酸ケ湯温泉~八甲田ロープウェー駅前 (約15分/片道390円) 【車】 青森市内から約21km |
駐車場の有無 | あり |
公式サイト |
散策しやすい人気スポット「森吉山ゴンドラ/秋田県」
秋田県にある「森吉山ゴンドラ」は、標高1,454メートルの森吉山を登りながら、紅葉や樹氷などを見ることのできる絶景スポット。
ゴンドラはバリアフリーでだれもが利用しやすく、散策しやすい人気スポットです。
住所 | 〒018-4624 秋田県北秋田市阿仁鍵ノ滝79-5 |
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電話番号 | TEL(0186)82-3311 FAX(0186)82-3757 |
スノーモンスター(樹氷)の見頃の時期 | 1月~2月頃 |
アクセス | 【車】 秋田駅から国道7号線・285号線、県道福館阿仁前田線経由93km (平常時1時間50分) 秋田自動車道五城目I.C.から285号線県道福館阿仁前田線経由60km (平常時1時間20分) 【電車】 秋田内陸線阿仁合駅からタクシーで14km、(20分) 【飛行機】 大館能代(あきた北)空港(ANA運航)から国道105号線米内沢・荒瀬経由43km(平常時60分) |
駐車場の有無 | あり 600台(無料) |
公式サイト |
見頃をチェックしてスノーモンスターを見に行こう!
全国には、蔵王をはじめ、主に東北以北に多くの樹氷鑑賞スポットがあります。
樹氷は、寒さ厳しい冬ならではの美しい風物詩。幻想的な光景を間近で見られる貴重な機会となるでしょう。
スノーモンスター(樹氷)には見頃があるので、ぜひ見頃をチェックして最もいいシーズンに鑑賞に行くことがおすすめです。