サマーウォーズの聖地！長野県上田市の聖地巡礼スポットを紹介

大人気の映画「サマーウォーズ」をご存知でしょうか？過去に上映された作品ですが、現在でも根強い人気があるアニメで、現在でも多くの人に楽しまれています。

そんな大人気映画のサマーウォーズは、長野県上田市が舞台となっている作品。実在する場所や施設が作中にも登場するとあって、現地はファンの間から「聖地」として扱われているのです。

そこで今回はそんな「聖地」である、長野県上田市について詳しくまとめてみました。サマーウォーズファンならぜひ見ておきたいおすすめスポットや、作品と歴史の関係性など様々な情報をお届けします。

ではまずは「サマーウォーズ」がどのような作品なのかご紹介しておきましょう。大ヒットした映画ではありますが、実は見たことがないという人もいるはず。そこでここではサマーウォーズの概要を簡単にまとめてみました。

気になった方はレンタルDVDやサブスクリプションでも楽しむことができますので、ぜひ作品をチェックしてみてください。

サマーウォーズが公開されたのは2009年のこと。内容が先進的だったこともあり、10年以上も前の映画だということが信じられません。

「おおかみこどもの雨と雪」などの作品で有名な「スタジオ地図」の細田守さんが初めて制作したオリジナル長編作品で、脚本の奥寺佐渡子さんやキャラクターデザインの貞本義行さんなど、有名なスタッフが参加していることでも有名になりました。

サマーウォーズはインターネット上の仮想世界「OZ（オズ）」での混乱を描いた作品。OZは世界中のユーザーが自分のアバターを利用してショッピングやゲーム・納税や行政手続きを行える世界。個人情報などは世界一安全なセキュリティで守られていました。

しかしそのOZの世界がある日突然「ラブマシーン」という謎の人工知能に乗っ取られてしまいます。ラブマシーンの攻撃によってOZの世界だけではなく、現実世界にも影響が。

そんな暴走する人工知能・ラブマシーンの攻撃を止めようと、現実世界の人々が攻防戦を繰り広げるハラハラする作品となっています。

2009年に公開された映画であるにも関わらず、近代的な設定になっているこちらの映画。フィクションな上にアニメなので、こんなことが起こるわけがないと思いがちですが、実は実際にも起こりうる内容なのです。

サマーウォーズの中では人工知能であるラブマシーンが攻撃を仕掛けてきましたが、現代でも人工知能の性能は著しく発達しています。

今は人間がプログラミングしたまま動作していますが、近い未来には自分で考えて行動する人工知能が生まれても不思議ではありません。その結果意思を持った人工知能がサイバー攻撃を仕掛けてくる可能性もあるでしょう。

そんな未来を予測して作られている「サマーウォーズ」。ただのアニメではなく、様々な構想が詰め込まれた奥の深い映画だということがわかるでしょう。

サマーウォーズの概要がつかめたところで、サマーウォーズファン必見の聖地巡礼スポットをご紹介していきましょう。

映画を見たことがある人なら「見たことがある！」とテンションが上がってしまうサマーウォーズの聖地。アニメで見た風景を自分の目で見ることができるおすすめスポットばかりですので、ぜひ足を運んでみましょう。

まず最初におすすめする聖地巡礼スポットは「上田城跡公園」です。こちらは真田幸村の父である、真田昌幸によって築城された上田城があった跡地。現在は広い公園となっており、ピクニックや子供を連れてのお出かけにぴったりの場所です。

サマーウォーズに登場するのは、この上田城の東虎口櫓門（ひがしこぐち・やぐらもん）。陣内家の門のモデルとして描かれました。

続いておすすめする聖地巡礼スポットは「眞田神社」です。こちらは上田城本丸跡の中にある歴史ある神社。真田氏、仙石氏、松平氏という歴代の城主を御祭神としてお祀りしています。

サマーウォーズの大ヒット祈願を行った神社としてファンから人気を集めているこちらの神社。御朱印をいただくこともできますので、参拝した後に授与所でチェックしてみてください。

続いておすすめする聖地巡礼スポットは「上田電鉄(別所線)」です。こちらは上田城の近くにある実在する駅。

サマーウォーズの中では電車の行き先が「角間温泉」行きになっていて、伊勢山に向かいますが、実際の別所線は「別所温泉」行きで別所温泉・塩田平方面となっています。

続いておすすめする聖地巡礼スポットは「上田市役所」です。上田市役所がサマーウォーズの中で登場するのは、頼彦が携帯でアバターを操作するシーン。イヤホンをしながら携帯を覗き込んでいる頼彦の背後に上田市役所が描かれています。

続いておすすめする聖地巡礼スポットは「上田駅構内」です。上田駅構内がサマーウォーズに何度も登場しています。上田駅下り線のホームから見える上田ガスのガスタンクや、上田市の夏祭り「うえだわっしょい」の看板が掲げられているシーンなどが有名。

地元の人でないと気がつかないような細かい点まで描かれていますので、実際の上田駅と見比べてみましょう。

サマーウォーズの主人公である篠原夏希。その曽祖母である栄おばあちゃんが住んでいる家は、真田一族の居城「上田城」の東虎口櫓門（ひがしこぐちやぐらもん）とそっくりなんです。

そのほかにも真田氏にゆかりのあるものがたくさん登場することから、陣内家のモデルは真田氏なのでは？というファンの声がたくさん。そこでここでは、そのウワサの真相について詳しく調べてみました。

まずはサマーウォーズでの設定を見ておきましょう。先ほどご紹介した栄おばあちゃんは陣内家の大黒柱。そしてこの陣内家は、室町時代から続く戦国一家という設定になっています。

また陣内家には家紋があるのですが、その家紋の模様が真田氏と同じ「結び雁金」であることも、真田氏に関係が深いと言われている理由の一つです。

結び雁金は雁の両翼を結んだように交差させた形が特徴の家紋。可愛らしい見た目に反し、勇猛果敢な武家に愛された紋として有名で、真田毛の家紋としても起用されていました。

また真田氏との関係以外にも、過去にあった上田合戦とサマーウォーズには深い関わりがあると言われています。そんな上田合戦とは一体どのような戦いなのでしょうか？歴史を辿りながら詳しく見ていきましょう。

上田合戦とは真田氏と徳川氏による戦いのこと。現在の長野県上田市とその周辺、上田市の東部を南北に流れる神川付近などで行われました。この戦いは、天正13年（1585年）と慶長5年（1600年）に行われており、それぞれを第一次上田合戦・第二次上田合戦と区別しています。

この戦いは真田昌幸が上田城に籠もり戦ったことが有名。その戦法が功を奏して徳川軍を撃退し、伝説的な戦いとして語られています。

そんな真田軍が勝利を納めた上田合戦について、サマーウォーズの中で語られるシーンがあります。そのシーンは映画のクライマックスで訪れる「慶長20年の大坂夏の陣じゃ徳川15万の大軍勢に討って出た」というセリフ。

これは真田軍が巨大な勢力である徳川氏に挑んでいくことを指しているのですが、その後に「でも負けたんじゃ・・・」というセリフが続きます。実際にこの大坂夏の陣で真田氏は負けてしまっているのです。しかしその後に続く「負け戦でも戦うんだよウチはな」というセリフが続くのです。

これは巨大な勢力でどう考えても劣勢な大坂夏の陣でも、怯まずに挑み続けた真田氏を讃えている言葉。サマーウォーズの作中でも、人工知能であるラブマシーンが強大な勢力で到底勝てない状況だったのですが、それでも立ち向かわなければならないということを意味しています。

ご先祖様である真田氏と同じ状況に立たされた陣内家。負けを予感していても最後まで諦めずに戦うという強い意志が感じられる名シーンとなっています。

では最後はサマーウォーズにも登場している「上田わっしょい」についてご紹介しましょう。珍しい名前の子のお祭り。一体どのようなことが行われるのでしょうか？

上田わっしょいは1972年から続いている上田市のお祭りです。毎年7月の最終土曜日に行われるお祭りで、約１万人もの人が参加するといわれています。

このお祭りはポップでリズミカルな「上田わっしょい」の音楽に合わせて踊るのが特徴。開催場所は上田市中央商店街で、お祭り当日には約7万人の見物客が集まると言われています。

出店がたくさん並んでいるほか、最終日には花火が上がったりと非常に盛り上がるお祭りですので、ぜひ期間中に訪れてみてください。

今回は細田守監督の代表作でもある「サマーウォーズ」の聖地についてご紹介しました。長野県上田市を舞台にしたこの映画。作中に描かれていた場所や施設を現実でも見ることができる珍しい映画です。

陣内家に関係が深い真田氏のお城や市役所・上田駅などおすすめのスポットがたくさん。映画のおさらいをしてから訪れると「あのシーンで出てきた場所だ！」と盛り上がることができ、さらにおすすめです。

またそれ以外にも上田市のお祭りである「上田わっしょい」を楽しむことができる観光地。お祭りを見学するのはもちろん、出店や花火を楽しめるお祭りでもありますので、興味がある方はぜひ訪れてみてください。