久礼大正町市場は高知･中土佐町の魚市場！かつおなど海の幸を堪能しよう

久礼大正町市場に出かけませんか。高知県の中土佐町にある久礼大正町市場には、新鮮な地元の魚介類などを取り扱う魅力溢れるお店がたくさんあります。

そこでこの記事では、久礼大正町市場のおすすめのお店やこちらの名物料理、また、久礼大正町市場の散策のお供にピッタリな、食べ歩きが楽しめるメニューなどをご紹介していきます。

ぜひ、高知県の中土佐町に出かける際の参考にしていただければ幸いです。

久礼大正町市場とは一体どんなところなのでしょうか。それでは、気になる久礼大正町市場の魅力から見ていきましょう。

以前、久礼大正町市場のあったこの辺りは地蔵町通りと言われ賑わっていました。しかし、1915年に大火事が発生し、残念ながら市場周辺一帯の約230戸余りが焼失してしまいました。

それを見かねた大正天皇が、落ち込んでしまった町民たちのために、復興費として当時の金額で350円を寄付されました。これに大変感激をした町民たちは、この町を地蔵町通りを改め大正町と名付け、市場の名前も大正町市場に変更。そして、現在に至っています。

久礼大正町市場は、明治時代の中頃、漁師の夫人たちが地元で水揚げされた新鮮な魚を販売するようになったのが始まりです。

それ以来、この市場では新鮮な魚介類の刺身をはじめ地元の野菜や果物、店内で味を楽しめる名物料理などたくさんの魅力がギュッと凝縮されています。

訪れた際には、お店のおかみさんとの楽しい会話を楽しみながら、ぜひ、久礼大正町市場や、その周辺の街並みなどを満喫してみてください。

それでは早速、久礼大正町市場のおすすめのお店を４店舗ご紹介します。どこも、市場を代表する人気のお店ばかりです。ぜひ、１店舗と言わず全てのお店の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

「田中鮮魚店」は、こだわりのかつおをはじめ、高知沖で水揚げされる新鮮な魚介類が並ぶ久礼大正町市場内の人気のお店です。

高知県のかつおの旬は、4月から5月に水揚げされる初鰹と、10月から11月に水揚げされる戻り鰹の２回あります。

さらに、ここ高知のかつおは江戸時代から続く1本釣りという伝統漁法により水揚げされ、網でいっせいに捕獲する漁法とは異なり味が格段に優れていると言われています。

田中鮮魚店には、鰹ソムリエが厳しい目で厳選するこだわりのタタキや、そのほかの魚介類が並んでいます。そして、それらの新鮮な商品は、お店の向かいにある漁師小屋で楽しむことができます。

大勢で足を運ぶなら、お店にある丸々の１本物の魚をその場でさばいてもらって、いただくのもおすすめです。地元で長年愛され続ける田中鮮魚店の新鮮な魚介類を、ぜひ、あなたも味わいに出かけてみましょう。

「山本鮮魚店」は、絶品のわら焼きかつおのたたきが味わえるお店です。毎朝仕入れる新鮮の地物鮮魚を提供し、納得する魚が仕入れられない時にはお店を開けないという、こだわりのご主人が経営するお店です。

こちらでおすすめなのが、完全わら焼きで仕上げられるこだわりのかつおたたきです。窯にどっさりとわらを入れて、轟々とたちこめる炎で焼き上げます。

このわら焼きで使われるわらにも実は並々ならぬこだわりがあり、地元の農家と直接契約をしたわらを収穫し、丸２日間天日干して使っています。それにより、サラッと食べやすく香りの良いたたきに仕上がるそうです。

まずは、皮目の部分を焦げ目がつくように焼き上げ、そのあと裏返して20秒ほど焼けば出来上がりです。焼いている途中は火力が衰えないように、なんどもわらを追加する念の入れよう。

出来上がったばかりのたたきは見た目は真っ黒ですが、短い時間で一気に焼くことで、中身は刺身のように新鮮な感覚がそのまま保たれています。田中鮮魚店で、高知ならではの絶品わら焼きのかつおたたきを堪能しましょう。

久礼大正町市場のほぼ真ん中でお店を構える「市場のめし屋 浜ちゃん」。こちらでおすすめなのが、人気ナンバーワンのお店特製かつお丼です。

かつおというと生臭さを感じて敬遠する人もいますが、こちらのかつおは、まるでマグロかと勘違いするほど生臭さなど一切感じられず、今までのかつおの概念を覆すほどの別物といっても過言ではない味わいが特徴です。

特製のタレをかけていただくのですが、タレなど必要がないほど絶品の味わいが魅力。まずは、タレなしでいただいて、そのあとタレをかけて食べれば2つの味が楽しめるでしょう。

価格は、海苔、ネギ、紅生姜、わさび、お味噌汁にお漬け物がセットになって650円（価格は変更になる場合があるので、最新の情報をお確かめください）ととてもリーゾナブル。大盛りでも800円で食べられます。

そのほか、市場内で購入したお店のメニューにはない、刺身や干物などを持ち込んで食べることもできます。おすすめのかつお丼と合わせて味を確かめに足を運んでみてはいかがでしょうか。

「浜岡総菜店」は、久礼大正町市場にあるお惣菜を取り扱うお店です。こちらでは、おかみさんが腕によりをかけて手作りするこだわりで、なおかつオリジナルのお惣菜の数々を味わうことができます。

浜岡総菜店のお惣菜は、たとえ冷めても美味しく食べられるように、ひと手間もふた手間もかけて丁寧につくられた、お店自慢のお惣菜が並んでいます。どれを食べても決して後悔することないお惣菜ばかりです。

こちらで人気一押しのお惣菜は、ここでしか食べられないオリジナルのひじきのかき揚げです。ひじきを特製の出汁に漬け込んで、丁寧に揚げられているところが美味しさの秘密です。

そのほかにも、高知名物いも天やかつおの天ぷら、ほかではあまり見かけられないウツボの唐揚げなどたくさんの惣菜が並んでいます。

たくさんの仲間と出かけた時には、お互いの注文が重ならないように全て違うお惣菜を買い求めましょう。そうすれば、皆でたくさんの種類の絶品お惣菜を楽しむことができます。

久礼大正町市場に出かけてぜひ味わっていただきたいのが、市場名物久礼丼です。久礼丼とは、市場の店頭に並ぶ具材の中からお好みの具材を5種類選んでつくる、自分好みのオリジナル丼のことです。

この久礼丼の具材は、先ほどご紹介した田中鮮魚店と浜岡総菜店の2つのお店が提供しています。

それでは、実際に市場に出かけて久礼丼を食べる方法をご紹介します。

久礼丼を注文するには、お店の方での具材の準備があるのであらかじめ予約が必要です。前日の17時までに田中鮮魚店（TEL 0889-52-2729　受付時間 9:00～17:00、2名以上20名まで）に電話をしましょう。

当日は、まず田中鮮魚店へと足を運び、6枚綴りのチケットを購入しましょう。チケットの内訳は、5枚がおかず券、残りの1枚はご飯・味噌汁券です。

そして、トレイを受け取ったら、田中鮮魚店と浜岡総菜店に並ぶ具材の中から、お好みの久礼丼のおかずを全部で5種類チョイスします。

それぞれの店舗にはお店自慢の具材があるので、お店の人とコミュニケーションを楽しみながら、お好みの具材を選んでみましょう。

ひと通り具材を選び終わったら、田中鮮魚店に戻ってご飯と味噌汁を交換し、向かいにある漁師小屋へと足を運びましょう。たとえ混雑していても、あらかじめ久礼丼を予約すれば席を確保しておいてくれるので、待つことなく食事が楽しめます。

あとは、選んだ具材をご飯にトッピングすれば、待ちに待った久礼丼の出来上がりです。人によっては小皿のまま定食風に楽しむ人もいるとか。あなたのお好みのスタイルで、名物久礼丼を堪能しましょう。

久礼大正町市場周辺には、食べ歩きが楽しめる商材を販売するお店が並んでいます。そこで次に、久礼大正町市場の近くにある商店街へと出かけてみましょう。

岡村かまぼこ店は、1938年創業の老舗かまぼこ店です。こちらでは、「くれ天」と呼ばれるこの店自慢の商品ほぼ一筋で営業してきています。

くれ天とは、高知沖で水揚げされた小魚を骨ごとすり潰して練り上げたものを、塩などで味付けをして菜種油で揚げた、見た目がさつま揚げのような食べ物です。

一口食べれば香ばしい魚の風味が口いっぱいに広がります。冷めても風味はそのままなので食べ歩きにピッタリ。また、お土産として持ち帰り、改めて火で炙って生姜などの薬味を添えて食べてもとても美味です。おでんの具材としてもおすすめです。

西村菓子店は、懐かしいお菓子がたくさん並ぶ、昔ながらの雰囲気たっぷりの菓子店です。こちらで食べ歩きにおすすめなのが、砂糖たっぷりの揚げたてドーナッツです。

店頭には、お店自慢の揚げたてあんドーナツやリングドーナッツがずらりと並び、それらの中から好きドーナッツを注文すれば、お店のご主人がたっぷりと砂糖をまぶしてくれます。素朴な風味と砂糖のジャリジャリ感を楽しみながら味わいましょう。

そのほか、小麦粉と砂糖と水あめからつくる高知ならではの焼き菓子・中菓子（ちゅうがし）や、つぶあん・こしあん・ゆずあんの3種類のあんから選べる、名物カツオモナカも見逃せない一品です。

久礼大正町市場へは、公共交通機関なら、JR土讃線「土佐久礼駅」から徒歩約7分で到着です。ちなみに、高知駅から土佐久礼駅までは特急で約50分、普通で約1時間30分です。

車なら、高知自動車道「中土佐IC」から約5分で到着できます。市場には、大正町市場お客様用無料駐車場が3箇所用意されているので、安心してマイカーで訪れることができます。

また、土日祝などの混雑時には、市場まで徒歩約5分の中土佐町役場の駐車場が開放されるので利用が可能です。

高知の久礼土佐町市場には、土佐沖で水揚げされる新鮮な魚介類がその場で味わえるお店がたくさんあります。また、食べ歩きにピッタリな食材を販売するお店も見逃せません。

ぜひ、高知に足を運んだ際には、高知ならではの食材を楽しめる久礼土佐町市場に出かけて、かつおなどの海の幸を堪能しましょう。