うだつの上がる町並み・岐阜県美濃市を散策!観光スポットやカフェを紹介
うだつの上がる町並みを散策しませんか。ここには、国指定の歴史的建造物や散策の途中で立ち寄りたいカフェなど、魅力ある観光スポットがたくさんあります。この記事では、岐阜県美濃市にあるうだつの上がる町並みの観光スポットやカフェ、アクセス方法などをご紹介していきます。
目次
岐阜県美濃市「うだつの上がる町並み」について紹介!
岐阜県美濃市には、うだつの上がる町並みという観光スポットがあり、たくさんの観光客が訪れます。日常では時々「うだつが上がらない」という言葉を、否定的な意味で使われるのを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
果たして、美濃市のうだつの上がる町並みとはどのような町並みなのでしょうか。また、うだつが上がらないという言葉と、何か関係があるのでしょうか。合わせて、美濃市の歴史について少し触れてみましょう。
うだつの上がる町並みとは?
うだつの上がる町並みとは、江戸時代から明治時代にかけて岐阜県美濃市に形成された商人の町です。1999年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、歴史を感じる古い佇まいが、訪れる人をノスタルジックな気分にさせてくれます。
このようの、歴史を感じられる古い町並みは日本各地の観光地で見ることができますが、岐阜県美濃市におけるうだつの上がる町並みも、それらと同じく、歴史の遺産に触れたい多くの観光客で賑わいます。
「うだつ」とは
うだつの上がる町並みの「うだつ」とは、一体何を意味する言葉なのでしょうか。うだつとは、2階の屋根の両端に1段高く飛び出した白壁のことで、屋根を高くすることで火災の延焼を防ぐ防火壁の役割を果たしています。
うだつは、豪商などの金持ちでしかつくることができないことから、出世が遅く収入が少ない人を「うだつが上がらない」などと表現し、現代でもこのような人を揶揄するように時折この言葉が使われることがあります。
美濃市の歴史
江戸時代、美濃市は製紙業を営む商家が数多くあったことから、今では美濃和紙の里として知られ多くの観光客が足を運びます。当時、それらの商家には地元産業を保護する目的で、本来納めるはずの税金が免除されるなど手厚い恩恵を受けていました。
そのため、うだつの上がるような紙問屋の豪奢な邸宅が軒を連ね、見事なうだつの上がる町並みを形成するようになりました。美濃市は、奇跡的にも火災や戦火に見舞われることがなかったため、現在でも当時の建物がそのままの様子で保存されています。
うだつの上がる町並みを散策!おすすめの観光スポット
うだつの上がる町並みを訪れた際に、ぜひ足を運んでいただきたいおすすめの観光スポットを2箇所ご紹介します。どちらも、うだつの上がる町並みを代表する、美しく立派な形状をした美濃市の歴史ある建築物です。
国の重文指定「小坂家住宅」
小坂家住宅は、江戸時代から酒造業を営んできたうだつ造りの代表的な民家です。明治に入り修繕・改造がおこなわれ現在に至っています。
小坂家住宅の特徴は、現在は表通りから見ると2本のうだつになっていますが、建築当時は3本のうだつを有し、起り(むくり)という美しい形状をもつ屋根です。それは他に類を見ないほどの美しさを誇っています。
江戸時代から続く酒屋の店構えとして保存状態が抜群のため、1979年には国の重要文化財に指定されています。ぜひ、美濃を訪れた際には足を運んでいただきたい、うだつの上がる町並みを代表する観光スポットです。
住所 | 美濃市相生町2267 |
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電話番号 | 0575-33-1122 (美濃市産業振興部美濃和紙推進課) |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00・年中無休 |
料金 | 無料 |
アクセス | 長良川鉄道「美濃市駅」から徒歩約8分 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL | 小坂家住宅 |
美濃市指定文化財「旧今井家住宅」
旧今井家住宅は、美濃市内最大規模を誇る紙問屋を営んできた、江戸時代中期に建てられたうだつの上がる商家です。屋根の両側には豪華さを象徴するうだつが挙げられ、母屋の奥には土蔵が立ち並ぶ中庭を有します。
その中庭には、日本の音風景百選に認定される水琴窟があり、情緒あふれる音を響かせています。その澄んだ音色に耳を傾けると、すーっと心が落ち着くのを感じられるでしょう。ぜひ、小坂家住宅と合わせて出かけて見てください。
住所 | 岐阜県美濃市泉町1883 |
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電話番号 | 0575-33-0021 |
営業時間・定休日 | 4月~9月 9:00~16:30、10月~3月 9:00~16:00 ・12月~2月の火曜日、国民の祝日・休日の翌日 、12月29日~1月3日 ※火曜日が祝日・休日の場合は開館 |
料金 | 大人(高校生以上)300円 は大人(高校生以上)400円 |
アクセス | 長良川鉄道「美濃市駅」から徒歩約10分 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL | 旧今井家住宅 |
うだつの上がる町並みでおすすめのカフェ
うだつの上がる町並みに出かけたら、美濃観光の旅の疲れを癒せすカフェを訪れましょう。そこで次に、うだつの上がる町並みでおすすめのカフェを2箇所ご紹介します。
米粉でできたパンが大人気!「美濃町家 Mam’s」
美濃町家 Mam’sは、うだつの上がる町にふさわしい外観をした、老舗のパン屋が営むカフェです。こちらでは、テレビなどのメディアで報道されて話題になった、米粉を使ってつくられるパンが人気です。
ひとつひとつ丁寧につくられるパンは、地元の人や観光客に大好評。種類が豊富でもちもちした食感が人気です。古民家のアットホームな店内にはイートインコーナーがあり、好きなパンやドリンクを味わえます。
長良川鉄道越美南線「梅山駅」から徒歩約10分で行くことができます。また、駐車場は完備されていませんが、近くに市営駐車場があるのでマイカーでも訪れることが可能です。
うだつの上がる町並みに出かけた際には、おすすめの米粉パンを味わいに足を運びましょう。満足できること間違いなしです。
住所 | 岐阜県美濃市加治屋町1992-1 |
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電話番号 | 0575-35-0073 |
営業時間・定休日 | 10:30~17:00(売切れ次第閉店) ・月曜日曜 |
料金 | 〜1000円 |
アクセス | 長良川鉄道越美南線「美濃市駅」から徒歩約10分 |
駐車場の有無 | 店正面市営駐車場有り |
公式URL | 美濃町家 Mam’s |
一休みにおすすめ「茶房とみや」
茶房とみやは、うだつな上がる町並みにある江戸末期の建物を利用してつくられた甘味処です。和の情緒漂う店内では、御菓子司「登美家」の2代目が心をこめて作り出す数々の和菓子を楽しむことができます。
中でもわらび餅は、茶房とみやを代表する人気ナンバーワンのメニューです。また、丁寧に炊き上げられたあずきと、ふわふわモチモチの白玉、アイスクリームがのったクリーム白玉ぜんざいも見逃せません。
ブレンドコーヒーや抹茶ミルクなどのドリンクメニューも充実。美濃町家 Mam’sと同じく駅からのアクセスが良く市営駐車場が近くにあるので、うだつの上がる町並み散策の途中で気軽に足を運ぶことができます。
住所 | 岐阜県美濃市泉町1887 |
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電話番号 | 0575-33-4827 |
営業時間・定休日 | 平日 13:00~18:00、土日祝 10:00~18:00 ・水曜 |
料金 | 〜1000円 |
アクセス | 長良川鉄道越美南線「美濃市駅」から徒歩約7分 |
駐車場の有無 | 近くに市営駐車場有り |
公式URL | 茶房とみや |
岐阜県美濃市「うだつの上がる町並み」へのアクセス方法
うだつの上がる町並みへは、公共交通機関なら長良川鉄道越美南線「美濃市駅」から徒歩約10分で行くことができます。名古屋からの高速バスなら約2時間です。車なら、東海北陸自動車「道美濃IC」から国道156号経由で約5分です。
駐車場について
周辺には、全部で約200台収容可能な駐車場が完備されているので、マイカーでも気軽に足を運ぶことができます。駐車する際には、協力金として100円をお支払いください。
また、イベント開催時には駐車場が変更になる場合があるので、気になる人は事前にと言わせることをおすすめします。
うだつの上がる町並みの散策を楽しもう!
いかがでしたか。うだつの上がる町並みへと出かけたくなりましたか。うだつの上がる町並みは、昔ながらの情緒漂う建物が軒を連ねる、美濃市を代表する人気観光スポットです。
周辺には、散策途中で一息入れられる人気のパン屋や甘味処があって、旅に彩りを添えてくれます。
さあ、思い立ったらさっそうだつの上がる町並みへと出かけましょう。いつまでも思い出に残るたびになること間違いなしです。