アメリカの文化や歴史について詳しく紹介!日本都の大きな違いは?
日本人の日常生活にも大きく関わってくる同盟国・アメリカ、映画やドラマの題材にもなることから文化や歴史をなんとなく知っている人は多いかもしれませんが、詳しく知らない人は多いでしょう。今回は日本との大きな違いやリアルなアメリカ生活についてまとめてご紹介します。
目次
意外に知らない!アメリカについて詳しく知ろう!
日本の同盟国・アメリカ、普段の生活の中でもアメリカ文化の物やアメリカから伝わったものが多くなり、日本人の生活も欧米化していることを実感する人が多いでしょう。
今や日本の生活に欠かせないアメリカですが、意外にもアメリカの文化や歴史、学校生活についてを詳しく知らない人は多いはずです。
断片的に「アメリカってこんな文化でしょ?」「こんな生活してるんでしょ?」というイメージはできていても、実際には違うところも多いです。今回はアメリカの文化や生活・歴史について詳しく知らないことを中心に見返してみましょう。
アメリカの面積や人口について知ろう!
まずはアメリカの基本情報として、アメリカの面積やどれだけの人が住んでいるのかについてをチェックしてみましょう。日本より大きな国だということは多くの人が知っていると思いますが、実際の面積や人口を数字でしっかり確認します。
アメリカは日本とは比べ物にならない広大な土地があり多くの人が生活をしています。もちろん日本とアメリカでは気候も違います。アメリカと日本と比べた場合にどのような違いがあるのかをご紹介しましょう。
アメリカの面積は?
広大な土地をもつアメリカですが、アメリカの国土がどれだけの面積かということを覚えている人は少ないはずです。小学生の時に社会科で国の面積を勉強して以来アメリカの面積を調べようと思うこともほとんどないでしょう。
アメリカの面積は約963万km2です。日本の国土面積が約38万km2ですから、アメリカが非常に大きな国だということが分かります。
アメリカは広大な土地を「州」に分けていますが、現在のアメリカは全部で50の州に分かれています。元々13の州だったアメリカですが、領土拡大などを繰り返し現在の50州になりました。
日本は縦長な国の形をしていますが、アメリカの場合は横に広い国の形になっています。サンフランシスコからニューヨークまでは約4000km、日本の北海道から沖縄までが約3000kmですから、アメリカには日本がすっぽり入ってしまうのです。
同じアメリカ国内でも、場所によっては移動に1日以上かかってしまいます。それだけの大きな土地があれば、独特の文化や生活が発展し世界的な大国になるのも頷けます。
アメリカの人口はどのくらい?
広大な土地があるアメリカですが、アメリカの人口は約3億2,700万人と、世界第3位の人口数ですが国土に対する人口は少なめです。
日本の総人口は約1億2000万人ですが、国の面積で比較すると一人あたりが使える面積が全然違う事がわかるでしょう。アメリカ映画に登場する庭付きの大きな家は、アメリカの国土面積に対して人口が少ないという理由もあります。
アメリカ国内の人口ランキングでは、1位がニューヨークの862万人、2位はロサンゼルスで399万人とアメリカでも大都市に人口が集中している状態です。
日本人観光客も多いサンフランシスコの人口は88万人で、世田谷区の93万人よりも人口が少ないことのなります。アメリカ国内でも若者は大都市に出ていく事が多く、地域の過疎化が徐々に進んでいるようです。
アメリカの気候は?
日本には春・夏・秋・冬と四季がありますが、アメリカで四季を感じる事ができる地域は限られています。日本では多少の気温差や気候の違いがあるものの、全体を通して全く気候が違うということはありません。
例えば、北アメリカの最北部・アラスカは北極と接していることもあり年間の平均気温も15度前後ですが、アメリカ西部の内陸のように乾燥した地帯なら年間の平均気温が35度以上になる場所も多いです。
一つの国で様々な気候があるアメリカですが、メキシコ湾岸や大西洋南部は巨大なハリケーン、中央部の平地は巨大な竜巻に見舞われる事が多く土地の気候によって自然災害も大きく違うようです。
また、アメリカ中西部から南部にかけては普段温暖な気候ですが、北極からの寒気を遮る大きな山脈がないことで冬季の夜間には氷点下まで冷え込むことも珍しくありません。
様々な気候の地域があるからこそ、アメリカの文化は発展し豊かな国になったとも考えられます。
アメリカの歴史について知ろう!
世界最大の経済大国であるアメリカがここまで大きな国になったのは、アメリカに様々な歴史があったからです。学生時代に歴史の授業でアメリカの歴史について調べた事がある人も多いかもしれませんが、主要な歴史をもう一度振り返ってみましょう。
普段の生活で何気なくアメリカ産の食品や日用品を使っている日本人ですが、アメリカの歴史については忘れてしまいがちです。
アメリカがどんな国でどんな歴史を辿ってきたのかを知る事で、これから先のアメリカに対する考え方や見方も変わってくるでしょう。
元々は植民地だった
今でこそアメリカという国が世界のトップというイメージが強いですが、アメリカは元々ヨーロッパ諸国の植民地でした。1492年にイタリア人冒険家・コロンブスがアメリカ大陸を発見したことをきっかけに植民地としての歴史が進んで行きました。
コロンブスがアメリカ大陸を発見し、植民地となった歴史は非常に有名ですが、植民地として西欧諸国の人々が移住する前はアジア系のモンゴロイドが祖先のインディアンがアメリカで生活していました。
アメリカを植民地支配した西欧諸国の中でもイギリスはアメリカ原住民に対し非常に重い税を科し、それが原因で原住民や移民の怒りが爆発、アメリカ独立へむけて多くの人々が動き始めることになったのです。
1776年に独立宣言をした
アメリカの歴史を語る上で絶対に欠かせない歴史と言えばアメリカの独立です。
300年近くイギリスをはじめとした西欧諸国に植民地支配されてきたアメリカですが、理不尽な植民地支配に対して不満を抱き始めたアメリカの人々は、フランス・スペインの軍事協力を得て独立戦争を始めます。
その後1776年にアメリカは独立宣言をし、長い植民地支配から抜け出す事ができたのです。その後は米英戦争や南北戦争などの戦争を繰り返してアメリカ合衆国は領土を拡大していきます。
西海岸地域を支配したアメリカは、ついにゴールドラッシュ時代に突入します。鉱山からは金が掘り起こされ、一攫千金を狙う人が次々にアメリカに移住してきました。
独立宣言後のアメリカは農業・工業が発展し、独自の文化や生活スタイルが確立し始めました。1920年代になるとアメリカ国内の主要都市にはビルが立ち並ぶようになり経済力はヨーロッパに迫る勢いです。
長い植民地支配時代を抜け出し、自分たちで自由を掴み取ったアメリカは、まさに「自由の国」と言えるでしょう。その後もアメリカの文化や生活は発展を続けて超大国へと進んでいくのです。
現在では世界一位の経済大国に!
植民地支配時代や戦争などの歴史を乗り越え、1914年から1919年までヨーロッパで起こった第一次世界大戦中にはイギリスを抜いて世界一の経済大国となったアメリカは、現在までその高い経済力を維持しています。
その後もフォード社のT型フォードをはじめとした自動車産業も勢いがつき、株価は一気に上昇していきます。史上最高の好景気でアメリカ全体が潤っていましたが、1929年に株価が大暴落、世界恐慌が起こり歴史的な経済の低迷期を迎えてしまいます。
しかし、ニューディール政策や第二次世界大戦による軍事需要によりアメリカ経済は持ち直す事ができました。そして、現在の世界一位の経済大国となったのです。
アメリカで生活している人の暮らしを知ろう!
アメリカの歴史については学生時代に勉強した事がある人も多いかもしれませんが、アメリカで生活している人々の普段の生活についてはなかなか知る機会がありません。
今でこそ日本の同盟国としてアメリカの生活や文化が日本でも知られるようになりましたが、アメリカにはまだまだ知らない生活や文化がたくさんあるでしょう。
ここではアメリカの文化や生活について基本的な情報を改めてチェックします。アメリカ旅行や留学を考えている場合は生活や文化のチェックが重要です。
アメリカでは英語が公用語!
まず、アメリカの公用語ですがアメリカでは全域で英語が使用されています。元々先住民が使用していた言葉は「アメリカ先住民諸語」というもので、多種多様な言葉が使われていました。
その後植民地支配時代にイギリス人がアメリカ大陸に渡ってきた事で、英語が広く使われるようになりました。現在、英語と言えばアメリカというイメージも強いですが、元々はイギリスの言葉なのです。
また、アメリカでは植民地時代の名残でフランス語やスペイン語が通じる地域もあります。多種多様な言語が飛び交うのはアメリカが歴史的にも移民が多いということも大きく関わっています。
アメリカ人の国民性は?
真面目で勤勉な性格の人が多い日本に対し、アメリカ人の国民性はフレンドリーで明るく楽観的な人が多いです。日本人はハグや握手が苦手な人も多いですが、アメリカでは文化的にハグや握手が挨拶として日常的に使われています。
日本人が抱く「アメリカ人は明るくフレンドリー」というイメージは、あながち間違いではなく、国民性としてポジティブな人が多いのでしょう。
また、ボランティアやチャリティーに参加する文化もあり困っている人を見過ごせない優しい生活の人も多いです。キリスト教徒が多いアメリカでは「富める人は貧しい人に分け与えるべき」というキリストの教えが文化的に根付いています。
寄付やボランティアは生活の一部として、多くの人が当たり前に周りの人々のために動く事ができるのです。アメリカの国民性は、優しくフレンドリーでチャリティーにも積極的な人が多いという事がわかります。
アメリカの食文化について
アメリカの食文化は現在世界中に広まっています。日本でも食文化の欧米化が進んでいると言われていますが、具体的にはどのようなものなのかを改めてチェックしてみましょう。
アメリカの食生活で主食となるのはパンですが、中には「アメリカの食生活における主食は肉」という意見もあります。日常的に肉を食べる習慣があるアメリカでは、主食が肉という意見も肯けます。
また、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンに代表されるようなジャンクフードもアメリカ発祥の食文化です。日本でも食べる事ができますが、アメリカ本国では日本で食べれるサイズよりも大きいのが特徴です。
一度に食べる量も多く1日の平均摂取カロリーは約3800kcalで、日本よりも約1800kcalも多いのです。一食の量やサイズが大きいことも、摂取カロリーが多くなってしまう原因の一つでしょう。
アメリカ留学を経験した日本人のほとんどがアメリカの食生活で体重の増加を経験するとも言われています。
様々な人種の人が生活している!
アメリカで生活しているのはアメリカ人だけではありません。アメリカでは世界各国から移住してきた人々が暮らしていますから、様々な人種の人が生活しています。肌の色も白人や黒人だけではなくアジア系の黄色人種ももちろんいます。
例えば中国系の人もいれば、アフリカ系の人たちもたくさん生活しています。日本から移住した人もいますし、様々な人がそれぞれの文化と生活スタイルを取り入れながらアメリカで暮らしています。
アメリカの学校生活について知ろう!
様々な人がお互いの文化を尊重しながら生活をするアメリカですが、アメリカでの学校生活についても気になるところでしょう。文化が違えば当然学校生活も違います。
日本での学校生活はカリキュラムや生活スタイルが決まっている事がほとんどですが、自由の国アメリカではどうなのでしょうか。ここからはアメリカの学校生活についてご紹介します。
通学はスクールバスか車
日本での通学は基本的に徒歩や自転車、場合によっては電車で通学する学生もいますが、アメリカの学校生活では基本的にスクールバースや車での通学です。
学校生活に欠かせないスクールバスは、黄色いカラーリングでアメリカのドラマや映画でみた事がある人も多いでしょう。親の送迎で車を利用する学生もいますが、自分で車を利用して車通学をする学生もいます。
アメリカの場合は国土が広いので学校が遠い場合も多く、車通学が許可されている学校も多いのです。
食事はカフェテリア
日本の学校では給食やお弁当を食べる事が多く、学食がある学校は少ないです。しかし、アメリカの場合はほとんどの学校にカフェテリアがあり、そこで自分が食べたいものを選びお金を払うシステムとなっています。
自分でサンドイッチなどを持参する生徒もいますから、日本の学校生活よりも食事は自由なスタイルです。また、日本では没収されてしまうお菓子もアメリカの学校では持ち込みOKです。
アメリカの学校では問題を正解できたご褒美に先生がクラッカーをあげたり、ランチタイムの後におやつタイムがあったり、おやつを食べる事が許されているのです。
新学期は9月から
日本の学校では4月から新学期がスタートし、3月までの1年間が1学年になりますが、アメリカの場合新学期がスタートするのは9月が一般的です。
9月にスタートした新学期は、11月20日頃まで続き「感謝祭休み」が1週間ほどあります。その後12月から授業が再会し、冬休みを挟んで3月までが冬学期です。3月末〜4月頭に春学期がスタートし、5月末で春学期が終了します。
アメリカの学校の夏休みは6月から秋学期がスタートする9月までの約3ヶ月で、とても長いのが特徴です。アメリカとの日本では教育カリキュラムも大きく違いますから、学校生活も大きく違うのでしょう。
日本の文化とアメリカ文化の違いは?
日本とアメリカでは国の大きさや住んでいる人の性格、歴史、食べ物や学校など生活の大半が大きく違いますが、ここからはアメリカと日本の文化の違いについてチェックしてみましょう。
日本では当たり前の文化もアメリカでは受け取り方が違うこともありますし、もちろんアメリカでは当たり前の文化でも日本では受け入れられないことも多いでしょう。
日本とアメリカの文化の違いを知ることで、アメリカ旅行や留学がより楽しくなります。文化の違いを受け入れることは、これからの国際社会でとても重要なことです。
レディーファースト
まずアメリカの文化として有名なのが、女性に優しく紳士のマナーとして知られる「レディーファースト」です。日本では古くから男性優位な社会が続いてきたことから、女性に優しくする事が苦手な男性も多いです。
アメリカでは女性に道を譲ったり、男性がドアを開けて女性を先に通すなどの行動がごく当たり前に行われています。
アメリカ留学やアメリカ旅行をした女性が「日本の男はレディーファーストができていない」と言うのは、根底の文化や意識の違いも関係しているのでしょう。
ただ、アメリカの文化である「レディーファースト」は元々ヨーロッパの上流階級の言葉で、淑女のマナーとして男性をたてる行いをレディーファーストと言っていました。
例えば朝は男性より先に起きて食事の準備を済ませたり、レストランやホールでも女性が先に入り男性を迎え入れると言った行動が本来のレディーファーストと言われています。
アメリカの文化として根付いているレディーファーストは、時代の変化と共にできた女性の活躍を促す習慣なのではないでしょうか。
チップを渡す文化
日本ではレストランやホテル、デパートでサービスを受けても店員にチップを払う文化はありません。しかし、アメリカでは任意としながら「ほぼ義務」として店員にチップを渡す文化があります。
実はアメリカではチップが見込まれる仕事では最低賃金以下の給与で従業員を雇う事が認められており、従業員はチップを貰える前提で仕事をしています。
これはアメリカで生活をするほぼ全ての人が知っている常識なので、お互いを助け合うことも含めてチップを渡す事が文化となっているのです。
家でも靴を履く
アメリカの生活文化として日本と大きく違うのが、家に入るときに靴を脱ぐか脱がないかと言う点でしょう。日本では玄関で靴を脱いで上がりますが、アメリカでは靴のままで家の中へ入ります。
そもそもアメリカでは床に座ったり布団を敷いて寝る習慣がなく、ソファーやベッドなどで床から遠い生活をしているので靴を脱がなくても問題ないと言う認識の人が多いのです。
また、日本のように畳やフローリングではなくタイル張の家が多いのも土足文化の理由の一つです。
映画館でリアクションしても良い
アメリカの文化として日本と違う点に、映画館での過ごし方があります。日本では基本的に上映の邪魔になるような行為は全てNGです。映画の上映中はもちろんリアクションするのもいけませんし、最近では飲食禁止の映画館もあります。
ただ、アメリカの映画館では上映内容に対するリアクションはOKです。驚いた時に「おおー!」と言ったり、盛り上がるシーンで拍手をすることもあります。
ただ、ネタバレを話したり電話をしたり、映画と関係ないおしゃべりをしながら見ることはNGです。楽しいものはリアクションしながら楽しむと言うのもアメリカと日本の文化で大きく違うポイントでしょう。
アメリカについてたくさん知っておこう!
「世界の警察」「超大国」と言われるアメリカの文化は日本にもたくさん入ってきていますが、意外にも学生時代に授業で調べたこと以外アメリカについて知らない人も多いでしょう。
日本でもこれからますます国際化が進みますので、まずは身近な同盟国であるアメリカについて文化や生活を再確認してくことをおすすめします。