熱田神宮(名古屋)のご利益は？縁結びなどの効果･パワースポットを紹介

熱田神宮は愛知県名古屋市にある、日本三大神宮の一つです。その歴史は深く、織田信長が桶狭間の戦いの出陣前に立ち寄り戦勝祈願をしたことで有名です。また、恋愛や結婚といったご利益の面でも新しい場面を切り開くといわれています。敷地面積は約9万坪と広大な神域で境内のさまざまな所にパワースポットが点在していて、恋愛や結婚での迷いを持っている人の後押しをしてくれる人気おすすめスポットがあります。

熱田神宮の御祭神は「熱田大神(あつたおおかみ)」です。相殿には「天照大神(あまてらすおおかみ)」「素盞嗚尊(すさのおのみこと)」「日本武尊(やまとたけるのみこと)」「宮簀媛命(みやずひめ)」「建稲種命(たけいなだねのみこと)」の5柱が祀られているため、さまざまなご利益を授かることができます。

熱田神宮は伊勢神宮に次ぐ格式の高い神社として崇敬をあつめ、国家鎮護のお宮として特別に扱われています。 

熱田神宮の初詣には約200万人が参拝しにくると言われています。この人数は日本全国の初詣参拝者数の寺社ランキングでも8位に入る参拝者数で熱田神社の人気をうかがうことができます。約200万人が三が日に訪れるので一日の平均は約66万人と混雑は避けれない人数となります。

熱田神宮に初詣に行く場合は、かなりの混雑を覚悟していく必要がありますが、境内は24時間解放されているため元旦の早朝(5時ごろ)などに参拝にいくことをおすすめします。混雑は少し緩和されていますので、初日の出を拝みながら向かってみてはいかがでしょうか。

熱田神宮にはいくつかのパワースポットがあります。ここでは本宮の人気パワースポットについて紹介をしていきます。

熱田神宮にある、三種の神器の一つ「草薙神剣」は熱田神宮創設と深く関わりのあるものとなります。「草薙神剣」とは、ヤマタノオロチを退治した際に尻尾からでてきたと言われている剣です。日本武尊が、東征の帰路に「草薙神剣」を現在の名古屋市緑区大高町火上山に置いたまま三重県亀山市能褒野(のぼの)で亡くなりました。

日本武尊の妃である「宮簀媛命(みやすひめのみこと)」が、亡くなったことを嘆き、熱田の地に神剣を祀ったのが熱田神宮の始まりと言われています。

以来、伊勢神宮に次ぐ格別に尊いお宮として崇敬を集める一方で、「熱田さま」「宮」と呼ばれ親しまれてきています。

熱田神宮の拝殿は、明治26年までは尾張造りでしたが、三種の神器を祀っていることから伊勢の神宮とほぼ同様の拝殿配置と規模の神明造りに改造されました。

熱田神宮の拝殿は昭和20年3月・5月と2回の戦災を受けましたが、昭和30年10月に造替され、平成19年には再建50余年を経て、授与所・神楽殿の修造時期を迎えたことから 仮殿遷座祭」を齋行し、平成21年に「本殿遷座祭」、「臨時奉幣祭」を斎行し、平成25年に創祀千九百年の慶節を新しい拝殿で迎えました。

熱田神宮で一番のパワースポットと呼ばれ人気があるのが「一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)」です。拝殿を正面にして左へ進むと「こころの小径(こみち)」と呼ばれている参道の入り口があります。小径に入れるのは9:00～16:00なので訪れる時間に気を付けましょう。

一之御前神社は、熱田神宮ないで最も神聖な聖域とされ非公開となっていました。2012年12月から参拝できるようになりましたが、現在でも熱田神宮内で最も神聖な場所には変わらず、付近の写真撮影は禁止、神社の手前には警備員が座っています。

 一之御前神社に祀られているのは天照大神の「荒魂(あらみたま)」で、神様の荒々しい一面を表しており、力強く勇ましい躍動的なエネルギーを授かることがで、やりたいことがあるけれど迷って進めないという人におすすめのスポットです。

熱田神宮のパワースポットとご利益の2つめとして人気があるのが、楠御前社です。安産の神様を祀られていることで有名なため、妊婦さんや、そのご家族が無事に出産できるようにと訪れています。

楠御前社(くすのみまえしゃ)は、南新宮社から西へ参道に向かう途中にあります。国産み神話で有名な「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と「伊弉册尊(いざなみのみこと)」の夫婦神が祀られています。

楠御前社は、昔から「子安の神」や「お楠さま」と信仰されており、参拝方法も独特となっています。本宮前の授与所で小さな鳥居を授与していただき、名前と干支を書いて奉納すると願い事が叶うといわれています。

楠御前社は安産祈願を願う方におすすめのスポットです。祀られている「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と「伊弉册尊(いざなみのみこと)」 は縁結びの神、夫婦円満の神とも言われ、縁結びや夫婦円満のご利益を授かることができます。

楠御前社には、なんでも祈りをささげると病気を吸い取ってくれ、平癒してくださると伝えられているます。また、お腹の大きな妊婦さんが祈りをささげると、苦しまずに丈夫な赤ちゃんを授かることができたことから「子安の神」とも呼ばれ、それ以来安産祈願に訪れる人が多くなったという、安産祈願おすすめの人気スポットです。

熱田神宮のパワースポットとご利益、3つめは清水社を紹介していきます。目の神様として有名なパワースポツトは女性に人気のご利益を授かることができます。

清水社では、目の神様でもあり、水の神様としても有名な「罔象女神(みずはのめのかみ)」を祀っています。

清水社(しみずしゃ)は古くから「お清水さま」と呼ばれています。その由来は平家の武将「平 景清(たいらのかげきよ)」が眼を患った際に、神様に祈り湧水で清めたところ治ったことから目の神様と呼ばれるよになりました。

目の神様として有名なため、目の病気の平癒を祈願する人が多く訪れますが、清水社の奥にある湧水は「湧水につき飲用はご遠慮ください」と注意書きの立て札があるため、由来になぞり、目に直接入れるということはやめておくことをおすすめします。

清水社は美肌のご利益を授かれることから肌の悩みがある方におすすめです。世界三大美女の一人、中国の「楊貴妃(唐時代の皇妃)」とも関わりがあるといわれる清水社は、かつて熱田神宮には「蓬莱信仰(ほうらいしんこう)」という信仰があり、熱田神宮は仙人が住む蓬莱山に例えられ「蓬が島(よもぎがじま)」と呼ばれていました。

また、蓬莱信仰では熱田神宮の御神体である「草薙の剣」の正体は楊貴妃であり、熱田神宮の女神の化身ともされていたと伝えられています。

清水社の奥の湧水は今でもコンコンと湧き出ており、泉の中央には「丸い三角形の石」があります。この石は「楊貴妃の墓石」と云われ、墓石には不思議な効果と由来があります。柄杓で水を注いで、墓石に三度かけると願いが叶うといわれています。また、楊貴妃ゆかりの場所ということから、湧水で肌を洗うと、美肌になれるといわれ女性に人気のパワースポットです。

熱田神宮のパワースポットとご利益について、次は大国主社(大黒様)のパワーポイントを紹介していきます。

大国主社(おおくにぬししゃ)は、熱田神宮のもう一つの主役ともいわれている社です。商売繁盛の神様として有名な大黒様(大国主大神)が祀られています。大国主大神は、出雲神話などにたびたびでてくる神様ですが、神仏習合により、「大黒様」として呼ばれ親しまれています。

毎年1月5日の午前0時になると「初えびす」という、商売繁盛や家内安全、漁猟豊富を祈願する祭事が行われ、大勢の参拝者が、一番札や福熊手を購入しに訪れます。

大国主社は縁結びのご利益を授かりたいかたにおすすめです。の大国主大神は縁結びの神社として有名な出雲大社に鎮座している神様ということもあり、縁結びのご利益を期待することができます。

縁結びといえば恋愛というイメージが強いですが、商売もご縁があってこそ繁盛するので恋愛のみならず仕事や家族内の縁が強くなるようにと、経営者や一家の大黒柱の人々も訪れます。さまざまなご縁を結んでくれるので、就職される人などにもおすすめの場所です。

八剣宮は「やつるぎのみや」もしくや「はっけんぐう」と呼ばれている、熱田神宮のパワースポットとご利益について紹介をしていきます。

八剣宮は「やつるぎのみや」もしくや「はっけんぐう」と呼ばれているこの宮は、熱田神宮 別宮とも呼ばれています。創建年は708年(和銅元年/奈良時代)とされており、現在までで再建を7回行っている宮となります。

八剣宮とは、文字通りに読むと「八本の剣」で、本宮に祀られている草薙の剣とのつながりを彷彿させますが、実は「八本の剣」ではなく「八」は「弥栄」の「弥」という意味があります。「弥」とは「弥栄(いやさか)」のことで「ますますの繁栄」という意味があります。

八剣宮では、御神体の草薙の剣が奉斎された経緯から、御神体のますますの繁栄を祈願し、奉安する御殿として位置づけられているといえるでしょう。

八剣宮は、仕事や勝負のご利益を授かりたい人におすすめです。その理由は戦国時代に武士の信仰になった歴史があり、有名な戦国武将「織田信長」、「徳川家康」、「徳川綱吉」といった武将たちが社殿の修造や建て替えをしたといわれています。

かつて、織田信長が「長篠の合戦」へ向かう前に、熱田神宮に立ち寄り戦勝祈願を兼ねて熱田の名工である「岡部又右衛門(おかべまたうえもん)」に熱田神宮の社殿全般の改修を命じて行っています。

かつての武将たちが大きな戦の前に立ち寄り、勝利を得て昇進をしたことから仕事や勝負のご利益を授かることができると人気のスポットです。

熱田神宮では、種類豊富なお守りを賜ることができます。お守りは本宮の隣にある授与所で朝7時から日没の間に賜ることができ、ご祈祷の受付や御朱印の授与もここで行うことができます。

縁結びが希望の方には「結守」と「白鳥守」がおすすめです。結守は良縁祈願や恋愛成就のご利益がある人気のお守りです。色は二種類あり、ピンクのハートがついたデザインと黒のシンプルなデザインがあります。

「結守」とともに人気の高い「白鳥守」は愛守りとも言われ日本武尊の白鳥伝説をモチーフに作られたお守りです。白鳥は夫婦になると生涯同じパートナーと添い遂げるという愛情深い鳥なため、カップルや夫婦に人気がある縁結びのお守りです。

ほかにも、心の健康を願う「こころ守」や勝運を導くことで人気の「勝守」などさまざまなお守りを賜ることができますので、自分に合うお守りをぜひ探してみてください。

熱田神宮内では、参拝の前後に立ち寄れる食事処があります。人気のグルメ2選をこちらでは紹介していきます。参拝の前に立ち寄って気持ちを落ち着けてからお参りをしていみてはいかがでしょうか。

お休み処 清め茶屋では、熱田名物の食事や甘味を楽しむことができます。立ち寄った際に味わってほしいおすすめメニューは「抹茶・きよめ餅」のセットです。

きよめ餅は焚き上げたこしあんを羽二重餅でくるんだ人気お餅です。きよめ餅は名古屋のお土産としても人気が高く、その格式高い味わいは昔から変わらない、一口食べたら懐かしくほっこりとした気持ちになれます。きよめ餅といただける抹茶はお店で点てて出される、ほどよい苦味が心地よい濃厚な味は「きよめ餅」と合います。

清め茶屋では、お土産も購入することができ「きよめ餅」も購入することが可能なので友人や会社へのお土産に購入してみるのもよいでしょう。

宮きしめんは名古屋めしとして不動の地位を獲得している地元グルメです。熱田神宮を発祥の地としているため、宮司様より神宮の「宮」の字を頂戴して「宮きしめん」と命名した歴史があります。

創業は大正12年からで、素材にこだわり、おだしにこだわり、そして製法にこだわりと3つのこだわりともった「きしめん」は、熱田神宮で参拝したらぜひ食べたい品です。一番人気のメニューは店名と同じ「宮きしめん」、温かいものと冷たいものがあり、出汁が効いた濃いめのつゆと、きしめんの相性は抜群です。

定番の名古屋めしというだけあり、人気のお店なので日によってはピークタイムを過ぎた14時でも行列ができています。食べるタイミングがないという場合はオンラインショップで「宮きしめん」が味わえるセットがあるので注文してみてはいかがでしょうか。

熱田神宮へのアクセス方法や駐車場について紹介をしていきます。

熱田神宮ではの最寄り駅は「神宮前駅」となっています。JR熱田駅からもいけますが、普通電車しか停車しないため、全ての電車が停まる名鉄「神宮前駅」で降りた方がアクセスはしやすいといえるでしょう。また、熱田神宮までは徒歩3分と非常に便利な駅となっています。 

熱田神宮に地下鉄で行く場合は「名城線・神宮西駅」が最寄りの駅となります。名城線は「栄」やナゴヤドーム前矢田駅など各観光スポットにも行きやすいので名古屋観光をするなら地下鉄の利用をおすすめします。「名城線・神宮西駅」から熱田神宮へは徒歩5分ほどで着くことが出来ます。

熱田神宮へ車でアクセスする場合は、最寄りのインターが名古屋高速の「呼続インター」か「堀田インター」、「白川インター」になります。名古屋高速は色々な路線があるため、どの方面からくるかによって利用するインターは変わってきます。

東名阪道からアクセスするなら 名古屋高速2号東山線 「白川インター」から国道19号経由で「西門駐車場」、伊勢湾岸道からアクセスするなら 名古屋高速3号大高線 「呼続インター」から国道1号線経由で「東門駐車場」が便利です。どのインターからでも約10分～15分くらいで到着できます。

熱田神宮の駐車場収容台数は約400台となります。駐車場は6か所あり、駐車場によって止められる台数は異なります。東門第一駐車場は約90台、第二駐車場が約45台、東門第三駐車場は約145台、西門駐車場が約40台、南門駐車場が約60台となっています。また、お祓い専用の駐車場が約10台となっているので、車のお祓い希望の方は専用駐車場を利用しましょう。

大きな神社なので駐車場台数も多いですが、初詣には200万人の参拝者が訪れるほどなので時期によっては駐車場に止められないことがあります。三が日などあらかじめ人が多いとわかっている場合は公共交通機関の利用をおすすめします。 

熱田神宮では車のお祓いをしていただくことが可能です。「車祓い」と呼ばれるご祈祷は、車の購入時に限らず、誕生日や運転免許の取得日など、年に一度「車祓いの日」を定めて、交通安全を願うお祓いとなります。

車祓いを希望する場合は、当日に祈祷殿で受付をすませ祈祷料を納めてご祈祷していただくという形になります。

名古屋のパワースポット熱田神宮は、約9万坪という広大な神域のなかにあるたくさんの社を参拝してさまざまなご利益を得られることができます。境内では美味しい名古屋めしを味わうことができるので、ご利益を授かりお腹も満たして名古屋観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。