オーストラリアの治安は安全?悪い?観光などでの注意点も紹介
オーストラリアは留学やワーキングホリデイなどに行く人が多く治安が安定しているイメージがあるでしょう。自然にも恵まれ発展もしています。観光に人気なエリアも多く世界中から人が集まる国です。オーストラリアの治安が本当に安全なのか、危険はないのかについてまとめました!
目次
オーストラリアへの旅行の前に知っておきたい治安状況
オーストラリアは、7時間ほどで到着する国で、時差は2時間とほとんどないため観光しやすく過ごしやすいでしょう。面積がとても広く、世界遺産も多くあります。
ただ、人種差別があったり、難民の受け入れに厳しい姿勢を見せたりと民族に厳しい一面もあります。大自然と都会的な要素があるオーストラリアの治安情報について見ていきましょう。
今回は、治安だけでなく、観光客狙いの犯罪などについても紹介します。安全な旅行のための準備として、必要知識を入れておきましょう。
オーストラリアとはどんな国?
「オーストラリア連邦」は、アジアと思う人もいますがオセアニアに位置しています。イギリス連邦加盟国の1つです。首都はキャンベラで、最大都市はシドニーです。
人口は約2460万人で過去に比べると増えています。ヨーロッパ系の白人が多く、アジア人やアボリジニも存在しています。キリスト教信者が多くいますが、無宗教の人もいます。
教育制度が整っており、海外からの留学生が訪れることもあれば、オーストラリアから海外に留学する人もいます。人種差別禁止法が制定ありますが、過去の人種差別の文化が今でも残っています。そのため、白人が1番という考えを持っている人も存在しています。
オーストラリアの言語
オーストラリアの言語は、英語です。ただし、オーストラリア英語という訛りが強い言語が使われています。語学留学でオーストラリアを訪れる人もいますが、訛りのある英語を感じることでしょう。
大きな都市では、日本語が通じることもあります。特に、レストランやホテルなどでは日本語が通じやすいため、都市部では英語が分からなくても過ごすことができるでしょう。
オーストラリアの通貨
オーストラリアでは、「オーストラリアドル」が使われています。2019年12月現在の1オーストラリアドルは、約75円です。オーストラリアドルは経済市場で混乱を招くこともあります。
オーストラリアの経済に左右されて動くため、投資家たちからも目をつけられている通貨です。日本国内でもオーストラリアドルへの両替は可能ですが、かなりレートが悪いという点が懸念されています。
クレジットカードを使うこともできるので、カードと併用させて無駄のない使い方をしましょう!
外務省発表によるオーストラリアの危険度
オーストラリアは危険レベルがどのエリアにもついていない比較的治安が良い国です。しかし、スリや置き引き、詐欺などの犯罪が起きています。また、テロ事件も発生しているため、日本にいるよりは危険度が高いと思ってください。
オーストラリアでは、観光客の金品を狙った犯罪が多発しており、旅行者を悩ませることもあるでしょう。治安が悪い国のように、隣国との国境沿いに注意しなければならないという問題はありません。
しかし、軽犯罪からテロ事件まで様々な問題が起きていることは事実です。治安が良いからと言って必ずしも安全ではないことは理解しておきましょう。
【都市別】オーストラリアの治安の悪い地域
オーストラリアで治安が悪いと言われている地域について紹介します。オーストラリアはスポーツも盛んで、オリンピックが開催された都市もあります。
特に注意したいのが、貧富の差や人種が違うところです。色んな人種や文化、貧富の差が生じて治安が左右されることもあるというのを頭に入れておいてください。
人気の大都市でも、治安が悪いと言われるエリアがあるので、詳しく見ていきましょう。オーストラリアの治安に合わせた観光が安全な観光の秘訣です。
シドニー
最大都市のシドニーは、シドニーオリンピックの開催地でもあります。治安が良いと思われがちですが、キングスクロスやレッドファーンは治安が悪い場所です。キングスクロスは若者が多く繁華街もあるため夜の治安が不安視されています。
レッドファーンは、アボリジニの部落があった地域で貧困層も多いため治安が悪いのです。また、ブラックタウンという地域にも要注意です。ホームレスが多く雰囲気も悪いでしょう。
ブラックタウンでは、一般人が殺された事件も発生しています。夜になると治安がさらに悪くなる地域です。
メルボルン
大都市の1つであるメルボルンも治安が悪い都市です。メルボルンの中心部では、人が多く賑わっていますが夜になるとアルコールトラブルが発生します。酔っ払い同士の喧嘩などをみかけることもあるでしょう。
また、セントアルバンズでは殺人や強盗などの凶悪犯罪が起きているのでかなり治安が悪いと言われています。メルボルンの北西部分にあるサンシャインも殺人が多い地域です。
綺麗なビーチもあり、観光客に人気のメルボルンですが、フィッツロイなどでも飲酒トラブルや薬物犯罪が起きているので注意してください。
ブリスベン
シドニーやメルボルンに次ぐ大都市のブリスベンは、治安が良いため日本人も滞在しやすいと言われています。しかし、スリや強盗、ひったくりという犯罪が多発しています。
ローガン地区では、殺人事件も起きており、夜の治安が特に悪いと指摘されています。また、女性を襲う性犯罪が起こることもあります。
ゴールドコースト
観光客に人気の都市で綺麗な海が広がっています。日中の治安は比較的良く、凶悪な犯罪は頻繁には起きていません。しかし、危険なのが夜です。夜になるとアルコールトラブルが発生しています。
特に、バーでは男性が女性の飲み物に薬物を入れるという行為が多発してます。公園なども気をつけてください。薬物で眠った女性に暴行をする犯罪にも発展しています。
また、スリやひったくり、車上荒らしも起きています。女性にとっては治安が悪いと感じる地域でもあるので一人行動はやめましょう。
パース
中心部にあるショッピングモールなどでスリやひったくりの被害が多発しています。人通りが少ない場所では、数人に囲まれてナイフを突きつけられ強盗されるという事件も起きています。
フリーマントル地区では、アボリジニのトラブルやスリなどの窃盗が多く起きています。アーマデールでもアボリジニのトラブルが多発しています。
ノースブリッジでは性犯罪、ウィリアムストリートでは暴力事件が起きているため、治安が悪い都市として有名です。
オーストラリアでの観光客をターゲットにした犯罪
オーストラリアで多い観光客狙いの犯罪について紹介します。オーストラリアは治安が良いと思って訪れる観光客が多いでしょう。そのため、安全な旅行ができると最初から思っているのです。
しかし、犯罪に巻き込まれることもあります。ショックを受けないためにも、予めどんな犯罪があるのかを知っておきましょう。
置き引き
置き引きは様々な場所で発生しています。空港やホテルのロビーで荷物を盗まれた、レストランなどで食事中に荷物を盗まれた、ビーチを楽しんでいるときに荷物を盗まれたなどです。
置き引きの場合は、注意力を高めておかないと瞬時に盗られてしまいます。食事中や、何かの手続きをしているときは、特に荷物への関心が薄くなりがちです。その瞬間を狙われているのです。
ひったくり
歩行中に荷物を奪われるというひったくり事件も発生しています。夜中に歩行していたときに行われるケースが多いようです。また、犯人が若い男性であることも指摘されています。未成年者による犯行もあるのです。
ひったくりは、そんなに多くないという情報もありますが、実際に被害者がいるので注意しましょう。
車上荒らし
パーキングに停めていた車の窓ガラスが割られて、中に置いていた荷物を奪われるという車上荒らし事件も起きています。ビーチに行くときに車の中に荷物を載せておいても車上荒らしにより貴重品が盗まれるので注意しましょう。
路上駐車をしたり、ガソリンを入れるために少し車から離れたときにも荷物を奪われることがあります。
盗難
オーストラリアでは、ホテルで部屋に貴重品を置いていたら盗まれたり、ゴルフプレー中にゴルフバッグの中から貴重品を盗まれたりなどの盗難事件も起きています。
ホテルの部屋には、チェーンをかけないと窃盗事件が発生するとも言われています。住宅への侵入による窃盗も多いので注意してください。また、車の窃盗も頻繁に起きています。
強盗
ベンチに座っていただけで数人に囲まれて金品を強盗されたとか、トイレに行くと数人に囲まれて財布を強盗された、背後から突き飛ばされて荷物を奪われたなどのような強盗も起きています。
また、公園で強盗に殴られて荷物を奪われた事件もあります。強盗は、危険行為に及ぶことが多いため、抵抗してはいけません。
性犯罪
オーストラリアの治安が悪い原因には、性犯罪があることです。夜間に歩いているところ、男性に襲われたり、睡眠薬で眠らせられた後に襲われるというケースがあります。
クラブやバーなどで狙われることも多くあります。オーストラリアの女性も多く被害に遭っているため、観光客も危険です。
オーストラリアの治安が良いと思って、女性だけで行動していると性犯罪に巻き込まれてしまうでしょう。
オーストラリアを安全に旅行するための注意点
オーストラリアには、安全な国というイメージが定着しているものです。しかし、起きている犯罪を見ると、凶悪なものも多々あります。
安全な旅行ができたという人ももちろん多くいますが、トラブルに見舞われないように細心の注意をしてください。ここでは、安全性を高める方法について紹介します。
荷物から目を離さない
置き引きがかなり多いオーストラリアでは、荷物から目を離さないことが絶対条件です。空港やホテルでの手続きのときだけでなく、レストランやバーに行ったときにも気を抜かないでください。
バーで座っている椅子の下に荷物を置いていたら盗られたという人もいます。荷物の安全は自己責任です。自分でしっかりと管理して、絶対に盗られない状況を作りましょう。
女性は夜一人で出歩かない
性犯罪が多いため、女性はできるだけ夜は出歩かないようにしましょう。特に1人で旅行をしている人や、少人数で旅行をしている人は夜のオーストラリアは自分たちのホテルの部屋で楽しむべきです。
出歩くと、性犯罪のターゲットになりかねません。また、女性は特に、親しげに話してくる男性にはついていかないようにしてください。バーで知り合っても一緒に飲まないことです。
人通りの多い場所のATMを利用する
ATMでお金を引き出したところを見られていたために、そのお金を盗まれるという事件もあります。ATMを使うときは、人が多くいる場所を選んでください。
人通りが少ない場所は、犯罪を犯す人がどこかで待機していると思いましょう。
多額の現金や貴重品を持ち歩かない
強盗も多発しているオーストラリアです。とても危険なので、現金を多く持ち歩かないようにしましょう。現金は分散して持ち、強盗に絡まれたときは抵抗せずに渡してください。
分散したり、多額の現金を持ち歩いていなければ被害が少なくなるので、最小限の被害になるようにしましょう。貴重品は持ち歩くのではなく、ホテルで安全な場所に保管してください。
ホテルの部屋は、侵入されることもあるので、スーツケースには二重に鍵をかけることもおすすめします。
人気のない場所には行かない
人気がない場所は、強盗や窃盗、性犯罪などが置きやすいエリアだと思ってください。留学中の人がナイフで刺された事件などもあります。
人がいない場所では、助けを求めることもできません。空気感もかなり悪くなるので、人が多い場所や活気溢れている場所を選んで観光するのが安全です。
ただ、人が多い場所ではスリなどに注意することも忘れないでください。
車内に荷物を放置しない
車の中に荷物を置いておくのは、日本でもたまに車上荒らしの被害に遭うことがあります。日本以上にオーストラリアでの被害は多いため、車の中には絶対に何も置かないようにしてください。
特に見える場所に堂々と置きっぱなしにすると、多くの確率で盗られてしまいます。トランクに荷物を隠すときにも、どっかで見られている可能性があると思ってください。
車から少しでも離れるのであれば、荷物も一緒に行動するようにしましょう。
オーストラリアの治安は日本より悪いと思って観光しよう!
オーストラリアの治安は、確かに悪すぎることはありませんし、世界的に見ても安全な旅行ができる国です。しかし、オーストラリアでは日本以上に様々な犯罪が起きています。
強盗に至っては、暴力も加えてきます。また、性犯罪がとても多い国でもあります。治安が良いというのはイメージでしかないと思えるような事件が多発しています。
オーストラリアを旅行するときは、治安が良くても日本とは違うというのをしっかりと把握しておきましょう!