アメリカのおすすめビール!定番から人気クラフトビールまで紹介
近年、日本のビール通の間でアメリカ産ビールの人気が高まっています。大手ビールメーカーが販売している定番のラガービールだけでなく、独自製法によって醸成されたクラフトビールも大評判です。アメリカビールの特徴や種類、おすすめ銘柄などを紹介していきます。
目次
アメリカのビールが美味しくて人気!
皆さんは自宅や居酒屋でビールを飲む時、何のビールを選んでいますか?
キリンビールやアサヒビールなど、慣れ親しんだ定番の国産ビールを選ぶ方が多いでしょう。しかし、最近では海外製、それもアメリカ産のビールをオーダーする方がとても増えています。
昨今の日本ビール市場に広がるクラフトビールブームも、もともとはアメリカ発祥です。アメリカのビールには日本のビールとは一線を画すポップな味わいがあり、様々な料理に合う魅力があります。
そこで今回は、アメリカのビールの特徴やおすすめの人気ビール、購入方法などをまとめてみました。アメリカ産のビールに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
アメリカビールの特徴や味
アメリカビールは、大手ビールメーカーによって製造されている「ラガービール」が中心です。麦芽を使用し、貯蔵工程で長時間かけて下面発酵させたラガービールには、爽やかで口当たりの良い苦味があります。
1980年代に入ると、マイクロブルワリー(小規模なビール醸造所)が作る「クラフトビール」への関心がアメリカ国内で高まります。職人が独自の手法・感性によって製造したクラフトビールには、メーカー製ビールには無い「個性」があるからです。
アメリカのビール市場は、大量消費からクオリティーを追求する時代へ移り変わっていきます。今やアメリカ国内には3,000近いマイクロブルワリーが存在しており、オリジナリティー溢れるクラフトビールが国内外のビール通から支持されています。
アメリカビールの種類
アメリカビールには、大きく分けて3種類の製品があります。
それぞれ以下の表のような特徴があるので、アメリカビールをオーダーする時には自分の好みに合った種類を選ぶことが大切です。
American Lager Beer (アメリカンラガービール) | 10℃前後の低温で長時間下面発酵させたビール。 バドワイザーやミラーなど、大手メーカーが製造している定番商品。 のど越し爽やかな味わいで、初心者にもおすすめな人気ビール。 |
American Pale Ale (アメリカンペールエール) | 20℃前後で上面発酵させたイギリス発祥のビール。 北米産の上質な大麦麦芽の香りを楽しめる定番商品。 あまり冷やし過ぎず、10℃程度で飲むのがおすすめ。 |
IPA(India Pale Ale) (インディアペールエール) | インドへ輸送する際に大量のホップで 防腐処理したことから生まれたビール。 一般的なペールエールより香りや苦味が強い。 クラフトビールの定番商品で、ビール通におすすめ。 |
アメリカのおすすめビール5選!【定番編】
日本国内のBARでもアメリカビールを入荷している所が少なくありません。しかし、いざメニューを見ても、どのアメリカビールを注文すれば良いのか分からない方も多いはず。
ここでは、アメリカビールの中から特に人気の高いおすすめの定番ビールを紹介していきます。迷った時は、定番のアメリカビールをオーダーしましょう。
①バドワイザー
Budweiser(バドワイザー)は、アメリカのミズーリ州に本社を置くアンハイザー・ブッシュ社によって製造されている人気ビールです。
癖が無く、さっぱりした味わいが特徴的。アルコールの苦手な方でもゴクゴク飲めるライトタイプであり、世界で最も売れている定番ビール商品です。
かつて日本国内ではキリンがライセンス生産していましたが、2018年末に終了。現在では、輸入品のバドワイザーが流通しています。
②ミラー・ライト
Miller Lite(ミラー・ライト)は、モルソン・クアーズ社の子会社であるミラークアーズ社によって製造されている人気ビールです。
バドワイザーと同じライトタイプの商品。アルコール度数が低く、気軽に飲める特徴があります。脂っこい料理が並ぶパーティー会場で重宝されるおすすめの定番ビールです。
かつて日本国内ではアサヒがライセンス生産していましたが、2008年に終了。現在ではバドワイザーほど大規模な輸入が行われていないため希少性が高く、直輸入の代行業者を探さなければ手に入らないのが難点です。
③ブルームーン
Blue Moon(ブルームーン)は、アメリカのコロラド州に拠点を置くブルームーン・ブリューイングカンパニーが製造している人気ビールです。
オレンジの果皮を使ったフルーティーな飲み味に定評があり、全米で売上ナンバーワンを記録したこともあります。上品で爽やかな気分になれるため、デートの際におすすめです。
④クアーズ・ライト
Coors Light(クアーズ・ライト)は、ブルームーンと同じくモルソン・クアーズグループによって製造されている人気ビールです。
上質な麦芽を使った苦味の無い味わい。ケースを冷やすと、パッケージデザインのロッキー山脈の色がブルーに変化するユニークな仕掛けが施されています。
日本法人のモルソン・クアーズ・ジャパンは、プロ野球球団やプロレス団体とコラボしたキャンペーンも展開。スポーツ観戦しながら飲むのもおすすめです。
⑤バド・ライト
Bud Light(バド・ライト)は、アンハイザー・ブッシュ社が製造しているバドワイザーのライトタイプの人気ビールです。
バドワイザー自体が軽い口当たりの商品ですが、バド・ライトはさらにアルコールの苦味が薄められていて、炭酸水のような感覚で飲めます。
カロリーも控えめで、女性にもおすすめ。悪酔いしたくない時に重宝する定番ビールです。
アメリカのおすすめビール5選!【人気クラフトビール編】
ここ数年の間にアメリカのビール市場では、クラフトビールの生産量・消費量が倍以上に増えています。
メーカーの定番的な製法に媚びることなく、多種多様なクラフトビールが生み出されているのは、いろいろな民族が共存しているアメリカらしい文化と言えるでしょう。
ここでは、アメリカビールの中から特に人気の高いおすすめの定番クラフトビールを紹介していきます。
①シエラネバダ ペールエール
Sierra Nevada Pale Ale(シエラネバダ ペールエール)は、シエラネバダ・ブリューイング・カンパニーが製造している人気クラフトビールです。
レモンやグレープフルーツなど、柑橘系の風味を実現した爽やかな口当たり。既存の常識を打ち破るクオリティーの高さは、アメリカ産クラフトビールの最高傑作とも称されています。
定番商品ながら、決して色あせないブランド力も魅力。あらゆるシチュエーションにマッチするおすすめのクラフトビールです。
②ストーン IPA
Stone IPA(ストーン IPA)は、ストーン・ブリューイングによって製造されている人気クラフトビールです。
長期に渡るドライホッピングにより、一般的なIPAよりもさらにホップの苦味を強調。アメリカを中心に、全世界のクラフトビールファンを唸らせる逸品に仕上がっています。
パッケージに描かれたガーゴイルの禍々しいデザインにも、「世間のトレンドに追従せず自分たちのスタイルを貫く」という力強い信念が表れています。
③オレンジアベニュー ウィット
Orange Avenue Wit(オレンジアベニュー ウィット)は、コロナド・ブリューイングによって製造されている人気クラフトビールです。
コリアンダーやオレンジの花のハチミツを使ったフルーティーなホワイトビール。一口飲めば、製造地であるカリフォルニアのリゾート地・コロナド島の自然のイメージが浮かび上がります。
後味がスッキリしていて爽快感があるため、花見や宴会などの催し場で飲みたくなる定番商品です。
④ブルックリンラガー
Brooklyn Lager(ブルックリンラガー)は、ブルックリン・ブルワリー社が製造している人気クラフトビールです。
カラメル麦芽やホップの甘味・苦味がバランスよく混合されていて、伝統的なラガービールの中に近代的なエッセンスを感じます。様々なアーティストを輩出したニューヨークのブルックリン発の商品だけあって、パッケージロゴもスタイリッシュです。
日本国内では、2017年からキリンがブルックリンラガーを販売中。アメリカ産のクラフトビールの中では、日本人でも比較的購入しやすい定番商品と言えるでしょう。
⑤ニューベルジャン ファットタイヤ
New Belgium Fat Tire(ニューベルジャン ファットタイヤ)は、ニューベルジャン・ブリューイングによって製造されている人気クラフトビールです。
独自の原料・製法により、甘いキャラメルモルトとホップの苦みが絡み合うユニークな味わいを実現。90年代に発売され、アメリカ国内でトップクラスの売上を記録するほどの定番商品となりました。
ちなみに、ファットタイヤという一風変わった名称は、共同創業者のジェフ氏がベルギー国内の醸造所を回っていた際に使用していたマウンテンバイクの名前に由来しています。身も心も軽くなるような飲み心地は、マウンテンバイクの疾走感にピッタリです。
アメリカビールに合うおつまみ3選!
ビールを飲む時に軽食(おつまみ)があると、酒の味が際立って気分よく酔えます。アメリカビールを最大限に楽しみたい方は、アメリカ人らしい豪快なおつまみを準備すると良いでしょう。
ここでは、アメリカビールを飲む際におすすめの人気おつまみを紹介していきます。
①ハンバーガー
牛肉をパンに挟んで食べるハンバーガーは、アメリカの国民的食べ物でありビールの定番おつまみです。
ハンバーガーの濃厚なソースと肉汁は、アメリカビールのホップの苦味と相性抜群。口の中で旨味が広がり、至福の時間を満喫できます。
なお、ハンバーガーは300~500kcalと高カロリーの食品です。ビールのおつまみとして毎回ハンバーガーを食べていると、肥満や生活習慣病の原因になりかねません。食べ過ぎには注意してください。
②バッファローウィング
バッファローウィングとは、鶏の手羽先にホットソースをからめた食べ物です。ハンバーガーと並ぶアメリカの国民的フードであり、ビールの定番おつまみとして人気があります。
激辛ソースの刺激をビールが中和してくれるため、脂っこいメニューでもガンガン食が進みます。
アメリカでは、スポーツ観戦バーでバッファローウィングを食べながらビールを飲むのが定番スタイルになっています。スポーツ好きな方は、ぜひ日本でも試してみてください。
③オニオンリング
輪切りにした玉ねぎを油で揚げたオニオンリングも、アメリカビールと相性抜群の定番おつまみです。
サクサクの衣の食感と脂分がビールで中和され、手が止まらなくなるほど飲食を楽しめます。
大きい順にオニオンリングを重ねてオニオンリングタワーを作ると、ヴィジュアル的にも華やかになっておすすめです。
アメリカビールは通販でも買える?
アメリカビールを飲むためにはアメリカまで行かなければならないと思っている方がいますが、心配無用です。アメリカビールを日本国内で購入する方法はあります。
アメリカビールの中には、キリンビールやアサヒビールなどのメーカーと業務提携して正規に国内販売しているものがあります。酒屋やスーパーマーケットなどの店頭に並んでいるので、チェックしてみると良いでしょう。
その他の種類でも、Amazonやその他の酒専門通販サイトで購入できる可能性があります。海外からアメリカビールを直輸入している代行業者が、レアな商品を販売しているかもしれません。
なお、インターネット経由の通信販売といえども、お酒は20歳以上でなければ購入してはいけません。
Amazon等の販売サイトでは、ビールを注文すると必ず年齢確認ウィンドウが表示されます。あくまで形式的なものなので、嘘の生年月日を入力しても注文が通ってしまいます。
しかし、未成年者の飲酒を制止しなかった場合、その保護者や監督代行者が逮捕される恐れがあります。悪質なケースでは本人も捕まる可能性があるので、アメリカビールは20歳になってからゆっくり楽しんでください。
美味しいアメリカビールを楽しもう!
今回は、アメリカビールの特徴やおすすめの人気商品などを紹介いたしました。
多くのアメリカ産ビールは、アメリカ大陸の大自然を彷彿とさせる爽快な飲み味に仕上がっています。日本産のビール以外のお酒も飲んでみたい方は、ぜひ本記事を参考にしてお気に入りの一品を見つけてみてください。