鳥もつ煮は山梨のB級グルメ！おすすめの店やレトルト•お取り寄せも紹介

山梨の「鳥もつ煮」は、山梨県で食べられている鶏のモツを砂糖としょう油で照り煮したもので、山梨地元の料理です。「もつ煮」というとモツ煮込みを想像しますが、煮込むのではなく、甘辛く味付けをして照りが出るまで煮詰めるのです。

山梨で人気のあるこの鳥もつ煮はご当地B級グルメに該当しています。

山梨県民に愛されているB級グルメの「鳥もつ煮」ですが、これはいったいどのようなものなのでしょうか。

山梨県内ではこの食べ物は「鳥もつ煮」と呼ばれていますが、後に町おこしのために山梨県甲府市から名前をとって「甲府鳥もつ煮」と呼ぶようになりました。あるいは山梨県の昔の国の名前である「甲斐」から「甲州鳥もつ煮」とも呼ばれています。

「甲州鳥もつ煮」はいわゆる「モツ煮」とは異なった食べ物になりますが、山梨県民の間ではB級グルメとして広くファンができ、今や山梨のソウルフードとなっているのです。さらに山梨でこれを食べた人がファンになり周りにおすすめしています。

鳥もつ煮が生まれたのは、1950年(昭和25年)ころに山梨県甲府市の蕎麦屋が考案したことに始まります。その当時は鳥のモツが捨てられていたので、これをもったいないと思い何か安くて美味しいものが作れないだろうかと考えたのです。

そして鳥もつ煮を作ってみたところ、大変美味しいと評判になりあっという間に周囲に広がりました。これが甲府を代表する特徴的な食文化のひとつに育ったのです。調味料は砂糖としょう油だけで、照りが出るまで煮込んだのが成功しました。

タレは基本的に焼き鳥と同じような甘辛タレとなりますが、鳥もつに照りが出るまでこのタレで煮込むという発想が功を奏したのです。おすすめのB級グルメとして評判が高いのもうなづけます。

2010年9月18日から19日にかけて開催された「第5回ご当地グルメでまちおこしの祭典！B-1グランプリin厚木」大会で、「甲州鳥もつ煮」は堂々ゴールドグランプリつまり「優勝」したのです。つまりただのB級グルメではないのです。

このB-1グランプリには46団体が出店し、来場者が43万5000人もあって盛況でした。この大会で晴れて「甲州鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊(山梨県甲府市)」が優勝したのです。厚木に集った全国のB級グルメのトップに君臨しました。

ちなみにシルバーグランプリ(第2位)は岡山県真庭市の「ひるぜん焼きそば好いとん会」です。ブロンズグランプリ(第3位)は青森県八戸市の「八戸せんべい汁研究所」が受賞しました。どれもB級グルメの中でも絶品でおすすめです。

B-1グランプリは、ご当地B級グルメを利用して全国に知ってもらうような宣伝活動をしようと考えた団体やグループが、日々の活動の成果をお披露目するイベントです。第1回は2006年(平成18年)2月に青森県八戸市で開催されました。

以来2015年まで毎年1回開催され、中断したあとに2019年に再び開催されています。B-1グランプリの「B」は開催当初はご当地B級グルメのBでしたが、グルメばかりが注目されるため、本来の町おこしの理念を伝える意味で「ブランド」のBにしました。

ちなみに第1回から第11回までのB級グルメの中の優勝は次の通りです。

この美味しそうなB級グルメのチャンピョンの、甲州鳥もつ煮を食べてみたいと思った人は、どこへ行けば食べられるのでしょう。山梨の鳥もつ煮の美味しいおすすめの店を3店紹介しましょう。

奥籐本店は元祖「甲府鳥もつ煮」発祥のお店として知られている蕎麦屋です。元祖だけあって名物甲府鳥もつ煮は絶品です。鳥もつ煮も食べたいけど、蕎麦も食べたいと言う客のために「甲府鳥もつセット」がありおすすめとなります。

元々蕎麦屋ですから、蕎麦も美味しいのは当然かも知れませんが、甲府鳥もつ煮が出現してからは、蕎麦屋で美味しいもつ煮が食べられるというのが評判になりました。そして蕎麦に鳥もつ煮をつけるのが常識となりました。

甲府駅北口から徒歩で5分という立地条件に、ついつい通ってしまう客が多いのが「生そばきり」です。甲府鳥もつ煮の認定店であり、甲州名物の馬刺しなども美味しく、深夜2時まで営業しています。

名物鳥もつ煮はじっくり煮込まれて味に深みがあり、醤油ダレの甘みがご飯によくあいおすつめです。ランチタイムには「鳥もつセット」として1000円での提供です。夜は鳥もつ煮をつまみに飲んだ後、生そばきりの蕎麦でシメとすれば最高でしょう。

豊富なメニューの中でも、ほうとうで有名な「お食事処歩成(ふなり)」は創業４０年になるお店です。歩成自慢のほうとうは「昇仙峡ほうとう味比べ真剣勝負」で、３年連続で日本一に輝いています。

日本一になった「黄金ほうとう」は、もちもちした麺にスープがよく合っていて、誰もがまた食べたいと思う美味しさで特におすすめです。その味を求めて、連日お客さんがたえません。

そして、鳥もつ煮は臭みのないフレッシュさが歩成ならでは、と好評を博しています。最初に鳥もつを焼くのも特徴で、焼いてから自家製のタレで煮詰め、口当たりの良いとろけるような食感に仕上げてありおすすめの一品です。

山梨の甲府に来て甲府鳥もつ煮を食べてファンになったら、是非この味をお土産として持ち帰って家族や友人にも勧めたくなるはずです。それを見越してレトルトの鳥もつ煮が用意されています。

山梨以外の土地でも簡単に甲州鳥もつ煮の感動を味わえるとは、ファンにとっては嬉しいことなので詳しく紹介しましょう。

山梨県甲府市のご当地グルメの「甲州鳥もつ煮」を、山梨以外の土地でも手軽に味わいたいとのファンらの強い要望が実って、レトルト商品が開発されました。中心となったのは、山梨県甲府市の富士山プロダクトです。

富士山プロダクトは富士山や山梨に関する色々な商品を始めとして、土産、新メニュー等を開発して販売するグループです。ここがB-1グランプリで有名な「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」とコラボして開発しました。

この鳥もつ煮のレトルト商品は山梨県内のサービスエリアや道の駅やスーパー、量産店および全国のイベント会場でも販売しています。

開発されたレトルト商品は、「甲府鳥もつ煮」と「甲府鳥もつ煮カレー」の2種類です。これらの商品は冷凍ではなく常温で保存できることを開発段階から絶対条件としていました。

そして出来上がった商品は保存･保管に手間がかからないで手軽に持ち運べて手軽に食べられるのです。これらの商品は湯煎の場合は沸騰したお湯で5分間温めれば食べられます。

また電子レンジならば耐熱容器に移してラップをして500Wなら2分で出来上がります。手軽に食べられるので、今後一層の需要拡大が期待され広くおすすめの商品です。

甲州鳥もつ煮の味わいを覚えたら、是非取り寄せたいと思う人もたくさんいるはずです。そのような声に応じて、お取り寄せもできるようになっています。

家に居ながら本場の味を楽しめる、お取り寄せを是非活用してみて下さい。色々なメーカーから出てますので、まずは食べ比べてみるのがおすすめです。

ふるさと納税とは、応援したい自治体やふるさとに寄付ができる制度です。寄付後に手続きをすることで、自己負担額の2000円を超える部分が住民税や所得税から控除されます。さらに返礼として、自分が選んだ品物がもらえるのです。

是非ふるさと納税でお礼品としての「鳥もつ煮」を受け取って食べてみて下さい。食べたらきっと山梨を応援したくなるはずです。

今や絶品B級グルメで話題の「鳥もつ煮」ですが、家庭でも作れるのでチャレンジしてみましょう。

まずは材料を用意しましょう。2人~3人前の材料を下記に記します。

鳥もつをざるにあけて水洗いします。キンカンの部分と玉ひもを分けます。鳥もつ煮で何より大事なのが、下処理です。特に玉ひもは丁寧に、面倒でもしっかりお掃除して臭みの原因を取り除きます。

玉ひもは沸騰したお湯で下茹でします。あまり茹ですぎると固くなるのでアク汁を取り除いたらザルにあけます。下茹でした玉ひもを、食べやすい大きさに切ります。

鍋にししとう以外の材料を全部入れて強火で煮込みます。調理の途中、アク汁が出たら取り除きながら10分程度煮込みましょう。煮込みすぎると玉ひもが固くなるので注意が必要です。

アク汁を取りながら、煮汁が少なくなるまで煮詰めていきます。10分位煮込んだら、具を取り出して煮汁だけ煮詰めていきます。最後に具を戻して、良い塩梅になった煮汁と絡めます。器に盛り付け、サッと湯通しした「ししとう」を飾れば完成です。

鳥もつ煮というと、煮汁がある「もつの煮込み」を想像してしまいますが、山梨のソウルフードの「甲州鳥もつ煮」は、照りが出るほど煮詰めたもつ煮です。一見すると焼き鳥のようですが、味わいは焼き鳥よりも濃厚でインパクトがあります。

さらに焼き鳥ではなかなか見かけない部位も煮込まれているので、鳥の旨みを食べ尽くすことができます。具材は砂肝、ハツ、レバー、キンカンの4種類が採用されており、食べごたえがあります。

山梨には名物料理がこの他にもありますが、山梨のソウルフードの甲州鳥もつ煮は、誰もが納得する美味しさなので、是非味わってみましょう。美味しいだけでなく、活力も湧いてくる優れものなので、鳥もつ煮を食べて元気を出しましょう。