喜屋武岬は沖縄の心霊スポット!自決の歴史・ダイビングや行き方も紹介
喜屋武岬は沖縄にある美しい岬でダイビングスポットや観光地としても人気のスポットです。また、沖縄の戦争激戦区だった喜屋武岬では集団自決の悲劇も起こり心霊スポットとしても有名です。この記事では喜屋武岬の心霊スポットや歴史と伴にダイビングスポットを紹介していきます。
目次
沖縄の心霊スポットで有名な喜屋武岬について紹介!
喜屋武岬は沖縄県糸満市にある美しい景観の岬です。沖縄本当の南西に位置する喜屋武岬は、観光地としての知名度は低めですが、岬から見える海の透明度は高くダイビングなどのマリンスポーツをする人たちに人気のスポットとなっています。
また、沖縄戦争で集団自決があった悲劇の場所としても知られ、その事実から心霊の噂が後を絶たなくなっている場所でもあります。
この記事では、沖縄の心霊スポットで有名な喜屋武岬の歴史や観光スポットについて紹介をしていきます。
心霊スポットの喜屋武岬とはどんな場所?
心霊スポットとして有名な喜屋武岬から見渡す海は外から見ていても美しいですが、ダイビングなどで海の中に入れば沖縄でも屈指の透明度を誇るので、シュノーケリングやダイビングを楽しめることもできます。
また、50メートルほどの断崖絶壁が約3km続く喜屋武岬は、沖縄戦争で集団自決をした場所としても知られています。
その歴史や環境からか現在でも自殺志願者が後を絶ちません。喜屋武岬は、心霊の噂と少し道が狭いため観光客も沖縄の観光スポットとしては少ないのも特徴といえるでしょう。
沖縄本島の最南端にあるスポット
喜屋武岬は、沖縄本島の最南端にあるスポットです。喜屋武岬から更に400メートルほど先に行くと荒崎海岸があり、実際は荒崎海岸が沖縄本島最南端となります。
沖縄本島の南部にある喜屋武岬からは、どこまでも長く続く大海原の景観を楽しむことができ、喜屋武岬の観光スポットのひとつである「喜屋武岬灯台」や「平和の塔」といった人気の観光スポットもあります。
自然が豊かな喜屋武岬には、海以外にも自然を満喫できる平和創造の森公園や具志川城跡といった国の史跡指定されている場所もあり、穴場な観光地に行きたいという人におすすめのスポットです。
心霊スポットとしても有名
喜屋武岬が有名なのは観光スポットしてだけではありません。沖縄戦争の際に起こった集団自決の歴史や断崖絶壁の岬から身を投げようとする自殺志願者がいることから心霊スポットとしても有名なスポットとなっています。
心霊体験をした人の話はSNSなどでも広がり、肝試しなどで訪れるという人も増えていきているそうです。肝試しなどでふざけて訪れて何か大きな被害にあったという話は今のところありませんが、戦没者が眠る喜屋武岬に冷やかしなどで訪れることはおすすめしません。
また、喜屋武岬の崖には柵もなく、非常に危険なため、夜に訪れて肝試しなどをして海の中に連れ込まれることがないようにしましょう。
喜屋武岬が心霊スポットと言われる理由は?
美しい海が見える喜屋武岬が心霊スポットと言われる理由は3つあり、戦争の激戦区であったこと、集団自決の歴史があること、自殺者の噂が絶えないことです。
また、喜屋武岬の近隣は民家などがないため夜に訪れるとかなり不気味ということも心霊スポットとして有名になることに拍車をかけています。
ここからは、喜屋武岬は心霊スポットと言われる3の理由をさらに詳しくお話していきます。
戦争の激戦地だった
喜屋武岬が心霊スポットと言われる理由1つめは、戦争の激戦地であったことが理由です。
太平洋戦争中の間、日本本土は上空から爆弾が落とされるアメリカ軍の空襲で亡くなられた人も多くいます。そして、沖縄は太平洋戦争中に唯一アメリカ軍が上陸してきた激戦地であり主要な戦闘は沖縄で行われた歴史があります。
喜屋武岬がある糸満でも激しい地上戦が起こり、日本兵だけではなく住んでいる人々をも巻き込んで繰り広げられました。望まない死を遂げた人が多くいたことから、喜屋武岬は心霊スポットとしての噂が絶えなくなっています。
集団自決の歴史がある
喜屋武岬が心霊スポットと言われる理由2つめは、喜屋武岬には集団自決が行われた歴史があるという理由です。
太平洋戦争の沖縄戦では、日本の戦力の8割が最終的には削られるという激しい戦争となりました。アメリカとイギリスが連合を組んだ米英連合軍と戦った日本軍は、劣勢となっていき持久戦を行いながら徐々に南部へと下っていきました。
喜屋武岬に追い詰められた日本軍の戦いは続きましたが、追い詰められ海を見ればアメリカの軍艦で埋められ逃げる場所がなくなった住民たちは次々に喜屋武岬に身を投げて集団自決を行いました。また、戦い続けた日本軍の兵士たちも次々に喜屋武岬で自決をしていった悲惨な歴史があります。
霊感がある人が訪れると昼夜問わずに心霊体験をすると言われていますが、無念の死を遂げた人が多くいる喜屋武岬には眠っている人々を静かに過ごせるよう慰霊の気持ちを以って訪れるようにしましょう。
自殺者が絶えない噂がある
喜屋武岬が心霊スポットと言われる理由3つめは、自殺者が絶えない噂があるという理由です。
喜屋武岬は、約30~50メートル以上の断崖が切り立っています。夜になると民家がなく暗くなることから岬から飛び降りようとする人が後を絶たないと言われています。糸満市では、この問題を重く受け止め少しでも自殺者が減るようにとメッセージが書かれた看板を設置しています。
戦争中にたくさんの人々が辛い決断をして集団自決をした歴史がある喜屋武岬で、今を生きる人々が自ら命を絶つことを戦争で亡くなられた人も望んでいないでしょう。
心霊の噂を確かめようと夜に訪れるという人もいますが、軽い気持ちで行って何かあってからでは遅いので、いたずら半分で行くのは止めるようにしましょう。
喜屋武岬の心霊以外の観光見所4選!
喜屋武岬は心霊スポットとして取りあげられることが多いですが、沖縄観光を楽しめる観光見どころがたくさんあります。
ここからは、喜屋武岬の象徴といえる灯台や、戦争の歴史に触れられる場所など観光見どころ4選を紹介していきます。
真っ白な灯台「喜屋武崎灯台」
喜屋武岬の心霊以外の観光見所1選目は、喜屋武から海を見守る真っ白な灯台「喜屋武崎灯台」です。
「喜屋武崎灯台」は、美しい白亜の灯台で観光地として人気があります。「喜屋武崎灯台」の周辺は沖縄南部戦争跡国定公園となっていて、整備も綺麗にされているのでのんびり散策をするのにおすすめです。
「喜屋武崎灯台」は、1972年の沖縄返還後から点灯されていて、現在も喜屋武岬から海を見守る現役の灯台となっています。
那覇市から距離があるため訪れる際には、車でのアクセスがおすすめです。喜屋武岬園地 に駐車場があるので車を止める場所も安心です。駐車場から「喜屋武崎灯台」までは歩いて2分ほどとすぐに着くことができます。
激戦地の慰霊碑「平和の塔」
喜屋武岬の心霊以外の観光見所2選目は、激戦地の慰霊碑「平和の塔」です。「平和の塔」は、喜屋武崎灯台の近くにあるため2つの観光スポットをあわせて楽しむことができます。
「平和の塔」は、昭和27年10月に、沖縄戦で犠牲となった将兵および住民の遺骨1万柱が奉納され、「平和の塔」が築かれました。現在ある美しいモニュメントのような塔は2代目で昭和44年に建築されています。
「平和の塔」には、多くの人の遺骨が納められていることから、心霊の噂もありますが面白半分で訪れることはせず、手を合わせて慰霊をしましょう。
美しい海が眺められる「絶景の大海原」
喜屋武岬の心霊以外の観光見所3選目は、美しい海が眺められる「絶景の大海原」です。
喜屋武岬からは、水平線まで続く絶景の大海原を楽しめる観光スポットとして人気があります。ここからの絶景スポットは、沖縄県内のどの絶景スポットには負けない美しさがあります。水平線が一直線に見える景色は、何も考えずにしばらく眺め続けていたい景観です。
喜屋武岬は、昼は美しい青空と白い雲、透き通るようなエメラルドブルーのコントラストをみることができ、夕方には海に沈む夕陽を堪能することができます。
夕陽を眺める際には、日が沈んだあとは民家の灯りもなく真っ暗になるため帰路に着く際には足元などに充分気を付けて帰るようにしましょう。
近くにある観光スポット「具志川城址」
喜屋武岬の心霊以外の観光見所4選目は、近くにある観光スポット「具志川城址」です。
「具志川城址」とは、約13~15世紀ごろに使用されていた具志堅城の跡地で、高さ17メートルの崖の上に建設されています。当時の城主である、真金声が争いから逃れた建てられたとされる城は、断崖の付けにある城門部分に切石を使った作られた城門の痕跡を見ることができます。
跡地ではありますが、サンゴ性石灰岩で作られた石垣や2000年から復元のために修復を行っている城内を無料で見学することができます。また、「具志川城址」のすぐ下にはきれいな海岸があることから釣りやサーフィンといったマリンスポートの人気スポットでもあります。
喜屋武岬は心霊スポット以外にダイビングスポットとしても有名!
喜屋武岬は心霊スポット以外にダイビングスポットとしても有名です。海の絶景を楽しむだけでなく海の中でのダイビングやシュノーケルも好評の喜屋武岬は魚の撮影をするにも人気があり、色々なダイビングの楽しみ方を堪能できます。
ここでは、喜屋武岬でおすすめのダイビングスポットを紹介していきます。
おすすめのダイビングスポットは?
喜屋武岬周辺には、たくさんのダイビングスポットがあり初心者から中級者で楽しむことができます。
ダイビング中級者におすすめなのが、「灯台下」です。灯台下とは「喜屋武崎灯台」の下のエリアで、ドロップオフという海底が垂直に近い角度で落ち込んでいる場所があるのでダイナミックなダイビングを楽しむのにおすすめです。
自然が作ったトンネルもあちこちにあるので、地形を楽しみたいダイバーの人にも喜ばれるポイントです。「灯台下」のドロップオフは深度もそれなりにあるので、中級者以上のダイバーにおすすめとなっています。
ダイビング初心者におすすめしたいのが、「岡波岩」です。「岡波岩」は、周辺がリーフと呼ばれる海底に珊瑚礁が広がって水面近くまで張り出している状態のため、深さもなく波も静かなのでゆっくりと時間をかけてクマノミなどの魚を見ることができます。
最後に、ダイビング上級者におすすめのスポットが「トコマサリ礁」です。「トコマサリ礁」は、 最大水深25メートルあるドロップオフになっていて潮の流れも速いのでドリフトダイビングをしたい人におすすめのスポットです。また、運が良ければウミガメを見ることもできます。
喜屋武岬への行き方と基本情報
ここからは、喜屋武岬のアクセス方法基本情報について紹介をしていきます。
喜屋武岬は、沖縄観光の主要である那覇からもアクセスが良い糸満市にあります。喜屋武岬の各観光スポットには入場料金がないため無料で観光をすることができます。
営業時間もなく24時間開放でいつでも見学は可能となっていますが、喜屋武岬には柵などがなく夜も灯台の灯りだけとなっているため、夜の見学は止めておきましょう。
車での行き方
喜屋武岬に車で行く際には、糸満市南部には高速道路がなく一般道でのアクセスとなります。那覇から一般道で行くと那覇空港からは国道331号線を県道3号線まで進み、県道3号線を喜屋武岬の表示があるっほうに進みましょう。那覇空港からは所要時間約25分、市内からは約30分で着くことができます。
また、駐車場も整備されているので車やバイクで訪れるのがおすすめです。
バスでの行き方
喜屋武岬へバスで行くには、那覇空港から糸満市までバスで向かいましょう。糸満市に着いたら、路線バスに乗り換え、40番、107番、108番、109番のバスに乗車をして喜屋武バス停で下車をします。
バスから下車後、徒歩約15分ほど歩くと喜屋武岬に着くことができます。足場の整備がされておらず歩きにくいので、訪れる際には歩きやすいスニーカーなどを履いていくのがおすすめです。
住所 | 〒901-0354 沖縄県糸満市字喜屋武 |
---|---|
アクセス | ●那覇空港から車で約25分 ●喜屋武バス停から徒歩で約15分 |
駐車場の有無 | 駐車場あり |
喜屋武岬で心霊でなく絶景スポットを満喫しよう!
喜屋武岬の心霊スポットと噂される理由と集団自決の歴史、喜屋武岬周辺の観光スポットを紹介してきました。
喜屋武岬は、那覇からもアクセスがよく観光だけでなくマリンスポーツも楽しむことができます。沖縄の中でも穴場のスポットなっていますので、訪れた際には平和の塔に祈りを捧げて絶景スポットを満喫してみてください。