カラカラ浴場(ローマ)は観光スポット!チケット・料金や営業時間も紹介
ローマにあるカラカラ浴場は観光スポットとしてとても人気の場所です。この記事では、カラカラ浴場のチケットや料金・営業時間について詳しく紹介しました。また、カラカラ浴場で楽しむことができるオペラや、地下にあるミトラ神殿についても紹介しています。
目次
カラカラ浴場はローマで人気の観光スポット!
カラカラ浴場はイタリアの首都・ローマにある、古代ローマ時代に使われていた大浴場の遺跡です。
この記事では、現在人気の観光スポットとなっているカラカラ浴場について詳しく説明していきます。
カラカラ浴場はどんな場所なの?
ここからは、カラカラ浴場がどんな場所なのか詳しく説明していきます。
歴史について
カラカラ浴場は、212年に作られ始めました。カラカラ浴場の建設をするように指示したのは、当時のローマ皇帝・カラカラ帝です。カラカラ帝は「ローマ史上最悪最低の皇帝」と言われていますが、ローマ皇帝の中でかなりの浪費家でした。
カラカラ浴場は217年に完成しました。カラカラ帝は、カラカラ浴場の他にも大規模な建築事業を多く行っていました。しかし、カラカラ帝は6年在位した後に、護衛を務めていた兵士に個人的な恨みが理由で暗殺されてしまったのです。
カラカラ浴場の正式名称はアントニヌス浴場なのですが、カラカラ帝の名前をとったカラカラ浴場の名前で親しまれています。
建物の特徴
ここからは、カラカラ浴場の建物の特徴について詳しくみていきましょう。カラカラ浴場はとても規模が大きいもので、とにかく大きいです。カラカラ浴場は縦225メートル・横185メートル・高さ40メートルもあったのです。
カラカラ浴場の中にあった浴槽は2000〜3000と言われているので、とにかく巨大な浴場だったことが分かります。
カラカラ浴場の設備もかなり充実していて、「アトリウム」と呼ばれる中庭が運動場として使われていて、「フリギダリウム」と呼ばれる水風呂を楽しめる浴室、「テピダリウム」と呼ばれる温室のようなサウナがありました。
それだけでなく、「カルダリウム」と呼ばれる水風呂付のサウナや、カルダリウムよりさらに熱いサウナ・「ラコニクム」などがありました。とにかく施設が充実していたことが伺えます。
古代ローマでは紀元前300年代頃から水道の建築が行われていたため、カラカラ浴場が作られた頃には現在とほぼ変わらない上下水道システムがありました。
そのため、カラカラ浴場では何台ものボイラーが使用されて、暖かいお湯がパイプの中を通って浴室に供給されていたのです。パイプは暖房の役目も果たし、浴室は常に暖かかったと言われています。
このシステムは、19世紀まで利用できたほど完成度が高いものだったようです。当時、カラカラ浴場はローマ人たちのレジャー施設となっていて、一日中カラカラ浴場にいる人も少なくなかったと言われています。
図書館やダンス室なども併設されていたため、多くの人がカラカラ浴場で楽しい時を過ごしていました。
現在は一般公開され観光スポットに
カラカラ浴場は、現在一般公開されていて、観光スポットになっています。カラカラ浴場が競技場やコンサート会場として使われることもあり、1960年のローマオリンピックでは器械体操の競技場として使用されました。
1990年のイタリアFIFAワールドカップでは、決勝戦前夜のコンサート会場として使用されました。カラカラ浴場は最近では、夏にオペラが上演されたり、かの有名なエルトンジョンがコンサートを開くなどしています。
カラカラ浴場のおすすめ観光スポット3選!
ここからは、カラカラ浴場のおすすめ観光スポット3選を紹介していきます。
①野外オペラ
カラカラ浴場では、7〜8月の間だけ野外オペラを見ることができます。ローマ歌劇場では夏の間・7〜8月はオペラ座がバカンス期間として休館になってしまいます。
そのため、代わりとしてカラカラ浴場で毎年7〜8月の期間にオペラが上映されるのです。
カラカラ浴場で上演されるオペラは、よく知られている作品が上映され、古代遺跡に囲まれて本場のオペラを鑑賞することができるということで、毎年とても人気となっています。
世界中から、カラカラ浴場での野外オペラを見るために多くの観光客が訪れます。カラカラ浴場は演目によって、夜21時頃に開演、終了が次の日になってしまうということもよくあるので時間には注意してください。
夜遅くまでオペラを楽しむことになりそうであれば、羽織るものを1枚持っていると良いでしょう。
夏の風物詩であるカラカラ浴場の野外オペラを、ぜひ楽しんでください。オペラだけでなく、バレエが上演されていることもあります。
②浴場内部のモザイク画
カラカラ浴場の内部にはモザイク画も施されています。とにかくその大きさに目がいってしまいがちなカラカラ浴場ですが、浴場内部のモザイク画がいまだに残っていて楽しめます。
壁にモザイク画の一部が立てかけられているところもあり、当時のままの浴場内部のモザイク画を見ることができるので、ぜひカラフルなモザイク画を楽しんでください。
カラカラ浴場には、当時のカラカラ浴場の様子を教えてくれているパネルもあるので、ぜひ現在のカラカラ浴場と見比べてみてください。
③地下のミトラ神殿
実は、カラカラ浴場の地下にはローマ最大・世界最大と言われているミトラ教の神殿があります。ミトラ神殿と呼ばれているこの神殿は、10年以上修復のために閉鎖されていました。
ミトラ教とは、古代ローマの秘儀宗教のことで、今だに多くの謎が残る宗教となっています。分かっていることは、太陽神ミトラスを主神とする宗教で、信者は男性のみということです。
さらに、古代インド・イランに起源を持つということも分かっていて、カラカラ帝もミトラ教の信者だったと言われています。
実際にミトラ神殿を観光した方の口コミには「カラカラ浴場の地下にあるミトラ神殿はただ広いだけで何もない」というものもありますが、とにかく尋常じゃない広さに圧倒されるなのでそこを体験してください。
ちなみに、なぜこのような尋常でない広さのミトラ神殿がカラカラ浴場の地下に作られたのかも分かっていません。ミトラ神殿を観光するのであれば予約が必要になるので、観光したい方はぜひ予約をしてみてください。
カラカラ浴場の営業時間・料金
ここからは、カラカラ浴場の営業時間や料金について説明していきます。
営業時間
カラカラ浴場の営業時間は、月によって多少変わっているので注意してください。
1月2日〜2月15日、10月の最終日曜日〜12月31日までの営業時間は、午前9時〜午後4時半となっています。
2月16日〜3月15日の営業時間は午前9時〜午後5時までで、3月16日〜3月の最終土曜日の営業時間は午前9時〜午後5時半までとなっています。
3月最終日〜8月31日までの営業時間は、午前9時〜午後7時15分までとなっていて、9月1日〜9月30日までの営業時間は、午前9時〜午後7時までとなっています。
10月1日〜10月の最終土曜日の営業時間は午前9時〜午後6時半までとなっていて、1月1日と5月1日、12月25日は定休日となっています。
また、イタリアにはサマータイムがあるので、3月の最終日曜日と10月の最終日曜日は、営業時間に特に注意しましょう。
入場料金
カラカラ浴場の入場料金は、大人は8ユーロとなっていますが、18歳以下の子供であれば無料で入れます。
さらに、毎月最初の日曜は、カラカラ浴場は入場料無料となるのでおすすめです。
カラカラ浴場への行き方を紹介!
ここからは、カラカラ浴場への行き方を紹介していきます。
【地下鉄の場合】
カラカラ浴場へ地下鉄で行く場合には、メトロB線のチルコ・マッシモで下車するとアクセスしやすいです。
カラカッラ大通りをまっすぐ進んで10分ほど歩くとカラカラ浴場に着きます。メトロB線のチルコ・マッシモからカラカラ浴場までは500mほどです。
地下鉄コロッセオ駅からカラカラ浴場へは徒歩で30分かかります。
【バスの場合】
カラカラ浴場へバスで行く場合には、バス118番・628番・714番などに乗るとカラカラ浴場へ行けます。
バス118番は、地下鉄B線コロッセオ駅やチルコ・マッシモ駅から乗車する場合、バス628番はヴェネツィア広場から乗車する場合です。
バス714番は、テルミニ・サンジョバンニ・メトロニア門から乗車する場合になります。
ローマパスが便利!
ローマを観光するのであれば、ローマパスがとても便利です。ローマパスとは、ローマ観光の際に割引や優待を受けられるカードです。
ローマパスに登録している観光地の入場料が割引価格になったり無料で入ることができます。また、ローマ内での公共交通機関が乗り放題になるので、ぜひローマパスを購入してみてください。
ローマパスの料金は38.5ユーロで、利用開始日から3日目の24時まで利用可能となっています。
カラカラ浴場のチケット予約方法は?
カラカラ浴場のチケット予約方法について説明します。カラカラ浴場のチケットを並んで購入することなく入場したいのであれば、インターネット上で前もってオプショナルツアーを予約しておくことをおすすめします。
ただ、野外オペラのチケットは日本語サイトがないため、日本語のサイトで予約することはできません。公式サイトからは予約が可能なので、公式サイトを読み進めて予約するようにしてください。
テルマエロマエを見てから行くともっと楽しめるかも!
日本では、阿部寛さん主演の映画「テルマエ・ロマエ」がヒットしたことで、ローマにも現代の日本のような浴場があったことが広く知られるようになりました。
映画「テルマエ・ロマエ」を見てからカラカラ浴場を見て行くと、もっと楽しめるかもしれません。ぜひ映画「テルマエ・ロマエ」を見てから、カラカラ浴場を訪れてみてください。
カラカラ浴場でローマの歴史を感じよう!
ローマの観光スポット・カラカラ浴場のチケット料金や営業時間について、詳しく紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。カラカラ浴場は、古代ローマ時代に使われていた大浴場の遺跡で、カラカラ帝によって建設されました。
カラカラ浴場の建設を指示したカラカラ帝は、「ローマ史上最悪最低の皇帝」と言われていて、ローマ皇帝の中でかなりの浪費家でした。
カラカラ浴場は217年に完成しましたが、カラカラ帝は6年在位した後に、護衛を務めていた兵士に個人的な恨みが理由で暗殺されてしまっています。
カラカラ浴場の正式名称はアントニヌス浴場なのですが、カラカラ帝の名前をとったカラカラ浴場の名前で親しまれています。
カラカラ浴場はとにかく大きい浴場で、縦225メートル・横185メートル・高さ40メートルもあり、浴槽も2000〜3000あったと言われています。カラカラ浴場のシステムは、19世紀まで利用できたほど完成度が高いものだったようです。
当時、カラカラ浴場はローマ人たちのレジャー施設となっていて、図書館やダンス室なども併設されていたため、一日中カラカラ浴場にいる人も少なくなかったと言われています。
カラカラ浴場は、競技場やコンサート会場として使用されることもあり、毎年7〜8月の間だけ野外オペラが上演されています。
オペラはよく知られている作品が上映され、古代遺跡に囲まれて本場のオペラを鑑賞することができるため、毎年多くの観光客が訪れる夏の風物詩にもなっています。
カラカラ浴場に訪れる前に、日本の映画「テルマエ・ロマエ」を見てから行くのもおすすめです。ぜひ、カラカラ浴場でローマの歴史を感じてください。
住所 | Viale delle Terme di Caracalla, 00153 Roma RM, イタリア |
電話番号 | +39 06 3996 7702 |
営業時間・定休日 | 1月2日〜2月15日:9:00〜16:30 10月の最終日曜日〜12月31日: 9:00〜16:30 2月16日〜3月15日:9:00〜17:00 3月16日〜3月最終土曜日: 9:00〜17:30 3月最終日〜8月31日: 9:00〜19:15 9月1日〜9月30日: 9:00〜19:00 10月1日〜10月最終土曜日: 9:00〜18:30 定休日は1月1日、5月1日、12月25日 |
入場料金 | テキスト |
アクセス | メトロB線のチルコ・マッシモから カラカッラ大通りをまっすぐ進む 徒歩で10分 |