キューバの治安は安全?悪い?ハバナなど旅行や観光での注意点も解説
キューバは、ラテンアメリカにあり治安は比較的良い国です。しかし、治安が良いながらにも旅行中には注意したこともあります。キューバで安全に観光する秘訣として、治安が悪い地域や危険情報などについてまとめました。明るい国民性のキューバを詳しくチェックしましょう。
目次
キューバへ旅行に行く前に治安状況を知っておこう!
キューバは、音楽がなりだすと皆が踊り出すようなイメージがありませんか?スポーツを見ていても、キューバの選手は嬉しそうにプレイをしているのが印象に残ります。
キューバには、とても美しい自然があれば首都のハバナは都会的な雰囲気を放っています。そのため、キューバにはかなりの魅力があり、観光に訪れたいという人も多くなっています。ただ、治安が悪いイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。
今回は、キューバで安全に観光ができる方法や、危険を回避した旅行をする秘訣について紹介します。キューバの治安は良いと言われていますが、治安が悪い地域もあるのでチェックしましょう。
キューバとはどんな国?
「キューバ共和国」は、首都がハバナで最大都市もハバナのカリブ海にある国です。キューバは島国なので、隣接した国はありません。ハイチやドミニカ共和国、ジャマイカなどが近くにある国です。
キューバの人口は約1140万人です。キューバはかつてはカトリック信者が多かったのですが、現在は無宗教の人が増えている傾向にあります。信教の自由が認められているため、無宗教でも問題はありません。
以前は教育水準が低いと言われていましたが、現在は教育に力を入れています。そのため、15歳以上の国民の識字率が99.8%ととても高いものになり、高校卒業している国民も多くなりました。ラテンアメリカでは1番の教育水準ではないかとも言われています。
キューバの言語
キューバの言語はスペイン語です。スペイン語を話すとなると、スペインとの関係性が濃厚にも感じますが、実はアメリカとの関係のほうが色々あった国です。
キューバは、世界遺産も多々あり観光業が盛んになっています。そのため、観光地やハバナなどの主要都市では英語が通じることが多くあります。英語での観光も十分に楽しめるでしょう。
ちなみに、キューバと日本の関係性は良好です。日本人観光客は事前に大使館などでツーリストカードを購入しておけば、入国時のビザが免除されます。
キューバの通貨
キューバには通貨が2つあります。1つはキューバの人向けの「ペソ・クバーノ」でCUPと呼ばれています。もう1つが観光客向けの「兌換ペソ」でCUCと呼ばれています。1CUCは約109円です。
外貨との両替ができるのがCUCで米ドルの価格とほぼ同じです。1ドルが109円なら1CUCも109円であることが多いのです。ちなみに、1CUCは24CUPになります。
以前は米ドルの使用もできていましたが現在はできない場所がばかりです。また、クレジットカードの使用が出来ない場所も多いので、現金で観光するようにしましょう。米ドルやユーロからの両替が便利なので日本円から一度両替しておくのをおすすめします。
外務省発表によるキューバの危険度
キューバの治安は、外務省によると危険レベルがついていないため、比較的良いと言えるでしょう。キューバの治安が良い理由の1つには、国民の貧富の差がそんなにないことです。決して裕福な国ではないものの、貧富の差が低いため不満も少ないのです。
しかし、近年のキューバは観光事業に特化しています。そのため、観光客が増えており、観光客を狙って行われるスリなどの犯罪は増えてきています。そう考えると治安が良いと言われながらも注意しなければならないこともあるということです。
また、通貨が2種類あることから、両替詐欺などの観光客を混乱させる犯罪も起きています。周辺国と比べたり、世界的に見るとキューバの治安は良いですが、治安が悪いと感じる事件も起きていることは理解しておきましょう。悪い情報を取り入れるのも大事です。
キューバは安全?首都ハバナの治安は?
キューバの首都であり、最大都市であるハバナですが、旅行者が集まりやすい場所です。特にハバナ旧市街地やセントロハバナにおいて、旅行者狙いの犯罪が起きています。多くは、スリや置き引きなどの窃盗事件です。
また、ハバナには観光名所が多く、観光地の写真を撮っている旅行者がいるのが目につくでしょう。その場合、カメラを窃盗されたり、スマホを窃盗される可能性もあります。
ハバナは安全そうにも見えますが、実は治安が悪いと言われる都市でもあります。キューバの中でも注意したい場所でしょう。
キューバで治安の悪い場所はどこ?
キューバで治安が悪い場所は、観光地を離れたところです。観光地が多いハバナでも治安には注意したいですが、住宅街などの地元の人しか行かないような場所には危険もあります。
また、ハバナの東側にあるプラヤデルエステという海がある都市は観光客がビーチに夢中になっている間に貴重品を奪われる事件が多発しているため、注意しておきましょう。
キューバ旅行に行くときは、全体の治安とともに都市別の治安もチェックして治安が悪いエリアを搾り出すことをおすすめします。そして、治安が悪い場所には近づかないようにしましょう。
キューバは女性の一人旅でも安心?
キューバは、女性の一人旅もできる国です。ただし、キューバの人はフレンドリーなので地元の人からたくさん話しかけられたり、物売りにしつこくされることもあるでしょう。
また、夜道などの危険が溢れている場所には行かないとか、タクシーの使い方や、言語についてなど、一人旅だと注意したいことはたくさん出てきます。女性の一人旅ができると言っても危険度は高まると思ってください。
それでも、注意力を持って旅行することで、女性の一人旅を成功させている人はたくさんいます。
キューバでの観光客をターゲットにした犯罪
外務省からの危険レベルも出ていませんし、比較的治安が良いと言われているキューバでは、観光客を狙ってどのような犯罪が起きているのでしょうか。
キューバを安全と思って安心しきって旅行すると狙われる可能性もあるでしょう。治安が良くても不安もあります。観光客が巻き込まれる犯罪について見ていきましょう。
スリ
とても多いのがスリです。乗り合いバスなどの人が多くなる場所でスリに遭ったという被害も出ています。また、バーに行ったらバッグのチャックを開けられて財布がなくなっていた人もいます。
さらには、キューバの人に話しかけられて話し込んでいると、いつの間にかスマートフォンが盗られていたという人もいます。キューバの人から見ると日本人はとても裕福な外国人です。
日本人を見かけると、お金を持っていると判断し近づいてくる人もいるのです。スリはいつの間にか盗られていることが多いため、相手も慣れているのでしょう。
置き引き
観光地を写真に収めようと荷物を足元に置いてカメラで写真を撮っていたら荷物がなくなっていたとか、テントで過ごしていたら貴重品が奪われていたという被害があります。
また、空港で荷物チェックを受けたときに貴重品を盗られたという被害もあり、犯人が空港職員だったという事件も起きています。
電車で寝ていたら荷物を置き引きされたという事件もあります。置き引きも多く起きている犯罪なので注意しましょう。
両替詐欺
旅行者を悩ませる犯罪には、両替詐欺があります。キューバには2つの通貨があります。外国人向けのCUCよりも国民向けのCUPのほうが価値が低いのですが、両替時にCUPにされることがあり、差額を奪われるという詐欺が多発しているのです。
また、レートがいい両替を紹介するといいながらCUPを渡すという詐欺もあったり、現金を奪って逃走するという詐欺もあります。観光客は、キューバの通貨を理解していない人も多いため、騙されることも多々あります。
正規の両替所でもユーロから両替したときに300ユーロ分の金額がごまかされていたということも発覚しています。両替したときの確認を徹底しないと詐欺に巻き込まれるでしょう。
薬物
キューバで治安が悪いと言われている場所では薬物が蔓延していることがあります。タバコや葉巻に見せかけて実は薬物で、それらを売っている売人もいます。
また、荷物を預かってほしいと渡されたバッグの中には薬物が入っていたということもあります。キューバは現在、薬物の取り締まりが厳しくなっています。薬物に関与することは非常に危険です。
ハバナなどの観光客が多い場所でも、人があまりいない場所などでは薬物の売買が行われていることもあるので注意してください。誰が薬物の売人なのか分からないこともあるので、むやみに人と話し込まないようにしましょう。思いがけず狙われることもあります。
子供のもの盗り
キューバでは、子供が犯人となる窃盗事件もあります。子供が近づいてきても、子供だからと安心してしまったり、可愛い子供だと思って心を許してしまうこともあるでしょう。
子供もそれが分かって近づき、相手を安心させながら物を盗むという手口を使ってきます。大人が子供を利用して盗みをさせることもあるので気をつけてください。
キューバ旅行をする際の注意点
キューバは治安が良く比較的安全な国でもあります。しかし、中にはいきなり後ろから首を絞められて荷物を奪われたという事件も起きています。そのため、治安が良いという情報だけを頼ることもできません。
キューバで安全な旅行をするための注意点について紹介します。治安情報とともに、注意点についても把握しておきましょう。
荷物から目を離さない
スリも置き引きも多いため、荷物の管理はしっかりしてください。キューバを旅行した人の中には、観光のときは手ぶらにしたという人もいるほどです。
そのため、管理できないほどの大きな荷物や多い荷物は持ち歩かないようにしましょう。できるだけ手ぶらに近くなるように工夫してください。
例えば、ポシェットサイズのバッグに貴重品を入れて、首から下げて洋服の中に隠すなどです。どこに貴重品があるのか分からない状態にしてください。
夜間は少人数で行動しない
キューバは、昼の治安よりも夜の治安のほうが悪くなります。夜間におきやすい事件には、売春や薬物、飲酒によるトラブルがあります。これらのことに巻き込まれると大きな事件になる可能性もあるでしょう。
少人数で行動しているとトラブルにも巻き込まれやすくなるので、少人数での旅行なら夜間は出歩かないほうがいいでしょう。また、夜は急に停電になることもあります。
周りが真っ暗になり、どこを歩いているのかも分からなくなることがあるでしょう。停電になったときに、暗闇を狙った窃盗などもあるので気をつけてください。
観光地で声をかけてくる人に注意
キューバを旅行すると、キューバの人が普通に話しかけてくることが多いのが分かります。そのフレンドリーさも治安が良い証拠だと観光客は思ってしまいますが、注意してください。
声をかけてくる人は、両替詐欺や薬物の売人などのように、何かしらの犯罪を狙っている可能性があります。そのため、声をかけられたり、両替のことを言われても対応しないようにしましょう。
しつこくされないように、最初からしっかりと断りを入れてください。曖昧にしているとしつこくされてしまいます。
目立たない服装・行動をする
キューバでは、日本人はとにかく目立つ存在です。日本人は非常にお金持ちという印象もあることから、派手な格好をしている人を見ると、その人の荷物には多額のお金が入っていると思われてターゲットにされるでしょう。
そのため、派手は服装ではなく目立たないような服装にしてください。日本人は、着慣れた服装でも、キューバの人から見たら綺麗な服装に見えることもあります。そのため、色も目立ちにくいものにしてください。
また、時計やアクセサリーなどの装飾品は一切つけないことをおすすめします。手ぶらに近い格好で、なおかつ装飾品はなにもつけないシンプルなスタイルで観光を楽しみましょう。治安が良くても窃盗は多いので安全性を高めるための秘訣です。
キューバは治安情報を集めた安全な旅行にしよう!
キューバの治安は、確かに悪すぎるものはありません。しかし、治安が良いからといって安全な旅行が絶対できるものではなく、窃盗事件や薬物事件などが起きているため注意が必要です。
キューバを旅行するときは、治安の良さや外務省からの危険レベルがないことに安心しきるのではなく、実際に起きている事件などに目を向けてください。そして、安全な旅行ができる対策をとりましょう。
キューバは、女性の一人旅も可能な国です。そのキューバを楽しむには、自分の注意力が必要であるということも覚えておきましょう。キューバで日本にはない異国文化を安全に楽しんでください。