セネガルの治安は良い?安全?観光や旅行での危険度や注意点も紹介
セネガルは隣国にマリがあるため治安が不安視されることも多く観光のときにはそれなりの注意が必要です。セネガル国内の治安が良いとは言えない地域もあります。ただアフリカでは比較的治安が良いのも事実です。セネガルの治安や危険情報をまとめました!
目次
セネガルを旅行する前に知っておきたい治安状況
セネガルは、政治体制が安定しており、周辺国に比べると治安が良い国です。しかし、周辺国の治安の影響を全く受けないわけではありません。特に懸念されるのがマリです。
マリは危険レベル4が出ている国です。セネガルはマリと隣接している部分があるため、国内の治安が良いと言われても危険がないわけではありません。ただ、セネガルは旅行ができる国のため、観光目的で訪れる人も多々います。
今回は、セネガルの治安や危険情報、安全な旅行の仕方などについて紹介します。注意点を把握した上で旅行の計画を立てることをおすすめします。
セネガルとはどんな国?
「セネガル共和国」は西アフリカに位置し、モーリタニア、マリ、ギニア、ギニアビサウ、ガンビアと隣接しています。首都はダカール、最大都市もダカールです。フランスの植民地時代を経て独立しています。
日本はセネガルに青年海外協力隊を送っています。在留日本人もいれば、在日セネガル人もいます。セネガルの人口は約1500万人です。民族が多いのですが、国民のほとんどがイスラム教を信仰しています。
教育も行われていますが、識字率が低い国としても知られています。気候は比較的暖かく、12月~2月でも最低平均気温が17度です。場所によっては暑い日は40度近くになる地域もあります。
セネガルの言語
セネガルはフランスの植民地だったこともあり、フランス語が公用語です。しかし、アラビア語や民族語も使われています。教育機関で就学した人物はフランス語が使えますが、国民全員が使えるわけではありません。
首都のダカールや空港や郵便局などの機関においては、英語が通じます。そのため、観光するときには英語が話せたほうが有利でしょう。ただ、誰もが英語が話せるわけでもありません。
英語に関しては、英語に不慣れな日本人とあまり変わらないので、通じるようで通じないことも多々あるでしょう。
セネガルの通貨
セネガルの通貨は「CFAフラン」です。CFAフランはセネガルだけで使われている通貨ではなく、コートジボワールなどのフランス領だった国で使われることが多く見られます。
1CFAフランは0.18円です。CFAフランは固定です。日本円からの両替はダカールで行うことができますが、とてもレートが悪いと言われています。レートが良いのはユーロです。
セネガル旅行では、ユーロがあると便利なのでユーロを準備しましょう。また、クレジットカードへの対応がまだまだ遅れています。使える場所もありますが現金のみの場所も多いため、必ず現金が必要です。
外務省発表によるセネガルの危険度
2019年12月現在、セネガルの治安は危険レベル1と危険レベル2危険レベル3に分けられています。危険レベルがついていない地域はありません。しかし、西アフリカの中では危険レベル1が多いセネガルは治安が良いほうです。
反政府による武装集団の攻撃や、デモ、イスラム過激派が隣国から流れてくる恐れなどがあり、治安が不安定になることも予想されています。また、詐欺や路上窃盗、強盗も多発しています。
政府による治安改善のための警備強化なども行われているため、西アフリカでは治安が良いと思われるところもありますが、世界的に見て治安が悪い国の1つにも挙げられるでしょう。
セネガルで治安が悪い危険な場所
セネガルは、サッカーが強い国なので日本人にも聞き馴染みがある国名です。また、ゴレ島などの世界遺産に登録されているエリアもあります。治安が比較的良いと知って世界遺産を訪れるために旅行する人もいるでしょう。
しかし、セネガルの治安には不安定さも否めません。セネガルで治安が悪いと言われている場所は、外務省でも危険レベルが高くつけられています。
治安が悪い場所の観光は避けて、安全な観光を目指してください。そのためにも、治安が悪い地域を紹介します。
ダカール・独立広場
首都のダカールは海沿いにあり危険レベル1です。しかし、独立広場ではスリに注意しなければなりません。独立広場は基本的には、のんびりとした場所で良いところに感じるでしょう。
しかし、急に話しかけてきた人がぶつかってきて、貴重品を奪うというスリ事件が起きています。独立広場では、物売りが多く物売りのふりをしながら近づきスリを行うという手口があるのです。
人通りが多い場所なので注意してください。また、観光客はあまり訪れないので行くと目立つことから危険性も高まります。
ダカール・コルニッシュ・ウエスト通り
とても見晴らしが良く、高級ホテルや日本大使館などもあり治安も良いと思われる場所です。しかし、ここではひったくりが多発しています。バイクで近づき、後ろから荷物をひったくるのが手口です。
綺麗なエリアというイメージが強く、セネガルの中でも都会的な場所です。その分、気が抜けている外国人が多いためひったくり被害も多発しているエリアなのです。ジョギングしていたら刃物で脅されて金品を奪われた人もいます。
路上窃盗や強盗はセネガルの全てのエリアで多く起きています。ダカールは、観光で訪れる都市でもあるので、ダカール内で治安が悪い場所には特に注意しておきましょう。
人気がない・見通しの悪い海岸
セネガルには、貧困層もたくさんいます。生活に困窮していることが原因で、外国人観光客を狙った窃盗事件というのは非常に多く起きています。特に強盗などは人気がいない場所で行われることが基本です。
そのため、夜でも昼でも人気がない場所や見通しの悪い海岸は治安が特に悪いエリアになるため、注意しましょう。ダカールでも、人家がいない場所はいくつかあります。
不審者や不審車両を見かけることも多く、外国人を狙って後をつけ、人気がない場所で犯罪を行うケースもあるでしょう。
セネガルでの観光客をターゲットにした犯罪
セネガルがある西アフリカは、実はアフリカ大陸でも治安が悪いと言われる国が多々あります。そのため、セネガルを訪れると治安が良いと感じてしまう傾向があるでしょう。
しかし、観光客を狙って行われる犯罪は多数あります。セネガルでは、集団で行う犯罪もあります。どんな危険性が観光客に降りかかることがあるのかについて紹介します。
スリ
セネガルでは、どこにいってもスリが多いというのを覚えておきましょう。よくあるのが、路上で商売をしている人が複数人で近づいて商売のアピールをしているふりをして荷物から貴重品を奪うというものです。
路上での商売は「バナバナ」と呼ばれています。バナバナに行くときはスリの覚悟をしてください。現地の人に囲まれたらスリの合図です。話しかけられたところから注意しておきましょう。
また、バスやフェリーなどを利用するときの乗り降りでスリに遭ったという被害もあります。
タクシー強盗
タクシーに乗車し信号で停止しているときに強盗から荷物を奪われる事件や、窓を開けていたら強盗から貴重品を盗まれたという事件があります。
夜間にタクシーを利用したときに強盗に襲われて金品が奪われたという事件もあります。強盗は危険性が高く、場合によっては殺人になることもあるので注意してください。
タクシー強盗でなくても、首を絞められて貴重品を奪われるという強盗事件に遭った人もいます。
ひったくり
タクシーから荷物をおろしているときにひったくりに遭ったとか、バイクで後ろから近づいてきてひったくりに遭ったというトラブルも起きています。
観光スポットや、路上で歩いているときなどにひったくりが起きるケースが多くあります。ひったくられたときに荷物にしがみついたまま、バイクに引きずられて怪我をしている人もいてとても危険です。
違法薬物の運び屋
違法薬物を持った人から話しかけられ、日本に荷物を運んでほしいと言われるケースがあります。その荷物の中は違法薬物なので、日本に持ち込むことを同意して預かってしまうと逮捕されることがあるでしょう。
空港やフェリー乗り場、ダカールなどの観光客が集まるところに運び屋をお願いしてくる人がいます。お金をあげるから運んでと言われることが多く、儲け話をしてきては誘惑するのです。
しかし、違法薬物を運ぶと日本では法律違反で捕まります。空港などでは、常に厳しい検査が行われ、薬物を探し出せる優秀な犬もいるので必ず見つかるでしょう。
安全にセネガル旅行をするための注意点
治安が不安視される面があったり、治安が良いという評判があったり、セネガルは行ってみないと分からないところも多いのが現実です。
しかし、どちらかというと治安が悪いイメージを持っていたほうが安全な旅行はできるものです。安全なセネガル旅行をする秘訣を紹介します。
親切な人に注意
親切に話しかけられたときは、集団に囲まれてスリをされるか薬物の運び屋を頼まれるかなどのように何かしらの犯罪があると思ってください。
空港でも、親切に「荷物運んであげる!」と言われ運んだ後にお金を請求してくる詐欺もあります。親切を装っている人は一見安全な人に見えますが危険が潜んでいることばかりなので注意しましょう。
女性は一人で行動しない
女性が一人で歩いても大丈夫とか、女性が夜間に一人で歩いているのも見かけるという情報もセネガルにはあります。しかし、安全な旅行にするには女性の一人歩きはやめてください。
強盗から刃物をつきつけられて金品を奪われたり不審者に話しかけられたり、後をつけられたりすることもあります。女性は、必ず信用できる人と行動してください。
セネガルは、国民のほとんどがイスラム教です。露出を控えて、無意識に犯罪を挑発しないようにしましょう。
荷物から目を離さない
スリやひったくりがとにかく多いセネガルでは、常に観光客の荷物は犯罪の対象になっています。安全そうな空港や高級ホテルなどを利用しているときにも危険があると思ってください。
荷物から目を離さずに、できるだけ少ない荷物で行動しましょう。また、ポケットなどをあさられることもあります。ポケットには何も入れずに観光してください。
タクシーなどを利用したときは、荷物をおろすときに誰かがおろした荷物の見張りをしっかりとするようにしましょう。全員で荷物をおろすとひったくりに遭う確率が上がります。
高価なものを身に着けない
セネガルには悪質な強盗犯がいます。高価なものを持っていると、首を絞められたり、刃物で脅されて奪われてしまう可能性があります。
時には、集団で奪いにかかってくることもあるでしょう。強盗犯に抵抗した場合、最悪命を落とすことも考えられます。そのため、最初から狙われないようにしてください。
時計やアクセサリーをつけないことに加え、スマートフォンや音楽が聴ける機器なども出さないようにしてください。
知らない人の荷物を預からない
安全に旅行ができていたとしても、荷物を預かってしまいそれが違法薬物が入ったものであった場合、罪に問われてしまいます。空港や港では、薬物取締りが厳しく行われています。
これは日本だけではなく外国でも行われているものです。本当に知らずに預かったとしても、信用されることはないと思ってください。そのため、知らない人から荷物を預かってはいけません。
「できない」とはっきり断りましょう。
人気のない場所へは近付かない
人気のない場所では、強盗事件などが頻繁に起きています。セネガルには、観光地であっても人気がない場所がところどころにあるので注意してください。
人が多い場所を選んで観光するのが安全性を高めるコツです。海沿いにも人気がない場所があるので、海が見たいからといって気軽に行くのはやめましょう。
観光客向けの海岸があるので、そこで楽しんでください。また、女性だけでの旅行のときには、日中でも人気がない場所には行かないようにしましょう。
セネガルは治安や危険スポットを把握した観光にしよう!
セネガルは、西アフリカでは治安が良い国です。しかり、隣国にはマリなどの治安が悪い場所もあったり、イスラム過激派によるテロが行われる可能性もあります。観光客が多い場所でテロ事件が計画されることも考えられるでしょう。
また、スリやひったくり、強盗などの犯罪は常に多発している国です。注意を高めていたとしても、盗難被害に遭うこともあるでしょう。そのため、セネガルを旅行するときは、覚悟が必要です。
失っては困るものは、最初から持っていかないようにしましょう。また、危険を感じる可能性が多い場所の情報を集め、自分から危険に飛び込まないように心掛けてください。治安や隣国の情勢もチェックし、安全な旅行にしましょう!