日本とは違うアメリカの文化とは?生活習慣・食事・学校生活など!
アメリカの文化は、日本とはかなりの違いがあります。この記事では、アメリカの文化や生活習慣・食事・学校生活などを詳しく紹介していきました。アメリカに旅行する際に注意すべきサマータイムやチップの支払いなどについても説明したので、ぜひチェックしてみてください。
日本とは違うアメリカの文化とは?
アメリカの文化や習慣は、日本とはかなり違うということは知られていますが、どこがどう違っているのか詳しいところまでは分かっていないという方は多いです。
この記事では、アメリカの文化や習慣と日本の文化や習慣がどんな違いがあるのか、アメリカの生活習慣や食事・学校などの文化を見ながら詳しく説明していきます。
【アメリカの文化①】生活習慣編
ここからは、アメリカの文化・生活習慣編について詳しく説明していきます。アメリカの生活習慣は日本の文化とはかなり違っているので、文化の違いをぜひチェックしてみてください。
サマータイムがある
アメリカには「サマータイム」があります。これは、1年のうち太陽が出ている時間帯が長い時期に標準時間を1時間進めることで時間を有効に利用するというものです。
サマータイムは、毎年微妙に時期が異なっていて、2019年は3月10日から11月3日、2020年は3月8日から11月1日となっています。基本的には、春から秋の時期にサマータイムがあります。
英語ではサマータイムではなく「Daylight Saving Time(DST)」と呼ばれています。
3月から11月のサマータイムの時期にアメリカに旅行に行ったり、ツアーに予約したり列車に乗ろうとしている場合は、サマータイムのことを忘れてしまっていると時間に遅れてしまうこともあります。
そうならないためにも、ぜひサマータイムのことは頭に入れておくとよいでしょう。ただ、ハワイにはサマータイムはないので、ハワイ旅行に行くという方は安心してください。
レディーファースト
アメリカは、レディファーストの国です。レストランで女性が椅子に座るときには、男性が椅子を引いてあげたり、レストランのドアを男性が女性のために開けてあげたり、という光景はよく目にします。
日本では、大和撫子像として「女性の女性が男性の後ろを3歩下がって歩く」というのが昔はありましたが、アメリカでは逆にエレベーターに男性と女性が一緒に乗っても、男性より女性を先に降りさせたりします。
ただ、こうしたアメリカのレディーファースト文化は、少しずつ薄れてきているとも言われています。
離れた地域だと時差がある
日本では全国どこでも同じ時間で過ごしていますが、アメリカは東西・横に広い国のため、東西に離れた地域となるとかなりの時差があります。
アメリカ本土ではタイムゾーンが4つあり、そこにアラスカとハワイを加えた合計6つのタイムゾーンがあります。
チップを払う
アメリカにはチップを払うという文化があります。ただ、チップは制度ではありません。チップはあくまでも感謝の意「ありがとう」を伝えるために支払うものです。
チップは法律ではないのですが、アメリカのサービス業で働く人々は、チップがあることが前提で時給が低く設定されています。そのため、チップを渡さないと「なぜチップを渡してくれないんだ」と文句を言われることもあるので注意しましょう。
チップの金額ですが、ホテルのロビーから客室まで荷物を運んでくれた人に対しては、荷物1つにつき1ドル払うといいでしょう。ホテルでシーツの張り替えや清掃をしてくれるハウスキーピングのサービスにも1ドル程度支払いましょう。
支払い方は、毎朝ベッド横のテーブルに置いておくとよいです。また、タクシーに乗る場合もチップが必要です。タクシーに乗った場合のチップは、料金の10〜15%のチップを支払うとよいでしょう。
タクシードライバーが重い荷物を運ぶのを手伝ってくれたのであれば、荷物1つにつき1ドル支払うのが相場です。レストランでのチップは、レストランのランクにもかなり左右されます。
高級なレストランであれば、25%以上チップを支払うのがマナーとなっています。普通のレストランであれば15〜20%くらいのチップを払うといいでしょう。
支払いの際に、担当してくれたウェイターやウェイトレスにチップを渡してください。マクドナルドなどのファーストフード店では、チップは不要になります。
アメリカではチップの支払いは現金で支払うことが多いので、1ドル札を必ず何枚か持っておくようにするとよいです。
ハグは親しい挨拶
アメリカでは、ハグは親しい挨拶とされています。そのため、同性か異性かは関係なく、親しい人であればハグを交わします。
出会った時にもハグをしますし、別れる時にもハグをするのがアメリカの文化・習慣では普通です。ただ、男性から女性へのハグはマナー違反になってしまうので、そこだけは注意してください。
男性と女性がハグする場合は、女性からハグを求めてきた場合だけ応えるとよいでしょう。
【アメリカの文化②】食事編
ここからは、アメリカの文化・食事編について詳しく説明していきます。アメリカの食事習慣も、日本とかなりの違いがあるのでチェックしてみてください。
両手では食べない
アメリカでは、食事をする時に両手では食べずに、左手は膝の上に置くのがマナーとなっています。日本では両手をテーブルの上に置くのがマナーで、左手をテーブルの下に置いてしまうとマナー違反と言われるので、かなりの違いがあることが分かります。
ただ、ナイフとフォークを使ってお肉や野菜を切るときなどは、両手で切ります。切り終えたら右手だけテーブルの上にある状態になり、左手は膝の上に置いて口に食べ物を運ぶというのがアメリカでのテーブルマナーです。
朝食はシリアルを食べる
アメリカ人の朝食は、ほとんどがシリアルです。朝食にはシリアルを食べるというのがアメリカの文化となっています。シリアルは色々な種類があり、チョコレート味・ピーナッツバター味・ライスシリアルなどの味を楽しむことができます。
日本とは量が違う
アメリカの食事で日本人が驚くシーンが、食事の量です。アメリカの食事の量は、かなり多く、マクドナルドのようなチェーン店でも日本よりも大きいサイズのことが多いです。
特に、アメリカのマクドナルドでは、飲み物の量が多いことに驚くでしょう。アメリカのマクドナルドのSサイズのドリンクは、日本のマクドナルドのLサイズのドリンクよりも多いです。
さらに、アメリカのマクドナルドではドリンクは飲み放題なので、アメリカ人はかなりの量のジュース・飲み物を飲んでいます。
レストランはTPOが厳しい
アメリカのレストランでは、日本以上にTPOに厳しく、ドレスコードにも注意する必要があります。レストランによっては、ジーンズ・Tシャツ・サンダルといったラフな服装だと入店を拒否されることもあるので、十分に注意しましょう。
アメリカのドレスコードは、カジュアル・ビジネス・インフォーマルなどと色々な種類に分けられています。カジュアルであれば、男性はタキシード・女性はロングドレスやカクテルドレスとなっています。
ビジネスやインフォーマルとなると、ジャケットが必要になってくるので必ず用意してください。もし、ドレスコードに不安がある場合は、レストランに行く前に公式サイトでドレスコードを確認しましょう。
レストランを予約する際に、ドレスコードについて聞いてみるのもおすすめです。
【アメリカの文化③】学校生活編
ここからは、アメリカの文化・学校生活編について詳しく説明していきます。日本とアメリカの学校生活の文化は大きな違いがあるので、ぜひチェックしてみてください。
私服が多い
日本では中学校〜高等学校では多くの学校で制服を着用して登校しますが、アメリカの学校では20%くらいの学校しか制服の着用は義務づけられていません。そのため、ほとんどの学校の学生が私服度登校しています。
校内にあるカフェテリアで食事をする
アメリカの学生たちは、校内にあるカフェテリアで食事をすることが多いです。日本では教室で先生と一緒にクラスごとにお昼ご飯を食べることが多いですが、アメリカでは2学年ほどが一緒に大きなカフェテリア・食堂で給食を食べています。
先生たちは、自分たちでお弁当を用意していて、教員室でご飯を食べることが多いようです。アメリカのカフェテリアで出る給食は、あまり栄養バランスは考えられていないという指摘もあります。
ピーナッツバター・セロリスティック・チキンヒップディッパー・グレープジュースなど、給食に出てくる野菜はかなり少ないようです。その野菜も多くの生徒は残してしまっている子が多いと言います。
教科は自由選択制
日本では全員が決まった教科の授業を受けることがほとんどですが、アメリカでは教科は自由選択制となっています。
アメリカの高校の授業は、日本の大学制度のように単位制となっています。もちろん、必ず受けなければいけない授業・必修科目もあるのですが、その子の将来の方向性に合わせて教科・科目を自由に選択していきます。
また、アメリカには飛び級があることでも有名です。各学年において、一定以上の単位を取得した場合には飛び級することもできます。
通学はスクールバスか車
アメリカでは、通学はスクールバスか車がほとんどとなっています。
スクールバスを利用する際は、新学期の時に配られる書類に、スクールバスの申込書に記入して提出するようになっています。ネットから申し込みをする場合も増えてきているようです。
スクールバスに申し込みをすると、どこでバスに乗ればいいか、どこで降ろしてくれるのかなどを教えてもらえます。家の前まで降ろしてくれるバスはほとんどなく、大体は家の近くでスクールバスに乗り降りします。
アメリカではスクールバスを車で追い越してしまうと、罰金500ドル(およそ5万円)が取られてしまうこともあります。十分に注意してください。
【アメリカの文化④】お金編
ここからは、アメリカの文化・お金編について詳しく説明していきます。
キャッシュレスが普及している
アメリカでは、日本以上にキャッシュレスが普及しています。日本でも最近はキャッシュレス還元が増えてきたので普及してきましたが、アメリカは主要先進国の中で一番クレジットカードの使用率が高くなっているのです。
アメリカでは、クレジットカードを持っていないとホテルで前払いができなかったり、レンタカーを借りられないということもあります。
クレジットカードがないと社会的信用を得られないこともあるので、多くの人がクレジットカードを持っています。
救急車は有料
アメリカの救急車は、日本と違って有料となっています。公営の救急車と民営の救急車があるのですが、どちらの救急車でも病院に搬送されると、患者さん自身が救急車の費用を負担しなければいけません。
救急車で搬送された場合の費用は、都市や運営会社によって異なっていますが、病院に搬送されただけで数百ドル以上(1万円以上)かかってしまうこともあります。
ただ、救急車を呼んだだけでは費用は発生せず、現場に到着した救急隊員が患者さんの容態を確認して「救急車での搬送が必要」と判断された場合のみ病院に搬送されます。搬送されなかったのであれば、請求される費用はゼロ円です。
アメリカ文化から日本との違いを知ろう!
日本文化とアメリカの文化の違いについて詳しく説明してきましたが、いかがだったでしょうか。アメリカの生活習慣や食事・学校生活は、日本とはかなり違いがあります。
アメリカの生活習慣には、サマータイムやレディーファースト・チップを払うという文化があります。
日本では見られないこれらの文化ですが、アメリカに旅行に行った際にはサービス業の方にチップを払うということが重要なので、必ず支払うようにしてください。
支払うチップの金額は、タクシードライバーやレストランのランクなどで違ってくるので、事前に調べておくとよいでしょう。チップの支払いは現金で支払うことが多いので、1ドル札を何枚か持っておくようにするとよいです。
また、食事の文化もアメリカと日本では大きな違いがあります。日本では、両手をテーブルの上に置くのがマナーで、左手をテーブルの下に置いてしまうとマナー違反と言われるますが、アメリカでは片手を膝の上の置くのがマナーです。
アメリカの文化と日本の文化の違いを、より詳しく知ると面白いところがたくさんあるので、ぜひそれぞれの文化の違いを楽しんでください。