姫路城の混雑状況！おすすめの見学時間や待ち時間•駐車場情報も紹介

兵庫県姫路市にある姫路城は、1993年に世界遺産にも登録された日本を代表するお城です。平成の大修理か完了した2015年には286万人を突破し、日本人だけではなく外国人観光客も数多く訪れる人気の観光スポットです。

しかし、年々増え続ける観光客によって、お城のスムーズな見学も困難になってきました。この記事では、姫路城の混雑状況や混雑回避術についてまとめたので、ぜひ姫路城観光の計画に役立ててください。

姫路城は、姫路の市街地のすぐ北側にそびえる平山城平山城です。日本国内には、江戸時代に築かれた天守閣が現在まで残るお城が12ありますが、姫路城はその中の一つで、特に天守閣の大きさ、美しさは群を抜いています。

現存する建物では、大天守・小天守など8棟が国宝に、74の建物が重要文化財になっていて、姫路城がいかに建築史上重要なものかがわかります。

現在のお城の大部分は、江戸時代初期の大名池田輝政が元々あったお城を改築して完成させたものです。4千万から 5千万人の人夫を動員した大工事の結果、姫路城は大天守、小天守をそなえ、大きな郭をもった美しい城として威容を誇ることになりました。

池田家に代わって姫路城主になった本田忠刻に嫁いだ徳川秀忠の娘千姫も、化粧料として莫大な財産を姫路にもたらしました。この収入で西の丸が新たに建造され、姫路城は今の姿になりました。

姫路城は歴史的に重要な文化遺産であるだけでなく、その美しさでも人気です。真っ白な化粧漆喰が外壁に塗られて、何重にも破風が重なる様子は、白鷺が翼を広げて飛びたつようだということで、「白鷺城」と呼び習わされてきました。

特に大天守の大きさは他のお城と比べても群を抜いていて、下から見上げると、その均整のとれた姿に圧倒されます。

「日本の名城100選」のほか数々の賞を受賞していて、兵庫県だけではなく日本全体を代表するお城として、世界的にも有名です。

姫路城は1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。木造建築の傑作であり、お城という実用的機能、優れた美的外観の両方を兼ね備えているというのがその理由です。

また、江戸時代、幕末の動乱期、第二次世界大戦という困難な時代にも姫路城は大きな被害を受けることなく、建築当初の姿の大部分が残っていることも、登録の後押しになりました。

世界遺産に登録されているだけではなく、国宝や重要文化財に指定されていて、美術的にも歴史的にも重要な文化財として大切に保存されています。

兵庫県は神戸の港町や異人館、コウノトリのいる豊岡、有馬・城崎・湯村などの有名温泉地など、数多くの観光スポットを擁する県です。しかし、世界遺産に登録されているのは県内でも姫路城のみで、近年は外国人観光客に最も人気の高い観光地です。

新幹線の止まる姫路駅から徒歩でアクセスできるのも魅力の一つで、神戸や大阪には日帰りで行けるので、播磨・阪神地区の他のスポットと合わせて観光するのもおすすめです。

姫路城の混雑状況は季節によって大きく変動します。まずは、季節ごとの混雑状況の傾向を見てみましょう。

姫路城が混雑する時期は、主に春・夏・秋です。しかし、次に混雑する時期の合間には空いている場合もあるので、ゆっくり見学したい方はそこを狙って観光しましょう。

3月下旬から4月中旬には姫路城の桜が満開になり、花見客がたくさん押し寄せます。三ノ丸広場や姫山公園など、広いお城の領域内に約1000本の桜が乱れ咲きます。日本の美の象徴である桜と、白亜に輝く姫路城の組み合わせは、「さくら名所100選」にも選ばれるほどの美しさ。

シーズン中には例年観桜会が開かれ、和太鼓の演奏や茶席が設けられるなど、春爛漫の風情をたっぷり楽しめます。

しかし、この時期は姫路城も大混雑。天守閣への入場は1時間待ちという日もあります。ただし、天守閣に入場しなくても桜とお城の情景はたっぷり楽しめるので、桜の時期は周辺の散策だけにするというのもおすすめです。

また、駐車場も非常に混み合いますので、公共交通機関での観光が良いでしょう。

秋の紅葉シーズンも桜の時期に次いで混雑が予想される時期です。色とりどりの紅葉もまた、白漆喰のお城によく映えて美しい情景がみられます。姫路城菊花展が行われるほか、姫路城に隣接した日本庭園「好古園」では紅葉まつりも開催されます。

特に秋の行楽シーズンであるシルバーウィークには多くの人が訪れますので、この時期も車での来訪はできるだけ避けた方が無難です。

桜の時期と同じく混雑時には天守閣の入場制限が行われるので、入場に時間がかかる場合もあります。天守閣への入場よりも、周辺の公園の散策に時間を割いた方が良さそうです。

お盆休みやゴールデンウィークなどの長期休暇の間も、姫路城は混雑します。特に夏休み中は社会科の研究課題などで小中学生が見学に訪れることも多く、賑やかな姿がみられる反面、混雑具合が増すこともあります。

桜や紅葉の時期と異なり、この期間はお城そのものを目当てに行く人が多いので、天守閣入場に特に時間がかかることが予想されます。この時期に天守閣を見学したい場合は、朝9時の開門に合わせて行くのがおすすめです。

どの観光名所でも同じように、冬は姫路城も比較的混雑が少ない時期です。暖房設備のないお城の中は寒いので、観光客もあまり多くありません。

しかし、姫路は比較的気候が温暖であまり雪が降らないので、観光しにくいということはありません。また、冬のすっきりとした青空に白い天守閣はよく映えるので、しっかり防寒していけば、意外とおすすめの時期とも言えるでしょう。

凛とした空気の中で見る姫路城もまた格別の美しさです。

姫路城の混雑状況は曜日や時間帯によっても大きく変動します。次は、曜日と時間ごとの混雑状況を見てみましょう。

世界遺産に登録され、平成の大修理も終えた姫路城の観光客は年々増加しています。桜や紅葉のシーズンでなくても、土日はやはり混雑する傾向にあるようです。特に、三ノ丸広場でイベントが行われているときは、場内だけではなく周辺の道路や駐車場も混み合います。

空いているときに行きたい場合は、公式サイトでイベント情報をしっかりチェックしてから計画を立てるのがおすすめです。

一方、平日は比較的観光客が少なく、スムーズに見学することができます。ただし、姫路城には小・中学生が遠足や修学旅行で数多く訪れるスポットでもあるので、そのような団体と見学時間が重なった場合は一時的に混雑する場合もあります。

姫路城周辺には姫路市立美術館や三ノ丸広場、カフェなどもあるので、団体客と重なった場合は少し時間を潰してから見学するのも良いでしょう。

世界遺産で国宝でもある姫路城、せっかく観光するならゆったりじっくり見学したいのではないでしょうか。

混雑を避けて見学する秘訣を次にご紹介します。

世界遺産のお城といえども、姫路は神戸や大阪などの主要ターミナルからは少し時間がかかるロケーションです。そのため朝は観光客も少なめです。

ほとんど人がいない静かな城内をゆったりと散歩して、お殿様、お姫様の気分を味わえそうです。

混雑を避けるには、行楽シーズンや長期休暇を避けた平日の朝がベストです。特にイベントのない平日の朝は、城内も三ノ丸広場も空いていて、ゆっくりと見学することができそうです。

それでも混んでいたらどうしようという方は、姫路城の公式サイトをチェックするのがおすすめです。リアルタイムで混雑状況がチェックでき、整理券の発行状況なども知ることができます。

スマホからもアクセスできるので、移動中にもチェックできる便利なサイトです。

姫路城の最寄りのJR姫路駅は、新幹線も止まる大きな駅です。遠方からの訪問も電車利用がおすすめですが、自家用車で訪れたい方は駐車場の状況も気になると思います。

次に、姫路城周辺の駐車場について見ていきましょう。

姫路城周辺には無料駐車場はありません。

最寄りの「大手門駐車場」は姫路城の大手門まで徒歩5分とアクセスも便利で、1日の料金の上限が900円と他の駐車場よりも安いのも嬉しいポイントです。しかし、普通車の収容台数は560台なので、オフシーズンでも土日では昼前には満車になってしまうことも。

その場合は他の駐車場を探しましょう。

「大手門駐車場以外」にも、姫路城周辺にはたくさんの駐車場があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、どの駐車場を狙っていくか、事前に計画を立てておくことをおすすめします。

「大手前公園地下駐車場」、「イーグレ地下駐車場」は、両方とも姫路城すぐ近くまで地下通路でつながっていて便利です。特に夏場は、戻ってきたら車内が高温でうんざり、ということがなく快適です。

ただし、「大手門駐車場」と比べると、1日の料金の上限が1500円と少しお高めです。収容台数は約200台で、大手門駐車場に次ぐ2番手候補として考えておくのがおすすめです。

「姫山駐車場」、「城の北駐車場」は大手門から見て裏側にある駐車場です。大手門からは少し離れていて徒歩10〜15分程度かかります。「姫山駐車場」、「城の北駐車場」とも1日の最大料金が900円とリーズナブルなのも魅力です。

大手門から入ることにこだわらなければ、別の門から入ってお城を見学できるので、混雑が激しい場合はこれらを最初から目指すのもおすすめです。

「姫山駐車場」は姫路市立美術館の最寄りの駐車場でもあるので、美術館も訪れたい人にはこちらが便利です。

ハイシーズンには「城見台臨時駐車場」、「本町臨時駐車場」が開放される日もあります。「城見台臨時駐車場」は1日800円、「本町臨時駐車場」が1日500円と料金もお得で、しかも大手門までの距離も上に挙げた「姫山駐車場」、「城の北駐車場」よりも近くにあります。

臨時駐車場が開放されている場合には、上の2つの駐車場より優先してこちらで空きを探すのがおすすめです。

姫路城の観光客は年々増加していて、賑やかな反面、以前のようにのんびりと観光ができない日も増えてきました。

姫路城をこれから観光したいという方は、ぜひこの記事の情報を参考に、旅行プランを練ってみてください。