香川の観光ならこんぴらさんがおすすめ!人気のお土産や食べ歩きのお店も!
香川県にある金比羅宮はこんぴらさんの名前で親しまれ、多くの観光客が訪れます。香川県の有名な観光地でもあるこんぴらさんは長い石段が特徴です。長い石段の両脇にはこんぴらさんのお土産屋さんが軒を連ねています。観光客が絶えない金比羅宮と人気のお土産物など紹介します。
目次
香川の観光ならこんぴらさんがおすすめ!
「こんぴらさん」の名前で知られる金比羅宮は、香川県の代表する観光スポットで、いつもたくさんの観光客で賑わっています。こんぴらさんは古くから「讃岐のこんぴらさん」として親しまれている、海の神様です。
観光地こんぴらさんについて詳しく紹介します。
香川の観光名所「こんぴらさん」って?
金比羅宮は象頭山の中腹にある五穀豊穣・大漁祈願・商売繁盛の神様として信仰を集めています。長い石の階段が続く参道には旧跡や国の文化財がたくさん残され、裏参道には春は桜、初夏にはツツジ、秋は紅葉が見どころの観光地です。
サンスクリット語の「クンビーラ」が語源になっています。クンビーラはワニの姿をした水の神様で、ガンジス川を司る女神ガンガーの乗り物です。クンビーラがコンピーラになり、コンピラとなったといわれています。
江戸時代から伝わる「こんぴら参り」が有名
江戸時代には「一生に一度はこんぴら参りをしたい」といわれるほど、庶民からの信仰があつい神社です。江戸時代は庶民が「旅」をすることが禁止されている中、神仏への参拝のためにする「参拝旅」はゆるされていました。
江戸時代の庶民のあこがれの参拝旅先は、「お伊勢参り」で有名な伊勢神宮、一生に一度はお参りしたい「四国の金比羅大権現」、丸金が京六かといわれた京都六条の「東西本願寺への参拝」です。当時は一大ブームなっていたといわれています。
現在も変わらず観光地こんぴらさんの御利益をいただこうと、全国から参拝客がお参りに訪れています。
長い石段の階段が続く
観光地こんぴらさんの最大の見どころは長く伸びた石の階段でできた参道です。金比羅宮までの階段の数は785段あり、奥社まで行くと階段の数は1,368段になります。一段一段石の階段を登って行くと文化財が点在している他、昭和を感じさせるような町並みがあります。
金比羅宮の奥の院までの所要時間は片道で約1時間半、往復でも3時間はかかります。 階段の各段の見どころを紹介します。
113段目 | 備前焼の「狛犬」 |
168段目 | 重要有形民俗文化財「灯明堂」 |
351段目 | 重要有形民俗文化財「青銅大燈篭」 |
365段目 | 大門 |
431段目 | 銅製の「桜馬場西詰銅鳥居」・神馬の広場 |
477段目 | 黄色の以外のお守りが買える「書院」 |
500段目 | 資生堂パーラー「神椿」 |
595段目 | 馬の像「祓戸社」 |
628段目 | 旭社 |
642段目 | 名前に由来のある「堅木門」 |
652段目 | 手を清める「本宮手水舎」 |
785段目 | 金比羅宮 |
923段目 | 白峰神社 |
1,013段目 | 熊の木 |
1,368段目 | 厳魂神社 |
どんな御利益があるの?
こんぴらさんは海上交通の守り神としての信仰があつく航海安全にご利益あり、他に大漁祈願、・農業守護・商売繁盛・金運に御利益があるといわれています。全国6ヵ所にある金比羅神社の総本山でもあり、ご本宮までの参拝途中に社殿があるので、さまざまな御利益を授かることが可能です。
香川のこんぴらさんへのアクセス方法は?
観光地こんぴらさんの最寄駅は「JR琴平駅」で徒歩約20分、琴平電鉄「琴電琴平」駅から徒歩約15分~20分の距離でこんぴらさん参道まではお土産物屋が軒を連ねています。車で来られる場合は、瀬戸中央自動車道「坂出インター」から四国横断自動車道「善通寺インター」で下りて約15分です。
金比羅宮には専用の駐車場が無いので、すぐ近くにあるタイムズの有料の駐車場を利用することになります。奥の院までの所要時間は約3時間はかかるのでご時間には充分ご注意ください。
住所 | 香川県仲多度郡琴平町892-1 |
電話番号 | 0877-75-2121 |
参拝時間 | 御本宮 夏季6:00~18:00 冬季6:00~17:00 奥社 8:30~17:00 |
アクセス | JR琴平駅より徒歩10分 |
駐車場の有無 | 無し タイムズ琴平こんぴら前 を利用 |
公式URL |
香川の観光地「こんびらさん」の見所は?
観光地こんぴらさんで親しまれている金比羅宮は、香川の代表する観光スポットです。桜馬場のお花見、灯ろう流し、紅葉狩り、初詣など四季を通じてイベントが開催され、いつこんぴらさんに訪れても楽しんでお参りすることができます。観光地こんぴらさんの見どころを紹介します。
古い商店街の先にある立派な大門
古くから観光地として信仰を集めてきた金比羅宮は参道入り口からご本宮まで石の階段が785段、奥社までの階段の数は1,368段と登るのにひと苦労しますが、階段を登った人を笑顔にする何かがあるといわれています。こんぴらさんの玄関ともいえる大門は総門でもあり、潜ると金比羅宮の神域です。
大門は水戸黄門でお馴染みの水戸光圀公の兄の松平頼重が寄進されました。二層入母屋造りの瓦葺きの門で、額には有栖川宮熾仁親王殿下が書かれた「琴平山」が楼上にあげられています。また門の前には時を知らせる時太鼓の「鼓楼」や清少納言ゆかりの「清塚」があります。
旭社
旭社は総欅材(そうけやきざい)の二層入母屋造銅瓦葺きの建物で、完成までに約40年も要した国の重要文化財です。1837年に金比羅宮の参道の石の階段628段目に建てられ、毎月1日には月次祭がおこなれています。
旭社の観光地としての見どころは、屋根裏の巻雲や扉に彫られた鳥獣、草花など天保美術の粋を集めた装飾はとても素晴らしいです。
水瓶
旭社のすぐそばに大きな水瓶があります。水瓶に1円玉を浮かべることができると願いか叶うと言い伝えがあるので、時間があればぜひチャレンジしてみてください。
御本宮
金比羅宮の参道の石の階段785段目、海抜251メートルのところに檜皮葺(ひわだぶき)大社関棟造りの御本宮があります。御祭神は大物主神と崇徳天皇をお祀りし、海の神様として有名です。
今の社殿は明治11年に改築されたもので、こんぴらさんが創建されたのは、大化の改新まで遡るといわれています。御本宮の西側には展望台が設けられ、天気の良い日には讃岐平野の向こうには瀬戸大橋や讃岐富士まで望むことが可能です。
奥社
石段の1368段目にあるのが奥社、正式な名前は厳魂神社(いずたまじんじゃ)です。金刀比羅教の教祖の厳魂彦命がお祀りされています。奥社の西側は断崖になっていて、その上の方には天狗と烏天狗(からすてんぐ)の彫り物が展示されていて、かなり上の方なのでよく見てください。
ここからの眺めも素晴らしいです。この奥社でしかない限定の天狗のお守りがあります。こんぴらさんのお守りは黄色ですが、黒を基調とした天狗と烏天狗の刺繍が施された渋めのデザインです。紐の部分が赤と白があるので、どちらか好きな色を選ぶことができます。こちらの天狗のお守りをお土産に人気です。
絵馬堂
金比羅宮は海の神様ですので、さまざまな船に関係のある絵馬が奉納されています。中には宇宙飛行士が奉納した絵馬もあるので、時間に余裕のあるとき探してみてください。
こんぴら狗
江戸時代の庶民は旅行を禁止されていたのですが、神仏への参拝は許されていました。江戸が中心だった東日本からの参拝の旅はとても大変で、当人に代わって旅慣れした人が代わりに参拝する「代参」が行われました。
「代参」は人だけでなく、飼い主の代わりに犬が代参することもあり、このこんぴら参りをする犬をこんぴら狗と呼んでいます。首には「こんぴら参り」という袋をさげ、中には木札と初穂料(お賽銭)、食費などが入っていて旅の道中は出会った旅人や街道筋の人達にお世話をされながら、金比羅宮に参拝を果たしました。
主人の代わりに立派に役目を果たした犬を「こんぴら狗」と呼ばれています。
五人百姓
金比羅宮の境内で商売をすることは禁止とされています。しかし金比羅宮と縁故のある家柄の「五人百姓」と呼ばれる飴屋(加美代飴)は、昔から特別に許され商売(お土産)をしています。
こんぴらさんの境内で大きな傘を広げて五人が飴を売っている姿は、こんぴらさんの名物のお土産になっています。
神馬
石の階段431段目に桜馬場西詰銅鳥居の左側に御厩(みうまや)があります。御厩(みうまや)には神様が乗る白馬「神馬(しんめ)」と呼ばれる馬がいます。神馬は神様の乗り物として奉納された馬のことで、現在の神馬の名前は「月琴号」です。
よく見るとつぶらな瞳がとても可愛いと人気があります。
三穂津姫社
御本宮の御祭神の大物主神のお后である、三穂津姫神をお祀りしています。桧皮葺の王子造りの本殿と拝殿は大社関棟造です。
白峰神社
崇徳天皇と天皇の母の待賢門院をお祀りしています。紅葉谷と呼ばれるくらいの鮮やかな朱塗りの建物で、秋になると辺りは紅葉に彩られとても美しいです。
香川のこんぴらさんの境内には有料の観光名所も!
金毘羅宮の広い境内には御社や御堂が点在し、長い石段の階段には参拝所や展望スポットなどがあります。こんぴらさんの境内の観光名所をみていきましょう。
宝物館
宝物館は1905年に文部省技師の久留正道の設計によって建てられました。玄関は和洋折衷の唐破風造(からはふうづくり)の銅葺です。館内には重要文化財に指定されている「十一面観音立像」や「三十六歌仙額」は特に知られています。
十一面観音立像は平安時代に作られたもので、高さ144センチメートル檜の一木造りです。元は金刀比羅宮の別当寺金光院の観音堂の本尊だった仏さまで、温和で端正な顔立ちで彫りが深く、県内にある仏像の中でも保存状態が優れています。
営業時間・休館日 | 8:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:年末 |
観覧料 | 一般:800円 高・高・大学生:400円 中学生以下:無料 |
公式URL |
高橋由一館
高橋由一は幕末明治の巨人と称される日本洋画の開拓者といわれている人物です。重要文化財に指定されている「鮭」や「花魁」の作品は、広く知られています。ここには高橋由一氏の作品27点の油絵が展示され、すべて宥常宮司が明治時代に購入したものです。
2001年には「琴陵宥常像」が発見され、新聞報道されるなど話題になりました。明治13年12月から14年1月中旬まで高橋由一氏は琴平に滞在し、「琴平山遠望」「琴平山下石淵川の図」「深見速雄像」「琴陵宥常像」の作品を残しています。
残念なことに「深見速雄像」「琴平山下石淵川の図」は、現在所在不明です。
営業時間・休館日 | 8:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:年末 |
観覧料 | 一般:800円 高・高・大学生:400円 中学生以下:無料 |
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表書院
1658年~1660年の萬治年間に建てられた入母屋造りの建物です。重要文化財の檜皮葺の表書院と同じ年代に建てられたとされる奥書院、明治10年に建てられた白書院などがあります。表書院には江戸時代を代表する画家、円山応挙の重要文化財に指定されている障壁画は有名です。
奥書院には近年評価が高まっている、伊藤若沖の「花丸図」や「岸岱障壁画」が残されています。一般公開されているのは表書院のみで、奥書院は非公開ですのでご注意ください。
営業時間・休館日 | 8:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:年末 |
観覧料 | 一般:800円 高・高・大学生:400円 中学生以下:無料 |
公式URL |
香川のこんぴらさんを観光した時におすすめのお土産は?
無事にこんぴらさんへの参拝が終わりましたら、金比羅大権現の御利益をいただきましょう。こんぴらさんのお土産を紹介します。
幸福の黄色お守り
こんぴらさんのお守りの御利益がすごいと評判が高いので、観光や参拝後に購入される方が多いです。金比羅宮の御祭神が大物主神と崇徳天皇で、海の神様なので、絵馬殿にはたくさんの船写真や模型などが納められています。
海の守護の他に農業・殖産・医療・縁結び・商売繁盛・健康運・金運などがあげられ、特に黄色いお守りは「金」の刺繍入りなので金運アップを願って購入する方がとても多いです。幸福の黄色のお守りは、800円で購入が可能でお土産に人気があります。
境内にある加美代飴(かみよあめ)
商品の正式名は「五人百姓 加美代飴」で、加美代飴はハンマーで食べる黄金のべっ甲飴のことです。「五人百姓」というのは、金比羅宮の境内で物を売ることの許可をされた5つの店舗のことをいいます。
こんぴらさんのべっ甲飴は、ほんのり柚子の味がします。加美代飴の値段は5枚500円、11枚1,000円、17枚1,500円です。お土産として人気があります。
香川のこんぴらさんの観光コースは食べる歩きがおすすめ!
「こんぴらさん」「香川県」といえば「うどん」というイメージが強いですが、こんぴらさんには「うどん」だけではなく食べ歩きしたいグルメがたくさんあります。お土産にぴったりなものなど紹介します。こんぴら参りの帰りにぜひお立ち寄りください。
カフェ&レストラン「神椿」
神椿は資生堂パーラーが運営するお店です。椿の花は資生堂を象徴する花といわれています。神椿の人気は神椿パフェで、抹茶アイス・白玉・わらび餅・あんこ・寒天・黒蜜など和の素材が使われています。
讃岐の秘伝のお菓子「おいり」は、地元の醤油風味のチュイールとシュトロイゼルは和三盆です。神椿は金比羅宮の境内の石段500段目にありますが、車で来店することができます。神椿は金比羅宮の境内にある唯一の飲食店です。
住所 | 香川県仲多度郡琴平町892-1 |
電話番号 | 0877-73-0202 |
営業時間・定休日 | 1Fカフェ:9:00~17:00 B1レストラン:昼の部 11:30~14:30 定休日:なし 月曜日(夜の部) |
平均予算 | 2,000円 |
公式URL |
香川といえば「こんぴらうどん参道店」
創業65年のこんぴらうどんの本店は金比羅宮の参道にあり、建物は旧さくらや旅館で登録文化財です。店内にはケヤキ、トチの木でできたテーブルと椅子があって、とても落ちつきのある内装になっています。
テーブル席と座敷が有り、お年寄りから子供までゆったりの100席あり、提供されるどんぶりや湯飲み、お皿などはすべて砥部焼で、うどんは粉の状態から麺までの工程をすべて店内で行っています。
夏と冬では麺の太さが違い、夏はやや細く割りばしの先くらいで、冬はやや太く割りばしの根本辺りの太さに調節して切っていて200リットルの大きな釜で茹でると、角が整ったうどんができます。
住所 | 香川県仲多度郡琴平町810-3 |
電話番号 | 0877-73-5785 |
営業時間・定休日 | 8:00~17:00 年中無休 |
平均予算 | 1,000円 |
公式URL |
こんぴらうどんの特徴
こんぴらうどんには、こんぴらうどんならではの特徴があります。こんぴらうどんの特徴はコシの強さです。
・喉ごしのいいコシの強いうどん
・うどんがモチモチっとする食感がある
・イリコ出汁がうどんによく合う
うどんを口の中に入れた時は柔らかい感じがしますが、噛めば噛むほど弾力があってモチっとしています。これが本当のこんぴらうどんのコシの強さです。こんぴらうどんはお土産としても人気があり喜ばれています。
お土産にピッタリ!「にしきや」
にしきやはしょうゆ豆を製造販売していて、こんぴらさんの表参道まで約5分のところにあり、香川県の名物にもなっている和三盆作りが体験(要予約)できます。一人1,000円で和三盆が12個作ることができ、2個はその場で抹茶と一緒にいただいき、残りの10個はお土産として綺麗な箱に入れて持ち帰りが可能です。
金毘羅宮に参拝するための日よけ帽子や杖など無料で貸し出しがあります。
住所 | 香川県仲多度郡琴平町696 |
電話番号 | 0877-75-3264 |
営業時間・定休日 | 8:00~日没 年中無休 |
平均予算 | 1,000円 |
公式URL |
インスタで大人気!灸まん本舗 石段や 本店
こんぴらさんの銘菓にもなっている灸まんのお菓子は、皇室にも献上された歴史のあるお菓子です。こんぴら参りで疲れた足を癒すお灸の形をしたお饅頭が人気で、店内で食べながら休憩することができます。
お灸の形をした饅頭は、上部は丸く盛り上がっていて円錐型に近い形をしており、中身は玉子の黄身を使った餡を入っています。灸まんの本店は金毘羅宮の参道でも最も古い建築のひとつです。
2002年に第24回菓子大博覧会で、最高賞の名誉総裁賞を受賞しています。
住所 | 香川県仲多度郡琴平町798 |
電話番号 | 0877-75-3220 |
営業時間・定休日 | 7:30~17:00 年中無休 |
平均予算 | 1,500円 |
公式URL |
香川を観光する時はこんぴらさんを参拝してみよう!
こんぴらさんは長い石の階段の登って本殿(785段)に着きます。さらに石段を進むと奥社(1,368段)へと続きますが、登って来られる人の顔を見ると不思議と皆さん笑顔です。苦労して石段を登った人を笑顔にする何か秘密がこんぴらさんにはあるのでしょうか。
実際に石の階段を登って体験してみないと秘密はわかりませんね。香川にお越しの際はぜひ、こんぴらさんに訪れて参拝してください。きっと笑顔になる秘密がわかるでしょう。
こんぴら参りの思い出に「こんぴらうどん」お土産をお忘れなく、自宅でも美味しく味わえます