ロサンゼルスの治安は悪い?ダウンタウンなど旅行で危険な場所も紹介
ロサンゼルスは、昔はアメリカ国内でも最も治安が悪い都市として知られていました。犯罪件数が非常に多く危険な場所もたくさんあったのです。しかし、ここ最近の治安は改善傾向にあります。ロサンゼルスの旅行を安全に行うためにも危険エリアや危険情報をまとめました!
目次
ロサンゼルスへの旅行の前に知りたい治安状況
アメリカ合衆国有数の都市であるロサンゼルスは、都会的なイメージとハリウッドセレブの雰囲気に溢れています。日本からすると憧れがとても多く詰まっているでしょう。
ロサンゼルスまで羽田や成田から直行便で約10時間程度です。決して近い場所ではないものの、旅行の計画を立てる人は沢山います。
今回は、ロサンゼルスの治安や危険情報などについて紹介します。旅行前に治安が悪い地域などを知り、安全な旅行計画を練ってください。
ロサンゼルスとはどんなところ?
アメリカ合衆国のカルフォルニア州にあり、州最大の都市です。国内では、ニューヨークと並ぶ有名都市で人口もニューヨークの次に多いとても大きな都市でもあります。
ロサンゼルスは、「天使」を意味し気候も穏やかで過ごしやすいことでも有名です。日本人の多くの人は「ロス」と略した言い方をしますが、これは海外では通用せず日本国内でのみ伝わる略称です。
言語は英語ですが、メキシコ領だった時代があり、ヒスパニックやラテン系の人もいます。そのため、スペイン語を話す人も多くいます。また、愛知県名古屋市とは姉妹都市です。
ロサンゼルスの人気の観光スポットの治安状況
アメリカ合衆国の治安は、2019年11月現在危険レベルがどの都市にもついていません。カルフォルニア州にもついていないので、ロサンゼルスの治安は比較的安定しています。
ただ、メキシコの国境付近では外国人の誘拐が起きる可能性があります。ロサンゼルスから少し行くとメキシコの国境も近いのでここは治安が悪いと思って注意しましょう。
ロサンゼルスには沢山の有名なエリアがあります。人気観光スポットの治安が良いのか悪いのかについて紹介します。
ハリウッド
ハリウッドは有名な観光スポットです。治安は必ずしも悪いとは限りませんが、良いとも言えません。日本人が誘拐された事件や、強盗事件が起きています。また、ホームレスや麻薬中毒者も多数います。
危険な人物から恐喝されたり、物乞いされることもあるでしょう。ハリウッドに行ったときは、単独行動は避けてください。女性の1人行動はより危険です。
ウエストハリウッドは、高級感とお洒落感に包まれ、治安が安定して安全なエリアです。しかし、ノースハリウッドは夜間の治安がとても悪いことで有名です。銃を使った犯罪も起きています。
ダウンタウン
ダウンタウンは、このエリア内だけでも危険とされる場所がいくつかあるのでロサンゼルスの中でも治安が悪いと言えます。ホームレスが多いエリアもあれば、薬物中毒者がいるエリアもあります。
また、暴力事件などの危険性も高いでしょう。日雇い労働者が多いドヤ街もあります。ただ、ファッション地区も存在しています。ダウンタウンには、人が多くて安全な場所もありますが、やはり注意は必要でしょう。
ダウンタウン内の危険エリアでは、銃を使った事件や殺人事件も過去に起きています。ダウンタウンは有名都市でもあるので観光に訪れる人もいますが安全面には注意してください。
サンタモニカ
気候がとても良く、リゾート都市でもあるので多くの観光客が訪れます。綺麗な街で、芸術やファッション、ビジネスにおいても進んでいるエリアでしょう。また、色んな地域に行きやすいころから拠点にする人も多くいます。
サンタモニカは、ロサンゼルス内で非常に治安が良い場所です。アメリカに留学を決めた人が住む街でもあり、昼も夜も人が多く安全性が高まっています。
サンタモニカビーチもあるので、サンタモニカ内で色んな体験をすることができるでしょう。
ビバリーヒルズ
高級住宅地であり、セレブの街であるビバリーヒルズは治安が良いエリアです。街がとても綺麗に整備されています。ロサンゼルスの中でも一番高級で街が綺麗と感じることもできるでしょう。
ホームレスや不審者などを見かけることはなく、高級車やセレブを見かけることが多くなります。ここでは、ロサンゼルスの警察だけでなくビバリーヒルズの警察も管轄しているため、より治安が安定しています。
ロデオドライブという有名ブランドが立ち並ぶ高級ショッピングエリアがあります。ここに憧れてここを歩くのがビバリーヒルズの醍醐味でしょう。
ベニスビーチ
ヴェニスと呼ばれるエリアで、ここにはハリウッド俳優やミュージシャンが多く住んでいると言われています。若者が多く、ファッションや音楽、芸術などに溢れています。
ここは、治安が悪いわけではありませんが、盗難などの犯罪には注意してください。ビーチで荷物を置きっぱなしにする日本人がいますが、置き引きされる可能性が高いでしょう。
とってもアメリカンなエリアで自由な雰囲気に彩られているためアメリカを味わいたい人にとってはおすすめのエリアです。
ロサンゼルスで行ってはいけない危険な場所
以前ほどは全体的に治安が良くなっているロサンゼルスですが、まだ治安が悪いと言われるエリアもあります。
ロサンゼルス内で特に治安が悪いエリアを紹介するので、旅行のときには行かないように気をつけましょう。つい行ってしまうエリアもあります。旅行の予定を立てるときにしっかりと確認してください。
サウス・ロサンゼルス
昔よりも改善されてきていますが、ギャングや低所得者が多いエリアです。暴動も起きているので治安が悪いといえるでしょう。一時期は、最も治安が悪い場所の1つとされていました。
ワット地区という地区においては、殺人事件がとても多く危険です。ここでは、スリやひったくりよりも殺人事件や銃撃事件のほうが多いとされています。
スキッドロウ
ここは観光客が訪れてはいけないことで有名なエリアです。薬物中毒者、ホームレスなどが多く異様な空気が漂っています。街の雰囲気も一気に悪くなり低所得者による犯罪も頻繁に行われています。
また、強姦や強盗の他に、マフィアによる殺人事件も起きた場所です。スキッドロウは、リトル東京という日本の食べ物や文化があるエリアに非常に近く、観光客にとって危険が隣り合わせにある場所です。
リトル東京の治安は良いので訪れることができますが、スキッドロウの治安は悪いので近いからといって訪れないようにしてください。間違えて入ってしまったときはすぐに出ましょう。
イングルウッド
ロサンゼルスに住んでいる人もイングルウッドの治安には不安を持っています。空港から近く、場所的には利便性がいいのですが、低所得者が多くいるため治安が悪いのです。
犯罪発生率が高いエリアでもあり、日本人男性が射殺された事件もありました。ホテルが安いことで目をつける観光客もいますが、治安が悪いため安いのでしょう。またホテル内は清潔さがないとも言われています。
しかし、今後の開発エリアでもあり大型スタジアムの建設やホテルや商業施設の建設が予定されています。この開発は観光客にとってはプラスになる面もあるでしょう。しかし、住民にとっては不満の1つになっています。
コンプトン
ダウンタウンから少し離れた位置にあります。ここはアメリカ国内でも犯罪発生率が高く治安はとても悪い場所として有名です。ギャングによる暴動や、殺人事件なども多発しています。
また、車の運転が荒く危険であったり、低所得者が多いため軽犯罪も起きています。昼間でも通らないほうがいいと言われるだけでなく、車でも通らないほうがいいと言われています。
街の建物の壁には落書きがされていたり、住宅には鉄格子があったりと雰囲気も悪いエリアでしょう。
ロサンゼルスで治安の良い場所はある?
治安が悪いと不安視してしまうエリアもあるロサンゼルスですが、治安が良いエリアもあります。ロサンゼルスの治安が良いエリアは、行くだけで雰囲気がとても素敵だと感じるでしょう。
ロサンゼルスを旅行する上で、安全面を第一に考えるなら当然治安が良い場所に行くことが大切です。ロサンゼルスで治安が良い場所を紹介するので旅行プランに入れてください。
コスタメサ・アーバイン周辺
ロサンゼルス在住の日本人が多くいるエリアです。サウスコーストプラザという大きなショッピングモールが人気です。
ここは、日系のレストランなどもあり、日本人観光客が過ごしやすいエリアでしょう。街並みも美しく、綺麗で安全です。
サンタモニカ周辺
サンタモニカの治安は安定しています。また、サンタモニカは都市の中に欲しいものが全て詰まっています。ショッピングもランチやディナー、公園、ビーチなど行きたい場所には歩いてでも行くことができます。
穏やかな気候と、穏やかな人達に囲まれて、穏やかな日々を過ごすことができるでしょう。サンタモニカプレイスという大型ショッピングモールや、サンタモニカピアという遊園地があるエリアでも楽しむことが可能です。
ヨーロッパからの留学生や観光客も多いので、多国籍の雰囲気を味わうこともできるでしょう。
サウスベイ・トーランス周辺
日本企業が進出しているエリアでも有名です。そのため、日本人を見かけることも多いでしょう。
田舎の良い雰囲気もあれば、都会の良い雰囲気もあり、ちょうどいいエリアです。日本人移住者が住みやすいと感じているため治安が良いと評判です。
ロサンゼルスで旅行者をターゲットにした犯罪
ロサンゼルスを旅行するときには、旅行者にとって現地で起きている犯罪は非常に重要な情報です。
旅行者をターゲットにしている犯罪について紹介します。
スリ
観光客が多いエリアでは、特にスリに気をつけてください。ホテルのロビーでもスリが行われることがあります。気を抜かないようにしてください。
バッグのチャックを閉め忘れただけとか、バッグを後ろに持っていただけで財布がなくなることもあります。
置き引き
レストランや、ショッピング途中の休憩、ビーチなどでは、置き引きが多発しています。日本人は、危機感がないので置き引きされやすいでしょう。
できるだけ、観光中の荷物は少なくしてください。荷物が多いと、それだけ置き引きのチャンスを犯人に与えてしまいます。
車上荒らし
ロサンゼルスに滞在するときは、車を使うことが多いでしょう。そのため、車の中に貴重品を置いていたところ、車上荒らしに遭って貴重品を盗まれた旅行者もいます。
車社会なだけに、車上荒らしがアメリカ国内の中でもロサンゼルスで頻繁に発生しています。
時には、貴重品だけでなく、車のバッテリーが盗まれることもあります。
強引な写真撮影
特殊な格好をしている人や、マッチョな人が近づいてきて強引に写真撮影をされます。写真撮影が終わった後は、料金を請求されてしまうでしょう。
ダウンタウン周辺で行われることが多いと言われています。
悪質な白タクドライバー
法外な料金を請求してくる白タクがロサンゼルスにもいます。きちんとした許可をもらわずに営業しているため、乗らないようにしてください。
ちゃんとした会社を偽って誘導してくることもあります。白タクによる金銭トラブルは多発しています。
安全なロサンゼルス旅行をするための注意点
ロサンゼルスは、ニューヨークとまた雰囲気が違う大都市です。治安が良い場所悪い場所がありますが、安全な旅行にするために注意を深めましょう!いくつかの注意点を紹介します。
荷物から目を離さない
自分の荷物からは必ず目を離さないことです。できれば、手も離さないでください。荷物の何処かを必ず掴んでおきましょう。
スーツケースなどの大きな荷物はもちろんのこと、貴重品が入っている荷物はより体に密着させた持ち方をしてください。
人気のない場所へは行かない
場所によっては、人があまりいないところがあります。治安が悪いために人がいない可能性があるでしょう。
危険な細道なども存在しています。あらゆる犯罪の可能性があるので、人が多い場所を観光してください。
夜は出歩かない
ダウンタウンなどの地域によっては、昼間と夜で全く雰囲気が違うところがあります。サンタモニカなど、夜も安全な地域もありますが、できるだけ出歩かないことをおすすめします。
夜の犯罪発生率は上がります。ギャングやマフィアが行動する時間帯でもあるので、気をつけてください。
夜間の地下鉄の利用は避ける
夜間の地下鉄は、乗るラインにもよりますが、駅によってはホームレスや低所得者が乗車してくる場合もあります。
夜は地下鉄内で、犯罪に遭う可能性が高まるでしょう。とても便利な地下鉄ですが、特にダウンタウン地区を行くラインは注意してください。
地下鉄を利用するのではなく、正規のタクシーなどで移動しましょう。
ロサンゼルスの治安に注意しながら最高の旅行にしよう!
ロサンゼルスの治安は、昔とは違いとても改善され安全な旅行を楽しむ人も増えています。しかし、場所によっては、昔の名残があり犯罪率が高いままのエリアもあります。
治安が悪い場所には近づかず、安全さ重視の最高の旅行にしてください。