まんだら遊苑(立山博物館)は地獄を体験できる富山のテーマパーク
富山県の立山連峰には立山博物館があり、地獄を体験できると言われるテーマパークのまんだら遊苑があります。立山へ行かれた際は、立山博物館へ足を運び、是非まんだら遊苑を訪ねてみて下さい。テーマパークで地獄が体験できる。ちょっと興味がわきませんか?
目次
富山にある立山博物館のまんだら遊苑について紹介!
立山連峰に向かう途中に、富山県立立山博物館があります。その敷地内にあるのがまんだら遊苑です。まんだらという名前からどんなところだろうと興味がわいてくるのではないでしょうか。
ここでは、そのまんだら遊苑について詳しく紹介したいと思います。
地獄を体験できる?まんだら遊苑とは?
この世にいながら、地獄が体験できる。そんなことができるの、と思うかもしれませんが、実はまんだら遊苑ならできるのです。そんなことを聞くと行ってみたくなりますよね。
まんだら遊苑は、白山振興と現代アートを融合させた施設です。地獄から天国まで4つのゾーン(世界観)になっており、それぞれのゾーンが見応えあるものになっています。
それぞれのゾーンをしっかり見て回ると1時間以上かかります。歩きやすい恰好がおすすめです。
また、まんだら遊苑では、9月上旬には、ナイトウォークと題したライトアップされた施設内を見て回れる催し物が行われます。18:30~20:30までの間ですが、昼間とは違った表情を見せるまんだら遊苑を見るのは価値があります。
まんだら遊苑で地獄から現世までの道のりを体験しよう!
先にも紹介しましたが、まんだら遊苑は、大きく見て、4つのゾーンに分かれています。それぞれのゾーンには、地獄から極楽までの世界観が表されているのです。4つのゾーンの世界観をしっかり堪能しましょう。
地獄の世界「地界」
まんだら遊苑のスタート地点は「地界」です。まずはここに入ります。地界とは「地獄」のことです。
地界では、最初に「閻魔堂(えんまどう)」に入ります。この閻魔堂、生暖かく真っ赤に染まる演出がされています。その上唸るような声が絶えず響き渡り、線香が炊かれたような匂いもして、大人でも結構な怖さを感じると思います。
そんな閻魔堂で最初に目にするのが「地獄八景」です。地底にあるとされている八熱地獄の世界を表しているそうです。視覚的にもインパクトがあります。
その次にたどり着くのが、「音界閻魔」と言う釣り鐘です。この釣り鐘の音は、閻魔様の怒りの声を表していると言われています。
その横を通り過ぎると、閻魔堂と外をつなぐ細い道が出てきます。人が一人辛うじて通れるような細さで左右は壁が迫っています。ここも絶えず人が苦しんでいるような声が聞こえてきます。「音触鬼(おんしょくき)」と呼ばれる音で、閻魔堂に響き渡っていた音もここから伝わってきているのです。
この後は外に出るのですが、外に出ると地獄が終わるかというとそうではなく、まだ地界は続きます。
外に出てまず目に留まるのが、「餓鬼の針山」です。地獄にいる餓鬼の住みかと言われているところがオブジェで表されています。
さらに進むと「地唸鬼(じてんき)」と呼ばれる井戸のオブジェが見えてきます。井戸の中に向かって声を出すと、反響して自分が犯した罪が音になって返ってくると言われています。通り過ぎずに是非のぞき込んで叫んでみて下さい。
そして、「水窟鬼」という地獄をのぞける蓋のようなところを通って、「水泡鬼」と呼ばれる池に出ます。鬼の怒りが気泡になって現れるといわれる池です。
いよいよ他界の最後になります。「精霊橋」です。橋の先端には、鳴らすと地獄から救済してもらえるといわれる鐘があります。この鐘を鳴らして、「陽の道」へと向かいます。
天界への道「陽の道」
鐘を鳴らして、精霊橋から戻ってくると小さな橋が目に留まります。そこからが「陽の道」です。
ここは屋外に、熊王権現・かむろ杉・刈安坂・伏拝み・称名滝・弘法の水・天狗平など、立山信仰において重要な場所をオブジェとして備えています。実際にその場所を短時間で全て巡るのは不可能ですが、この「陽の道」では順にこれらのオブジェを巡っていくことでまんだら遊苑内で、立山登山を体験したようになります。
「陽の道」の空間には、香り三十三観音と呼ばれるオブジェが33か所に置かれています。これは、香りを楽しむためのものです。各休憩所などにありますので、匂いを嗅いでみてはいかがでしょう。
「陽の道」の最後には、天界広場が待っています。中央には立山連峰を模倣したオブジェが立っています。このオブジェ越しに天気のいい日には、本当の立山連峰を見ることができます。
このオブジェの横の階段を下りていくといよいよ極楽浄土の「天界」です。
極楽浄土の「天界」
まんだら遊苑の「天界」は極楽浄土を表した世界です。「陽の道」が屋外に広がった空間だったのに対して、「天界」は屋内が中心です。
まず入ると、「天界窟」と呼ばれる迷路のような空間にたどり着きます。7か所あるつき当りには展示室がつくってあり、国内外のアーティスト7人が天界をイメージして作った作品が展示してあります。
「天界窟」を経て、さらに奥に進むと、「奏楽洞」と呼ばれるところにたどり着きます。普通にはあまり見かけることのないどうやって音を出すのか悩むような楽器や、打楽器なような楽器が全部で8つ置かれています。天の音を奏でるものとして展示されているそうです。
更に進むと、大きな卵のような形をしたオブジェが出てきます。これが「天至界」です。ここは中に入ることができて、母親の胎内をイメージしたといわれています。
大人でも10人くらいは余裕で入れる大きさで、この中で瞑想してみると、極楽のイメージが自然と伝わってくるかもしれません。
現世へと転生する「闇の道」
「天界」で極楽を体感した後は、現実に戻ることになります。現実に戻るためのルートが「闇の道」と呼ばれるトンネルです。人は極楽を味わってしまうと、その後堕落が待っていると考えられていて、その戒めが「闇の道」です。
このトンネルを通って、現実の世界に戻りましょう。
まんだら遊苑の入場料金について
屋内で、そして屋外でも楽しめるまんだら遊苑ですが、これだけ楽しめて入場料金は、大人400円です。しかも高校生以下の子どもは無料になります。
「見・聴・香・触・空」の五感で体感できるまんだら遊苑が、この料金で楽しめるのはお得ではないでしょうか。
まんだら遊苑へのアクセス方法
まんだら遊苑へは、電車・バス・車を利用していくことができます。
電車を使ってまんだら遊苑に行く場合は、富山駅から富山地方鉄道立山線に乗ります。千垣駅で降りて徒歩で約2km歩けば到着です。
バスの場合は、町営バスの立山行きに乗り、千垣駅前停留所で下車し、芦峅寺線に乗り継ぎます。そして、雄山神社前停留所で下車すればまんだら遊苑はすぐそこです。日曜は町営バスが運休になるのでお気を付け下さい。
最後に、車の場合は、JR富山駅から約45分です。県外からお越しの場合は、北陸自動車道富山ICから約35分。同じく北陸自動車道立山ICから約30分です。
住所 | 富山県中新川郡立山町芦峅寺古屋敷15 |
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電話番号 | 076-481-1216(富山県立博物館) |
営業時間・休業日 | 営業時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休業日 月曜(祝日は除く) 祝日の月曜翌日
12月1日~3月31日は冬期休苑 |
アクセス | 富山地方鉄道立山線千垣駅から徒歩2km |
駐車場の有無 | あり |
公式URL |
立山に来たらまんだら遊苑を訪ねよう
立山連峰を四季を通して、素敵な風景を見せてくれます。そのため、立山へ観光に行こうと考える人も多いでしょう。立山登山を計画する人もいるのではないでしょうか。
そんな立山への観光のついでに、まんだら遊苑で地獄から極楽までを体験してみるのはいかかでしょう。
また、じっくりと地獄から極楽までの体験を楽しみたい人は、まずはまんだら遊苑へ足を運びましょう。まんだら遊苑でも立山登山の疑似体験はできますから。