黒部ダムの観光ルート！立山の見どころやおすすめスポットを紹介

黒部ダムに出かけませんか。長野県と富山県のほぼ県境に位置する黒部ダムは、日本一の規模を誇る黒部ダムのダイナミックな姿や、立山連峰の雄大な自然を満喫できる国内有数の観光スポットです。

この記事では、そんな黒部ダムの観光ルートや黒部ダムの見どころ、おすすめの観光スポットなどをご紹介していきます。

日本有数の観光スポットで知られる黒部ダムをご紹介致します。

黒部ダムは、立山黒部アルペンルートの長野県と富山県の県境に位置する国内有数の観光名所です。1956年から工事が始められ、多くの作業員の多大なる活躍により7年の歳月をかけて完成しました。

標高1454mの高地にある黒部ダムは長さ492mと左右のウイングが特徴で、毎秒10トン以上もの圧巻の観光放水が訪れる観光客の心を魅了します。また、3000m級の山々が連なる立山連峰の豊かな大自然を満喫することができます。

「立山黒部アルペンルート」は、長野県大町市の扇沢駅から富山県立山町にある立山駅をむすぶ総延長37.2kmの山岳観光ルートです。

最高地点2450mを乗り物を乗り継ぎながら巡る立山黒部アルペンルートでは、標高3000m級の山々が連なる北アルプスの雄大な自然や絶景を楽しむことができます。

黒部ダムは、その立山黒部アルペンルートの起点であり終点でもある扇沢駅から電気バスで約16分のところに位置しています。

黒部ダムに出かけるには、立山黒部アルペンルートを利用します。その際のおすすめの観光ルートをご説明致します。

黒部ダムを訪れるなら、立山黒部アルペンルートにある扇沢駅発のルートを利用するのが便利でおすすめです。

黒部ダムは一般の車両の立ち入りが禁止されています。そのため、マイカーで黒部ダムを訪れる人は、扇沢にある駐車場に一旦車を停めて黒部ダムへと進んでいきます。

また、公共交通機関を利用する人も、扇沢駅を利用すればバスに乗り換えるだけで、あこがれの黒部ダムに行くことができます。

後立山連峰の大自然に囲まれた黒部ダム観光出発地点となる扇沢駅は、立山黒部アルペンルートにある黒部ダムへの拠点の一つです。

標高1433mの豊かな自然に囲まれた高地に位置し、1階には黒部ダムに向かうバスのきっぷ売り場、2階には富山のご当地グルメの黒部ダムカレーが食べられるレストランと、オリジナルグッズが買えるショップがあります。

黒部ダムを訪れるなら、気軽に利用できる立山黒部アルペンルートにある扇沢駅発のルートをおすすめします。

立山黒部アルペンルートにある扇沢駅に到着したら、環境にやさしい関電トンネル電気バスに乗車して黒部ダムに向かいます。乗車時間やおよそ16分、乗車料金は往復税込大人2160円です。期待に胸膨らませて、約16分の乗車時間を楽しんでください。

扇沢駅から電気バスに乗り換え黒部ダム駅に到着すると、いよいよ念願の黒部ダムを観ることができます。そして、バスを降りると黄色の看板が立っていて、黒部ダムを観る2つのルートが案内されています。

２つのコースに分かれても、どちらのコースも外でつながっているため行き来することは可能です。

その2つの観光ルートを案内する看板を左方向に進み60段の階段を登ると、黒部ダムのえん堤の上に直接出ることができます。

巨大の黒部ダムのえん堤の高さは、186mもあり日本一を誇ります。えん堤の長さは492mも及び、左右にあるウイングが黒部ダムならではの美しい姿を演出しています。

北アルプスの大自然に囲まれるえん堤の上からは、東には後立山、西には立山連峰の雄大な景色を一望できます。そして、それらの絶景を眺めながら新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込めば、嫌なことなどどこかに吹っ飛び心身共にリフレッシュできます。

長さ492mのえん堤の中心を示す目印の前で、黒部ダムを訪れた思い出になる記念撮影をしましょう。時には、ダムえん堤周辺を散歩する黒部ダムマスコットキャラクター「くろにょん」にも出会えるかもしれません。

こちらの「ダムえん提からの観光ルート」は、登る階段の段数が60段と比較的少ないので、あまり足に自信がない人や、ぜひともダムの上に立ってみたい人におすすめのコースです。

2つの観光ルートを案内する看板を右方向に進み、220段の地中階段をひたすら登ります。すると、標高1508mの展望台からは黒部ダムの全景を眺められます。

ここは最も高い位置から黒部ダムが眺められるスポットで、絵はがきで見るような黒部ダムの全景を眼下に見下ろすことができます。さらに、立山連峰をはじめとする北アルプスの絶景をも楽しむことができる絶景ポイントです。

展望台の下にあるダム展望台レストハウスでは、休憩所、喫茶コーナー、売店が設備されています。破砕帯の水で入れたコーヒーや、黒部ダムをモチーフにしてつくられた富山県のご当地グルメの黒部ダムカレーを味わいながら、ゆっくりと黒部ダムを眺められます。

「展望台からの観光ルート」は、足に自信がある人や、ダイナミックな黒部ダムの全景や立山連峰などの雄大な北アルプスの姿を眺めたい人、噂の黒部ダムを食べたい人におすすめのコースです。

遊覧船「ガルベ」は、黒部湖を周遊する日本一高所の遊覧船です。満水時には湖面の標高が1448mとなる黒部湖を、30分ほどの時間をかけてゆっくりと一周します。

エメラルドグリーンに輝く涼やかな湖上を運行する遊覧船からは、目の前に迫り来る北アルプスの雄大な自然を気軽に満喫することができます。また、遊覧船からしか見られないダム湖からの黒部ダムのめずらしい姿も見ることができます。

運行期間が6月１９日から11月10日までで、料金は大人1100円、小人550円です。なお、黒部ダムの気象状況や水位の低下等により、運休・運航期間が変更になる場合があるので、利用の際には最新の情報をお確かめください。

黒部ダムには、ダイナミックな黒部ダムをはじめとするいくつもの見どころがあります。黒部ダムに出かけたらぜひとも立ち寄ってきただきたい、おすすめの見どころをご紹介いたします。

「観光放水」は、黒部ダム人気の見どころです。観光放水では、毎秒10トン以上の黒部湖からの水が日本一の高さを誇る黒部ダムから勢いよく吹き上げます。その様子はまさに大迫力で、黒部ダムを訪れる観光客の心を魅了します。

観光放水を眺めるには、黒場ダムを眼下に一望できる展望台、ダム展望台から新展望広場、ダムレストハウスへつながる外階段、外階段の最終地点にある新展望台など、いくつものビューポイントがあります。

中でもおすすめなのが、外階段の最終地点にある新展望台・レインボーテラス。風向きによっては放水の水しぶきが風で噴き上げるミストシャワーを体感したり、晴れた日には放水にかかる美しい虹を見ることができます。

迫力満点の観光放水が見られる期間は6月26日から10月15日。ただし、天候などにより放水が中止される場合があります。その際には、黒部ダムにあるさまざまな観光ポイントを満喫しましょう。

黒部ダムには、これまでご紹介してきたように、黒部ダムをいろいろな角度から眺められるいくつものビュースポットがあります。

ダム展望台からは黒部ダムの雄大な姿を眼下に一望できる、最も高い場所にあるビュースポットです。また、外階段は、階段を一段登るごとに黒部ダムの大きさを実感したり、黒部ダムを取り巻く大自然の表情が変わりゆく様子が見られます。

そして、外階段の先にある新展望台・レインボーテラスは、黒部ダムの観光放水を最も間近で見られる迫力のビュースポットです。

そのほか、えん堤とほぼ同じ高さにある放水観覧ステージは、外にせり出す形につくられたもう一つのビュースポット。ダムレストハウスからスロープが整備されているので、車椅子の人でも階段を登ることなく黒部ダムが眺められます。

あなたはいくつのビュースポットに足を運ぶことができるでしょうか。黒部ダムに出かけたら、あなたのお気に入りのビュースポットを探してみてください。

黒部ダムがあるカンパ谷のつり橋から黒部湖畔沿いには、四季折々の素晴らしい景色が楽しめる快適な湖畔遊歩道が整備されています。高低差がないため、足に自信がない人や子供づれも家族も快適な散策が楽しめます。

豊かな自然に囲まれたブナの原生林では、めずらしい高原植物や清く冷たい湧き水、巨木の切り株など多くの見どころにあふれています。ロッジくろよん前で折り返せば約１時で散策が楽しめます。時間に余裕がある人は、ぜひ足を延ばしてみてください。

富山県のご当地グルメとして知られる黒部ダムカレー。黒部ダムの建設現場で働く作業員の胃袋を満たしていたボリュームたっぷりのカレーです。

ダムをかたどったごはんの内側には、ダムに満々とたたえられる水に見立てたカレールーが流し込まれています。そして、ルーの上には、お店によって異なるさまざまなトッピングがされています。

黒部ダム周辺には、ボリュームたっぷりな黒部ダムカレーが食べられるお店がいくつもあります。そして、それぞれのお店の個性を存分に活かした、バラエティーに富んだ黒部ダムカレーの食べ比べが楽しめます。

「黒部ダムレストハウス」は、黒部ダムカレーの本家として知られています。ほうれん草を使ったルーは淡い緑色で、ココナッツミルクの風味が効いたピリ辛本格的カレーです。

ルーの上には、遊覧船に見立てた2つのヒレカツをトッピングされ、ダムのえん堤に見立てたごはんの脇には放水を表現したポテト、水しぶきのキャベツ、対岸の木を表すパセリに、カレーには欠かせないらっきょうが添えられています。

黒部ダムの側に建つ黒部ダムレストハウスでは、黒部ダムの雄大な姿を眺めながら、美味しい黒部ダムカレーを堪能できます。本家の味を食べて見たい人は、ぜひ黒部ダムレストハウスを訪れてみてください。

「扇沢レストハウス」は、黒部ダムに向かうバスの駅「扇沢駅」にあるレストハウスです。1階はお土産などを取り揃えるショップ、2階にはレストランがあり、黒部ダムを訪れる多くの観光客で賑わう黒部ダムの拠点です。

ここ扇沢レストハウスでは、昭和40年代初頭からアーチカレーの名前で親しまれてきた元祖黒部ダムカレーが味わえます。アーチダムカレーを忠実に表現した、昔ながらの味わいを楽しんでください。

「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」は、2020年春にくろよんロイヤルホテルからリブランドオープンした、長野県大町市にあるリゾートホテルです。

こちらの黒部ダムカレーは、信州の食材を使い、トウモロコシをベースにしたまろやかな味わいが特徴。えん堤をかたどるごはんには、四季を感じられる色とりどりの野菜が添えられています。

ご紹介した3つの黒部ダムカレーのほかにも、お店の趣向を凝らしたさまざまな黒部ダムカレーが用意されています。気になる人は、「黒部ダムカレー公式ホームページ」をチェックしてみてください。

黒部ダムのおすすめの観光ルートや黒部ダムの魅力、おすすめの観光スポットなどをご紹介致しました。黒部ダムは、立山黒部アルペンルートにある国内有数の観光スポットです。

標高1454mの高地に位置する黒部ダムでは、黒部ダムの雄大の姿や立山連峰のある北アルプスの大自然が楽しめます。

黒部ダムを訪れる際にはこの記事を参考にしていただき、観光ルートをチェックしてください。そして、黒部ダムの魅力を心ゆくまで満喫しましょう。