モネの池(名もなき池)が岐阜・関市に?アクセス方法や駐車場を紹介
印象派の巨匠モネの有名な絵画『睡蓮』などの舞台となった池は、南仏のジヴェルニーにあります。でも、実は日本でもあの美しい絵画の世界を体験できる場所があるんです!岐阜県関市の「名もなき池」はそんな場所のひとつです。モネの美意識がつまった池を見に行ってみませんか?
目次
岐阜県関市の「名もなき池(通称・モネの池)」について紹介!
印象派の画家モネは生涯にわたって自然の美しさを追求し、ついには南仏ジヴェルニーに理想の庭を完成させました。彼はそこで睡蓮の絵を何枚も描き、日本でも高く評価されています。
実は、そんなモネの庭を日本でも体験できる場所があるのをご存じですか?岐阜県関市の「名もなき池」は、別名「モネの池」とも呼ばれ、美しいジヴェルニーのモネの庭を再現しています。
名画の世界に飛び込んでみましょう!
モネの池とは?
最愛の妻の死、パトロンの破産という不幸に見舞われたモネは、パリから田舎への移住を決断します。そんなモネが選んだのは、南仏ノルマンディー地方のジヴェルニー。そこにモネは自宅兼アトリエと庭を長年かけて整備し、ついにそこで生涯を閉じたのでした。
モネの『睡蓮』は複数ありますが、最も有名なのはパリのオルセー美術館にある作品です。また、日本では東京・上野の国立西洋美術館、岡山県倉敷市の大原美術館、岡山県直島の地中美術館などでも見ることができます。
本場ジヴェルニーの庭は日本からは遠く、なかなか本物のモネの庭に行くことは簡単ではありません。しかし、岐阜県関市の「名もなき池」なら、車で気軽に行くことができます。
実はこの池、関市板取の根道神社境内にある元々は灌漑用の貯水池です。非常に透明度の高い池で、時間帯によっては池の水がエメラルド色に輝き、奥にある橋とともにまさにモネの名画を思わせます。そのことから、口コミやSNSを通じて近年穴場絶景スポットとして人気です。
岐阜のモネの池でおすすめの時期
岐阜県の「モネの池」を訪れる場合、いつ行くと一番良いのでしょうか。情報をまとめてみました。
スイレンの花の時期
一番おすすめの時期は、なんといっても睡蓮の時期です。睡蓮が咲き乱れる水面はまさにモネの絵画そのものの風景です。また、錦鯉が泳ぐ姿は、モネの愛したジャポネズリ(20世紀フランスで流行した日本趣味)の世界を思わせます。
睡蓮は初夏の6月下旬から7月が見頃なので、モネの絵画世界に入り込みたいという方は、ぜひこの時期に訪れてみてください。
紫陽花の時期
睡蓮の時期にはとても美しい風景を見せてくれる「モネの池」ですが、特に週末は混雑することも確かです。混雑を避けて訪れたい方は、ちょっと早めの6月上旬頃、あじさいの時期に訪れるのはいかがでしょうか。
色とりどりのあじさいが咲き乱れる姿も、美しい池とともに見応えがあります。あじさいは日本の固有品種なので、実際にモネが本物のあじさいを目にする機会はなかったかもしれません。
モネは自然の美しさ、特に色彩の美しさにとても敏感で、夕日や水面の色の移ろいを克明に絵に残した画家です。モネが日本のあじさいを目にしていたら、一体どんな絵画が生まれたでしょうか。そんなことを想像しながら「モネの池」を見学するのも楽しそうです。
紅葉の時期
モネの池は紅葉の時期も美しく鑑賞できます。紅葉が池の水に映る様子は日本ならでは!モネと日本の紅葉の夢のコラボの実現です。また、睡蓮の時期よりも人が少ないので、ゆっくり静かに鑑賞できそうです。
おすすめの時間帯は?
モネの池は神社内にあります。そのため、夜は真っ暗になってしまいます。朝から夕暮れまでがしっかりと見学できる時間帯です。
特におすすめなのは早朝で、朝の澄んだ空気と池の水の美しさが相まって、まさにモネの絵画の中に入り込んだような体験ができます。また、夕暮れ時も夕日が射し込んで美しい景色を見ることができます。
岐阜のモネの池へのアクセス方法と駐車場について
モネの池は岐阜県関市の山中にあります。本場ジヴェルニーよりもアクセスしやすいとはいえ、レンタカーで行くのが正解です。
最寄りのインターチェンジは東海北陸道の美濃IC、東海環状道 関広見ICで、それぞれ所要時間は車で40分です。
カーナビには表示されない場合もあるので、その場合は近くの「フラワーパーク板取」を入力しましょう。現地に近づけば看板があるのでわかりやすいです。
モネの池の駐車場はある?
モネの池には無料駐車場が200台分あります。しかし、睡蓮の盛りのシーズンにはそれでも満車が続き、行列ができることも。そんな場合は近隣の有料私営駐車場に駐車することも可能です。
住所 | 〒501-2901 岐阜県関市板取白谷 |
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電話番号 | 0575-23-6726 |
営業時間・定休日 | 24時間 無休 |
アクセス | 東海北陸道 美濃ICから車で40分 東海環状道 関広見ICから車で40分 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL | - |
モネの池周辺のおすすめスポット
モネの池は岐阜県関市にありますが、近隣にはさらなるおすすめスポットも。ぜひ「名もなき池」と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
モネの池のお土産も購入できる!「フラワーパーク板取」
「フラワーパーク板取」はモネの池のすぐ近くにある花苗屋さんです。経営者の方は「モネの池」の管理もなさっていて、ウェブサイトにはほとんど毎日美しいモネの池の写真をアップされています。
フラワーパーク板取では、丹精込めて育てられた花苗、地元のお菓子「笹舟巻」(ちまき)などと並んで、モネの池のお土産も購入できます。プロの写真家による写真集や絵はがき、マグカップなどが販売されています。
住所 | 〒501-2901 岐阜県関市板取440番地1 |
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電話番号 | 0581579021 |
営業時間・定休日 | 9時00分~17時00分 無休 |
アクセス | 東海北陸道 美濃ICから車で40分 東海環状道 関広見ICから車で40分 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL |
珍しい子犬の狛犬がいる「根道神社」
地元の神社「根道神社」は、こぢんまりとしているものの、9世紀創建の由緒正しい神社です。こちらの鳥居脇にある池は、元々農業用水のための灌漑用の池でした。これを地元の人が少しずつ整備したのがモネの池です。
ご祭神は根道大神、伊弉冉命、大山祇神、金山比古神です。このあたりは岐阜県・石川県にまたがる霊峰・白山への信仰が盛んで、こちらの神社も白山信仰の拠点のひとつでした。
こちらの神社の注目ポイントは狛犬です。口を閉じた「吽」の狛犬の右足のところに、小さな子供の狛犬がひょっこり顔を出しています。子供を連れた狛犬というのはとても珍しいようで、なんだかほっこりするモチーフです。
現在はモネの池が有名になったために年間70万人が訪れるという神社ですが、元々は神聖なお社なので、マナーを守って見学しましょう。大声を出す、ゴミのポイ捨て、ドローンの飛行、柵内への侵入などはどれも厳禁です。
住所 | 〒501-2901 岐阜県関市板取448 |
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電話番号 | 0575237704 |
営業時間・定休日 | 24時間 無休 |
アクセス | 東海北陸道 美濃ICから車で40分 東海環状道 関広見ICから車で40分 |
駐車場の有無 | 有り |
公式URL | - |
モネの絵画の世界へ飛び込もう!
日本でも人気の高い印象派の絵画。その中でも特に、モネの『睡蓮』は日本にも作品があることから人気です。一度はあの幻想的な『睡蓮』の風景を実際に眺めて見たいという方も多いのではないでしょうか。
残念ながらモネの描いた南仏ジヴェルニーの庭は日本からのアクセスが悪く、なかなか簡単には行けません。しかし、岐阜県関市の「名もなき池」なら、日本国内でモネの世界に飛び込むことができます。
のどかな山間部に、しかも偶然にできたモネの絵画世界そっくりの場所です。ぜひ睡蓮の花が咲く時期に、モネの絵画の世界に入り込んでみてはいかがでしょうか。