ニューヨークの治安は悪くて危険?安全?ブルックリンなど旅行の注意点も紹介
ニューヨークは世界の最大都市でありアメリカの最大都市でもあります。一度は行きたいニューヨークですが、アメリカは銃社会なだけあって治安が気になるでしょう。ニューヨークの治安や危険情報、安全な旅行のための注意方法などについてまとめました!
目次
ニューヨークへの旅行前に知っておきたい治安状況
世界最大都市のニューヨークは、夜景がとにかく綺麗で人が多いことや都会的なことが飛行機からも確認することができるでしょう。
2001年に同時多発テロが起き、沢山の人が犠牲になりました。そのため、ニューヨークの治安は悪いというイメージが消えない人もいるでしょう。
今回は、現在のニューヨークの治安や危険情報について紹介します。
ニューヨークとはどんなところ?
ニューヨークは世界でも最大級の金融市場があります。ニューヨークタイムが始まると一気に市場が動くため、かなりの影響力があると言えるでしょう。アメリカ最大の都市で、ブルックリンやマンハッタンなどの地域があります。
超高層ビルが立ち並び、ファッションや経済、芸術を思わせる場所が所々にあります。自由の女神像やセントラルパーク、メトロポリタン美術館などいくつもの観光スポットもあり都会と自然が融合した素晴らしい都市です。
夏はとても暑く、冬は気温がマイナスになることもあるほど寒い土地に位置していますが、その季節ならではの街の風景を楽しむことも可能です。
ニューヨークで治安が悪い危険なエリア
ニューヨークの治安は、外務省発表によると危険レベルがついていません。実はアメリカの中でもニューヨークの治安はとても良く、1番の治安の良さとも言われています。
ニューヨークに行くと、女性が一人旅をしているのも見かけるでしょう。しかし、それだけ治安が良いと言われるニューヨークにも治安が悪い危険なエリアがあります。
また、日本に比べると治安が悪い場所が多いのも事実です。特に治安が悪いエリアを紹介するので、旅行前にインプットしておきましょう。
ハーレム
ハーレムは現在、再開発がされていてどんどん近代的になり治安も昔よりは安定しています。しかい、他の治安が良いエリアに比べるとまだまだ悪いと感じることもあるでしょう。
例えば、人通りが少ないところでは強盗に遭うなどの危険性があります。また、スリなどの被害も勃発してます。裏通りなどには行かないほうがいいとも言われています。
また、ハーレムは黒人の街でもあります。暴行や殺人が過去に発生したこともあります。
ブルックリン
ブルックリン全体を見ると、とてもお洒落で雰囲気が良く、治安もそこまで悪いとは感じないでしょう。しかし、注意したいのがブルックリン中部です。ブッシュウィックやフラットブッシュなどの地域は治安が悪いでしょう。
この地域では、昔から治安が悪いと言われています。最近は改善傾向にもありますが、ホームレスがいたり射殺事件が起きたり、強盗や窃盗があったりと不安定な部分も見られます。
また、薬物犯罪や、貧困層による犯罪なども起きています。殺人事件は少なくなっていても、暴行事件などは依然として起きているので注意しましょう。
サウス・ブロンクス
ブロンクスには、北と南がありますが、治安が悪いと言われているのはサウスブロンクスです。北部は比較的安全で治安が良いのでブロンクスに行くときは北部がおすすめです。
サウスブロンクスは、ギャングの街です。ギャングによる争いや銃犯罪が起きています。雰囲気も悪いので、サウスブロンクスに行くと空気が変わるのが分かるでしょう。
ニューヨークヤンキースのスタジアムがありますが、試合があるときは人も多くなるので、スリなどの犯罪にも注意しなければなりません。
ハンツ・ポイント
この地域には、売春婦が多く、ドラッグ中毒者もたくさんいます。また、ドラッグの売人もいる治安が悪い地域です。子供のときから親に売春を強要されて育った人もいます。
自ら売春をして得たお金でドラッグを購入して生活している人も少なくありません。貧困層もとても多く、このエリアを歩いている人はドラッグ中毒者ばかりなので目を合わせると危険とも言われています。
教育もあまり受けられていない人も多く、時には売春婦同士の争いもあります。ニューヨークでも最も治安が悪い地域の1つなので近づかないでください。
ブラウンズビル
ブルックリンにある住宅街です。ここでは銃乱射事件があり、死亡した人がいます。他にも、明るい時間帯に少年が殺された事件もありました。
ブラウンズビルに住んでいる人は、ほとんどがアフリカ系アメリカ人で、貧困も問題になっています。また、薬物や窃盗なども度々起きており、治安がとても悪いと有名です。
ブルックリンを訪れたとしても、ブラウンズビルには行かないほうがいいでしょう。強盗も多発しており、薬物事件は後を絶ちません。
ミッドタウン
ミッドタウンは、治安がものすごく悪いエリアではありません。しかし、観光客を狙ったひったくりが多々起きているため、窃盗事件が多い場所と思ってください。
高価なものを持っていると狙われます。ミッドタウンでのひったくりは、高価なものを狙う傾向にあるのです。
確かに、殺人などの犯罪は比較的少ないところではありますが、観光の目線で見ると治安がとても良いとは言えません。
JKF空港
空港では、ぼったくりに注意してください。特に、タクシーによるぼったくりが頻繁に起きています。また、タクシー強盗も頻発しているので治安が悪いと言えます。
空港からタクシーを利用するときには、勧誘してくるタクシーに乗るのは危険だと思ってください。空港にタクシーがいると、安全と思いがちですが危険です。
ニューヨークで治安が良いエリアとは?
ニューヨークは大きな都市です。そのため、治安は都市ごとに違う部分もあります。治安が悪いと言われる場所があるのも仕方がないところもあるでしょう。
ただ、安全に観光できる場所もあります。ニューヨーク旅行を安全に楽しみたい人におすすめの地域を紹介します。
マンハッタン
マンハッタンは、ワールドトレードセンターがあった場所です。そのため、治安が悪いイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、ニューヨークの中心部でもあり治安は安定しています。
自由の女神を観光すると港の向こうにマンハッタンが見え、以前はツインタワーも見ることができました。マンハッタンではスリや置き引きが起きることもありますが、観光客を迎え入れる気持ちが強い都市です。
とても多くの観光客もいて、常に賑わっているため活気に溢れた場所です。
クイーンズ
ニューヨークでも事件が比較的少ないと言われている地域です。クイーンズは、実はアジア人が多い地区でもあり、ニューヨークにいながらも安心できるスポットが多いのです。
観光客狙いの犯罪があるニューヨークなので、クイーンズに行くと現地の人に混ざることができるため安全性も高まるでしょう。
夜はあまり出歩かないほうがいいですが、クイーンズは夜も危険性はほぼありません。いつも安全な場所のイメージが強くついています。
ニューヨークでの観光客をターゲットにした犯罪
ニューヨークには、世界中から観光客が訪れます。日本からはとても時間がかかる場所に位置していますが、日本人観光客も毎年多く訪れているのが現状です。
そのため、ニューヨークでは観光客が被害に遭う事件も起きています。観光客狙いの犯罪について紹介します。
スリ
ホテルや空港、レストラン、バス、地下鉄などでスリが起きています。観光地などの人が多い場所以外にも、移動中にスリが行われることもあるので、警戒が必要です。
ニューヨークでは、路上で歌っている人や絵を描いている人、パフォーマンスをしている人がいます。ハイレベルなパフォーマンスなのでついつい見惚れてしまうでしょう。
しかし、その間にバッグから財布が盗まれる事件も多々起きています。
置き引き
飲食店で食事中に椅子にかけていたバッグを盗られるとか、足元に置いていたバッグを盗られるという被害が多発しています。
また、ホテルの部屋に置いていた貴重品を盗まれたというトラブルもあります。清掃員による窃盗もあるので注意してください。
恐喝
ニューヨークの恐喝は、弁償を求めてくるものが多くあります。例えば、最初から壊れていたものを目の前で落とし、今壊れたかのように装って弁償しろと金品を要求してくるのです。
100ドルや200ドルを請求されることもあります。恐喝されたときは、警察や大使館に頼ったほうがいいでしょう。時にはしつこく弁償を求められることもあるので注意してください。
白タク被害
無許可のタクシーが、法外な値段をとるぼったくりが流行っています。場合によっては、10倍近くの値段を要求されることもあるでしょう。タクシーの相場は最初から調べておいてください。
白タクの運転手は、あたかも空港関係者のようにスーツを着ていることが多いため騙されないようにしてください。タクシーは、正規のタクシー乗り場で乗ったり、呼んだりしてください。
ニューヨークのタクシーは、乗りたくても止まってくれないことが多いため、できるだけ自分で予約して配車したほうがいいでしょう。
コスプレ写真
タイムズスクエア周辺には、可愛いコスプレをした人がいます。ついつい近寄ってしまい一緒に写真を撮るとチップを請求されてしまうでしょう。
コスプレをしている人を見かけても近づかないことです。タイムズスクエアは有名な場所なので写真を撮りたくなるものです。コスプレしている人がわざと写り込んでチップを請求されることもあるので、周りをよく見て写真を撮ってください。
ニューヨーク旅行を安全にするための注意点
ニューヨークには、ブルックリンやマンハッタンなど魅力的な都市もあり、行きたい場所も多いでしょう。5番街などでは有名コスメブランドが立ち並んでいるのでショッピングに夢中になることもできます。
本来なら楽しい旅行ができるニューヨークで、より安全な観光をするためにはどうしたらいいのかについて紹介します。
深夜に地下鉄は利用しない
ニューヨークでは、地下鉄で移動することが多くなるでしょう。地下鉄は様々な場所にあり、色んなエリアに行けてとても便利です。また安いので利用しやすいメリットもあります。
しかし、夜間の地下鉄は危険です。人がとても少なくなり、運行本数も減ります。犯罪があってもおかしくない状況になるので危険です。
たくさん荷物を持ち歩かない
ニューヨークでは、スリやひったくり、強盗などの事件もあります。置き引きも珍しくありません。そのため、荷物をたくさん持ち歩かないようにしましょう。
ショッピングをしたときも、できるだけ1つの袋にまとめるのをおすすめします。たくさんの荷物があると、荷物が手から離れることが多くなります。足元に置いたりするとすぐに盗られるので危険です。
自分の目で常に確認することができる範囲の荷物に収めてください。
人気のない場所へは行かない
ニューヨークで人気がない場所には、危険が潜んでいます。ドラッグの密売や中毒者、ホームレスがいることもあるでしょう。また、暴行事件や恐喝事件なども起きています。
人気がない場所には、女性が行くとより危険と言われていますが、ニューヨークは人気がないところに売春婦がいたりもします。そのため、男性も十分に注意しなければなりません。
今は治安が良いニューヨークですが、過去には治安が悪いと不安視された場所もあることを知っておきましょう。
荷物から目を離さない
空港やレストラン、ホテルなど比較的守られているような感覚がある場所でも荷物から離れないでください。荷物から目を離すと気づいたら盗まれているというケースが多くあります。
どんな場所であっても、荷物とは一体化しておきましょう。自分の荷物が手元にずっとあることを常に確認した行動をしてください。
スラム街など危険地域には行かない
旅行中は、色んな場所に行きたいと思う気持ちが高まりますが、スラム街には注意してください。ブルックリンには観光地も沢山ありますが、実はスラム街も近くにあります。
ブルックリンとクイーンズの間に位置するスラム街は「ザ・ホール」と呼ばれています。他の地区にもスラム街がある可能性があるので気をつけてください。スラム街はマフィアがいたり貧困が問題にもなっています。
都市部から完全に隔離されている不満も持っているでしょう。スラム街は旅行で訪れるほど簡単に歩ける場所ではないと思ってください。
ニューヨークの治安に配慮した楽しい旅行をしよう!
自由の国アメリカの中でも魅力溢れるニューヨークは、一生に一度は訪れたい場所です。子供の頃に感性を刺激するために親と行く人もいるでしょう。
ニューヨークは、かつては治安が最悪と言われたこともあります。しかし、現在は治安良好で観光しやすい都市に変わっています。世界最大の都市の空気感をしっかりと感じてください。
危険もあることを把握し、自分の身を最優先に守った楽しい旅行にしてください。