ニイハウ島は立入禁止?おすすめの観光スポットやツアー・魅力も紹介
ニイハウ島はハワイ諸島にある立入禁止の島です。ニイハウ島に入るにはどうしたらいいのか、おすすめの観光スポットはあるのか、魅力などについて紹介していきます。ニイハウ島に入る際に絶対に守らなければいけない注意事項もあるので、チェックしてみてください。
目次
ハワイの「ニイハウ島」について紹介!
ハワイは日本人旅行者・観光客も多く訪れる大人気の島です。そんなハワイには「ニイハウ島」という島があります。この「ニイハウ島」は実は勝手に上陸することができない立ち入り禁止の島なのです。
ニイハウ島がなぜ立ち入り禁止なのか、おすすめのお土産は何なのか、観光スポットはあるのかについて説明していきます。
ニイハウ島は観光できる?立ち入り禁止?
- ニイハウ島がどのような島なのかを詳しく説明していきます。ニイハウ島は、カウアイ島から南西27キロの位置にあり、島面積は179平方キロメートルです。ニイハウ島で話されている言葉はハワイ語とニイハウ方言になります。
- 2000年に行われた統計では、ニイハウ島の人口は160人でその内訳は男性が75人で女性が85人でした。平均年齢は27才くらいで若いことが分かります。
- 2000年の統計の時点では、107人のネイティブハワイワン、25人のアジア人、2人の白人がいたことが分かっていて、ニイハウ島には移住者が多いことも分かりました。
- ニイハウ島の島民たちの生活様式はすべて昔のままで、とても質素なものです。電気もなく車やホテルもありません。舗装された道もなく、レストランなどのお店もないのです。人々は移動のために、自転車を使っていることが多いといいます。
ニイハウ島は個人の所有物?
ニイハウ島は、実は個人の所有物となっている島になります。ニイハウ島自体が個人の所有物・家になってしまうので、許可なく入ることはできないということです。
ニイハウ島を所有しているのは、ロビンソン一家です。1864年にスコットランド人のエリザベス・シンクレアが、カメハメハ5世からピアノ1台と10,000ドルでニイハウ島を島民付きで購入したことが始まりでした。
かなり安い金額でニイハウ島を買うことができたエリザベス・シンクレアでしたが、エリザベスの末裔であるロビンソン一家は「ハワイアンの文化を守る」という約束の元、子孫たちが文化を守り続けているのです。
関係者以外立ち入り禁止!
ニイハウ島は、関係者以外は立ち入り禁止となっています。 原則として島に出入りできるのは、ロビンソン一家とカウアイ島の関係者のみです。
ニイハウ島に行くには?
ニイハウ島は原則として関係者以外は立ち入り禁止となっていますが、現在は、ニイハウ島の一部のみ入ることができて観光できるツアーがあります。
このツアーが始まったのは、ニイハウ島に病院がないということが理由だったようです。ニイハウ島に病院がないため島民が病気になった場合、緊急医療のためにはヘリコプターが必要になります。
ロビンソン家は島民のためにヘリコプターを購入し、ヘリコプターの維持費を賄うためにツアーを開始したようです。つまり、このツアーはロビンソン一家がやっているツアーになります。
ニイハウ島のツアー
ニイハウ島のツアーは観光客がいないので、プライベート感を存分に味わいたい方におすすめです。ニイハウ島のツアーの発着地は、カウアイ島のポート・アレン空港となっていて、ポート・アレン空港からヘリコプターに乗ります。
このヘリコプターでは上空からニイハウ島を見学することができ、綺麗なニイハウ島を見ることができるでしょう。ヘリコプターは、ニイハウ島のヘリポートに着陸します。
ニイハウ島のヘリポートは他の場所のヘリポートと比べて簡単なものなので期待すぎないことをおすすめします。
ツアーの参加条件
- ニイハウ島のツアーの参加条件は、最低でも5人以上の参加となっています。グループでの参加が必須となっているので注意しましょう。
ツアーの料金
ニイハウ島のツアーの料金は1人385ドルになります。参加費用で1人385ドルというと高いという印象を受けるかもしれませんが、立ち入り禁止の場所に行くということを考えるとそこまで高くないという印象を受ける方も多いです。
ニイハウ島のツアーでの注意点
ニイハウ島ではシュノーエリングやヘリで観光することを楽しめますが、2つの禁止事項があるのです。
ここからはニイハウ島に入るのであれば絶対に守らなければいけない2つの禁止事項について詳しく説明していきます。
2つの禁止事項
ニイハウ島のツアーには2つの禁止事項があり、1つは「島の人に会っても話しかけてはいけない」というものです。
ニイハウ島で島の人に会うと話しかけたり手を振りたくなるかもしれませんが、それも禁止されており、接触はいけないとされています。
もう1つの禁止事項は、「島の人の写真を撮ってはいけない」というものです。ニイハウ島のツアーに参加する際に、何度も注意されることだと思いますのでマナーを守ってニイハウ島に行くようにしましょう。
島民と接触してはいけない理由
観光客がニイハウ島民と接触してはいけない理由ですが、これはニイハウ島のハワイアンの文化を守るためと言われています。
島の人の写真を撮ってはいけないというのも、ニイハウ島民の情報を決して外に漏らさないためではないかと考えられていて、こうした禁止事項を守ることができる人がニイハウ島への立ち入りを許されるのです。
ニイハウ島の観光スポットと魅力
立ち入り禁止の島・ニイハウ島には観光スポットとたくさんの魅力があります。ここからは、ニイハウ島の魅力についてお伝えしていきましょう。
手つかずの自然
ニイハウ島は人の手に触れられていないので、かなり貴重な生物がいます。
ハワイ島というと、緑豊かで熱帯花やレイの花が咲き誇っているイメージがあるかと思いますが、ニイハウ島は全く違うのです。ニイハウ島は非常に乾燥しているので、ハワイ諸島のように熱帯的ではありません。
ニイハウ島でおすすめは、海になります。ニイハウ島の海の中をシュノーケリングすると、多くの貴重な生物に会うことができますのでおすすめです。
透明度の高い海でのシュノーケリング
人に汚されていないニイハウ島の透明度の高い海は、シュノーケリングをするにはもってこいです。シュノーケリング中には運が良いとウミガメにも出会うことができます。
おそらく、ニイハウ島では今まで見た海の中で一番綺麗な海を体験することができるでしょう。
絶滅危惧種「ハワイアンモンクシール」
ニイハウ島には絶滅危惧種「ハワイアンモンクシール」も生息しています。ハワイアンモンクシールは、ハワイ固有のアザラシで、ハワイアンが移り住む前からハワイ諸島にいたとされている哺乳類です。
モンクシールというアザラシの種類は現在は世界に2種類しか生息しておらず、地中海に住むモンクシールとハワイ島付近に住むハワイアンモンクシールしかいません。
両方とも絶滅危惧種のモンクシールですが、最近ではハワイアンモンクシールは保護活動が実を結んで増えてきています。
ハワイアンモンクシールが絶滅危惧種となってしまった理由は乱獲で、モンクシールの狩猟が禁止されてからも環境が悪化していったことで、どんどん数が減ってしまったのです。
一般的に観光客が気軽に行けるハワイ諸島に住んでいるハワイアンモンクシールは300頭ほどで、ハワイ諸島でハワイアンモンクシールを見れたらラッキーと言われています。
ハワイアンモンクシールは現在は北西ハワイ諸島に多く住んでいると言われているため、カウアイ島付近の方が見られることが多いです。そのため、ニイハウ島でもハワイ諸島より見ることができる確率は高いと言われています。
ハワイ諸島でハワイアンモンクシールがビーチに上がると、ライフセーバーかボランティアの人がハワイアンモンクシールの周囲に「黄色いテープ」を張ります。
これは、モンクシールに人間が近づき過ぎないようにするためで、どれくらいモンクシールが保護されているのかが分かります。
ビーチからモンクシールが戻る際には、ゴロゴロと転がって入ることも多く、面白い光景を目にすることができることでしょう。
ハワイアンモンクシールが食べるものは魚・イカ・タコ・エビです。ハワイ語では「イリオ・ホロ・イ・カ・ウアウア(荒波の中を走る犬)」と呼ばれているハワイアンモンクシールは、海の中ではとても速いです。
ハワイアンモンクシールにニイハウ島で出会うことができたら、近づき過ぎずにじっくりと観察するようにしましょう。
ニイハウ島でおすすめのお土産はある?
ニイハウ島に来たらお土産を買いたいと思う方もいるかもしれませんが、ニイハウ島は先ほども言ったように島民は昔ながらの電気もない生活をしています。そのため、ニイハウ島におすすめのお土産屋さんはありません。
残念ながらニイハウ島におすすめのお土産屋さんはないのですが、ニイハウ島にはお土産の代わりにたくさんのカラフルな貝殻「ニイハウ・シェル」があります。
ここからは、カラフルな貝殻「ニイハウ・シェル」について説明していきます。
ニイハウ島名産の貝殻「ニイハウ・シェル」
ニイハウ島名産の貝殻「ニイハウ・シェル」は、アーティストなども夢中の貝殻です。ニイハウ・シェルを使ってオリジナルのアクセサリーを作る人も多く、ニイハウ・シェルは世界中で注目されています。
ニイハウ・シェルは、ニイハウ島の浜で見つかる独特な貝のことを言います。ニイハウ島でしか取れないニイハウ・シェルで、いくつかの種類があります。
ニイハウ・シェルの種類は、カヘレラ二・ライキ・モミ・ポレポ・カハカハというものがあり、モミが一番見られるニイハウ・シェルで、見た目が白いためアクセサリーによく使われます。
カヘレラ二はピンクやイエローの可愛らしい小さな貝で、ライキは見た目が米粒(ライス)に似ているからそう言われているようです。ポレポは黒っぽい色合いで珍しい貝になり、カハカハはとても珍しい茶色の貝です。
これらの貝を使ったアクセサリーはネット上でも購入することができますが、安いものでも3万円以上するなど、とても高価なものとなっています。本当に高いものだと50万円以上するネックレスもあります。
ニイハウ島は海が綺麗なのでシュノーケリングやハワイアンモンクシールの観察も楽しいですが、ニイハウ島のビーチでカラフルで可愛いニイハウ・シェルを探すのもおすすめです。
もしニイハウ・シェルが見つかっていくつか拾ったのであれば、ガイドの方などに持ち帰っても大丈夫か必ず聞いてから持ち帰りましょう。
ハワイの「ニイハウ島」は昔ながらの生活が残る島!
ハワイの「ニイハウ島」について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
ニイハウ島には電気がなく、車やレストランなどもありません。今でも、昔ながらの生活が残っている島なのです。ニイハウ島は個人の所有物となっている島で、ロビンソン一家が所有しています。
1864年にスコットランド人のエリザベス・シンクレアが、カメハメハ5世からニイハウ島を島民付きで購入したことが始まりで、「ハワイアンの文化を守る」という約束の元で子孫たち・ロビンソン一家が文化を守り続けているのです。
ニイハウ島には原則として関係者以外立ち入り禁止の島ですが、最近ではカウアイ島のポート・アレン空港からヘリコプターに乗ってニイハウ島に行けるツアーもあります。
ニイハウ島のツアーの料金は1人385ドルで、参加条件では最低でも5人以上の参加が必須となっています。
ニイハウ島には2つの禁止事項があり、その2つは「島の人に会っても話しかけてはいけない」「島の人の写真を撮ってはいけない」というものです。
この2つは、ツアーに参加する際には何度も注意されることだとは思いますが、ニイハウ島にいるときには必ずこの注意事項を守るようにしましょう。
ニイハウ島の観光スポットとしておすすめなのは、何と言っても手つかずの自然です。透明度の高い海でシュノーケリングをしたり、絶滅危惧種のハワイアンモンクシールに出会うことができたりと、ニイハウ島でしかできない経験ができます。
ニイハウ島にはお土産屋さんがありませんが、ニイハウ島にしかないニイハウ・シェルをお土産にする人も多いよう、そちらをお土産にするのがおすすめです。
ビーチで見つけたニイハウ・シェルを持ち帰りたい方は、ガイドの方に聞くようにしてください。