"大崩海岸は心霊スポット!事故が多発?廃墟や黄色い車の真相は? "
「大崩海岸」その名からも雰囲気たっぷりな感じが漂い、「心霊スポット」としてマニアをグイグイ引き寄せるミステリーゾーンです。逸話は数多あり、大崩海岸の、うわさ話から広まった恐怖体験や、大崩海岸の実話にもとずく事故による悲劇まで、本記事で検証してみます。
目次
心霊スポット「大崩海岸」について紹介!
その名も恐ろし気な「大崩れ(おおくずれ)海岸」は、静岡県静岡市駿河区から焼津市の浜当目に続く、駿河湾沿いの海岸です。急峻な崖がそびえる長さ4キロ程の海岸で、崩落が多いことからこの名がついたといわれます。
地元では景勝地として知られ、天気の良い日には、海側を見渡すと絶景が心を和ませ、目線を転じた海岸線には、崩落や廃墟の跡も生々しく、自然の恐ろしさに気がすくみます。またそのアンバランスが他で見られない特色でもあります。
大崩海岸はどんな場所?
大崩海岸は、静岡平野と志太平野の間にあり、かつては国道150号線であった、県道416号線がそばを通ります。付近には、ホテルやミカン園が時折見られ起伏に富んだ海岸線と、天気の良い日には、富士山や伊豆半島も駿河湾越しに見ることができます。
景勝地として知られますが、もうひとつは「心霊スポット」のミステリーゾーンともいうべき顔も持ちます。一つには、この地が過去に大規模な崩落事故をくりかえし、多くの犠牲者が出たことによります。
それに加え、メイン道路が寸断され、営業不振から休業に追いこまれて廃墟となった、ホテル等の施設が心霊スポットとなったことです。
夕日の美しい大崩海岸ですが、夜ともなりますと一変して、心霊マニアも恐れる最恐心霊スポットに変貌します。これから大崩海岸の崩落の歴史から、数々の怖いうわさについて詳しく紹介していきます。
大崩海岸へのアクセス
東京から、車でのお出かけは、天気の良い日が、富士山などの絶景も見られておススメです。東名静岡インターを下りて、料金所から左、左方向へと進み、「中島南安倍線150号線(416号」線)の用宗街道に入ります。
市内での分かれ道がありますので左方向に進み、そこからは大崩海岸まで一本道です。途中、急カーブもありますが、所要時間は静岡インターを下りてから15分くらいで着きます。
名古屋方面からは、東名焼津インターから下りて、海岸線を目指して右方向にすすみます。東海道本線のガードをくぐり、本町3丁目の信号を、左折すると416号線に入れます。そこから大崩海岸まではおよそ15分くらいです。
鉄道のアクセスは、東京から「新幹線ひかり(15番線」)に乗り静岡まで行き、そこから「東海道本線(4番線)」に乗り換えて「用宗」まで行きます。駅からは徒歩になりますが、大体10分くらいで大崩海岸に着きます。
大崩海岸は事故が多い?
地元の方の証言でも、ここ数年、崩落を避けて海上にバイパスした橋や、国道150号線からの転落事故や交通事故が頻繁に起きているそうです。
景色にみとれて気が緩んだものか、はたまた「霊」の仕業なのかわかりませんが、事故の多い地域であることは間違いないようです。
過去にあった大崩海岸での事故
ここからは、心霊、事故多発、廃墟のイメージのミステリーゾーンともいえる「大崩海岸」の過去にあった事件、事故について検証してみましょう。
頻発する県道416号線での交通事故や転落事故もそうですが、大崩海岸での代名詞ともいえる、第五洞門がつぶされた昭和46年の大崩落事故、それから石部トンネルの落盤事故などについても解説します。
県道416号線の交通・転落事故
この大崩海岸をはしる416号線は、交通事故や転落事故が絶えません。急峻な崖による圧迫感や、カーブが続き見通しが悪いなどの理由から、センターラインをオーバーしての、事故が多発するようです。
これには「走り屋」の若者が、信号もなく走りやすい、飛ばせる道路ということで、口コミで集まり、オートバイや4輪の車同士の事故や転落事故が多発し、多くの人命が失われた経緯があります。
石部第五洞門での崩落事故
1971年7月5日 午 前8時40分 ごろ、国道150号 が走る大崩海岸で、大規模な崖崩れがあり、落石から通行車両を守るための、第5洞 門が破 壊され乗 用車1台 が埋没被 災、22時間後に発見されるも、運転者の23才の若者は、死亡が確認されました。
この崩落事故では、一度に3,000~4,000立方メートルもの岩盤が崩れ落ち、鉄骨製の洞門を紙屑のように押しつぶしました。
その後も、時折起きる落石により救出に遅れを生じた教訓から、もろい岩盤に道を作るのではなく、海上迂回、新トンネルの掘削による新ルートの開拓へと、道路行政の方向転換がなされたようです。
石部トンネルの崩落事故
ここ大崩海岸わきの崖はたいへん岩盤がもろく、1887年の「石部トンネル」工事中におきた大規模な崩落事故では、作業員の方が12名亡くなった悲劇の事実があります。惨状はひどいものがありました。
その事故の際、人のうめき声が、廃墟のトンネル内部で反響したといわれていて、この時の犠牲者の霊がトンネル内をさまよい、今日の心霊スポットの原点だとも伝えられています。トンネルはその後も崩落を繰り返し、現在は廃線になっています。
大崩海岸で事故が多い原因
たしかに、大崩海岸沿いの416号線は、若者による自動車やバイクの、事故が多く発生する道路です。それは、腕試しによる無謀な運転と、幅員がせまく急なカーブが多く連続していることも原因としてあります。
それにも増して絶景ポイントでもあり、心霊スポットでもあり、廃墟も見られます。そのため、「わき見運転」やスマホ撮影が原因で、事故が起きるいうことも見逃せません。
大崩海岸にまつわる心霊現象
ここからは、「心霊スポット」としての大崩海岸に焦点を向けてみましょう。ここが心霊スポットとして、注目されるようになったのは、数多ある崩落事故による犠牲者だけでなく、下記の心霊現象の事例によるものです。
走り屋が多数事故死 | 自殺者が多い |
事故車の黄色い車が何年も放置 | 黄色い車を撤去しようとすると、 必ず事故が起きる |
タクシーに乗る若い女性の霊 | 女性の霊が立っている |
崖の下から手が伸びる | トンネルから「うめき声」がする |
廃墟のホテル
ここで挙げる「廃墟のホテル」は、小浜海岸から416号線を下ったところにあり、現在は焼津側からはアクセスできず、用宗側から入ることになります。3階建ての廃墟になったホテルには「怖いうわさ話」があります。
このホテルで働いていたコックが、人を殺してしまいその後、良心の呵責に耐え兼ね」自殺したというものです。ホテルが閉鎖され廃墟になった後も、そのコックの霊が夜な夜な廃墟となったホテルで、後悔のうめきを漏らすものらしいです。
黄色い車
呪いの「黄色い車」という都市伝説のような逸話も生まれました。この「黄色い車(フォルクスワーゲン)」は、150号線でカーブを曲がりきれずに崖に衝突した事故で、若いカップルが亡くなりました。
この車をレッカー車で移動しようとすると、レッカー車が操作できなくなったり、作業オペレーターに異変が起きたりしたため、気味悪がられ長年放置され続けたものです。
そのあと、黄色い車を見たり触れたり、黄色い車に乗って現場を通ると「祟りに合う」との「うわさが」流れました。結局、1999年フジテレビ系の「21世紀に持ち込みたくないもの」という番組で、霊媒師立ち合いのもと爆破処理されています。
真夜中の女性の霊
昭和42年に起きた、あるタクシー運転手の体験談が「事の起こり」です。その話はこうです。焼津市内にある、タクシー会社の運転手さんが、「大崩海岸」付近で若い女性客を乗せて自宅まで送り届けました。
その女性は、「お金をもってくるので待っていてください」と家の中へ入り、運転手さんが待っていると、いつまで待っても女性が出てこないので、運転手さんが家に入ってみると女性はすでに、亡くなっていたという話です。
あまりに怖いこの話は、昔、同乗していた少女が、大崩海岸付近の自動車事故で焼け死んで霊となって彷徨っているということらしいです。
タクシーだけでなく、さまざまな目撃情報もありました。警察もまきこんでの騒動になりましたが、その後、土地の住職の2度の供養もあり、最近は目撃談も沈静化しているようです。
橋の上から消えた男性
地元の主婦の方の体験談です。数年前まだ独身であった彼女がデートの際、彼を家に送り届ける途中、大崩海岸の第五洞門崩落事故後海上に建設された橋を通行しているときのことです。
何気なく、助手席の彼の方を見ると、手すりから身を乗り出して、海をのぞき込んでる作業服姿の中年男性を見たそうです。すは自殺かと思い、彼女は思わず「何やってるの」と叫んだそうです。
ところが、助手席の彼は怪訝そうな顔で、「なにいってるの?」と不機嫌な面持ちです。後続の車も慌てる様子がなく、結局そのまま峠をぬけてコンビニまで行きました。彼女はその間本当に怖かったそうです。
「後日」、彼女が友人とドライブで、同じ場所にさしかかると「男性」がいたまさにその場所に、花束が添えてあって、彼女はぞっとして黙り込んでしまったそうです。怖い、気の毒な話ですが、きっと彼女には「霊感」が備わっているのでしょう。
大崩海岸近くにある慰霊碑が霊を集める?
1971年(昭和46年)7月5日AM8時40分ごろ、150号線第五洞門を、車で通行中に通勤途中の若い男性が、愛車もろとも4,000立法メートルの大崩落に、まきこまれ亡くなりました。
慰霊碑はその後建設された、海上への迂回橋のたもとに建立されています。この地では、現在も道路通行中の車による、崖からの転落事故や自殺者の霊をみたとの報告が絶えません。
以上のようなことからも、「大崩海岸」には悲劇の霊がさまようという、インターネット上の体験談も、いちがいに一笑に付すという気にはなれません。
大崩海岸などの心霊スポットに行くときの注意点
すでに上記に挙げたように、大崩海岸沿いの国道150号線県道416号線は、山側から迫ってくるような切り立った崖と、連続した急カーブでドライバーには気の抜けない道路状況が続きます。
一方、海側は駿河湾より伊豆半島、富士山が一望できる絶景ポイントになっていますが、それゆえ車でのドライブには、より一層わき見運転にならぬよう注意が必要です。
そのうえ、今回のように「心霊スポット」や「廃墟」の探検が目的の場合には、いくつかの守るべき注意点があります。すべては興味本位からの「心のスキ」や、恐れからくる「動揺」を、思わぬ「事故」や「トラブル」に発展させない為にです。
霊を侮辱するような行為をしない
心霊現象にのぞむとき、まず肝に銘じておくべきは、「霊」を侮らないということです。霊の存在を信じる人も信じない人も、まずこの1点は守るべきでしょう。「祟り」というものは、決して心霊現象だけが原因ではないということです。
「侮る」ということはあなたを傲慢にして、「平常心」に留まらせてくれません。例えば、霊を信じる友人と暗がりの「心霊スポット」へ行ったとします。傲慢になっているあなたは先を急ぎ、慎重な友人と歩調が合いません。
そこで、勇気を見せようと必要以上に急ぎ足のあなたは、足元への注意がおろそかになります。そしてつまづき、思わぬケガをする可能性があるということです。いくら強気なあなたも、霊と友人に敬意を払い、慎重に振る舞うことの方が賢明です。
平常心を保つ
「平常心を保つ」上記でも述べましたが、心霊スポットを訪れる場合は、必要以上の気負いは戒めるべきです。ある若者の体験談に、こんなことがありました。
上記の「黄色い車」が爆破される2か月前、ある若者の先輩が「うわさ」を馬鹿にして、くだんの「黄色い車」に何発も蹴りを入れたらしいのですが、その先輩は翌日原因不明の肝臓破裂に見舞われた模様です。
さすがに若者は「ヤバい」と思ったそうです。にわかには信じがたい話で、その「先輩」の「生活習慣の問題でしょ」と言われそうですが、ようは平常心を保ち、余計なことはするなということでしょうか。
遊び半分にならず霊を鎮めるような振る舞いを
大崩海岸は心霊スポットで有名で、過去に多くの事故が起きました。やはり大崩海岸を訪れるときは、過去に起きた事故について学び意識を共有することが、霊を鎮めることになります。決して遊び半分で出かけることのないようにしましょう。