大阪の治安は悪い?いい場所は?危険地域ランキングも紹介!
大阪は西日本最大の都市であると同時に、日本で最も治安の悪い街と噂されています。大阪は本当に治安の悪い地域なのでしょうか?大阪の犯罪率マップを参照しながら、大阪で治安の悪いワーストエリア・比較的治安のいい場所をランキング形式で紹介していきます。
目次
大阪の治安が悪い地域・良い地域はどこ?
大阪府は、東京、神奈川に次いで日本国内第3位の人口(2019年12月時点で800万人超)を誇る大都市です。関西地方の西部に位置し、西日本の文化・経済・行政の中心地として機能しています。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が2019年に発表した「世界で最も住みやすい都市」ランキングでは、大阪が東京(7位)を抑えて4位にランクイン。医療・教育・環境など、生活水準の高さが評価された模様です。
「天下の台所」とも呼ばれる大阪は、昔から庶民的な感性に基づいた商業が盛んな街です。人形浄瑠璃文楽や吉本新喜劇など大阪で生まれた芸能は、現代日本に深く根付いている文化の一つとなっています。
しかし、物怖じしない大阪人の気質や大声でまくしたてる関西弁は、よその地域の人々にとって異様な存在に見えることがあります。「大阪=怖い、治安が悪い街」と思い、意図的に大阪との関わりを避けている方も少なくありません。
そこで今回は、大阪で治安のいい場所・悪い場所(危険地域)など、大阪の実態について紹介していきます。大阪への旅行・移住を検討している方は、ぜひ参考にしてください!
そもそもなぜ大阪は治安が悪いイメージなのか?
関東に住んでいる方を対象に行った「大阪のイメージといえば」アンケートの結果、「人情的で明るい」・「商売が上手い」といったポジティブな意見だけでなく、「ゴミが多い」・「乱暴な人が多そう」というネガティブな評判も観測されました。
なぜ大阪には治安が悪い街のイメージが根付いているのでしょうか?まずは、その理由を考察していきましょう。
メディアが作り出した虚像
大阪の治安のイメージが悪い一つ目の理由は、メディアの影響です。
大阪を取り扱ったテレビ番組では、昔から「がめつい・騒々しい・下品」というテンプレート的な性格の大阪人ばかりが放送されて笑いのネタにされてきました。
漫画や映画に登場する大阪人も乱暴なキャラクターばかりであり、「大阪は不良だらけで治安の悪い危険地域だ」と印象操作されてきた経緯があります。言うまでもないことですが、全ての大阪人がこのような人達であるわけではありません。
低所得者が多い
大阪の治安のイメージが悪い二つ目の理由は、低所得者が多いことです。
厚生労働省によって発表された2018年の大阪府の平均年収は、532万7600円でした。これは都道府県別ランキングで第4位という高水準ですが、大阪府内では深刻な所得格差が広がっています。
高所得世帯は都市開発の進むキタ(大阪北部)に集中しており、昭和の風景が残るミナミ(大阪南部)では世帯年収300万円未満の低所得世帯が半数以上を占めています。
低所得者の多いエリアでは、生活苦のあまり窃盗に及ぶ方が少なくありません。大阪府のいびつな南北格差が解消されない限り、大阪の治安が改善されることはないでしょう。
在日外国人が多い
大阪の治安のイメージが悪い三つ目の理由は、在日外国人の多さです。
職を得るために多くのアジア人が戦前から大阪に移り住んできた歴史があるため、現在でも大阪には日本で最も多くの在日韓国・朝鮮人が住んでいます。
しかし、彼らは日本社会から弾かれた存在。一般的な職に就けないため、闇社会の仕事に従事せざるを得ない方が少なくありません。こうした負の連鎖が、大阪全体の治安のイメージを悪化させています。
大阪の治安が悪い危険地域ランキングTOP5
大阪府県の発表しているデータによれば、2017年に大阪内で発生した刑法犯の認知件数は約10万件。年度別に比較すると減少傾向にあり、大阪の治安は良くなっているように思えます。
しかし、都道府県別に比較すると、認知件数は東京の12万に次いで全国ワースト2位。しかも犯罪率に換算した場合、大阪の方が高くなって全国ワーストに転落。大阪は単にイメージが悪いだけでなく、実際に治安の悪い地域であることが統計的に示されています。
ここからは、大阪府内でも特に治安の悪い危険地域をランキング形式で見ていきましょう。
第5位.天王寺区
天王寺区は、大阪市内の南東部に位置しているエリアです。四天王寺やあべのハルカスなど人気観光スポットが充実していますが、天王寺駅周辺は治安の悪い危険地域として知られています。
全体的に犯罪件数が減少している大阪府内で、天王寺区の犯罪件数はむしろ増加しています。特に、ひったくりや車上荒らし、女性を狙った強制猥褻事件が多い傾向にあります。
第4位.北区
北区は、大阪市内の北部に位置しているエリアです。大阪内で最も発展している都会地域であり、梅田駅・大型ショッピングセンターなど生活する上で非常に便利な施設が充実しています。
しかし、梅田駅・大阪駅周辺には夜のお店が多く、ガラの悪い人達が集まりやすいこともあって繁華街周辺で物騒な事件が頻発しています。北区に住むのは大阪府民のステータスですが、同時に危険地域であることにも注意しなければなりません。
第3位.中央区
中央区は、大阪市内のほぼ中央に位置しているエリアです。吉本興業のなんばグランド花月、道頓堀、天守閣など、大阪を代表する観光スポットを多く擁しています。
しかし、中央区の犯罪件数は大阪市内でダントツのワースト1位。特に難波駅・心斎橋駅周辺の治安が悪いのは有名で、暴力事件が日常茶飯事と化しているほどの危険地域です。
第2位.浪速区
浪速区は、大阪市内の南部に位置しているエリアです。ミナミと呼ばれる繁華街地域で、新世界や通天閣など人気の観光スポットが充実しています。
しかし、新今宮駅方面には浮浪者が多く、観光客を狙ったスリ・ひったくりが頻発しています。家賃の安い物件には、夜の店にたむろするガラの悪い人達が多く生活しています。
第1位.西成区(あいりん地区)
西成区は、大阪市内の南西部に位置しているエリアです。全体的に見れば普通の住宅街ですが、北部にある「あいりん地区」は「日本一治安の悪い街」、「日本国内で唯一のスラム街」と称されるほど異質な地域です。
町中にゴミが散乱し、ホームレスや暴力団関係者がうろついています。犯罪件数も依然として増加しており、警官隊と衝突する暴動も定期的に発生しています。
道を歩いているだけで目つきのおかしい人達に声をかけられるため、地元の人でも近づかないようにしているほどの危険地域です。
大阪で治安がいい場所はどこ?
日本の危険地域と呼ばれる大阪でも、中には犯罪件数の少ないエリアがあります。大阪に転入するなら、これらの地域を優先した方が良いでしょう。
ここからは、大阪市内で比較的治安のいい場所を紹介していきます。
1.此花区
此花区(このはなく)は、大阪市の西部に位置しているエリアです。大阪市内で最も犯罪件数の少ない区であり、比較的治安のいい場所として知られています。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや舞洲スポーツアイランドなどの観光スポットも充実。2025年日本国際博覧会の開催予定地でもあり、世界的に関心が集まっています。
2.港区
港区は、此花区の南方に位置しているエリアです。此花区に次いで犯罪件数の少ない地域であり、大阪市内で比較的治安のいい場所と言えます。
大阪湾に面していて、水族館の海遊館は子供から大人まで楽しめる観光スポットとして親しまれています。商業施設も多く、非常に暮らしやすい街です。
3.西淀川区
西淀川区は、大阪市内の北西部に位置しているエリアです。此花区や港区に次いで犯罪件数の少ない地域であり、大阪で比較的治安のいい場所として知られています。(淀川区や東淀川区の治安は悪い。)
近年ではマンション建設が進み、よそから転入してきたファミリー世帯も多く暮らしています。
4.城東区
城東区は、大阪市内の東部に位置しているエリアです。大阪市内で最も犯罪件数が減少している地域であり、比較的治安のいい場所と言えます。
商業施設が多くて利便性に長けていますが、京橋駅周辺の繁華街エリアでは窃盗事件が多いです。また、狭い道を自転車で爆走する方もいるので、近隣トラブルには注意しましょう。
5.旭区
旭区は、大阪市内の北東部に位置しているエリアです。2018年度の路上強盗件数が0。他の犯罪件数も少なく、比較的治安のいい場所と言えます。
商店街の多い下町地域であり、住民同士のつながりがしっかりしていて安心感があります。子育て世帯にとっても暮らしやすい環境です。
大阪で女性の一人暮らしにおすすめのエリア
大阪は性犯罪(強制猥褻・強制性交等)の認知件数が全国ワースト1位であり、女性にとって警戒すべき危険地域の一つです。しかも近年では小中学生の女児を狙った痴漢・盗撮が増えていて、親の立場としても安心できません。
ここからは、一人暮らしの女性でも比較的暮らしやすいおすすめの大阪エリアを紹介していきます。大阪の大学・会社に通う予定の方は、治安のいい場所を引っ越し先として選びましょう。
千里中央駅
千里中央駅は、大阪府豊中市にある駅です。大阪各地の主要駅まで乗り換えなしで移動でき、アクセス性抜群です。
しかも駅周辺では都市開発が進められ、綺麗なマンションやお店が立ち並んでいます。家賃の高い物件が多いですが、それだけの価値があるおすすめのエリアです。
マンションタイプ | 家賃相場 |
ワンルーム | 4~5万円 |
2LDK | 7~8万円 |
3LDK | 10万円前後 |
4LDK | 13~15万円 |
吹田駅
吹田駅は、大阪府吹田市にある駅です。近くに阪急吹田駅もあり、大阪の各地に短時間で移動できます。
比較的庶民的な世帯が多く住んでいて、のんびり暮らしたい方にちょうどいい場所です。セキュリティーのしっかりしている物件も多く、女性も安心して一人暮らしできます。
マンションタイプ | 家賃相場 |
ワンルーム | 3~5万円 |
2LDK | 8~9万円 |
3LDK | 10万円前後 |
4LDK | 12~13万円 |
茨木市駅
茨木市駅は、大阪府茨木市にある駅です。大阪の主要駅まで20~30分程度で行けるため、通学・通勤にちょうどいい場所です。
駅の東西にはオフィスビルや商店街があり、多くの人で賑わっています。夜間でも明るい場所が多く、一人暮らしの女性にとって生活しやすい環境が整っています。
マンションタイプ | 家賃相場 |
ワンルーム | 4~5万円 |
2LDK | 7~8万円 |
3LDK | 10万円前後 |
4LDK | 13~15万円 |
大阪でのんびりできる場所は?憩いスポット3選
大阪は総じて人の多い都会であり、街を歩いているだけで疲れてしまうことがあります。そういう時は、自然の豊富なヒーリングスポットで癒されましょう。
ここでは、大阪でゆっくり気分転換できるおすすめのスポットを紹介していきます。
1.箕面大滝
箕面大滝は、大阪府箕面市の明治の森箕面国定公園内にある滝です。落差33メートルの滝からあふれ出る水しぶきを眺めているだけで、忙しい日常を忘れられます。
夏は納涼、秋には紅葉スポットとしても有名で、例年200万人以上もの観光客が訪れています。散歩コースとしてもちょうどいい場所にあり、運動不足の解消にも役立つことでしょう。
住所 | 大阪府箕面市箕面公園 |
アクセス | 箕面駅前から公園入口まで歩いて5分 箕面大滝まで歩いて約40分 |
営業時間 | 特になし |
2.中之島公園
中之島公園は、大阪市北区にある公園です。昔はホームレスのたまり場になっていましたが、現在では整備されて美しい景観の広がる憩いの地となっています。
バラ園、噴水、図書館など、現地の人々が集う施設が充実。クリスマスの時期にはライトアップされるイベントもあり、まさに都会のオアシスとして安らぎのひと時を過ごせます。
住所 | 大阪府大阪市北区中之島1 |
アクセス | ・Osaka Metro御堂筋線・京阪電車「淀屋橋駅」から徒歩すぐ ・Osaka Metro堺筋線・京阪電車「北浜駅」から徒歩すぐ |
営業時間 | 特になし |
3.万博記念公園
万博記念公園は、大阪府吹田市にある公園です。1970年に開催された大阪万博を記念して、跡地に作られました。
岡本太郎氏がデザインした太陽の塔をはじめ、日本の様々な時代をイメージして作られた日本庭園など見所が満載。他の公園と違って入園時間が限られている点に注意が必要ですが、大阪で暮らす喜びを再認識できることでしょう。
住所 | 大阪府吹田市千里万博公園1-1 |
アクセス | 大阪モノレール「万博記念公園駅」から徒歩すぐ |
営業時間 | 9時30分~17時(入園時間は閉園の30分前まで) 毎週水曜日は休園日(水曜日が祝日の場合は翌日の木曜日) ※4月・5月のゴールデンウィークまで・10月・11月は無休 |
大阪に住むなら治安のいい場所・危険地域を把握しよう
今回は、大阪で治安の悪い場所・女性の一人暮らしにもおすすめの場所などを紹介いたしました。
大阪にはネガティブなイメージが付きまとっていますが、治安の悪い場所を避ければ人情的で暮らしやすい街です。他の地域にはない独特の文化を堪能できる魅力もあります。
大阪への旅行・引っ越しを検討している方は、ぜひ本記事を参考にして大阪の治安状況を把握してください。