猿島の釣り情報まとめ!釣りのポイントやレンタル情報も紹介
猿島は東京湾に浮かぶ自然豊かな無人島で、都心からのアクセスも良い格好の釣りポイントでもあります。そこで、今回は猿島でよく釣れる魚とその釣り方、おすすめの釣り場やレンタルショップ等、猿島の釣り情報について詳しくお話いたします。
目次
猿島の釣り情報を紹介!
猿島は神奈川県横須賀市にある自然豊かな無人島です。全方位海に囲まれているため釣りのメッカでもあります。岸壁釣りや堤防釣りなどでは狙えないような魚種や大物の釣りも楽しめるため、週末には都心からも大勢の釣り人が訪れています。
猿島ってどんな島?
東京湾に浮かぶ猿島へは、京急線横須賀中央駅から徒歩15分の三笠公園内にある三笠桟橋より定期航行船に乗ります。潮風に吹かれながら10分ほどで到着すると、桟橋の横には砂浜が広がり、管理棟やロッカーなどの施設が並んでいます。
さらにその奥、通路に沿って進んでいくと野性味あふれる自然の中にレンガ積みのトンネルや砲台跡などが見えてきます。現在の猿島はバーベキューや海水浴が楽しめるレジャー島ですが、かつては東京湾の要塞として一般人の立ち入りは禁止されていました。
そのため、歴史的遺構が多く残され、その独特な雰囲気に訪れる多くの人が魅了されているのです。
こうした旧軍島であった無人島に船で向かうというだけでワクワク感がありますが、加えて都心から気軽にアクセスできるとあって、今、猿島は首都圏でも人気の観光スポットとなっています。
そんな魅力あふれる猿島での釣り情報を早速お届けいたしましょう。
猿島のおすすめの釣り場
猿島は周辺一帯が浅瀬になっているため、猿島全部が釣り場ポイントといえるほど。ただし、猿島島内では立ち入り禁止区域や釣り禁止区域が結構あります。
禁止区域情報は猿島のレンタルショップや公式HPでも発信されていますので、絶対に釣りをしないようにしてください。また、台風等の影響で新たに通行止めになったところもあります。
こうした情報も随時発信されており、通行止め解除になった時点でまた新たに情報が更新されます。猿島は無人島のためこまめに情報を取り入れながら、無茶をしないで釣りを楽しみましょう。
初心者は、猿島では後述する3つの釣りポイントで楽しむのがおすすめです。なお、この3つ以外の場所で釣りをする場合、「オイモノ鼻」と「ヨネノ根」の間の磯は干潮時、穴場の釣りポイントといえます。
「オイモノ鼻」で釣れる魚と「ヨネノ根」で釣れる魚の両方が釣れるため爆釣が期待できるのです。岸伝いにどんどん行けるうえ魚がよく釣れるので時間がたつのを忘れてしまいそうになりますが、満潮になると帰れなくなるので十分注意してください。
猿島で取れる魚は?シーバスも釣れる?
猿島周りの海は浅い砂底で海藻が生えています。ところどころに岩礁があり、三浦半島でも屈指の釣りポイントです。
そんな猿島で釣れる魚はメバル、アイナメなどの根魚を中心にメゴチ、シロギス、カレイ、ウミタナゴ、アオリイカ、ヒラメ、イナダ、ムラソイ、クジメなど。さらに、高級食材のマゴチやギンポ、クロダイや大型のシーバスまでいろいろ釣れます。
ただし、こうした魚は潮周り等によっても変わってくるため、必ずしもいつでもどこでも釣れるわけではありません。釣り禁止区域で見かけることも多く、魚たちも釣りあげられない安全区域を知っているのかもしれません。
おすすめの釣りポイント3選
猿島にはおすすめの有名な釣り場が3つあります。ご紹介しましょう。
1.初心者におすすめ「砂鉄の浜」
猿島への航行船が着く桟橋のすぐ南側に広がるのが「砂鉄の浜」と呼ばれる砂浜です。年間を通じてバーベキューを楽しむ人や、夏には大勢の海水浴客であふれる猿島で最もにぎわっているビーチエリアです。
ここはカレイが釣れるポイントとして有名で、夏場はシロギスやメゴチも釣れます。ルアーフィッシングなら大型のシーバスも狙えるうえ管理棟に最も近い釣り場のため、初心者にもおすすめのポイントです。
ただし、上述したように特に夏場は釣り以外の人たちが大勢いるため、マナーには十分気を付けてください。また、アマモが大変多く、釣果はアマモだけなんて言うことになる可能性もあります。
桟橋からの釣りは禁止されているため、その手前あたりから狙ってみるのがおすすめです。
2.いろんな魚が釣れる「ヨネノ根」
猿島は旧日本軍の要塞として使われていた施設です。船着場から島内の奥へ向かって歩いていくと、当時をしのばせるレンガ積みのトンネルや砲台跡があります。砲台跡を見ながらさらに進んでいくと、猿島での険しい崖状の釣り場が出てきます。
向かって左、100以上の長い階段をグングン下っていく途中、崖内に現れる「日蓮洞窟」は、その昔日蓮上人が修行したところといわれ、歴史を感じさせる場所です。その日蓮洞窟を過ぎ、さらに下ると出てくるのが「ヨネノ根」です。
猿島の最北端に位置し、磯場ですが水深が深く潮周りも良いため、アイナメ、カサゴ、カレイ、ウミタナゴ、シロギス、メゴチ、メバル、アオリイカなどさまざまな魚が釣れますが、人気はやはりクロダイ。大型も狙えます。
シーバスや青魚が回遊してくることもあり、本格的な釣りが楽しめるポイントです。ただし、ヨネノ根は滑りやすく水深が深いので、小さな子供を連れている場合は十分注意してください。
3.中級者・上級者におすすめ「オイモノ鼻」
旧日本軍が使っていた通路を進み、左に折れるとヨネノ根ですが、右に折れると「オイモノ鼻」に出ます。険しい崖を切り開いた階段を下りていくと岩場になっており、潮だまりには蟹やなどの生物が見られます。
干潮時にはこうした潮だまりで磯遊びもできるので、子連れで来ても楽しめます。水深はヨネノ根よりも深く、カサゴ、アイナメ、メバル、ギンポなど根魚が釣れるポイントとして有名です。また、潮具合によってはシーバスも釣れます。
沖は砂地になっているため投げ釣りもできますが、根掛かりが多く注意が必要です。磯遊びも楽しめる場所ですが、ヨネノ根同様滑りやすいため、子供には十分気を付けてください。
オイモノ鼻は初心者でも構いませんが、どちらかというと中上級者向けのポイントと言えるでしょう。
猿島のレンタルショップとレンタルできるもの
猿島には島内にレンタルショップがあり、手ぶらで来ても釣りが楽しめるとあって、観光ついでに釣りに初トライすることも可能です。
また、猿島でのおすすめ釣り場や釣り禁止区域情報、時期による釣れる魚とその魚がよく釣れるポイントなど現地ならでの情報も発信してくれますので有効に活用できます。わからないことはスタッフに直接訊ねてみるといいでしょう。
釣り具のレンタル
猿島島内ンレンタルショップには釣り用具があるため、手ぶらで来てもその場で釣りを楽しむことができます。何も持ってきていない人には釣り竿ロッド&リールに釣り餌、しかけセットが一式セットとなったものをレンタルするのがおすすめです。
また、投げ釣りしかけとおもりがセットになったしかけセット(500円)や、ブラクリ、おもり、ウキなど各種単品市販しかけ(300円~)、疑似餌や青イソメ(500円)の販売も行っています。
釣り竿を持って行ってエサだけ猿島で買ったり、持参のエサが足りなくなった人にもおすすめです。営業時間は午前9時から午後3時半までなので、レンタル品は3時半までに返却してください。
レンタル品は数に限りがあるため、できるだけ早い時間帯にレンタルすることをおすすめします。その際、保証料としてレンタル代金とは別に2,000円預け入れることをご承知おきください。
BBQ用品のレンタル
横須賀市の条例で猿島にはBBQのコンロや炭など火器が持ち込めません。そのため、コンロ等をレンタルする必要があります。猿島島内のレンタルショップで取り扱っているので、利用予定日の1か月前から公式HPで予約を入れましょう。
予約をできるのは下記表に記載された機材のみです。それ以外に必要なものは持参してください。
食材に関しては地元横須賀の老舗精肉店のお肉や、三浦半島で水揚げされた地魚や三浦半島産の新鮮野菜などがセットになったものを猿島で直接受け取る便利なシステムがあります。器材レンタルと併せ、公式HP上で予約するだけなのでとても便利です。
これらを利用すれば猿島まで重い荷物を持ち運ぶ手間なしで、バーベキューも釣りも楽しめるというわけです。
レンタル機材 | 料金 |
釣りセット(釣り竿・しかけセット・釣りエサ) | 2,000円(12~2月は疑似餌使用の ため2,300円) |
2~10名用BBQセット(コンロ・網・炭ばさみ ・まな板・包丁・トング・分別用ゴミ袋3枚 ・木炭3㎏・着火剤) | 5,000円 |
2~6名用焼きそばプレート(45cm×40cm) | 300円 |
折り畳みテーブル(120cm×60cm) | 1,000円 |
1名用カフェチェアー | 300円 |
ビーチパラソル(直径2m) | 1,500円 |
クーラーボックス(33ℓ) | 1,000円 |
猿島でおすすめのシーズン
猿島での釣りは春から夏、秋にかけてがおすすめのシーズンですが、釣り自体は1年中楽しめます。12月~2月までの冬期期間は猿島航行船が土日祝しか運航しないため、観光客があまりいません。
しかし、だからこそ心おきなくたっぷりと釣りが楽しめる狙い目シーズンといえるでしょう。ただし、猿島は船でしか行けないため、天候次第で運航中止になることがあります。
公式HPでは毎日運航状況が更新されるので、猿島に釣りに行く際は必ず情報をチェックするようにしましょう。
猿島でのおすすめの釣り方を魚別に紹介!
猿島でおすすめの釣り方をご紹介します
根魚の釣り方
猿島は磯を中心に根魚釣りが楽しめるのが特徴です。ギンポなどの高級魚やクジメのような珍魚に出会う確率も多く、新鮮な魚を刺身やてんぷらで味わえる楽しみがあります。釣り方としては根掛かりが多いため、ルアーまたはブラクリでの釣りがおすすめです。
青イソメなどの虫エサをつけ、探り釣りをしていきましょう。意外と近場にいることもあるため、岩の影などを細かく探っていくとツンツンと当たりを感じる瞬間が来ます。潜られないよう素早く合わせて巻き上げましょう。
青物の釣り方
猿島の磯では潮の流れ次第で青物の回遊もあるため、アジなどの青物も釣れます。メタルジグで狙い、青物特有の動きの速さに合わせて釣りましょう。
シロギス・カレイの釣り方
猿島のサーフではシロギスやカレイが釣れます。砂鉄の浜から投げ釣りで釣りましょう。ちょい投げよりは遠投がいいですが、むやみに遠くに投げればいいというものではありません。
駆け上がりといって、海底に起伏のある場所は潮の変わり目でもあるため魚がいる場所とされています。猿島のような遠浅の海の場合、白波が立つところや潮目ができる場所の下あたりが駆け上がりとされています。
投げておもりが着底したら竿を横にしてリールを引いていくとおもりがひっかかるような感じがするところといっていいでしょう。何回か軽く引いて誘ってみると、クッと引っ張られるような当たりが来ます。
しっかりエサを食わせてから竿を合わせ、巻いていきましょう。
メジナ・クロダイの釣り方
猿島の磯でよく釣れるのがメジナやクロダイです。クロダイは40~50cmクラスも釣れるようです。オイモノ鼻やヨネノ根周辺にはクロダイ狙いの釣り人がよくやって来ます。フカセ釣りでエサ周辺にコマセを撒いて誘います。
初心者にはやや難しい釣りとなりますが、クロダイやメジナ、ときにはイシダイなども釣れるようです。潮の流れを読み、いかにうまくコマセを撒くか、またコマセを切らさないようにするかがポイントです。
マゴチの釣り方
猿島では高級魚のマゴチが釣れることもあります。砂鉄の浜からルアーで狙っていきます。マゴチは砂底の泥に潜んでいることが多いので、メタルジグやソフトルアーなどで徹底的に底を狙っていきます。ボトムを泳がすように巻いて誘いましょう。
猿島でワイルドな釣りを楽しもう!
東京湾に浮かぶ無人島である猿島では、岸壁や堤防釣りでは味わえないようなダイナミックな釣りが楽しめます。ベテランはもちろんレンタルもあるため初心者にもおすすめできる、東京近郊の魅力的な釣りポイントといっていいでしょう。
ただし、船で行く自然豊かな環境のため気象条件等に左右されやすく、急な運航中止や通行止めがあり得ます。公式HPで情報を確認してから出かけるようにしましょう。