四万温泉(群馬)観光のおすすめスポット！周辺や温泉街の見どころも

群馬県にある四万温泉は、美しい景色と豊富な温泉が沸く、人気の温泉地です。湯治場として古くから栄え、数多くの人がこの地のお湯で癒されてきました。

ここでは、四万温泉周辺には観光スポットも多く、立ち寄ってほしい観光名所がたくさんあります。ここでは、温泉とその周辺のおすすめ観光スポットについてご紹介します。

四万温泉（しまんおんせん）は、群馬県の上信越高原国立公園内にあります。温泉の周辺には豊かな自然があふれ、四季折々の植物や絶景が魅力の観光地。

県内をはじめ、東京などからたくさんの人が訪れる絶景スポットでもあります。

四万温泉の起こりには諸説ありますが、現在語り継がれているのは2つの説です。

 1つは、平安時代、桓武天皇が国を治めていた頃、征夷大将軍であった坂上田村麻呂が、四万温泉で入浴したことが始まりだというもの。

もうひとつが、今から約500年前の室町時代に見つけられたという説です。

源頼光の家臣が越後（現在の新潟県）から上野国（現在の群馬県）に越える時にこの地に立ち寄り、家臣の一人が、この地の素晴らしい風景や佇まいに感動して読経を始めます。すると、どこからともなく幼い子どもが現れ、この地に霊泉があることを家臣に告げました。

夢うつつでそのお告げを聞いた家臣が目を覚ますと、すぐそばに温泉が湧き出ていたそうです。

四万温泉に湧く霊泉には不思議なパワーがあるとされ、「四万の病を治す」と言われています。

江戸時代には、県内だけでなく、はるばる江戸から湯治に訪れる人の絶えない人気の温泉でした。明治時代には湯治場として栄え、その後、国が認めた第1号の湯治場となりました。

四万温泉に訪れたなら、ぜひこの地の魅力を存分に味わい、観光を楽しむことがおすすめです。四万温泉の魅力をご紹介します。

四万温泉の中を流れる四万川の水は透明度が高く、神秘的な青色をしています。人々はこれを「四万ブルー」と呼び、多くの人がこの美しい水を見に訪れます。

四万ブルーの青色は、コバルトブルーやターコイズブルー、インディゴブルーなどどの色にも分類できないような、神秘的な色合いが特徴。覗いているうちに、中に吸い込まれそうになるような魅力があります。

四万温泉の温泉街は、レトロで風情を感じさせる街並みです。スナックがあったり、お祭りの屋台にあるようなスマートボールのお店があったりと、昔ながらの繁華街を思わせる風景は、タイムスリップしたかのよう。

人気の観光地でありながら、整備されすぎておらず、ところどころ道路の舗装が乱れているなど味があります。

四万温泉に観光に訪れたなら、ぜひ温泉に入って帰るのがおすすめ。

泉質は「ナトリウム－カルシウム塩化物硫酸塩泉（低張性中性高温泉）」 で、神経痛やリウマチ、皮膚炎などに効能があります。

四万温泉には飲泉所もあり、胃腸の不調や便秘などにいいと言われています。

自然豊かな四万温泉には、いくつものおすすめ絶景スポットがあります。ここでは、四万温泉の周辺にあるおすすめの絶景スポットについてご紹介します。

四万の甌穴（おうけつ）とは、何万年もの月日を経てできた奇岩で、群馬県の天然記念物として指定されています。

周辺には大小8つの甌穴があり、美しい四万ブルーの水がたたえられ、誰もが心奪われる風景が広がります。 

四万温泉の一番奥にある奥四万湖は、美しいブルーの湖水がおすすめの観光スポット。ダム周辺には広場や見晴らし台があり、秋には美しい紅葉を見ることができます。

群馬を代表する観光地の一つでもある摩耶の滝。「摩耶姫伝説」が伝えられる場所で、御夢想の湯や日向見薬師堂のある日向見地区から約2キロ遊歩道を歩いた先にあり、散策がてら訪れるのにおすすめです。

滝の落差は約20ｍあり、間近で見ると迫力があります。

観光に訪れたならぜひ味わいたいのが、ここでしか食べられないグルメです。四万温泉周辺のおすすめグルメ店をご紹介します。

無添加でふかふかに仕上がった温泉まんじゅうが人気のお店です。

地元特産の花いんげん豆を使った 「おいらんふろう」も温泉まんじゅうと並ぶ看板商品。ぜひ味わってほしいおすすめグルメです。

櫛団子よりも少し大きめのサイズの焼きまんじゅうは、、炭火でじっくり焼き上げることで香ばしい味わいに。昔ながらの甘辛味噌ダレがおいしい、四万温泉の名物です。

レトロな雰囲気で落ち着くカフェ。自家焙煎のコーヒーやランチ、手作りスイーツが美味しいお店です。店内の一角にある和雑貨コーナーも人気です

ランチタイムには混雑することが多いので、ゆっくりしたいなら時間をずらしていくのがおすすめです。

併設されているグランピング施設のロビーとして使われているカフェ。パスタランチや自家製パンなど、地元の食材を使ったメニューが人気です。

ガラス張りの明るい店内は、開放的な雰囲気で、ナチュラルなインテリアがおしゃれ。テラス席では、ペットの同伴が可能。周辺の自然風景を楽しみながら過ごせる、おすすめのカフェです。

四万温泉の観光といえば、温泉に入らなければ話になりません。ぜひおすすめしたい人気の温泉をご紹介しましょう。

源⽒に仕えた武⼠にゆかりを持つ「関家」が、江戸時代に開業した宿です。 

赤い欄干の橋と風情ある建物は、映画『千と千尋の神隠し』に出てくる油屋を彷彿とさせる佇まい。「油屋」のモデルになった建物の一つだと言われ、映画のファンも多く訪れる観光スポットです。

現実を忘れさせてくれるような、落ち着いた空間が広がる宿。昼、夜ごはんがついた「0泊2食」の日帰りプランは、約10時間、温泉や食事を楽しみながら個室で過ごせる人気のプランです。

約500円で色浴衣のレンタルサービスがあったり、無料でレンタサイクルがあったりと観光を楽しめるサービスもあり、日常を忘れてリフレッシュすることができます。

河原にある温泉施設です。建物や浴槽は石造りで、洞窟に入っていくような気分を味わうことができます。

男女別に入浴できる、こじんまりとした内湯があり、観光客に人気の温泉です。

四万温泉の始まりと言われるのが、この場所。木造で、あたたかみのある雰囲気の建物で、横には日向見薬師堂（国重要文化財） があります。

無料なので観光の途中で気軽に立ち寄ることができ、地元の人や観光客に広く親しまれています。

四万温泉へ観光に訪れる際のアクセスについて、「東京からの場合」と最寄りの「中之条駅からの場合」の2つをご紹介します。

東京から電車で行く場合、約2時間。

バスの場合、東京駅の八重洲通りに発着する「四万温泉号」で約3時間30分、バスタ新宿から発着する「上州ゆめぐり号」で約3時間です。

車では、関越自動車道で約1時間、一般道で40分と、合わせて2時間弱で到着します。

四万温泉の最寄り駅は、JR「中之条」駅です。JR中之条駅から四万温泉行のバスに乗り約40分、乗車料金は960円です。

車やタクシーを使う場合は、およそ30分で到着します。

湯治場として古くから栄えてきた四万温泉にはたくさんの見どころがあり、温泉だけでなく、周辺の散策も楽しめる絶好の観光スポットです。

古き良き風情と残した温泉街に、ぜひ一度観光に訪れてみてください。