アメリカ南部の魅力や特徴を紹介！南部の暮らしやおすすめ観光スポットも！

アメリカ南部の地域には、南部独特の魅力があるのでとても面白いです。

ただ、アメリカ南部の地域は、アメリカ人でもどの州がどこにあるのか知らないという人が多い地域で、「同じアメリカ人でも立ち入ることのない地域」とも言われています。

この記事では、アメリカ南部の魅力や特徴、おすすめの観光地・料理について紹介していきます。

ここからは、アメリカ南部の特徴や魅力について詳しく説明していきます。アメリカ南部には様々な特徴や魅力があるので、ぜひチェックしてみてください。

実は、アメリカ南部は音楽が有名な地です。

アメリカ南部にあるテネシー州にあるミシシッピ川沿いの街、メンフィスはブルースやロックンロール、ゴスペル、カントリー・ミュージックなどアメリカの様々な音楽ジャンルの発祥地として知られています。

アメリカ南部からは、今でも世界中の人々に好まれている魅力的・特徴的な音楽が生まれていて、現在でも音楽ジャンル発祥の地を見たいということで大勢の人が観光に訪れています。

アメリカ南部には田舎が多いというのも特徴です。もちろん、オリンピックも開催されたような国際都市・アトランタもアメリカ南部にはありますが、他の地域よりも圧倒的に田舎が多いため南部の特徴と言われています。

また、アメリカ南部の都市の中は、田舎にある街の方が治安が良いとも言われています。ただ、治安が良いとは言っても日本ほど治安が良いというわけではないので、夜遅くに外を出歩くのはやめておきましょう。

アメリカ南部の地域には、ヨーロッパ風の街並みや家があります。例えば、アメリカ南部のジョージア州には有名な都市・サバンナがありますが、サバンナには多くのヨーロッパの風の美しい街並みや家が立ち並んでいます。

先ほど紹介したジョージア州の有名都市・サバンナは、全世界で大ヒットした映画「フォレスト・ガンプ」の舞台にもなった街です。

サバンナにある、「フォレスト・ガンプ」に登場した観光名所「フォーサイス公園」の噴水もとても有名で、多くの人が観光に訪れています。

また、映画「フォレスト・ガンプ」に登場した椅子が、サバンナの「サバンナ歴史博物館」に保管されています。「フォレスト・ガンプ」のファンの方は、ぜひ観光に行区ことをおすすめします。

さらにアトランタは、南北戦争を描いた名作「風と共に去りぬ」の舞台となりました。最近では、実話を基にした映画「グリーン・ブック」がアメリカ南部を舞台としています。

アメリカ南部にはテーマパークが多いというのも特徴です。フロリダ半島にあるフロリダ州・オーランドには、世界最大のディズニーランドである「ウォルト・ディズニー・ワールド」があります。

それだけでなく、「ユニバーサル・オーランド・リゾート」「シーワールド・オーランド」など魅力的なテーマパークがたくさんあるため、オーランドは世界一のテーマパーク都市とも言われているのです。

ここからは、アメリカ南部の歴史について詳しく説明していきます。あまり知られていないアメリカ南部の歴史について知ってください。

アメリカ南部では、根深い人種差別がありました。1607年、イギリス人移民がバージニア州に上陸し、ミシシッピ州にフランス人が上陸した所からアメリカ南部の歴史が始まります。

フランス人やイギリス人は白人で、元々いたアメリカ南部にいた人たち・先住民族は黒人です。白人は黒人を同じ人間として思っていなかったため、モノとして扱っていたのです。

今では信じられないことですが、白人は黒人を奴隷として扱い、黒人をただの労働力として扱っていました。

1700年代後半になると、メリーランド州やバージニア州でタバコの葉の栽培を行うようになり、タバコ畑の持ち主（プランター）はそれまで以上の黒人・奴隷が必要になっていきます。

それまで以上の黒人奴隷が必要になったプランターに対して、イギリスやアメリカのニューイングランドにいた奴隷商人たちは、「働き手の奴隷を購入しないか」と持ちかけて、プランターは奴隷を購入していきました。

イギリスは、奴隷を商品として売買できる法律を作っていき、この法律は1世紀以上も有効とされていました。アメリカ合衆国として独立した後も、アメリカ南部では奴隷制度が続いていました。

アメリカ南部ではタバコの葉の栽培を長いこと行っていましたが、タバコの葉は価格が不安定だったため、投機性・ギャンブル性が高いものとなっていました。

プランターは、そんなタバコの葉の栽培をやめて、イギリスの綿花需要に目をつけて綿花を作るようになっていきます。

当時のイギリスでは 産業革命が起こったいたため、工場では多くの綿布と綿織物が作られ、世界最大の生産量を誇っていました。その分、原料となる綿花が不足していたのです。

プランターの読みは大正解で、1800年の初めにはイギリスで消費されている綿花の80％をアメリカ南部が供給していました。綿花の栽培がアメリカの経済を支えていたと言っても過言ではありません。

その綿花の栽培・労働力となっていたのが、黒人奴隷だったのです。アメリカ南部のプランターたちは、綿花栽培で信じられないくらいの富を築きましたが、黒人奴隷の苦しみは続きました。

その後、奴隷制度を巡って1860年代に南北戦争が始まりましたが、この戦争によって形上は奴隷制が終わることになったのです。アメリカ南部の歴史に深く刻まれた、奴隷の人たちの苦しみを忘れてはいけないという運動は今でも盛んです。

ここからは、アメリカ南部の暮らしをより詳しく説明していきます。

アメリカ南部の家庭料理は、「ガンボ」や「フライドグリーントマト」が有名です。どちらも日本人には馴染みのない料理ですが、ガンボはルイジアナ州発祥の料理と言われていて、とろみが強いスパイシーなスープです。

具材は鶏肉・豚肉の燻製・魚介類です。

ガンボは「オクラ」という意味で、スープのとろみはオクラの粘り気から出ています。スープの味は家庭ごとに違っているため、「アメリカ南部のおふくろの味がする料理」とも言われています。

もう一つのアメリカ南部の家庭料理「フライドグリーントマト」は、赤く完熟する前のまだ緑色のトマトを厚めに切って、そこにトウモロコシの粉をまぶして揚げ焼きした料理です。

完熟前のトマトなんて美味しいのだろうか、と心配に思ってしまう人もいますが、火を通すことで青臭さがなくなって甘酸っぱくてとても美味しいです。

お酒のおつまみとしても美味しく、揚げ油にベーコンの脂を使うことでさらに美味しくなっておすすめです。

アメリカ南部の気候についてですが、アメリカ南部はかなり広大なので、エリアによっても様々です。例えば、テキサス州の夏は、特に暑いです。夏の猛暑日には40度を超えることもあります。

また、アメリカ南部では7〜9月がハリケーンが発生しやすい時期です。10月にハリケーンが来ることも最近では増えてきています。

アメリカ南部に住む人の気質ですが、アメリカ南部に住む人たちには、おもてなしの心があると言われています。

一般的にアメリカ南部に住む人たちには、温かく客人を受け入れておもてなしをするという文化があり、南部を旅行している人が道を聞いたりした場合は親切に教えてくれることがほとんどです。

アメリカ南部の人たちが持つおもてなしの心は、「サザン･ホスピタリティー」と呼ばれています。

ここからは、アメリカ南部でおすすめの観光スポット5選を紹介していきます。

サンスタジオは、エルビス・プレスリーが録音したことでも有名な録音スタジオです。

サンスタジオは、レコーディングの方法がわからなかった当時の黒人ミュージシャンに、レコーディングの機会を与えるため、地元の音楽プロデューサーだったサムフィリップスによって開かれました。

30分ほどのツアーもありますが、土曜日・日曜日はかなり混み合います。エルビス・プレスリーのファンや、音楽ファンが多く訪れています。

グレースランドは、エルヴィス・プレスリーの邸宅だった建物を含む敷地です。敷地内には、エルヴィス・プレスリーの愛車・ギター・衣装などが展示された博物館があります。

エルヴィス・プレスリーの記念グッズも販売されているので、ファンにはたまらない場所です。エルヴィス・プレスリーが暮らしていたマンションのツアーでは、日本語のイヤホンガイドもあるので英語が苦手な方でも楽しめます。

「ヘミングウェイの家」は、その名の通りノーベル文学賞を受賞した文豪・ヘミングウェイが住んでいた家です。

「ヘミングウェイの家」にヘミングウェイが住んでいた時期は、32歳から41歳までの約8年間で、2度目の妻・ポーリンとともに過ごしていたと言います。

現在は博物館として公開されていて、ヘミングウェイの直筆の原稿や写真を見ることができて、おすすめです。

エバーグレーズ国立公園は、アメリカ合衆国で最大の亜熱帯原生地帯です。この国立公園では「生命の保護」を目的としていて、珍種類や絶滅の危機に瀕している野生動物が多く生息しています。

世界遺産にも指定されているエバーグレーズ国立公園には、毎日多くの人が訪れています。

サバンナにある「聖ヨハネ大聖堂」は、とても美しい大聖堂です。聖ヨハネ大聖堂は16世紀の後半にマルタ騎士団の設計技師によって設計され、建造されました。

天井はとても高く、ステンドグラスも美しく、実物を見れば「アメリカ南部で最も美しい大聖堂」と言われる理由が分かることでしょう。

1898年には火災がありましたが、1899年に再建されています。入口で出身地を伝えると、観光客の母国語のイヤホンガイドを無料で貸してくれるので、イヤホンガイドを貸してもらうことをおすすめします。

イヤホンガイドでは、聖ヨハネとマルタ騎士団にまつわる歴史を聞くことができるので、より詳しく聖ヨハネ大聖堂について知りたい方におすすめです。

アメリカ南部の魅力や特徴を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

アメリカ南部は黒人が奴隷として扱われた歴史が長かった場所です。映画の舞台にもなっていることの多い場所で、最近でも「グリーン・ブック」はアメリカ南部を舞台にしていました。

アメリカ南部の家庭料理は、「ガンボ」や「フライドグリーントマト」という2つの料理が有名です。「ガンボ」は家庭ごとに味が異なるため「アメリカ南部のお袋の味のする料理」と言われています。

アメリカ南部にもおすすめの観光スポットはたくさんあります。料理も美味しいので、ぜひアメリカ旅行で南部にも訪れてみてください。