スンデは韓国のソーセージ?味はまずい?料理や食べ方も紹介
韓国料理には、チゲ鍋やキンパなどの美味しいものがたくさんあります。その中で、スンデという韓国料理は知っていますか。スンデは韓国のソーセージのような料理です。本記事では、スンデの味や食べ方についてご紹介していきます。是非、参考にしてみてください。
目次
韓国料理の「スンデ」について紹介!
ほとんどの日本人は、一度は韓国料理を食べたことがあるのではないでしょうか。それくらい、日本人にとって馴染みのある食べ物が韓国料理です。韓国料理には、キムチ・チゲ鍋・キンパ・サムギョプサルなどたくさんの美味しい料理があります。
しかし、スンデという料理はあまり知られていないかもしれません。スンデとは、韓国のソーセージのような食べ物です。
通常のソーセージというと、豚ミンチを腸詰めした物を燻製にした料理です。しかし、韓国のスンデは腸詰めにする食材が異なります。腸詰めにする食材とは、豚の血・人参・ネギ・もち米・春雨です。
一番驚くのは豚の血ですが、韓国を含めて中国・台湾などでも利用されているポピュラーな食材なのです。豚の血と聞くと、生臭いイメージがありますが、香辛料が入っているため、生臭さは一切ありません。
また、スンデには豚の血が入っているため、見た目の色も一般的なソーセージとは異なります。
スンデの味は?まずい?
豚の血・人参・ネギ・もち米・春雨を腸詰めした物が、スンデです。そして、豚の血を利用していることから、見た目も全体的に黒っぽい感じになっています。そのため、まずいのではないかと思ってしまうかもしれません。
また、豚の血ということから、生臭いかもしれないと感じてしまうかもしれません。しかし、スンデは見た目以上に大変美味しい料理なのです。そして、香辛料やネギなどの野菜が入っているため、生臭さは一切ありません。
食感は、もち米や春雨が入っているため、もちもちとした食感で、辛さや甘さは全くありません。味付けは、シンプルに塩コショウのみですが、塩味も強くないので食べやすい料理になっています。
スンデの栄養価やカロリー
スンデは非常に栄養価の高い韓国料理です。なぜなら、スンデに利用されている豚の血には、栄養素がたくさん含まれているからです。豚の血の栄養素とは、タンパク質・ビタミン・鉄分・亜鉛などです。
これらの栄養素は、人間にとって必要な栄養素であり、スンデには豊富に含まれているのです。そして、スンデにはもち米が入っているため、カロリーも高くなっています。よって、食べ過ぎには注意しなければいけません。
スンデのおすすめの食べ方!
スンデの味付けは、塩コショウのみです。塩味も強くないため、そのまま食べると少し薄く感じてしまいます。よって、スンデを食べる時は調味料をかけて食べるのがおすすめです。ここでは、スンデのおすすめの食べ方についてご紹介していきます。
塩をつける
スンデのおすすめの食べ方とは、塩をつけて食べることです。塩は一番ポピュラーな食べ方になっています。韓国人は、塩とごま油を混ぜた物をつけて食べたり、塩と唐辛子を混ぜた物をつけて食べたりしています。
スンデは、一口サイズにカットされているので、塩を少しだけつけて食べてみてください。生臭さは一切なく、もちもちとした食感で、旨味やコクが口全体に広がります。シンプルに素材の味を楽しみたい場合は、塩が一番おすすめの食べ方です。
小エビの塩辛をつける
スンデのおすすめの食べ方とは、小エビの塩辛をつけて食べることです。塩が一番ポピュラーな食べ方になっていますが、地域によっては小エビの塩辛をつけて食べる習慣が韓国にはあります。小エビの塩辛とは、韓国語でセウジョと言います。
セウが小エビで、ジョは塩辛という意味です。この小エビの塩辛は、韓国料理に多く利用されている万能調味料になっています。また、キムチ作りにもかかせない調味料の1つです。
小エビの塩辛は、小エビの旨味が凝縮されているため、スンデにつけて食べると、非常に美味しくなります。スンデの旨味と、小エビの塩辛の旨味が見事にマッチするのです。
醤油をつける
スンデのおすすめの食べ方とは、醤油つけて食べることです。日本人にとっては、馴染みの深い醤油ですが、韓国の醤油は日本の醤油とは少し違いがあります。韓国の醤油は、韓国語でカンジャンと言います。
そして、韓国の醤油にはいくつかの種類があります。それは、クッカジャン・チンカンジャン・ヤンジョカンジャンの3つになります。まず、クッカジャンは日本で言うと薄口醤油にあたります。色が薄く塩分濃度が高いのが特徴です。
主に、色をつけたくない汁物の場合や、塩の代わりとして利用されています。チンカンジャンは、色が濃くクッカジャンよりも塩分濃度が低くなっており、少し甘みがあるのが特徴です。濃口醬油をイメージすると分かりやすいです。
ヤンジョカンジャンは、長期熟成された醤油になっており、深い味わいがあるため、そのまま刺身などの食材につけて食べる醤油として利用されています。
そして、スンデにつけるのはチンカンジャンがおすすめです。日本の醤油に比べると少し甘みがありますが、コクがあるので美味しく頂くことができます。
スープにいれる
スンデのおすすめの食べ方とは、スープに入れて食べることです。そのまま調味料をつけて食べることもできますが、スープに入れても美味しく食べることができます。韓国語では、スンデをスープに入れた物をスンデクッと言います。
クッというのは、スープという意味になっています。スープのベースは、牛骨スープです。牛の骨や肉を長時間煮ることで、コクや旨味が出るため、極上のスープに仕上がります。豚骨スープと比較すると、牛骨スープは臭みもありません。
この極上のスープにスンデを入れて煮込んだ物が、スンデクッなのです。ネギなどの薬味を入れて食べるのもおすすです。
炒める
スンデのおすすめの食べ方とは、炒めて食べることです。韓国で、スンデの炒め物のことをスンデボックムと言います。ボックムとは、炒めるという意味になっています。
一口サイズにカットしたスンデと、玉ねぎ・人参・キャベツなどの野菜、韓国のお餅であるトックと一緒に炒めます。調味料は、コチュジャン・唐辛子・醤油・ごま油・砂糖などを利用して味付けしていきます。
全体的に甘辛くなっており、辛さがやや強めですが、旨味とコクがあるため、辛くてもついつい進んでしまう一品です。
スンデが食べられる場所は?
スンデは、基本的に屋台料理になっています。屋台では、色んなスンデが売られています。一口サイズにカットしたスンデを串に刺した物や、カットせずにそのまま串に刺した物などがあります。
そして、スンデは韓国だけでなく、日本で食べることが可能になっています。ここでは、スンデが食べられる場所についてご紹介していきます。
韓国で食べるなら?
韓国でスンデを食べるなら、シンリムドン(新林洞)が有名です。シンリムドンとは、別名スンデタウンとも言われています。このシンリムドンは、地下鉄2号線新林駅から徒歩5分の所にある商業ビルです。
ビルの中には、スンデの専門店が100店舗も入っており、人気のある観光スポットになっています。ビルに入っているスンデの専門店は、24時間営業のお店もあり、庶民的な雰囲気になっているため、気軽に入ることができます。
しかし、店舗数が多いため、どのお店にしたらいいのか迷ってしまうかもしれません。そこで、おすすめのお店をご紹介します。おすすめのスンデ専門店は、サムチョンネチッというお店です。
サムチョンネチッは、ビルの中で一番人気があるスンデ専門店になっています。人気メニューは、スンデコプチャンという料理で、スンデと一緒にホルモン・人参・キャベツ・麺・にんにく・トック・唐辛子などをコチュジャンのソースを加えて炒めます。
スンデのもちもちとした食感と、ホルモンと野菜の絶妙なバランスが素晴らしい一品です。また、各テーブルに鉄板が置いてあるので、目の前で具材を炒めて、熱々を食べることができます。
日本で食べるなら?
日本でスンデを食べるなら、東京の新大久保か大阪の鶴橋が有名です。どちらもコリアンタウンになっており、たくさんの韓国料理店があります。東京では、新大久保駅を降りてから、メインの通りに様々な韓国料理店があります。
どのお店も徒歩5分程度で行くことができます。中でもおすすめのお店は、辰家(ヂンガ)です。辰家は、新鮮な食材を使った韓国料理が人気のお店です。スンデも自家製で手作りしており、スンデクッパやスンデ炒めなどが人気メニューになっています。
大阪では、鶴橋駅を降りると駅前に商店街があります。商店街の中には、様々な韓国のお店があります。おすすめのお店は、土井商店です。土井商店には、イートインスペースもあるため、その場で食べられるようになっています。スンデの価格も安く、1パック500円で販売されています。
通販でも買える?
日本でも東京の新大久保や、大阪の鶴橋でスンデを食べることができるようになっています。しかし、遠くてなかなか行けないという方には、通販で購入することをおすすめします。
通販で、スンデを買うことができるのかと疑問に思うかもしれませんが、韓国食材を扱うお店であれば可能です。楽天やAmazonなどで検索すると、たくさんの韓国食材のお店があります。
スンデは、カットされていないため、長い形状になっており真空パックされています。金額は、500gで大体900円前後で販売されています。食べ方も、一口サイズにカットして電子レンジで温めて食べてもいいし、炒め物に利用して食べても美味しいです。手軽に購入することができるので、おすすめです。
スンデと一緒に出てくる「レバー」の食べ方は?
お店でスンデを注文すると、ほとんどの場合豚のレバーが一緒に付いてきます。豚のレバーは茹でてあり、特に味付けはされていません。また、茹でた豚の肺が一緒に出てくることもあります。茹でた肺は珍しいので、食べてみてもいいかもしれません。
しかし、味付けされていない豚のレバーや肺を、どのように食べたらいいのか分からないという方は多いいのではないでしょうか。そこで、スンデと一緒に出てくる豚レバーの食べ方についてご紹介していきます。
調味料をつける
スンデと一緒に出てくる豚レバーの食べ方は、調味料をつけて食べることです。スンデと同じように、塩・小エビの塩辛・醤油をつけて食べると非常に美味しく頂けます。豚レバー自体に味付けされていないので、好きな調味料をつけて食べてみてください。
おすすめは、小エビの塩辛です。小エビの塩辛は、小エビの旨味が凝縮されているため、豚のレバーにつけて食べると、非常に美味しくなります。
スープにいれる
スンデと一緒に出てくる豚レバーの食べ方は、スープに入れて食べることです。そのまま調味料をつけて食べることもできますが、スープに入れても美味しく食べることができます。韓国語では、スンデをスープに入れた物をスンデクッと言います。
スープのベースは、牛骨スープです。牛の骨や肉を長時間煮ることで、コクや旨味が出るため、極上のスープに仕上がります。このスンデクッに、茹でた豚レバーを入れて一緒に食べてみてください。
そうすれば、スンデの旨味と豚レバーの濃厚さがマッチして美味しく頂くことができます。
キムチと食べる
スンデと一緒に出てくる豚レバーの食べ方は、キムチと一緒に食べることです。スンデと同じように、塩・小エビの塩辛・醤油をつけて食べることもできますが、キムチと一緒に食べることもおすすめです。
豚レバー自体に味付けされていないので、キムチと一緒に食べることで美味しく頂くことができます。キムチには、小エビの塩辛やにんにくなどの旨味がぎゅっと詰まっています。よって、旨味が強いキムチと豚レバーの愛称は抜群なのです。
スンデは色んな食べ方があるおすすめの韓国料理!
今回は、韓国料理であるスンデについてご紹介しました。スンデは、見た目は悪いかもしれませんが、味は抜群に美味しい料理です。色んな食べ方があり、日本でも気軽に食べることができます。是非一度、スンデを食べてみてください。