スーパービュー踊り子号の料金・予約方法は?自由席はある?
今、静かにホットな観光地伊豆半島。都心から考えると比較的近場で料金もさほどかからず、日帰りでも思い切り楽しめる観光地。そんな伊豆旅行に最適なのが特急「スーパービュー踊り子」号。手頃な料金で目的地までノンストップ。今回はスーパービュー踊り子号をご紹介します。
目次
伊豆旅行におすすめ!特急列車「スーパービュー踊り子」について紹介!
今回は伊豆方面への旅行におすすめな特急列車「スーパービュー踊り子」号について解説します。
「スーパービュー踊り子」号は、JR東日本が運行している特急列車です。
基本的なルートは東京駅~伊豆急下田間。平日は2往復しています。加えて新宿発~伊豆急下田行きと伊豆急下田発~池袋行きが各1本ずつ設定されています。休日は本数が増えるほか、夏休み等の繁忙期には埼玉県の大宮駅発着でも運行されています。
ルートは、東京~熱海間を東海道本線を通り、熱海~伊東間は伊東線。伊東~伊豆急下田間は伊豆急行線の路線を走ります。
主な停車駅は 東京駅 - 横浜駅 - 熱海駅 - 伊東駅 - 伊豆高原駅 - 伊豆熱川駅 - 伊豆稲取駅 - 河津駅 - 伊豆急下田駅です。
運行は、大宮総合車両センター所属の251系電車。大きな窓が特徴の電車です。
JRの特急列車ですので、特急券の購入が必要になります。料金設定は、一般の特急と比べてグレードの高いA特急料金が適用されます。 乗車にあたっては「乗車券」と合わせて「指定席特急券」または「グリーン券」を購入しましょう。
※後述の通り、「スーパービュー踊り子」号には自由席及び自由席料金の設定はありません。
踊り子号との違い!自由席はある?
「スーパービュー踊り子」号は、伊豆方面に向かう特急の代表的なものです。伊豆方面に向かう特急には他に「踊り子」号があります。
「踊り子」号は185系の電車が使われる特急列車です。「スーパービュー踊り子」と同じく、乗車の際には、乗車券のほかに特急券が必要になります。
「スーパービュー踊り子」との違いとして、「踊り子」号には自由席の設定がありまたB特急料金が適応される点があげられます。そのため、全席完全指定の「スーパービュー踊り子」号よりもリーズナブルな料金で旅を楽しむことができます。停車駅が多いので所要時間は長くなる点には注意が必要です。
東京駅発着の「踊り子」号には伊豆急下田行に加え「修善寺行き」も連結されています。下田は伊豆半島南部下田市の太平洋に面した街ですが、修善寺は伊豆市に位置する伊豆半島内陸の街です。
乗車の際は、車両番号の確認をお忘れずに。
伊豆観光の見どころとスーパービュー踊り子の予約方法
伊豆半島は静岡県にあるため、地理上の区分は東海地域に当たりますが神奈川県と隣接しているため、しばしば関東の範疇に含まれることもあります。
太平洋に面した海岸線を擁し、東京からそれほど離れていないにもかかわらず、とても温暖な気候が売りの地域です。春は河津桜、夏は海水浴、秋は紅葉、冬は温泉と、一年を通して楽しむことができる観光にはおすすめのスポットです。
また、平安時代の源頼朝の流刑、幕末のペリー来航と開港など、歴史のシーンでも度々登場してくる当地。歴史好きにももちろんおすすめですし、外すことのできないエリアでしょう。さて、伊豆半島への興味が湧いてきましたか?
ではスーパービュー踊り子号のチケットを手配しましょう。以前であれば特急の指定席はJRの「みどりの窓口」で購入と料金支払が相場と決まっていましたが、現在では複数の手段があります。それぞれメリットがありお得な料金設定もあるので、自分にあった買い方を探してみて下さい。
予約・購入できる期間
実際に買う前にご注意。JRのきっぷは購入期間が決まっています。
窓口とネットで購入する場合、乗車券・指定席特急券の購入期間は実際に乗車する日の1ヶ月前から当日までです。料金は双方で変わりありません。人気のきっぷは発売と同時に売り切れることもあります。タイミングを逃さず購入するようにしましょう。
予約・購入方法
ここでは、「みどりの窓口」を使うもの、「旅行代理店」を通すもの、「オンラインでの販売」の3つにフォーカスを当てて解説します。それぞれにおすすめの点があるのでよく吟味してみて下さい。
JRみどりの窓口
まず、最もオーソドックスなチケット購入方法の「みどりの窓口」を利用する方法を解説します。規模の大きい駅・ターミナル駅にはほとんど設置されている「みどりの窓口」。こちらは有人のチケット販売コーナーです。きっぷの紹介・検索・販売・料金支払に対応しています。
曜日や時間帯によっては並んでいることもありますが、その場で料金を払い確実にチケットを手に入れることができる点において、最もおすすめな購入方法です。グリーン車や後述するグリーン個室に関しても相談に乗ってくれますし、指定席でも展望席などの希望を簡単に伝えることができます。
あわせて、スーパービュー踊り子号の停車駅ではない駅で下車したい際なども、乗換駅や経路を教えてくれます。
旅行代理店
JTBなどの旅行代理店では、スーパービュー踊り子号を使ったパック旅行も販売しています。具体的には、往復の切符と特急券、それからホテルがついたもの。シーズンによっては観光バスによる遊覧プランがついているものもあります。
一年の中でも桜のシーズンは特に人気の伊豆半島。手軽に旅行したい場合は、こういったパッケージになっているものを購入するのもおすすめです。料金も、うまく選べば別々に買うよりもお得なこともあります。
また旅行代理店を通したパッケージプランだと、前述の切符購入期間の制限が少し緩和されて、2ヶ月前からの購入が可能になります。まず、日程と目的停車駅を伝えましょう。すると各プランに記載されているホテル一覧を閲覧できます。設備やグレードからお気に入りのものを見つけていきます。
はやめに旅行日程を確定したい人にも、うってつけですね。料金はオンラインでクレジットカードでの支払いか、店頭での支払い、もしくは銀行振込になります。
えきねっと
JR東日本では、オンラインチケット販売サイトとして、「えきねっと」を展開しています。このサイトでは新幹線と特急列車の自由席・指定席・特急券の販売を行っています。
スーパービュー踊り子号のチケットももちろん購入可能。1ヶ月先の日程まで選ぶことができます。自宅で手軽にチケットの予約・購入ができるのでとてもおすすめです。また購入前に、乗車券と特急券をあわせた料金も確認できるので安心です。
えきねっとホームページにアクセスしたら、「伊豆方面」をクリック。希望する日程と時間を入力すると、すぐに空席情報が出てきます。
すでに「えきねっと」の会員でしたら、そのままログインして購入画面に進むことができますし、まだ「えきねっと」に登録していない場合は、個人情報とクレジットカードの登録後、購入に進むことができます。JR東日本ではオリジナルクレジットカードとして「ビュースイカカード」と「JREカード」を発行しています。
きっぷを買う際にもポイントが貯まりますし、普段のSuica利用での電車の乗車や定期券購入でも料金に応じポイントが貯まるので、持ってて損はしないカードと言えるでしょう。きっぷ購入と同時に申し込むのもおすすめします。最寄り駅にアトレなど駅ナカ店舗がある場合にはさらにポイント獲得のチャンスがあります。
えきねっと上で、乗車券・指定席特急券とグリーン券はすべてワンストップで購入可能です。自分の旅に合ったものを選びましょう。
えきねっとでパッケージツアーを選ぶ
「えきねっと」でできることはきっぷの購入(料金支払)だけではありません。旅行代理店と同じく、なんときっぷと宿泊先がセットになったパッケージプランを購入できるんです!
それはJR東日本が提供している「びゅうパッケージツアー」。こちらでは、往復の特急と宿泊先が予め決まっている「パッケージツアー」と往路の特急、復路の特急、宿泊先を自分で自由に選べる「ダイナミックレールパック」を選ぶことができます。
ダイナミックレールパックの場合、同じ経路で往復の特急に乗る必要がありません。往路の降車駅と復路の乗車駅を別々の停車駅に設定する、なんてことも可能なのです。こだわりの旅を組み立てたい方におすすめです。
例えば往路はスーパービュー踊り子の終点、伊豆急下田まで行き、周辺の観光の後、伊豆急行線やバスに乗車して移動、海岸線が美しい伊豆稲取で宿泊し、そこから翌日帰路につく、といったプランも立てることが可能になります。
もちろん料金支払は一つにまとまります。個別にチケットやバウチャーを購入するよりも安く済ませることもできます。
スーパービュー踊り子の目的停車駅と料金(2020年1月現在)
ではこちらで、夏休み等の繁忙期を除く通常期の主要駅から伊東駅~伊豆急下田駅までの「スーパービュー踊り子」号のきっぷの値段をご紹介しましょう。行き先までの距離に応じて料金が変わります。
※「スーパービュー踊り子」号は特急です。乗車するには、運賃(乗車券)に加えて指定席特急券もしくはグリーン券の購入が必要です。
「スーパービュー踊り子」号 東京発
目的地・停車駅名 | 伊東 | 伊豆高原 | 伊豆稲取 | 伊豆急下田 |
運賃 | 2,310円 | 2,980円 | 3,520円 | 3,960円 |
指定席特急券 | 2,280円 | 2,800円 | 2,800円 | 2,800円 |
グリーン券 | 3,850円 | 5,040円 | 5,040円 | 5,040円 |
「スーパービュー踊り子」号 新宿発
目的地・停車駅名 | 伊東 | 伊豆高原 | 伊豆稲取 | 伊豆急下田 |
運賃 | 2,310円 | 2,980円 | 3,520円 | 3,960円 |
指定席特急券 | 2,280円 | 2,800円 | 2,800円 | 2,800円 |
グリーン券 | 3,850円 | 5,040円 | 5,040円 | 5,040円 |
「スーパービュー踊り子」号 横浜発
目的地・停車駅名 | 伊東 | 伊豆高原 | 伊豆稲取 | 伊豆急下田 |
運賃 | 1,690円 | 2,360円 | 2,900円 | 3,340円 |
指定席特急券 | 1,730円 | 2,250円 | 2,250円 | 2,250円 |
グリーン券 | 2,250円 | 3,440円 | 3,440円 | 3,440円 |
「スーパービュー踊り子」号 熱海発
目的地・停車駅名 | 伊東 | 伊豆高原 | 伊豆稲取 | 伊豆急下田 |
運賃 | 330円 | 1,000円 | 1,540円 | 1,980円 |
指定席特急券 | 1,290円 | 1,810円 | 1,810円 | 1,810円 |
グリーン券 | 1,810円 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
家族やグループでスーパービュー踊り子に乗るなら個室がおすすめ!
料金設定が通常の座席とは異なるグリーン個室。しかし、日本では今では稀な席種です。グループ利用ならイチオシの空間。さてどんな座席でしょうか?
グリーン席と個室の違い
スーパービュー踊り子号の特徴として、今では数えるほどになってしまった「グリーン個室」の設定が挙げられます。
「スーパービュー踊り子」の2号車1階にある4人用のグリーン個室。料金は室料形式で、1部屋あたり6170円。グループや家族旅行に最適です。
日本では珍しい、コンパートメントに仕切られたプライベートな空間です。景色を眺めながらお茶などをゆっくり楽しむもよし、駅弁を豪快に食べるもよし。
1室あたり4名まで乗車できます。2号車1階に設置されていて、3部屋が割り当てられています。
グリーン車個室の切符購入方法
スーパービュー踊り子号のグリーン個室は、みどりの窓口で購入可能です。人数に関係なく部屋単位での確保になるので、乗車する人数分の乗車券と一緒に購入しましょう。降りる停車駅は他のきっぷと同様自由に設定できます。料金はその場で支払います。
スーパービュー踊り子でおすすめの座席
この他にもスーパービュー踊り子号の車両には、先頭車両に展望の良い大きい窓が設置されています。
伊豆方面の先頭車両1号車2号車と東京方面の先頭車両10号車は2階建て車両になっています。3号車から9号車は1階部分のみの設定ですが、ハイデッカー車なので座面が通常の車両よりも高くなっています。
また先頭車両はいずれも全面の窓が大きく設置しているので前面展望も楽しめます。
10号車だと、グリーン料金ではなく、指定席特急券で乗車可能。これはとても嬉しいですね。
加えて全ての車両で窓も大きくしつらえてあるので、観光には最適な特急列車と言えるでしょう。
伊豆急行線内の各停車駅は比較的シンプルな構造です。懐かしい風景の駅もあるかもしれません。ぜひじっくり見てみたいところです。
スーパービュー踊り子で割引になる切符
JR東日本と伊豆急の双方でお得な切符を販売しています。
南伊豆フリー乗車券
これは JR東日本の企画きっぷです。旅行前日までの購入が必須ですが、券売機のあるところであれば基本的にどこでも買うことができます。
伊豆急行は伊東~伊豆急下田までの全線が乗り放題になります。また、伊豆急沿線を運行している東海バスの路線もあわせて乗り放題になります。
料金設定もシンプルなので、南伊豆をたっぷり満喫したいなら、このきっぷを選べば間違いないでしょう。
子供向けの料金設定があるのも嬉しいところです。
出発地 | 東京都区内から | 横浜市内から |
きっぷ料金 | 6,270円 | 5,950円 |
追加料金 | 別途指定席特急券などの購入が必要 | 別途指定席特急券などの購入が必要 |
ぷらっと伊豆高原割引往復乗車券(伊東駅限定発売)
これは伊豆急行発行の企画きっぷです。伊東駅でしか買えないのが難点なのですが、伊豆高原近辺の観光と散策をメインに考えるのであれば、伊東までスーパービュー踊り子で移動し、そこから先は伊豆急行線で移動、途中下車を繰り返しながら東伊豆を満喫し、伊豆高原駅近辺で宿泊というプランはいかがでしょうか。
有効区間:伊東駅 ⇔ 伊豆高原駅 途中、川奈駅、富戸駅、城ヶ崎海岸駅にて途中下車可能。
内容:伊豆急行線と踊り子号などの特急自由席が利用できます。※往復乗車券なので行程を逆に戻る際には復路のチケットを使う必要が出てくるので注意。
料金:大人1,000円 小人500円
有効期限:2日間
伊豆方面特急列車の新たな動き
実は今回ご紹介した「スーパービュー踊り子」今年の3月での引退が決定しています。後継はこちらの写真のサフィール踊り子号。
ちょっと名残惜しいですよね。ぜひ、残りの営業期間の短くなったスーパービュー踊り子号に乗ってみてください。
今乗ることができたら、後世に語り告げること間違いなしです。
スーパービュー踊り子号で楽しい伊豆の旅行を
首都圏からほど近い伊豆半島。温暖な気候で過ごしやすいところが大きな魅力ですが、ペリーの来航後初めて開港した下田や、ソメイヨシノよりも開花時期のはやい河津桜、断崖絶壁の城ヶ崎海岸をはじめとして、手つかずの自然が残されていたり、温暖なビーチがあったりと、首都圏から気軽にリゾート旅行を楽しめるスポットです。
ぜひスーパービュー踊り子号で思い出に残る旅を作ってみて下さい。